寒い冬が過ぎ、もうすぐ卒業や入学シーズンです。春という季節は何かとお祝いの多い時期でもあります。
そして、入学シーズンともなれば、親や親戚から入学祝いをいただくことも多々あると思います。

一般的には、お祝いをいただくと、お返しをするというのが当たり前です。
しかしその中でも、入学祝いについてはお返しは必要ないという考えのある方と、やはりお返しはすべきだという考えの方がいるようです。
ここでは、親戚から入学祝いをいただいた場合、お返しは必要か?
また、必要であれば、一体どのくらいの金額をお返しすれば良いのかについて解説していきたいと思います。
入学祝いのお返しは必要派?不要派?
一般常識的に、入学祝いについては、お返しは必要ないという考えを持っておいてください。
なぜなら、入学祝いは、入学する子供本人に対してのお祝いであり、子供の親に対してお祝いを贈っている訳ではないからです。
そもそも働いてもいない、収入のない子供からお返しをもらうといったような考え方がないからです。
ただし、お祝いをいただいた子供の親としては、何もお返しをしないというのはどうも気が引ける思いのある親御さんも少なくありません。
その場合は、お祝いをいただいた子供本人が、直接電話にて、お礼の言葉を伝えるようにしましょう。
電話と手紙で感謝の気持ちを伝える
また、最近では、電話で伝えた上、お手紙を書いて贈るということを行う家庭も増えているようです。
電話で伝える場合は、以下のような言葉が相手に思いが伝わるでしょう。
- ○○さん。お祝いを贈ってくれてありがとう!
- これからがんばるね!
- 勉強机買うね!勉強もがんばるからね!ありがとう
など、一生懸命な気持ちが相手に伝わればそれで良いのです。それだけできっと喜ばれると思います。
だれでも「ありがとう」の言葉は嬉しいものです。これから頑張る子供の姿を想像すると、電話越しであれ、その姿が目に浮かぶようですね。
家庭の方針によってお返しするかどうか決める
一方、こちら側が今まで入学祝いを渡したことがあり、その時にお返しをしてもらった場合など。
各家庭の方針で、状況によってはきちんとお返しをしておいた方が良い場合もあるのです。
例えば、親戚同士で、お互いの子供の年齢も近く、先に入学祝いをいただいた場合は、
「お互いに入学祝いは子供の為に渡すけれど、お返しといったことはお互い辞めておこうね。」
といったように、前もってきちんと話し合っておくと良いと思います。
親戚や親に入学祝いのお返しを渡す場合
大抵、どの家庭でも、お子さんの小学校の入学祝いともなれば、ほとんどがランドセルを贈られることが多いと思います。
そして、記念にランドセルを背負った写真を撮るというご家庭は多いのではないでしょうか。
このように、プレゼントして贈られたランドセルをしょった姿の写真を親や親戚に贈るだけで、とても喜ばれるのです。
そこに、本人が直筆で書いたお手紙や日持ちして食べれるお茶菓子などを添えて送ると、さらにおじいちゃんおばあちゃんは喜びを隠せません。
また、育った環境が田舎であった場合は、小さい頃から親密に交流のあるおじいちゃんおばあちゃんだけではなく、親戚のおじさんやおばさんからも入学祝いをいただくケースも多いですよね。
その場合も同じように、写真を贈ると良いでしょう。みんな、子供の成長を喜んでいるのです。
何もお金をかけたお返しをしなくても、両親や親戚が喜んでもらえるお返しのアイデアはたくさんありますよ。
入学祝いのお返しの金額って?

入学祝いのお返しは、基本的には不要とされていることは冒頭でもご紹介しました。
それでも、入学祝いをお返しするという場合は、一体いくらくらいのものをお返しするのが相場なのかご存知ですか?
出産祝いなどもそうですが、入学祝いも同じく、贈られた金額の半分程度が相場の金額であると言われています。
また、半分とまでいかず、30~40%という方もいます。
一部の方は、全額そのままお返しするという方もいるようですが、それは逆にお祝いは不要であったという意味にも取れるので、相手に対して失礼となる為、そのようなお返しの仕方はやめましょう。
のしの書き方(内祝・結び方)
半分程度のお返しを贈る際は、のしに「内祝」としてお渡ししてください。
「内祝」の表書きで子供の名前を書き、水引は白赤の蝶結びとし、一緒に御礼状もお渡しするようにしましょう。
お礼状(お手紙)については、お祝いをいただいた子供が書くようにしましょう。
まだ字が書けない場合は、絵を書いたり、似顔絵を書いてみるのも良いでしょう。
入学祝のお返しで贈る物
入学祝いのお返しに贈る物については、一般的には日常的に使用できるものが良いとされています。
例えば、以下のようなものがお返しギフトとして人気の商品です。
うどんやお餅の詰め合わせ

内祝いとして贈る際は、お祝いであることを踏まえ、紅白のものを贈ると良いでしょう。
また、うどんやお餅は、太くて長い、そして粘りがあるという意味でも縁起の良いものと認識されている為、人気の内祝いです。
缶ジュース等飲料
小さなお子様のいるご家庭に対して内祝いを贈る際は、カルピスや缶ジュースなどがセットになっている商品を選ぶと喜ばれますね。
ジャムなどの詰め合わせ
スーパーなどでは販売されていないような少し有名なお店で購入すると良いでしょう。
洗濯や食器洗剤のセット

洗剤類はたくさんあっても困らない消耗品です。
何を贈るか迷った場合は、間違いのない王道の洗濯や食器洗剤のセットを選択しましょう。
焼き菓子などの詰め合わせ
焼き菓子はあたりハズレがなく、贈りものとしては大抵の方に喜ばれる品です。
名の知れた人気店のものをチョイスすると良いでしょう。
ギフトタオル

ギフトタオルは日用品の中でも良く利用される贈りものです。
この時、自分では購入する機会のないブランドタオルをチョイスし贈るようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?入学祝いのお返しは必要か?不要か?また、相場の金額についてご紹介しました。
入学祝いのお返しは基本的には不要と言われていますが、場合によってお返しをする場合は、いただいたお祝いのうち半分程度を目安に品物を定めてお贈りすると良いですね。
お返しをするかしないかなどについては、夫婦でもよく話し合って決めると良いと思います。
親戚付き合いについて