• マレーシアの人種は3パターン!
  • マレーシアでの人種の割合や人種差別の実態とは?

東南アジアの中でも、マレーシアには何度か足を運んだことがあります。

でも、毎回行く度に感じるのは、マレーシアには何人が住んでいるのか?しかも、みんな何語を共通語として使用しているのか?ということです。

私はダイビングでマレーシアを訪れますが、マレー人同士はマレー語で?私達のような外国人に向けては英語を話しているように思います。

 

実際には、マレーシアには3種類もの人種が共存しているという多民族国家であることから、人種だけではなく、言語や宗教も異なることが分かります。

 

ここでは、マレーシアの人種やそれぞれの人種の特徴、また、多民族国家ならではの人種差別などがあるのかについて調べてみました。

マレーシアの歴史

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マレーシアは多民族国家として知られている国です。

しかし、マレーシアでは現在も人種差別が存在していると言われています。

 

その人種差別は、古く昔のイギリス植民地時代にさかのぼり、中国からの移民人として中華系マレーシア人がマレーシアを拠点として働き、経済発展に大きく貢献してきました。

 

その結果、中華系マレーシア人の力により、中国の文化や言語の他、習慣がマレーシアに持ち込まれました。また、インド系の移民もマレーシアに多く入り、インド系マレーシア人の多くは労働者として働き続けていました。

 

そして、マレー系のマレーシア人は中華系マレーシア人と比較すると、社会や経済に大きな影響を及ぼすような力はないと言われています。

 

イギリスが中華系マレーシア人を潜在脅威として認めた為、学校教育や生活においても優遇制度を設けたことがマレーシアの始まりでした。

 

マレーシアは3種類の人種が共存する国

マレーシアには、マレー系の人種が60%、中華系の人種が25%、インド系の人種が7%といったような多民族国家として知られています。

 

その中でも、私がよく訪れるダイビングスポットでもあるボルネオ島は、離島でありながらも、少数民族のマレー系の人種が住んでいます。都市部ももちろん、中華系の人種よりもマレー系の人種が多く目立ちます。

 

また、人種ごとに宗教だけではなく言語も違うことから、国じだいが何だかここはどこの国?などと思ってしまうような国です。

 

私達のような外国人相手には、英語が最も通じる共通語として、ホテルスタッフやショップスタッフなど、ほとんどのマレー人は英語を共通語として使用しているようです。

 

マレー系マレーシア人は人口の60%

マレー系マレーシア人は、ヒジャブを巻く女性というイメージそのもので、政治はマレー系中心として動く国となっています。国の仕事に就く方はほぼマレー系マレーシア人が労働しています。

 

人口の大部分はマレー系マレーシア人が存在していることから、マレーシアの国じたいを支えているのはマレー系の方々であることが分かります。

 

マレーシアは日本も同じくアジア圏内であることから、どちらかと言うと日本人顔といったイメージですね。

 

マレー系マレー人の言語は「マレー語」

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マレー系マレーシア人が日々使用する言語と言えば、母国語でもある「マレー語」です。

マレー語はインドネシア語にも近いと言われており、言語も親しみやすいと言われています。数日マレーシアに滞在することがあれば、いくつかの単語は覚えることができるでしょう。

 

マレーシアの国じたいは英語も通じることから、マレー系マレーシア人は、マレー語と英語の両方を話すというスタイルのようです。

 

余談ですが、私の友人が、マレー系マレーシア人と結婚し、その後、マレーシアに住んでいます。現在はランカウイのホテルフロントで働いています。

 

彼女は国際結婚となり、マレーシアに飛び込んで15年ほど。知らず知らずのうちに英語もマレー語もマスターしたのだとか

 

子供はもちろんハーフですが、上手に日本語も話せる子供に育ち、何とも3ヶ国語を話せるのだとか。すごいですね。

 

ランカウイは私が趣味で行うダイビングのメッカでもあり、訪れる日本人客も多いリゾート地です。実際に日本人客を相手にすることも多々あるのだとか。

 

