• 馬鈴薯とメークインにはどんな違いがある?
  • ポテトサラダに向いているじゃがいもがある?

じゃがいもを買いにスーパーへ行くと、「馬鈴薯」とか「メークイン」とか様々な種類があって、どれを選んだらいいのか迷いますよね。

「じゃがいもって全部同じじゃないの?」と、素人目には思いますが、実はじゃがいもには色んな品種があってそれぞれに特徴があるんです。

今回は、いっぱいあるじゃがいもの品種の中から、いくつかオススメのものについて詳しくご紹介したいと思います。

 

じゃがいもをもっと美味しくするための情報をたくさん教えますので、是非参考にしてくださいね!

じゃがいもってどんな植物?

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お馴染みの野菜だと思いますが、そもそもどんな植物なんでしょうか?

実は、じゃがいもはナス科ナス属に分類される多年草植物なんです。

 

いもなのに、ナスってややこしいですよね…。

 

しかも我々が食べるじゃがいもの部分は、実でも根っこでもなく、なんと茎の部分が肥大化したところなんだそうですよ。

 

じゃがいもは、元々は南米のアンデス山脈で発見されたものでそこから世界中に広がっていきました。

 

日本ではじゃがいもと言えば北海道のイメージがあるかと思いますが、北海道の次に産出量の多い場所は反対側の九州なんです。

 

しかし植え付けと収穫の時期はそれぞれ異なります。

 

北海道は春に植え付けて夏に収穫し、九州は秋に植え付けて冬に収穫、もしくは冬に植え付けて春に収穫する二毛作を行う。

 

そのため日本では一年中、美味しいじゃがいもが食べられるわけですね。

 

美味しいじゃがいもを選ぶポイント

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美味しいじゃがいもの選び方はあるのでしょうか。

じゃがいもは、出芽する直前のものが最も美味しく食べることができるとされています。

 

そのタイミングのじゃがいもは、ほのかに甘みがあって皮も薄く食べやすいですよ。

 

あまり大きすぎないもので、丸くて硬いものを選ぶのがポイント。

逆に芽がたくさん出ているものや、皮が緑色に変色しているもの、しわしわになって柔らかくなっているじゃがいもなどはあまり美味しくありませんので、よく見極めてくださいね。

 

じゃがいもは様々な品種があってそれぞれに特徴がありますから、お料理によって違うものを使い分けると良いですよ。

 

馬鈴薯とメークインの違いとは?

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馬鈴薯もメークイン、この2つの違いはなんでしょうか?

そもそも「馬鈴薯」とはじゃがいもの別名で、じゃがいもそのものを意味する言葉です。

 

一方、「メークイン」は沢山ある品種のうちのひとつです。

 

馬鈴薯は、元々中国から伝わってきた言葉。

それを日本の学者である小野蘭山が、じゃがいもは「馬鈴薯」であると定義付けた。

 

しかし実を言うと、中国本土では馬鈴薯はマメ科のホドイモを意味する言葉なんだそうですよ。

 

とはいえ、昔の日本では「じゃがいも=馬鈴薯」というイメージが広く伝わっていたので、今でも学術的な場ではじゃがいもを馬鈴薯と呼ぶ傾向が残っています。

 

じゃがいもの品種と特徴

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日本では、じゃがいもといえば「男爵」か「メークイン」が定番ですよね。

 

しかしじゃがいもの品種はその二つだけではありません。いくつかの品種と、その特徴をご紹介したいと思います!

 

男爵

ホクホクした粉っぽいじゃがいもといったら男爵芋ですよね。

 

男爵は丸っこくてゴツゴツした、日本人にはお馴染みの形状のじゃがいもです。

 

男爵はホクホクしているので、煮ると崩れやすい性質があります。

 

ですから、煮物やカレーなどにはあまり向きません。

 

どちらかと言うと、コロッケやマッシュポテトのように潰して加工する料理におすすめです。

 

メークイン

一方、メークインも男爵と同じくらいお馴染みのじゃがいもですよね。

 

しかし男爵とは対照的につるっとした細長い楕円形で、食感もしっとり、ねっちょりとした粘質系です。

 

