• キノコは消化が悪い食材?
  • 風邪のときにキノコを食べると消化不良を起こす?
  • キノコを食べると下痢になる?

秋の味覚の代表食材でもある種類豊富な「キノコ」は、家庭料理の食材とても親しまれていますよね。

また、低カロリー食材なので、ダイエット中の方にも人気です。

そんなキノコですが、消化が悪く下痢をしてしまうことがあるんだそうです。

 

キノコは消化が悪い食材で、下痢をするというのは本当なのでしょうか。

 

ここでは、キノコで下痢を起こす原因からキノコの特徴などについてもまとめみました。

 

美味しく食べて健康に役立てるために、ぜひチェックしてみて下さい。

 

キノコは消化に悪く、下痢になる?

 

低カロリー食材のキノコ類。

 

キノコは全般的に100gあたりのカロリーが20kcal以下程度で、海藻、こんにゃくと同じくらい低カロリーな食材なのです。

しかもビタミンB1・B2、そしてミネラル、食物繊維といった身体に必要な栄養素を多く含みます。

 

ダイエットでは、カロリーダウンをしながら、栄養はきちんと摂取でき、満腹感も得られる優秀な食材なのです。

 

キノコの優れた特徴
  • 腸内にいる善玉菌をサポートし、良い腸内環境を維持する働きがある
  • ビタミン・ミネラルなどを豊富に含み、免疫力を高め生活習慣病予防効果が期待できる
  • ガンを抑制する働きがあるものが多い

 

基本的には栄養バランスのとれた、規則正しい食生活です。過不足のない適切な食事量、そして偏りのない栄養摂取。

 

これは重要です。

 

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ですから、きのこを毎日の食事に積極的に取り入れていきたいですよね。

 

とても魅力的なキノコですが・・・

 

なぜキノコを食べて下痢をすることがあるのでしょうか。

 

キノコによる下痢は食べすぎの一過性のもの

キノコによる下痢は、腸内の正常な働きによるものであると考えられます。

 

一過性の下痢である可能性があります。

 

水分と食物繊維を含んでいるきのこが体調によっては、腸内の働きを活発にさせすぎてしまい、下痢につながることがあります。

 

また食べ過ぎによっても同じことが起こることがあります。

 

しかし、下痢の原因は全く分からないまま、慢性的な下痢になってしまうことが多々ありますが、時には体調がすぐれないときに、食べた食事で下痢になるということはあります。

 

この時の下痢は、食べた物が下痢の原因ということは分かりやすいですよね。

 

キノコは種類、体調によって注意が必要

 

キノコも時には種類や体調によって、恐ろしい症状を引き起こしてしまう可能性があります。

 

キノコは正確な数が分からないくらいたくさんの種類があります。その数、おそらくですが4000~5000種ぐらいだそうです。

 

その中で食用キノコは約100種類、そして毒キノコが40種類と言われています。

 

残りの膨大な数の種類については、食べられるのか、また毒なのかも判っていないそうです。

 

下痢の原因となる「キノコ中毒」

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危険なのはキノコによる食中毒です。

 

秋のキノコシーズンには、山に入ってキノコを採ってきたものを食べたことによるもの。

 

毒キノコを誤って食べてしまったことなどから、年間で平均50件あまり、200人前後がキノコによる食中毒を起こしているんだとか。

 

最も多い事例『キヨタケ』

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毒キノコを食べてしまう1番の原因。

 

キヨタケは、食用キノコによく似ているからという理由で食中毒を起こしてしまうようです。

 

なぜ間違えてしまうのか・・・。

 

それは茶褐色のツキヨタケが椎茸にそっくりだからなのです。

 

キノコが食べられるかどうかの区別が難しいことを知っている方でも、椎茸にあまりにそっくりなので「これは自分にも分かる!」と思ってしまいがちになるそうです。

 

しかも、比較的若いツキヨタケは椎茸そっくりなだけでなく、椎茸とツキヨタケが混ざって生えていることもあると言います。

 

