• ハロウィンの起源!どの国が始まり?
  • ケトル人のサウィン祭ってなに?
  • ハロウィンの名前の由来や仮装の意味
  • 海外でのハロウィンは日本と違う?

日本でも、最近盛大に行われるイベントのハロウィン。

 

人々は仮装し、親しい人はもちろん

そうでない人とも、この日は

 

気軽に交流できる楽しい日

として日本でも定着しています。

 

 

しかし、ハロウィンが

いつから始まったのか

 

どんなきっかけでスタートしたのか、

知らない人も多いですよね。

 

 

そこで今回は、

ハロウィンの起源

 

ハロウィンの仮装が

かぼちゃである理由

をご紹介します。

 

ハロウィンの起源!どの国が始まり?

ハロウィン 歴史 由来

日本でも、空気が澄んでくる

10月ハロウィン

 

があちこちで楽しまれています。

 

 

そんな、ハロウィンがこんなにも

日本で盛んになったのは、

 

わりと最近の事ではないでしょうか。

 

 

日本におけるハロウィン

日本で、ハロウィンが広まる

きっかけになったのは、

 

 

原宿の『キディランド』

だという事をご存知でしょうか。

 

 

70年代に、このキディランドで

ハロウィングッズが販売

されたことで、

 

人々に”ハロウィン”の存在が

広まったのは確かです。

 

 

また、83年には原宿表参道

 

『ハローハロウィーンパンプキンパレード』

が開催され、

 

ハロウィンの認知度はさらに

上がりましたね。

 

 

ちなみに、このイベントは今では

参加者が2.500名超で、

 

 

あっという間にソールドしてしまう

人気イベントになっていますね。

 

 

それに伴い、

各地でもハロウィンパレードが開催され、

 

ハロウィン限定の

お菓子やグッズなど販売され、

 

仮装コスチュームも

手軽に手に入る事から

徐々に広まっていきました。

 

 

ハロウィンはどの国が始まり?

では、そんなハロウィンは

どこの国が発祥

なのでしょうか。

 

 

まず、思いつくのは

アメリカですよね。

 

 

特に、ニューヨークの

タイムズスクエアでは、

 

思い思いに仮装をした人で賑わいます。

 

 

キャラ

普段でも仮装していますけどね!

 

 

その他には、以下の国もハロウィンを楽しんでいるイメージです。

 

      • カナダ
      • イギリス
      • アイルランド
      • プエルトリコ
      • ニュージーランド
      • オーストラリア

 

 

キャラ

何か気付きませんか。

 

 

そう、どちらかというと

 

ヨーロッパ系の人々が

移住した土地

 

 

に多いと言えるのです。

 

 

また、本当の発祥は

アイルランドなんです。

 

 

アイルランドのハロウィン

本来、ハロウィンは

古代ケルト人が行っていた

 

お祭りが起源と言われています。

 

ケルト人とは

ケルト人は、古代ヨーロッパの

 

中部と西部

地中海の一部

 

などに住んでいた人々の総称である。

 

一般的に、ケルト人は

アイルランドをはじめとする

 

ヨーロッパ各地

に住んでいました。

 

 

そんなケトル人は、

今のように

 

仮装してパーティ

というスタイルではなく

 

 

どちらかと言えば、

秋の収穫祭という感じで

 

作物の収穫をお祝いしたり

悪魔祓いの儀式

 

といったかたちで行われていました。

 

なぜ、10月31日?

”秋の収穫”という言葉もあるので、

10月に行われるお祭り

だと聞けば納得する人も多いでしょう。

 

 

しかし、本当の理由はケトル人にとって

11月1日が新年にあたる

 

ので、いわゆる

大晦日のような感覚で

 

10月31日にお祭りをしていたのです。

 

 

また、当時ケルト人は1年を大きく

夏と冬に分けて考えていました。

 

 

日本でいう、四季のようなイメージですね。

 

 

それが以下の通りです。

 

  • 夏の始まり: 5月1日
  • 冬の始まり: 11月1日

 

つまり、11月1日は冬の始まりと同時に

新年の始まり

だと考えられ、

 

その前日の10月31日は

特別だったのです。

ケトル人のサウィン祭ってなに?