その際、友人も日本語、英語、マレー語と3ヶ国語を話せるスタッフとして、マレーシアのリゾートホテルに欠かせない存在となっているようです。

 

ビジネス思考の「中華系」

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マレーシアの人口の25%を占める「中華系」の人々は、特にビジネス思考の人種でもあります。

その為、マレーシアの中でも富裕層であることが多く、マレーシアの高級住宅地域に住む傾向にあります。クアラルンプールにチャイナタウンがあり、特に中華系の飲食店が連なっています。

 

中華系マレーシア人は、経済的に豊かであることから、これらの人種がマレーシアの経済を動かしているように感じます。

 

中華系マレーシア人の言語は「中国語」

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中華系マレーシア人ともあり、基本的な母国語として使用しているのはもちろん中国語です。

また、英語も話すことができる人種です。とは言え、マレーシアに住んでいながら中国語が通じることから、マレー語を話す中華系マレーシア人は少ないのだとか。

 

中華系マレーシア人がマレー系マレーシア人やインド系マレーシア人と会話を交わす時は公用語の英語を話すといったように、さすが多民族国家であることを改めて感じる国ですね。

 

南インドから入った「インド系」

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マレーシアの中でも人口全体の10%ほどがインド系のマレーシア人です。

南インド出身であることが多く、中華系マレーシア人と比較してもそこまで裕福な人種ではありません。

 

仕事としては、タクシードライバーであったり、ウェイター、ウェイトレスといった職業に就くインド人が多く、工場といった肉体労働で働く方が多い傾向にあります。

 

とは言え、インド系マレーシア人も富裕層が存在しますが、その層の方だけが派手な生活をしていると言えます。

 

インド系マレーシア人の言語は「タミル語」

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インド系マレーシア人の言語は、「タミル語」を話します。

マレー語はもちろん、英語も話すことができる人種です。

 

しかし、他の人種と比較すると訛りがあることであまり正確に聞き取れないことが多いです。

 

マレーシアでの人種差別の実態は?

マレー系はあらゆる面で優遇される

やはりマレー系マレーシア人が大部分を占めるマレーシアであるということもあり、学生が国立大学へ進学する際は、マレー系マレーシア人が優遇され、入学可能です。

 

また、仕事においても、国の役所関係や警察といった仕事についても、マレー系マレーシア人の多くが占めているのが現状です。

 

例えば、家を購入する際もマレー系マレーシア人は販売価格が安く、車の購入に関してもそうです。

 

加えてローンの金利が安かったり、確実にローンが通るといったような、経済的に豊かな層が多いようです。

 

しかし、マレー系マレーシア人は、イスラム教からの改宗は不可能である為、断食や豚肉を摂取してはならないなど、多くの制約が課されます

 

中華系マレーシア人はビジネスで裕福な傾向

ビジネス系の中華系マレーシア人は、富裕層が多いことから、アメリカやイギリスなどに語学留学を行う学生が多く、帰国後に父親の事業を受け継ぐなどといったスタイルが多い傾向にあります。

 

インド系マレーシア人は主に労働者階級

一方でインド系マレーシア人の場合は、中華系マレーシア人とは異なり、富裕層ではない傾向にあります。

 

そのため、学生の進路は二極化し、国立大学へ進学し、医師や弁護士などといった進路に進むマレー系マレーシア人とは異なり、学歴ではなく労働者として社会に出る人種である傾向にあります

 

マレーシアは多民族国家であることから、色濃いほど人種差別を受ける傾向が強く、このような理由から、マレーシア人は日焼けを嫌い、堅実でかしこそうな色白になりたいと思うマレー人が非常に多いと言われています。

 

まとめ

いかがでしたか?マレーシアには実に3種類もの人種が混在していることが分かりました。

また、人種によって特性も色濃く分かれ、昔ながら歴史の上でも人種差別がなくならない国であると言えますね。

実際に現在も残る人種差別については、宗教や言語の違い、人種としての特性も異なることから、致し方ない部分もあるのかもしれません。

 

よりよい世界の未来のためにも、このような人種差別は少しでもなくなれば良いと感じます。