- パイナップルを食べると下痢になりやすい?
- 幼児にはパイナップルを食べさせるのは危険?
甘さと酸味が美味しいパイナップルは、子どもからお年寄りまで好まれる食材ですよね。
しかし、食べた後に下痢をしてしまうという方もいるのではないでしょうか。
パイナップルを食べると下痢になるのは、何が原因なのでしょうか。
また、妊娠初期にパイナップルを食べると流産するなどの噂もありますよね。
ここではパイナップルによる下痢について、また1歳くらいの幼児に食べさせる場合と妊娠初期の場合の注意点についてまとめてみました。
パイナップルを食べると下痢になる原因は?
パイナップルに含まれる酸っぱい「クエン酸」が原因かも
パイナップルなど果物に含まれる酸味の元になるのが、クエン酸という成分です。
クエン酸は、胃腸を刺激するので、胃腸の働きを活性化させる作用があります。
そのため、パイナップルを食べ過ぎたり、体質に合わない場合には、消化不良を起こして下痢の原因にもなってしまうのです。
クエン酸には、疲労回復や血液サラサラ効果があるのですが、食べすぎには注意が必要です。
- レモン、みかん、グレープフルーツなど柑橘系の果物
- キウイフルーツ
- いちご
などに含まれます。
パイナップルやキウイ、グレープフルーツなどの柑橘系のフルーツには、クエン酸が多く含まれて居ます。
適量であれば、胃腸の活性化につながり便秘解消効果や疲労回復など良い効果をもたらしてくれるのです。
身体を冷やすから下痢になる
身体を冷やす作用がある果物は、内臓の冷えを促し、消化器官の機能低下の原因につながります。

この身体を冷やす果物になるのが、クエン酸を含む果物なのです。
パイナップル、柑橘系の果物、いちごなどの他に、ウリ科のフルーツであるスイカ、メロンも身体を冷やす作用があります。
やはり下痢を起こす場合があるので、食べすぎには注意をしましょう。
パイナップルによる下痢を抑える方法は?
クエン酸の作用、身体を冷やす作用によって、下痢を起こしてしまわないようにするには、まず食べ過ぎに注意しましょう。
食べすぎていなくても下痢をしてしまう場合には、パイナップルとの相性も関係しているかもしれません。

果物との相性には個人差がありますからね。
自分がどんな果物を食べたときに下痢を起こしやすいのか把握しておくことも大切です。
パイナップルを食べた後には、身体を温める飲み物を飲む
パイナップルには身体を冷やす作用があるので、食べるときには身体を温める飲み物と一緒に摂取するようにしましょう。
飲みもので果物の味を楽しめなくなるのは・・・という方は、白湯でも十分ですよ!
パイナップルを食べた後には、身体を温める飲み物を飲むようにしましょう。
特に冷えやすい女性は、生姜を摩り下ろして飲み物にいれると、下痢予防効果がさらに高まります。
1歳前の子どもにパイナップルNG?

パイナップルは赤ちゃんに食べさせても良いのでしょうか。
離乳食になるころ、どんな食べ物はOKでどれは食べさせるのに注意が必要かわかりませんよね。
パイナップルは1歳頃、離乳食完了期から。
パイナップルはブロメラインというたんぱく質分解酵素が含まれています。
そのため、内臓に負担がかかりやすいのです。
1歳に満たない乳幼児の消化機能はまだ未発達なので、パイナップルを与えるのはNG。
消化機能が発達してくる1歳頃の離乳食完了期から始めると良いでしょう。
しかし、赤ちゃんの成長にも個人差があります。
初めてパイナップルを食べさせる場合には、少量ずつ与えて様子を見ながらにするようにしましょう。
乳幼児にパイナップルアレルギーはある?
パイナップルはアレルギーを起こしやすい特定原材料などが含まれていませんが、アレルギーはあるようです。
パイナップルアレルギーで見られる症状;口腔アレルギー
- 口内や奥がイガイガする
- 口内にかゆみを伴う
- 赤く腫れる
- じんましん
- 目鼻の強いかゆみ
- 腹痛、下痢、吐き気
- 呼吸困難などのアナフィラキシー

などといった症状が見られます。
パイナップルを食べた後にこのような症状が現れたり、少し異常を感じた場合は、早めに医師の診察を受けるようにしましょう。
パイナップルでアレルギーが出る場合には、キウイ・パパイヤなどの果物でもアレルギー症状が出る可能性があるので注意しましょう。
パイナップルを食べたときのイガイガ
大人がパイナップルを食べても、舌がピリピリしたり、イガイガを感じたりすることがありますよね。
これもやはりパイナップルに含まれるブロメラインという分解酵素、シュウ酸カルシウムが影響しているそうです。
- シュウ酸とカルシウムが結合してできた物質
- 結晶が針状になっているので皮膚に触れるとチクチクとしたかゆみを伴うことがある。
山芋などを素手で触ると痒くなったりするのもこのシュウ酸カルシウムの影響なんだそうです。
パイナップルの食べさせ方
子どもに初めてパイナップルを食べさせる場合には、どのように食べさせるとよいのでしょうか。
初めは缶詰のパイナップルから
最初は缶詰のパイナップルから始めましょう。
加熱してありますし、酸味も少ないので与えやすい状態です。
- パイナップルの果汁を絞る
- 線維を分断するように細かく切って与える

食べやすい状態にしてから、与えるようにしましょう。
缶詰はシロップに糖分が多く含まれているので、少量ずつ与えてくださいね!
生のパイナップルを食べさせる場合
生のパイナップルは、芯の固いところを取り除いて加熱し、少しずつ与えます。
妊娠初期の女性も注意が必要?
妊娠中はバランスよく栄養をとって健康的に過ごすことを意識されますよね。
妊娠中にパイナップルを食べると流産する・・・などの噂がありますが、実は科学的な証明はされてません。
むしろパイナップルは妊婦さんにおすすめの食材なのです。
なぜなら、妊娠初期にパイナップルのようなビタミンB1が含まれる食品を摂取することで、流産を防止してくれるとも言われているようです。
さらにパイナップルには妊婦さんに嬉しい効果がたくさん!
妊娠中はさまざまな悩みを抱えますが、そんな悩みを改善してくれる効果もあります。
- 便秘解消
パイナップルには豊富な食物繊維が含まれ便秘解消に効果絶大。 - 食欲増進
パイナップルに含まれる酵素には食欲増進の効果が。 - 胃もたれ、胃の不快感の改善
パイナップルの酵素は消化をサポートする作用がある。 - 疲労回復
パイナップルの酵素やクエン酸、ビタミンB2には疲労回復の効果がある。
妊婦さんには嬉しい効果がたくさんありますが、食べすぎには注意してくださいね!
まとめ
パイナップルを食べて下痢する人は、食べすぎや体の冷えなどが原因となっていることがあります。
パイナップルの食べ過ぎに注意をしたり、体を温める飲み物を飲むようにして下痢をしない工夫を心がけましょう。
また、赤ちゃんに食べさせるのは1歳離乳食完了期からがおすすめです。
赤ちゃんにはじめて与える場合にも、缶詰から始めて異常がないことなどよく確認しながら食べさせていきましょうね。
万が一、異常を感じた場合には病院へ受診しましょう。
パイナップルを食べるなら、熟れたものを選んで美味しくたべましょうね!