その特別な日に行われていたのが、

サウィン祭です。

 

サウィン祭とは

”サウィン”とは、ケルト語で

”夏の終わり”

を意味します。

 

 

このサウィン祭は、

これからやってくる厳しい冬を

 

無事に過ごせるように、

 

更には大地の恵と実りに

感謝する日として、

開かれていた祭なのです。

 

 

サウィン祭では、

ドルイド司教たちが焚き火を用意し、

 

収穫した作物や動物の供え物などを

神に捧げ祈ります。

 

 

そんなサウィン祭のクライマックスは、

ドルイド教の司祭が焚火の中に

 

牛骨を投げ入れ

燃え上がる瞬間です。

 

 

その後焚き火は消されますが、

人々は残り木を

 

それぞれ持ち帰り、

家のかまどに入れて火を焚きます。

 

 

この火はとても

神聖な火と考えられ、

 

災難から家庭を守ってくれる

と信じられていたのです。

 

 

キャラ

神秘的ですね。

 

サウィン祭に影響を与えた3つの祭り

この、サウィン祭が

ハロウィンになるまでには

 

3つの祭りが影響を与えています。

3つの祭り
  • 古代ローマ ポーモーナの祭り
  • 祖霊祭パレンタリア
  • キリスト教(カトリック)の万聖節

 

古代ローマ ポーモーナの祭り

ローマ人には、ケトル人が

サウィン祭を祝う頃に

 

『ポーモーナの祭り』

というお祝いを行っていました。

 

 

そして、ローマ人がケトル人の住む

エリアに侵略した時に

 

これら2つの祭りが

混ざり合ったとされています。

 

 

だからこそ、

ハロウィンのイメージカラーである

オレンジも、

 

 

女王ポーモーナの影響

を受けているという説もあるのです。

 

リンゴもハロウィンのシンボル?

また、ハロウィンではカボチャだけでなく

 

リンゴを使った

料理やお菓子も多い

 

事で知られています。

 

 

これは、女王ポーモーナが

 

”果実の女神”

であった事から影響を受けた

 

とされているのです。

 

 

また、ハロウィンには

 

『ダックアップル』

 

というゲームもありますね。

 

ダックアップルとは

水を張った桶にリンゴを浮かべ、

手ではなく口で加え取るゲーム。

ハロウィンのパーティーでは

欠かせないゲームの一つ。

 

これも、

ポーモーナの祭りが影響

していると言われています。

 

祖霊祭パレンタリア

古代ローマでは、2月に

死者の霊を祭るお祭り

があります。

 

 

亡くなった愛する人の魂を意味する、

神”マネス”を祭る

 

祖霊祭です。

 

 

時期は違いますが、

 

亡くなった霊の為の祭り

死者の霊へ供え物

 

というところから、

 

ハロウィンが

影響を受けている

とされています。

 

キリスト教(カトリック)の万聖節

この万聖節は、

ハロウィンの語源

となっているものです。

 

 

ローマ・カトリックは、

ケルト人たちを

 

キリスト教へ

改宗させる為に、

 

 

「サウィン祭」を

カトリックの重要な祝日である

 

「諸聖人の日

(All Hallow’s)」

 

の前夜祭と定めてしまいます。

 

 

このことから、ハロウィンが

万聖節の影響を受けている

のは明らかですね。

 

キリスト教ではハロウィンはタブー?

このようなことから、ハロウィンを

キリスト教のイベント

だと思っている人も多いですよね。

 

 

しかし、むしろキリスト教徒にとって昔は

ハロウィンはタブーだったのです。

 

 

だからこそ、ハロウィンを

 

“教義のない

俗世のイベント”

 

としタブー視していました。

 

 

何故なら、ハロウィンは

死者の霊が戻ってくる

とされる一方で、

 

 

キリスト教では

世界を司っているのは神です。

 

 

そのだからこそ、

死者を復活させる事ができる

のであり、

 

 

死者の霊魂事態が

現世に帰る力はない

とされているんですね。

 

キャラ

思想の違いですね。

 

 

更に言えば、神が復活させる魂は

選ばれたものだけであり、

 

 

悪霊などを神は

復活させるはずがない

と考えられているのです。

 

ハロウィンの名前の由来や仮装の意味とは?