そのため煮崩れしにくい性質があるので、煮込み料理には持ってこいのじゃがいもなんです。

 

ほんのりと甘みがあって、カレーやシチュー、炒め物などに最適の品種です。

 

きたあかり

きたあかりは、ホクホク系で男爵と近いタイプの品種ですが、男爵よりも肉色が黄色っぽくて甘みや香りが強いのが特徴です。

 

ただし男爵より煮崩れもしやすいので、炒め物や煮物にはあまり向いていません。加熱時間も短めに調理するようにしてください。

 

ベニアカリ

赤い皮に白色の肉色が特徴的なベニアカリですが、ビタミンCがたっぷりでとてもヘルシーなじゃがいもなんです。

 

このベニアカリは、病気に強いので大量に収穫できるそうですよ。

 

皮がむきやすく、調理がしやすいのも特徴です。

 

肉質は粉っぽいタイプで、粉ふきいもやマッシュポテト、コロッケなどに最適です。

 

インカのめざめ

インカのめざめは最近密かに人気の品種なので、聞いたことのある方もいらっしゃるかと思います。

 

皮は黄色の褐色で、肉色はさつまいものような濃い黄色、肉質については粘質と粉質がバランス良く配合されたような食感です。

 

独特の香りと、栗やさつまいもと同じくらいの甘みがあるのが特徴です。

 

煮崩れしにくく油にも強いので、煮込み料理やフライドポテトなどに適しています。

 

とうや

黄色い皮に黄色の肉質が特徴のとうやですが、カロリーが低くビタミンCが豊富でとてもヘルシーな品種なんです。

 

粘質系で煮崩れしにくいので、カレーやシチューにもおすすめですよ。

 

こがね丸

こがね丸といえば、フライドポテトです。

 

楕円形の大きなじゃがいもで、茶色の皮に淡黄色の肉質が特徴の品種ですが、油で揚げても変色しないためにフライドポテトを作るのに最適なんです。

 

意外と煮崩れもしにくいので、煮物などにも向いていますよ。

 

ポテトサラダにおすすめの品種は?

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じゃがいも料理といったら、とりあえずポテトサラダですよね!

何かの機会にじゃがいもが大量に手に入ったとしたら…まずはポテトサラダを作る、という方も多いはずです。

 

先ほど色々な品種のじゃがいもをご紹介しましたが、その中で特にポテトサラダにおすすめの品種はどれなんでしょうか?

 

ホクホクなら男爵

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王道のポテトサラダを作るなら、やっぱり「男爵」でしょうか?

ポテトサラダと言えば、ホクホクしたタイプのものを思い浮かべる方が多いですよね。

 

おすすめは、敢えてあまり潰さないで大きめの塊を残す方法です。

 

食べ応えのある食感を楽しむことができますよ。

 

好みによって使い分ける

ポテトサラダには男爵を使う方が圧倒的に多いかと思いますが、他の品種を使ってはいけないという事ではありません。

それどころか、じゃがいもは品種によって味も食感も全く異なりますから色々試してみてお好みのタイプのポテトサラダを作るのもおすすめです。

 

メークインのポテトサラダ

煮崩れしにくいメークインはポテトサラダのような加工料理には向かないのかと思いますが、実はメークインで作っても美味しいんですよ。

 

粘質系の品種なので、ややねっとりとした滑らかな食感のポテトサラダを作ることができます

 

きたあかりのポテトサラダ

男爵のようにホクホクしたポテトサラダを作ることができますが、風味が豊かでこっちの方が好みという方も多いようです。

 

ビタミンCがたっぷりでヘルシーなところも人気の秘密です。

 

まとめ

私達が普段、何気なく口にしているじゃがいもは、実は様々な品種があってそれぞれに特徴がみられました。

品種ごとにぴったり合う調理方法も異なりますから、詳しく知っておくことでじゃがいもを今まで以上に美味しく食べることができるはずです。

また、今回は皆が大好きなポテトサラダについても、おすすめの品種をご紹介させていただきました。

 

品種の特徴を生かすことで、自分なりに好みのポテトサラダを作ってみては如何でしょうか?

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今夜の食卓から、是非試してみてくださいね!

 

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