• ハラミの栄養は?
  • 鶏肉・牛・豚・蛙のハラミの栄養素を紹介!

焼肉を食べに行くと、そのメニューの中に必ずと言ってよいほどある「ハラミ」をご存知ですか?

意外にもハラミを普通にロースやカルビなどといったれっきとした肉であると勘違いされている方は多いようです。

実は、「ハラミ」こそ、その部位はれっきとした内臓に該当するのです。

 

しかし、不思議とホルモンらしからぬ癖のない美味しい味で、見た目にもロースやカルビなどと変わりありません。

 

それに、焼肉だけではなく、他の肉料理や煮込み料理などにも登場し、とても栄養価が高い部位としても知られています。

 

ここでは、そんなハラミの栄養について、鶏肉、牛肉、豚肉、蛙のハラミの栄養素についてご紹介したいと思います。

ハラミに含まれる栄養素

カリウム

ハラミには、カリウムが含まれています。

 

カリウムは身体の中の塩分量を調節し、人間の細胞を健康に保つ働きする成分となります。

 

特に、普段から血圧が高いという方は、ぜひ、ハラミを摂取すると健康維持に効果的です。また、これから暑くなる夏場には、誰もが大量の汗をかきます。

 

汗をかくことで体内に必要なナトリウム量が損なわれてしまう為、血圧が高くなったり身体が浮腫んでしまうなど、それらの要因につながってしまう為、意識的に摂取することをおすすめします。

 

マンガン

人間の骨の形成を行っている成分として「マンガン」があります。

 

このマンガンはハラミにも含まれている栄養素であるため、様々な酵素を構成する成分として体内に存在しています。

 

身体に摂取した脂肪や糖分を代謝してくれると共に、摂取した栄養分をエネルギーに変換する働きを持っています。

 

また、私たちの身体の新陳代謝アップにも役立っています。

 

ビタミンE

私たちの身体は肌を若返らせてくれるとして、高い抗酸化作用を持つビタミンEは、ハラミにもたっぷりと含まれている成分として知られています。

 

私たち人間の体内細胞の老化を防ぐことに一躍かってくれるため、別名「若返りのビタミン」などと呼ばれることもあります。

 

また、年齢を重ねるごとに顕著に表れる動脈硬化など、それらの発生を抑える悪玉コレステロールが生成されることを予防する効果もあります。

 

普段から生活習慣病に気を付けている方や、それに該当する年齢に達した方は、ハラミを意識的に摂取されることをおすすめします。

 

ビタミンK

ビタミンKはカルシウムと合わせて相乗効果をもたらし、私たちの身体の丈夫な骨を作ります。

 

このビタミンKもハラミに含まれている栄養素です。人間は年齢を重ねるとともに骨がもろくなる傾向にあります。

 

若いうちはカルシウムだけの摂取で足りていたものが、年齢を負うごとに、それを定着させるためにもビタミンKが必須となってきました。

 

強い骨を作るためにも、カルシウムだけではなく、ビタミンKを積極的に摂取すべきであると言えます。

 

また、骨からカルシウムを流出させることを防ぐために、ビタミンKが役立ちます。

 

さらには、ビタミンKには止血効果もある為、特に鼻血が出やすい方、擦り傷などを作りやすい方は止血作用があるビタミンKを豊富に含むハラミを摂取すると良いでしょう。

 

ビオチン

ハラミはお肌に良い成分である「ビオチン」が含まれています。

 

その為、摂取した糖分からすぐにエネルギーを作り出す為、日常生活における疲労感の回復にも効果を発揮すると言われています。

 

ハラミはどんな風に利用できる?

皆さんのイメージからすると、ハラミと聞けば当然、「焼肉」です。

 

しかし、北海道や東北地方においては、ハラミは特にカルビやロースなどと比較しても安価で食べることができるの人気の秘密です。

 

また、脂肪分が少ないため、カロリーも低めてヘルシーです。ハラミは、特に焼肉で「焼いて食べる」こと以外に、煮込み料理にも最適です。

 

癖もなく、野菜類、キノコ類などを利用し、一緒に炒めて食べてもとてもおいしいと評判です。

 

鶏肉・牛肉・豚肉・蛙のハラミの栄養素

鶏肉ハラミ

鶏は、味じたいはとてもたんぱくです。

 

しかし、食感はとても柔らかく&食べやすい、また消化吸収に優れている為、病後など、体力回復の栄養食として最適です。

 