では、”ハロウィン”という

名前の由来も見ていきましょう。

 

名前の由来

先ほどにもあったように、

キリスト教徒にとって

 

11月1日は『聖職者の日』

 

とし記念すべき日の一つです。

 

 

この日は別名

『all hallow`’s day』

と呼ばれています。

 

 

これは、

“全ての聖人を祝う日”

という意味ですね。

 

 

さらに、その前夜である

 

10月31日は

『all hallow’s even』

 

と呼ばれています。

 

 

ここから、文字がどんどん省略され最終的に

『hallowe’en』

となったのが、

 

ハロウィンの名前の由来

とされているのです。

 

ハロウィンカラーの意味

また、ハロウィンと言えば町中が

ハロウィンカラーに染まり、

ワクワクさせてくれます。

 

 

そんなハロウィンカラーにも、

意味はあるのです。

 

ハロウィンカラー
  • オレンジ
  • ブラック
  • パープル
  • ホワイト

オレンジ

ハロウィンは、

オレンジがメイン

とも言えますよね。

 

 

このオレンジは、ほとんどの人が

かぼちゃの色

だと思っているはずです。

 

 

しかし、そうではなく

実りや収穫

を表しているのです。

 

 

また、実りや収穫に欠かせない

太陽の陽をイメージ

した色ともいわれています。

 

ブラック

ブラックは、イメージ通りですね。

 

  • 暗闇
  • コウモリ

 

このような、少し

怖いイメージからきています。

 

パープル

パープルは、魔女や

 

ミステリアスな世界観

 

を表現しています。

 

 

ホワイト

ホワイトは、ハロウィンの

 

お化けやモンスター

 

をイメージしています。

 

 

このように、ハロウィンカラーには

それぞれの意味があるんですね!

 

カボチャなど仮装する理由

また、魂が

こちらの世界に戻ってくる

 

ハロウィンは、家族などの魂と共に

 

”悪霊も一緒に来てしまう”

と考えられていました。

 

  • 子供をさらう
  • 農作物を荒らす

 

このように考えられていたので、

そんな悪霊を

 

ビックリさせて追い払うためや、

 

悪霊たちから魂を取られないよう

仲間のフリをし、

 

魔女やオバケの仮装した

のが始まりと言われています。

 

 

“トリックオアトリート”とは

現代は、

子供たちが仮装をし

近所を回り

 

『トリックオアトリート』

といって、家主から

 

お菓子などをもらう

イベントとなっています。

 

 

ではこの、

『トリックオアトリート』

とは何なのでしょうか。

 

 

Trick or Treat

 

 

英語では、このように書きます。

 

では、意味を見ていきましょう。

 

  • Trick:たくらむ・いたずら・ごまかし
  • or:または
  • Treat:おごる・もてなし・ごちそう

 

と言う意味です。

 

つまり、

 

”もてなしてくれるなら

意地悪しないけど、

 

そうじゃないなら

意地悪しちゃうぞ”と

 

いう可愛い交渉なのです。

 

 

もちろん、意地悪するなら

怖い魔女やお化けの格好

じゃないといけません。

 

 

だからこそ、子供たちはそのような格好で

お菓子をもらいに行く

のですね。

 

 

トリックオアトリートが始まったきっかけ

また、始まりは

『ソウリング』

 

というヨーロッパの儀式

にあると言われています。

 

 

ソウリングとは、

キリスト教において

 

成仏できていない魂の為に、

 

”ソウルケーキ

soul cake)”

 

と呼ばれるケーキを各家に貰いに行き、

 

 

ケーキと引き換え

その家に留まっている

 

霊を成仏させる

という行事があったのです。

 

 

つまり、

ソウル=魂

という訳ですね。

 

 

これが、トリックオアトリートの

原点と言えるのです。

 

 

トリックオアトリートの返事は?

では、

 

「トリックオアトリート」

 

と言われたら何と返事をしましょうか。

 

 

正しくは、

「ハッピーハロウィン!」

ですね。

 

 

さらに、

「Here you are」

といってお菓子を渡しましょう。

 

 

これは、”どうぞ”という意味です。

 

 

このように、日本でも友達同士で

ハロウィンを楽しむとき

に使えるフレーズですね。

 

ジャック・オー・ランタンてなに?

また、ハロウィンに欠かせない

かぼちゃをくり抜いて作った

 

”ジャック・オー・ランタン”

にも注目してみましょう。

 

 

ランタンはいわゆる

ちょうちんの事ですね。

 

 

このランタンは、

カボチャをくり抜き

不気味な顔にし、

 

中にろうそくを入れてそれを飾ることで、

 

善霊を呼び寄せ、

悪霊を遠ざける

 

効果があると言われています。

 

 

これは、アイルランドに昔から伝わる

『ちょうちんジャック』

 

という民話が原点

だと言われているのです。

 

ちょうちんジャックとは

昔アイルランドに、

お酒が大好きなジャック

という男がいました。

 

 

しかし、ジャックは

乱暴者で嘘つきで

ケチでだらしない男

でした。

 

 

そんなジャックは、ハロウィンで

あの世とこの世の境目がなくなる時に、

 

 

