- じゃがいもの品種でおいしいのはどれ?
- じゃがいもの人気品種はある?
じゃがいもは食べるのもおいしいですし、家庭菜園などで育てるのも手軽で初心者向きと言えます。しかも、栽培は春、秋と二回でき品種も豊富な野菜です。
多種にわたるじゃがいもの品種で人気なものはどれなのでしょうか。
じゃがいもを自分で育ててみたいという方も色んなじゃがいもを食べてみたいという方もいらっしゃると思います。
今回は幅広く愛されるじゃがいもの中でも特に人気の7品種を選んでご紹介します。
子どもも大人も好きな”じゃがいも”

幅広い料理に使えて「じゃがいもが嫌い」という人は少ないですね。
同じナス科でも「ナス」「ピーマン」「トマト」は結構苦手だという人をみかけますが。
じゃがいもは「男爵」「メ―クイーン」の二大品種が有名ですが、それ以外にも多くの品種があり、それぞれ特徴があります。
さっそく、じゃがいもの品種と特徴を交えながら、人気ランキングをチェックしていきましょう。
第一位!二大品種のひとつ「男爵」!

まず、じゃがいもといえば「男爵いも」。
「男爵いも」といえばじゃがいもというくらいにじゃがいもの代名詞となっている「男爵」です。
このホクホク感を生かした料理としてコロッケがお奨めです。
さらに「男爵」は「メ―クイーン」よりも保存性に優れているのも魅力といえますね。
ただし「じゃがいもみたいな」という比喩の典型的というべきか、でこぼこしていますので、皮がむきづらいです。しかも煮崩れしやすいです。
また栽培するときには、大きないもに空洞が発生しやすい傾向があり、さらにじゃがいもの天敵の害虫であるジャガイモシストセンチュウにちょっと弱い部分があります。
現在、日本で最も栽培されているじゃがいもです。
第二位!煮込み料理には「メ―クイーン」!

こちらも有名な品種ですね。
大正時代にイギリスから日本にやってきてお馴染みになった「メ―クイーン」です。
スーパーで売っているところ見ればすぐに「男爵」との見分けがつくのではないでしょうか。
カレーや肉じゃがなどは、メ―クイーンの出番ですね。しかし、栽培するのは「男爵」よりも難しいです。
いものの大きさがなかなかそろわず、農家にとっては歩留まりの悪い品種といえます。
家庭菜園でも、あまり小さないもは、有害物質溜まりやすいので困りものです。その有害物質であるグリコアルカロイドが溜まりやすいという性質をもっています。
その点でも、家庭菜園で作るには、男爵よりも難易度が高いと言えますね。
そして、男爵と同じようにジャガイモシストセンチュウに弱いです。
第三位!害虫に強い「キタアカリ」

「キタアカリ」はジャガイモの天敵の害虫に対抗できる品種として作られた物です。
家庭菜園で作るときは、その点で頼りになる品種と言えるでしょう。
早く育成できる上に、期待できる収穫量においても「男爵」を若干上回るデータが出ています。
- 食べると非常に甘く、ホクホクとした食感があり、味の面でも一級品が「キタアカリ」。
- 男爵以上に煮崩れしやすいという煮物にはまったく向かないじゃがいも。
また、外観が赤っぽく皮はボロボロで粗い感じがあるじゃがいももあり、外観的にはあまりいいとは言えない点で、市場性では少し二大品種に劣るかもしれません。
しかし、家庭菜園で作るならばお奨めの品種です。
第四位!病気も害虫にも強い「スタークイーン」

「スタークイーン」はそうか病抵抗性を持ちジャガイモシストセンチュウにも強い品種です。
「男爵」ほどではないですが多くの収穫が期待できる点では非常にすぐれています。
病気に強く、大量に収穫できる素晴らしいじゃがいもですね。
しかし、栽培には比較的時間がかかります。この点は家庭菜園で栽培するときには注意が必要でしょう。
また、病気には強いのですが、煮崩れのしやすさはこれまた男爵以上。
なぜ、病害虫に強い品種は煮崩れに弱いのか……長期間の煮込み料理にはまったく向きません。
調理のときは、サラダやコロッケなどに使うのが一番いいです。ただ、味は少しあっさりしています。
第五位!二一世紀生まれの「インカのめざめ」は甘みが強い!

2001年に正式登録された「インカのめざめ」は21世紀生まれ。
しかし名前は「インカのめざめ」です。何年ぶりに寝覚めたのでしょうか。
だだし、家庭菜園で作るのは難易度の高そうな品種です。
まず、休眠期間が30未満という短さですから保存もききませんし、栽培のタイミングも難しいのです。
しかも、収穫量は男爵の70%程度と少なく、病気、害虫にも弱いです。
大きないもができることもほとんどありません。
この「インカのめざめ」にはさらに改良を加えた「インカのひとみ」という品種もあります。
第六位!フライドポテチなら「ホッカイコガネ」がお奨め

じゃがいも料理で人気なのはなんでしょうか。
料理というよりお菓子も含めて言えば「フライドポテト」、「ポテトチップス」が一番ではないかなと思います。
一般的な料理でも十分に美味しく食べることもできますが、揚げ物にしたときの変色がしにくいのが最大のウリですね。
そのため、フライドポテト、ポテトチップ用として栽培されています。
栽培のしやすさは普通レベルです。
ただ初期育成は遅い傾向があるようです。そして、保存性にも優れているじゃがいもです。
第七位!これじゃがいも?「シャドークイーン」は変わり種

そして最後ですが「シャドークイーン」を紹介します。
2006年に生まれた新しい品種です。
影の女王…… なんという名前でしょうか。まあ、名前はいいのですが、まず外見です。
一瞬「サツマイモですか?」と思ってしまいそうになります。
皮はじゃがいもとさつまいもを混ぜたような色をしています。形も長細く、じゃがいもの一種にはあまり見えない品種です。
しかし、それは「これがじゃがいもか?」と思うのは外側だけではないです。

切ってびっくりします。
なにせ、紫です。紫色なのです。
この紫のじゃがいもはやはり、お菓子とかにつかってもいいですし、普通に使っても「なにこれ?」と相手を驚かせることができますね。
新しいじゃがいもですので、まだあまり知られていません。
風変わりな料理をして相手を驚かすときにはもってこいではないでしょうか。
じゃがいもの種類はこれだけじゃありません!
今回は7つの品種を紹介しました。ランキングは独断と偏見と、まあ多く出回っているのを人気として考えてみました。
ただ、この他にも、病気に強く家庭菜園に適した品種のじゃがいもや、「」だけではない変わったカラフルなじゃがいもがあります。
中々スーパーではお目にかかれない品種もありますが、最近はネットスーパーや専門店もありますので、そこでいろいろなじゃがいもを探してみるのもいいかもしれません。
じゃがいもは、食べてもおいしいです。それに自分で作る楽しみもありますね。
また、品種によって向き不向きな調理方法もありますので、その点も気にして、おいしくじゃがいもを味わいたいですね。
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