- 農家って儲かるのかな
- どんな方法なら儲かる?
- どんな生産物なら儲かる?
農家が作る作物はどんなものであれ天候に左右されてしまいます。台風や冷夏、今年のような大雪の年は作物が全滅ということも起こります。
そうなると収入は全くなくなってしまいますね。農家は作るだけが仕事ではなく、それを売らなくては収入にはなりません。

どこに売れば儲かるの?
今回は農家の儲かる方法についてご紹介します。
農家の実態

農業をやる人はどれくらい?
一口に「農家」といっても、農家にはいろいろな農家があります。
農家の種類
農家の種類
農 家:経営耕地面積が10a以上又は農産物販売金額が15万円以上の世帯
販売農家:経営耕地面積が30a以上又は農産物販売金額が50万円以上の農家
自給的農家: 経営耕地面積30a未満かつ農産物販売金額が年間50万円未満の農家
主業農家: 農業所得が主で、1年間に自営農業に60日以上従事している65歳未満の世帯員が いる農家
準主業農家:農外所得が主で、1年間に自営農業に60日以上従事している65歳未満の世帯員がいる農家
副業的農家:1年間に自営農業に60日以上従事している65歳未満の世帯員がいない農家
専業農家:世帯員のなかに兼業従事者が1人もいない農家
兼業農家: 世帯員のなかに兼業従事者が1人以上いる農家
第1種兼業農家:農業所得を主とする兼業農家
第2種兼業農家:農業所得を従とする兼業農家
自分の家の庭の畑で野菜を作っていても「農家」なんです。
農家戸数
農林水産省の農家に関する統計によると下記の数となっています。
どの農家も減少傾向にあります。
専業でなくても、農家を続けていくことはかなり難しいのでしょうか。
2015年の農林業センサスの統計によると、販売農家の販売金額の割合は以下のようになっています。
300万円未満 915千戸(70.8%)
300万円以上~700万円未満 126千戸(9.7%)
700万円以上~1,500万円未満 82千戸(6.2%)
1,500円以上~3,000万円未満 33千戸(2.6%)
3,000万円以上~5,000万円未満 10千戸(0.8%)
5,000万円以上~1億円未満 5千戸(0.4%)
1億円以上 1.8千戸(0.1%)
サラリーマンの年収階層とそう買わない感じですね。
農業で1,000万円以上稼ぐのは数パーセントの農家だけのようです。
農家で儲けるには大規模な農場を持ち、大量に生産しないとなかなか1,000万以上にはならないのかもしれません。
儲ける販売

どこに販売するかがカギ
農家は作っただけでは収入になりません。作ったものを売らなければ収入にはならないのです。
儲けるためには、作るだけではだめで、作ったものをより高く買ってくれるところに販売する必要があります。
農家の販売先といって真っ先に思い浮かぶのがJA(農協)だと思いますが、農家に詳しい人の話では儲かっている農家はJAには出荷しないらしいです。
生協・宅配スーパー
生協や宅配スーパーは品質重視で取引してくれるので、いいものを作れば高く買い取ってくれます。
カタログなどで商品価値を伝えられるので安定した単価を見込めます。
まとまった量の取引が見込めるので、安定供給が求められます。
デパート・高級スーパー
デパートや高級スーパーは安売りをしないので、よいものは高値で取り扱ってくれます。
珍しい品種や新種のものなど地元にスーパーにないものを作れれば取引してくれる可能性が高くなります。
商品管理がしっかりしているので簡単には取引してもらえませんが、一度取引してもらえれば、信用がつきます。
通販・ネット販売
最近は通販やネット販売の需要が大きくなっているようです。
自分でホームページを作る方法もありますが、すでにネット通販をしている業者に卸すという販売方法もあります。
自社サイトを作って販売すれば、お客様と直接の取引なので、自由に価格を設定できます。
自社サイトなら自社独自の顧客のリストを保有でき、繰り返し買ってもらうことができるので独自のビジネスを行うことができます。
どんな作物が儲かる?

いろんなものを比較してみましょう
花
農家から花を連想する人は少ないかもしれませんが、花を栽培する農家を「花き農家」といいます。
「花き」とは、観賞の用に供される植物のことで、具体的には、切り花、鉢もの、花木類、球根類、花壇用 苗もの、芝類、地被植物類をいいます。
日本に花き農家は、約7万戸あります。その大半は、0.5ヘクタール未満です。小さな花ですから、広さは不要ですね。
他の農業分野と比べてみると、花き農家は経営者の半数以上が60歳未満であり、特に45歳未満が2割ほどを占めているそうです。
日本の農業としては若い人が携わっている業種です。