悪魔から魂を2度

取られそうになります。

 

 

その度に、悪魔に

自分の魂を奪わない事を条件

 

に悪知恵を働かせ回避するのですが

寿命で亡くなります。

 

 

生きている時に、行いが悪いジャックは

天国にはもちろん行けず

 

悪魔と魂を取らない約束を

交わしたことから地獄にも行けず、

 

行き場を失います。

 

 

そんなジャックを見かねた悪魔は、

火の塊をあげます。

 

その火が消えぬよう、

くり抜いたカブに入れ

ランタンにし彷徨った

 

のが『ちょうちんジャック』の民話です。

 

カブからかぼちゃに

つまり、本来はハロウィンは

かぼちゃではなくカブ

なのです。

 

キャラ

驚きですね!

 

しかし、ハロウィンの習慣が

アメリカに伝わると、

 

カブよりなじみ深いカボチャ

にシフトチェンジしたのです。

 

 

しかし、現代での

 

アイルランドや

スコットランド

の一部の地域では、

 

 

カブでランタンを作るところも

あるそうですね。

 

海外でのハロウィンは日本と違う?

では、海外での

ハロウィンの過ごし方

は、日本と違うものでしょうか。

 

 

まず、日本では

”トリックオアトリート”と言って

 

お菓子をもらいに行く習慣

は根づいていませんが、

 

仮装をして羽目を外す事も

許される

楽しい日ですね。

 

 

では、海外ではどのようなイベントがあるのでしょうか。

 

アイルランド

ハロウィンの原点ともいえる

アイルランドの人々にとっては、

 

ハロウィンに対する

思い入れが違います。

 

 

まず、

10月最後の月曜日は祝日

にし、そこから

 

一週間ほとんどのスクールが休み

になります。

 

 

キャラ

良いですね!

 

 

つまり、

“ハロウィン ホリデー”

があるのです。

 

 

だからこそ、

各地で盛大な仮装パレード

が開かれ、

 

子供はもちろん大人も仮装し

ハロウィンを楽しみます。

 

 

イタリア

お休みが大好きなイタリアでも、

ハロウィンは10月31日から

 

3日のお休みがあります。

 

 

しかし、イタリアではどちらかと言えば

”キリスト教の祭日”

 

としての意味合いが強いです。

 

 

この日、ザクロと小麦の

「コルヴァ」というお菓子や、

 

シチリア州の銘菓として知られる

「フルッタ・マルトラーナ」も、

 

この日のためにつくられます。

 

  • 11月1日が「諸聖人の日」
  • 11月2日が「死者の日」

 

 

どちらかと言えば、ハロウィンよりも

 

「死者の日」に向けた

イメージが強い

 

のがイタリアのハロウィンです。

 

フランス

フランス人にとってのハロウィンは、

日本と似ています。

 

 

つまり、

海外から入ってきた文化

としての認識が強く、

 

日本と同じく祭り好きな人たちが

イベントの一つとして

楽しんでいるイメージです。

 

 

ただ、フランスでは、

”トリックオアトリート”とは言いません。

 

 

Des bonbons ou un sort 

デ・ボンボン・ウ・アン・ソール

 

 

フランス流の、

トリックオアトリートも素敵ですね。

 

 

オーストラリア

 

オーストラリアは、

本場のアイルランドと

 

季節は反対なので

初夏に当たります。

 

 

シドニーでは、

ゾンビウォークが行われ

約2,000人が参加する大イベントです。
 

 

 

この時期には、アメリカほどではありませんが、

 

ハロウィンを楽しむ習慣はあるようです。

 

ハロウィンNGムードの国も

ロシアでは、実はハロウィンは

ほとんど浸透していない

と言われています。

 

 

また、一部の若者がSNSなどで

ハロウィンを知り仮装などをしますが、

 

毎年それに対し

論争が巻き起こるのも

ロシアのハロウィンです。

 

 

また、エクアドルでは

 

カボチャをくり抜いたり

仮装したりするハロウィンが、

 

『国の価値観に反する』とされ、

 

大統領が声明を出して禁ずる

程となりました。

 

 

 

このように、国によって

ハロウィンの捉え方が違う

のも面白いですね。

さいごに

いかがでしたか。今回は、ハロウィンの起源や名前の由来などをご紹介しました。

ハロウィンには、

古い歴史や文化が交わり

できたものだということに驚きましたね。

 

このような背景を知った上で、

ハロウィンを楽しむと

 

また違った目線が持てて楽しいですね。

 

キャラ

ぜひ、参考にして下さい。

 

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