ツキヨタケによる中毒の症状
  • 嘔吐・下痢・腹痛といった典型的な症状が起こる
  • 重症な場合は痙攣が起こる場合も。

 

クサウラベニタケ

ツキヨダケについで誤植事故が多いのが、クサウラベニタケ。

 

このキノコはシメジ類に似ています。

 

ホンシメジやハタケシメジにそっくりな場合があるようで、ある程度キノコに詳しい人でも見分けが付かないことがあると言います。

 

クサウラベニタケによる食中毒の症状
  • 胃腸症状(嘔吐・腹痛・下痢)
  • 多量の発汗
  • 頭痛

 

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少数ながら死亡例もある毒キノコなのです。

 

カキシメジ

椎茸やチャナメツムタケに良く似ているため誤食事故の多いキノコ。

 

近年では減ってきているようですが注意が必要です。

 

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このキノコの特徴は毒性成分が水溶性です。

 

煮炊きして食べた場合に、キノコそのものを食べた量よりも汁を飲んだ量で中毒症状の重さが変わります。

 

このように素人がキノコを自己判断で採取し、食べるのは危険です。

 

キノコの生食は危険です

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食用のキノコでも、生食は危険です。

 

たまにキノコを生で食べるレシピが紹介されたりしていますが、原則として加熱用食品になります。

 

ヨーロッパではサラダにすることもあるそうですが、食中毒事故もよく起こっているそうです。

 

食用キノコであっても、毒性成分を含んでいるものが少なくありません。

 

その毒性成分ですが、不安定なものが多く、熱に弱いので加熱して食べることで、ほとんど害を回避することができます。

 

あくまでも食用きのこの毒性成分についてですよ!

 

毒キノコの毒は加熱しても消えない

毒キノコの毒は、熱や酸、アルカリなどにも強いことが多いので、加熱調理をしても毒性成分が残ります。

 

キノコによる下痢の原因は、胃腸の機能低下によるものである一方、食用キノコは全て加熱すれば特に体質と相性が悪くない限り問題ありません。

 

必ず加熱して食べましょう。

 

キノコ中毒が多くなったわけ

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キノコ中毒が多くなったのは、『生食が美味しい』、『健康に良い』という考えで食べる世代が多くなったからかもしれません。

 

昔は野菜を生で食べることをしない年配の人が多かったそうです。

その頃にはまだ下肥を使った農業が残っていたので、寄生虫問題がありました。

そのため、基本的には野菜は加熱して食べるのが当たり前でした。

 

みなさんは、野菜の生食に抵抗があまり無い方も多いのではないでしょうか?

 

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サラダで食べることを嫌がる人が珍しいくらいです。

 

海外から入ってくるキノコを生でサラダに使ったりする情報や、ローフード(非加熱食品)ブームが輸入されたりしているので、生食を好む方が増えてきているそうです。

 

こういった風潮から、本来生で食べることが危険な食品まで、生食したくなる・・・ということもあるのでしょうか。昔の食べ方、食べ合わせ、調理方法には、必ず意味があるのだと思います。

 

正しい調理と食の知識は身につけておかなければならないと思います。

 

きのこはヘルシー食材

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きのこは菌類です。植物ではないのですよ!

 

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その9割以上が水分でできています。

 

きのこの成分
  • 水分
  • 食物繊維
  • ミネラル
  • ビタミン

 

これらが主な成分です。

 

食物繊維には腸の動きを活発化させ、お通じをよくする効果があるため便秘解消につながります。腸の本来の働きを促すことができるので、血行の改善にも期待できるそうです。

 

さらに、きのこは糖質・たんぱく質などのエネルギー源となる成分をあまり含みません。

 

他の食品に比べて低カロリーでヘルシーな食材です。

 

食物繊維によって便秘改善などにも期待ができるのですから、お腹に優しい嬉しい食材と言えるでしょう。

 

『キノコキトサン』に注目!