儲かり路線はいくつかあるようです。
キク
出荷の第一位はキクです。
キクはお葬式や仏花として欠かせない日本の花なので、出荷額、栽培面積もキクが大半を占めています。
菊人形などの利用もありますね。
贈答花
贈答の花といえば胡蝶蘭ですね。
出荷額はキクに次ぐ第二位です。
同じように贈答用として、ユリ、バラが続きます。
ただし贈答用は景気に左右されます。
季節もの
日本では花の日にはカーネーションが欠かせません。
出荷額もキク、胡蝶蘭、ユリ、バラに次いで5位です。
同じく季節ものでクリスマス用のポインセチアやシクラメンもかなりの出荷が見込めます。
季節ものはその季節だけに限定されるので、他の花と併用していかないと儲かるまではいかないでしょう。
鉢物
最近は若い女性の盆栽人気が話題です。コケ類も癒しがあると人気が出てきます。
花き農家は上記の花々を日本人が好きな記念日やイベントに合わせたアイディア企画で栽培出荷していけば、儲かる要素は多いといえます。
いちご
いちごは果物のいちごとして食べるほかケーキなど他の食材への用途が多い作物です。
また、いちごは各都道府県で品種が違い、ブランドも多くあるので、ブランドを育てるとかなりの収入になるといわれています。
しかし、いちご栽培は初期投資が高いので簡単には手を出せないようです。
それでも他の農家と比べていちご農家は年収が1,000万円を超えやすいともいわれています。
いちごは人気の果物であり、消費者も1年中好む農作物なので、作れば作るほど売れる可能性が高いものです。
クリスマスなど季節の繁忙期がありますから、そのシーズンどれだけ収穫できるかが決め手になってきます。
やはり多く収穫するには規模を大きくする必要が出てきます。
ビニールハウスを増やせば増やすほど収入は増えますが、経費も掛かり、管理も難しくなります。
野菜
いろんな種類の野菜があります。どんな野菜が儲かるのでしょう。
野菜はもっとも天候に左右されやすい作物ですから、毎年うまく収穫販売できるかは賭けのようなものでもありますね。
農家の人が儲かると思う野菜は次の野菜だそうです。
キュウリ
キュウリは成長が早く、毎日大量に収穫できます。
洗うのも楽ですし、パック詰めも楽な野菜です。
意外にも単価が高い野菜です。
ナス
ナスもキュウリ同様、切っても次々になるので、少ないスペースで大量に収穫できます。
夏場に収穫できる野菜は次々に収穫できるので、売れますし、儲かります。
トマト
トマトは種類も多く、需要も多い野菜です。ただ、キュウリ・ナスほど簡単には作れません。
肥料のバランスや追肥のタイミングが難しいですが、上手く作れれば単価も高いので設けられる野菜のひとつです。
ほうれん草
葉物の中でもほうれん草は鉄板の野菜なので、季節に関係なく需要があります。
ただし、単価の変動が激しい野菜で、かつ天候にも左右されやすいので、運が悪いと損害も大きくなります。
レタス
レタスは植えたらそのまま放置でできるので管理が簡単です。
軽いので搬送も楽です。
虫がつきやすいので出荷の際は虫がついていないか注意する必要があります。
しいたけ
しいたけは「原木栽培」と「菌床栽培」で生産されます。
原木栽培は、天然の気を用いて木材腐朽菌のきのこ類を栽培する方法で、しいたけの場合は、クヌギやナラの木に穴をあけ、駒と呼ばれる種金を金槌でうって植菌した「ほだ木」をハウス等でしいたけが発生するまで1~2年寝かせる栽培法です。
原木栽培で育てられたしいたけは「原木しいたけ」と呼ばれ、味や香りの強い肉質のしっかりしたしいたけになります。
菌床栽培は、おがくずと米や麦の糠を混ぜた人工的な培地の菌床できのこ類を栽培する方法で、温度、湿度の管理できる空調施設で栽培されます
菌床栽培で育てられたしいたけは「菌床しいたけ」と呼ばれます。
「菌床しいたけ」は、気候に影響を受けにくく、3~4ヶ月で収穫でき、サイズや形も比較的均一といったメリットがあります。
しいたけ栽培は天候に左右されずに出荷できるので、定期収入が期待できます。
また、IT管理組み込めば、栽培の手間があまりかからず、定期点検と収穫作業だけでよく手軽にできます。
まとめ
農業は儲けようと思うと規模を大きくする必要があり、初期費用もかなりかかります。
そのうえ、天候に左右されるので安易に手を出しても儲かるまでにはいかない分野です。
儲かるかどうかを考えるときは、栽培にかかる期間や、それに必要な労働時間、その他経費など、様々な方向から見ていかないと儲かるかどうかはなかなか予測できません。
よほど特徴にある作物か、ブランド物で知名度のがあるものでないと、高収入は見込めないかもしれません。
食料自給率の低い日本ですから、もっと農業が発展して、国民の食も豊かに、農家も豊かになることが理想ですね。
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