たんぱく質を豊富に含み、必須アミノ酸は豚肉や牛肉よりも豊富に含まれています。

 

脂質は低く、コレステロールを低下させる不飽和脂肪酸を多く含んでいる為、生活習慣病を心配しなくても摂取することができます。

 

ビタミンAは、豚肉の3倍、牛肉の10倍も含まれているので、皮膚粘膜の強化、夜盲症に効果的です。

 

ナイアシンを豊富に含み、ビタミンAと作用することで皮膚を丈夫に保ちます。

 

鶏肉の部位ごとの栄養素

部位

栄養素

調理法

ささみ

低脂質・高たんぱく

焼く・揚げる

もも

ビタミンB2・鉄分

ロースト・フライ・焼く・煮る・揚げる・炒める

むね

ビタミンA・ナイアシン

ロースト・フライ・焼く・煮る・炒める

手羽

ビタミンA・ビタミンB12

揚げる・煮る・スープなど

 

 

豚肉ハラミ

豚肉は、肉類の中でもビタミンB1を最も多く含み、その量は鶏肉の6倍、牛肉の8倍だと言われています。

 

糖質をエネルギーに変える働きがあるビタミンB1は、疲労回復にも効果的で、疲れが体内にたまることを防ぐ役割を果たしています。

 

その他、神経や筋肉の働きにも作用するため、肩こりなどの解消に効果的です。

 

ビタミンA、ビタミンB2が含まれている為、細胞が活性化され、若さと健康な体を維持します。

 

豚肉の部位ごとの栄養素

部位

栄養素

調理法

脂質・ビタミンB12

煮る

ロース

ナイアシン

ロースト・ソテー・揚げる

ハラ

脂質・ビタミンA・ビタミンE

煮る・炒める

モモ

鉄分・ビタミンB1

ロースト・ソテー・揚げる・煮るなど

ヒレ

たんぱく質・鉄分・ビタミンB1・ビタミンB2

ロースト・ソテー・揚げる

 

牛肉ハラミ

牛肉は、たんぱく質や脂質を豊富に含み、肉類の中では鉄分やビタミンB12が多く、鉄分は鶏肉や豚肉の2倍、ビタミンB12は鶏肉の7.5倍、豚肉の4倍を含むと言われています。

 

ビタミンEは、鶏肉の2.5倍以上含んでおり、不飽和脂肪酸の酸化予防のため、生活習慣病である動脈硬化や老化を予防してくれます。

 

鉄分と増血作用のあるビタミンB12が含まれている為、貧血予防や冷え性改善に効果的です。

 

牛肉の部位ごとの栄養素

部位

栄養素

調理法

肩肉

ビタミンB12

焼く

肩ロース

ビタミンA・ビタミンE

すき焼き・バター焼き・ステーキ

サーロイン

たんぱく質

ステーキ・しゃぶしゃぶ

バラ

ビタミンE

煮る

モモ

ビタミンB1・ビタミンB2・ナイアシン

煮る

外モモ

ビタミンB1・ナイアシン

煮る

ランプ

鉄分・ビタミンE・ビタミンB2

ステーキ

ヒレ

たんぱく質・鉄分・ビタミンB1・B2・B12

ステーキ・揚げる・しゃぶしゃぶ

 

蛙ハラミ

蛙は日本においては食用として普及していません。

 

しかし、中国や東南アジアなどにおいては、普通に蛙肉が食用として浸透しています日本において食用ガエルとされるのはウシガエルを指します。

 

これが、フランスではヨーロッパトノサマガエル、中国や東南アジアではトラフガエル、ヌマフガエルが食用とされています。

 

蛙の肉が食用とされる部分は脚部分であり、その味はとても淡泊です。

 

蛙はそもそも運動量の多い生物である為、高タンパク・低脂肪であり、ダイエットや生活習慣病を予防する効果があると言われています。

 

また見た目とは裏腹に臭みはなく、味もあっさりとしていて柔らかく食べやすいと言われています。

 

蛙肉の栄養素

部位

栄養素

調理法

たんぱく質・ビタミンB2・B6・鉄分

揚げる

 

まとめ

いかがでしたか?鶏肉や牛肉、豚肉、蛙肉のハラミの栄養素についてご紹介しました。

ハラミは見た目に普通にお肉に見えますが実はれっきとしたホルモンの部位に値します。

ハラミは食感もとても柔らかく、栄養素も豊富に含んでいます。

 

ぜひこれからは積極的にハラミを摂取するようにしましょう!

 

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