きのこの特徴とも言えるのが、食物繊維の一種である『キノコキトサン』という成分です。

 

この成分にはお通じを整える効果が期待できます。

 

過剰な脂肪分の消化・吸収を抑える

 

この働きでお通じのときに一緒に体外へ流しだす効果があるのです。

 

キノコキトサンは、ほとんどのきのこに含まれています。特にエノキタケに多く含まれていると言われています。

 

また、優秀なのは熱を加えても壊れにくいというところ。

 

さまざまな調理方法に適しているので、栄養成分を有効に摂取することができます。

 

きのこを調理するなら

キノコを調理するなら、どんな風に調理をするときのこの栄養効果を十分に発揮させることができるのでしょうか。

 

ポイント

  • 細胞壁を壊す

 

キャラ

細胞壁を壊すことがポイントになるようです。

 

きのこは細胞壁がとても固い性質です。

 

  • 刻んで細かくする
  • すりつぶしてペーストにする
  • 冷凍する
  • 乾燥させる

 

このような調理方法がおすすめされます。

 

なぜ、細胞壁を壊すのかというと、キノコに含まれる栄養素や旨み成分の効果的な吸収を期待することができるからです。

 

ですからキノコを食べるときにはよく噛んで食べるようにしましょう。

 

塩きのこ・オイル漬け、常備菜などでストックしておくといつでも使えます。

 

また食べやすい大きさにカットして、色んな種類をミックスして冷凍しておくのも◎

 

キノコをソースなど調味料として使用したりすると、手軽に使えるのに料理のワンポイントにもなるのでおすすめです。

 

秋は美味しいものがたくさんあるので、ついつい食べ過ぎてしまいますが、きのこはヘルシー食材です。

 

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たくさん食べても罪悪感がないのは嬉しいですよね!

 

腸の働きを活性化させてくれるので、便秘がちな方には美味しく食べながら、お腹の中も整えてくれる一石二鳥なものになります。

 

きのこは1日どれくらい食べてOK?

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お腹によいヘルシーなきのこですが、1日にどれくらい食べれば良いのでしょうか。

 

腸内の働きを整えるためにきのこを食べるとするならば、

 

  • 成人:体重60kgあたり
    1日のきのこ量:100gが目安

 

100gあたりに含まれる食物繊維量は約3~4g程度となっています。

 

しかし、あまり普段食べていない方が、急にきのこを食べるとお腹がゆるくなってしまい、下痢になってしまう可能性があります。

 

最初は20gくらいからはじめるようにしましょう。

 

1日の食物繊維摂取量

ちなみに1日の食物繊維の摂取量も目安になるので、頭に入れておきましょう。

 

20~30歳代の女性は便秘がちな方も多いですよね。

 

この年代の目標摂取量は、1日あたり18gです。

 

一般的な食事をしていれば12g程度は摂ることができます。

 

この不足した分を補うためにきのこを取り入れてみると良いでしょう。

 

きのこだけで全てを補うことはNGです!

 

栄養バランスが偏ってしまうので、きのこは100g(食物繊維3~4g程度)くらいまでを他の野菜などと一緒に食べるのが理想的です。

 

まとめ

 

きのこの主成分となる水分、そして腸内の働きを活発化させる食物繊維の働きにより、体調によっては下痢をしてしまう可能性があります。

また下痢には、食べすぎでもお腹がゆるくなることや、またきのこ中毒などといった原因もあります。

しかし、本来きのこ類は、低カロリーで食物繊維やミネラルなどが含まれている食材なので、ダイエット中や便秘がちな方にとてもおすすめな食材です。

 

女性に多い悩みとなる「便秘」の解消にも嬉しい効果を発揮してくれるきのこ。

 

良い効果があるだけでなく、幅広い料理に使えるので、家庭料理の食材としても常備しておくと万能に使えますよね!

 

日常生活で不足しがちな食物繊維ですが、秋には美味しいきのこを食事に積極的に取り入れて、美容と健康に良い食生活を目指していきませんか?

 

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