- 消化を助ける?梅干しが身体にもたらす良い効果とは?
- 梅干しを食べ過ぎちゃいけないの?
- 梅干しを食べて下痢が起こる原因と対処法とは
日本人は梅干しやお漬物などといった食べ物を好んで食べる文化を持つ人種です。
そういったことからも、私たち日本人は、梅干しを食べる習慣のある方は多いのではないでしょうか?
また、梅干しが大好きな方は毎日のように食べていると聞くこともあります。
しかし、梅干しを食べすぎてしまうと、下痢や腹痛が起こってしまうことがあるというのです。
そこで、ここでは、梅干しを食べることの身体への作用や、食べ過ぎた場合に下痢や腹痛が起こってしまうのか、その原因や対処法について、また、梅干しを食べることの良い点について解説します。
消化を助ける?
梅干しが身体にもたらす良い作用とは?
梅干しは、食べ過ぎには注意が必要ですが、梅干し自体には、私たちの身体ににとってとても良い効果がある食べ物です。
梅干しを食べることの良い点とは
梅干しを口に含んだ時に誰もが思うあの「すっぱい」という感覚ですが、あの酸っぱさの原因となるものは、梅干しにクエン酸が含まれているからです。
このクエン酸は、私たちの身体にどのような良い作用をもたらしてくれるのでしょうか?

梅干しが身体にもたらす、うれしい効果はたくさんあります。
どんな作用があるのか見ていきましょう。
疲労回復効果

私たちの身体の疲労を回復させてくれる役割を果たす食べ物がクエン酸を含む梅干しであると言われています。
梅干しに含まれるクエン酸は、乳酸を水と炭酸ガスに分解し、体外へ排出させる働きをしてくれます。
そして、新しく乳酸ができあがってしまうことを抑制させる効果もあります。
クエン酸は、疲労回復や老化防止に役立つほか、血液中に乳酸がたまらないよう、肩こりや腰痛、筋肉疲労などの痛みを予防する効果があります。
乳酸は身体にとって細胞を老化させる原因となることから、梅干しを摂取することで細胞も活性化させ、疲労回復につなげることができるのです。
消化吸収を助ける

酸っぱい食べ物の、いわば代表格ともいえる梅干しですが、この酸っぱい梅干しを食べることで、唾液を分泌させる効果があります。
レモンなど酸っぱい食べ物に比べると、なんと、唾液を分泌させる効果は3倍にもなるんです。
その唾液の中には、アミラーゼという、消化を促進させる物質が多く含まれています。
その為、梅干しを食べるこで、消化吸収を助けてくれるという効果を期待することができます。
二日酔いの解消
お酒をたくさん飲むと、胃腸にかなりの負担をかけてしまいます。
その為、肝臓までが過剰に働かなければアルコールを分解することができないため、身体には相当な負担がかかってしまうことになります。

それらを助けるのが梅干しの役目です。
お酒が大好きで、アルコールを多く摂取される方は、お酒を飲む前に梅干しを一粒食べておくと良いでしょう。
梅干しを食べておくだけで、アルコールを摂取しても胃の粘膜を保護してくれる為、翌朝二日酔いにならず、かつ、胃腸の働きを助けてくれる作用があるのです。
カルシウムの吸収を促す

梅干しにはクエン酸やリンゴ酸が含まれています。
クエン酸は胃腸の働きを促進させるだけではなく、食欲増進、また、たんぱく質を消化する役割を果たします。
また、クエン酸はカルシウムと結合して骨を強強くしたり、鉄の吸収を促進しながら血行促進させる働きを期待することができます。
私たちが日常生活を送る中で、どうしても不足しがちなカルシウムは、梅干しを利用して煮たりして食べることでより吸収されやすい形に変化してくれる為、梅干しは日常生活の中で活用すべき食べ物であると言えます。
腸の働きを整える

梅干しには、胃腸の働きを助ける作用があります。
食べすぎると下痢や腹痛を起こしやすくなる為、適度な量を食べると腸の蠕動運動を活性化させることができ、腸の働きを整えることができます。
抗菌作用
日本ではおにぎりを作る時に中に入れる具材のひとつに「梅干し」を入れることがありますよね。

それは、美味しいという理由だけではありません。
梅干しには抗菌作用があり、夏場など、食べ物が傷みやすい時期でも、梅干しを入れておくだけで食中毒を防ぐ効果や殺菌作用があるなど、良いこともたくさんあるのです。
ピロリ菌の増殖を抑制する
梅干しには、ピロリ菌の増殖を抑制させる働きがあります。
現在も和歌山県立医大において研究が進められているそうです。
梅干しを適度に食べて、良い作用を活用しよう
これらのように、梅干しには、とても良い作用がたくさんあります。
梅干しを食べることで塩分を過剰摂取してしまうなどといったことも考慮しなければなりませんが、様々な良い効果を得ることができるので、梅干しを上手に活用する方法を知っておくと便利ですね。
梅干しを食べ過ぎちゃいけないの?
梅干しの歴史はとても古く、昔は漢方薬や保存食、食中毒や伝染病にも大変重宝されていたといいます。
また、縁起の良いものとしても、とても大切にされていたといいます。
そんな体に良く、昔から重宝されていた梅干しですが、食べ方によっては、逆に体調不良を起こしてしまうことがあるといいます。
梅干しを食べすぎるとどうなるの?

梅干しを食べすぎることで下痢や腹痛が起こるという方は実際にはたくさんいるようです。
日本人の習慣からすると梅干しを食べる文化が根付いているものの、そこまで普段から梅干しを食べるという習慣のない方もいらっしゃいます。
そのような方が梅干しに食べなれていないことで急にたくさんの梅干しを食べてしまうことで、下痢や腹痛を起こしてしまうという方が多いそうです。
梅干しを食べて下痢が起こる原因と
対処法とは

梅干しを食べて下痢になってしまうといった根本の原因については、未だはっきりとした答えが出ていません。
しかし、おそらく、その原因として考えられることとしては、梅干しの中に含まれている「クエン酸」や「カテキン酸」を摂取することにあるのではないかと言われています。
クエン酸とカテキン酸とは?
下痢や腹痛などの原因になっているのでは?と言われている、クエン酸とカテキン酸とは、いったいどのようなものなのでしょうか?
クエン酸とは

クエン酸とは、胃の中の酸性度を高めて、食べたものの消化を助ける働きを持っています。
クエン酸はそのまま十二指腸に運ばれますが、十二指腸が弱っている場合は酸性からアルカリ性に変えることができないため、身体の中の酵素が働かずに消化不良を起こしてしまうのです。
この消化不良を起こす過程において腹痛が生じるのではないかと考えられています。
カテキン酸とは
カテキン酸は、実験研究結果により、カテキンを過剰摂取することで下痢が起こってしまうという結果があるそうで、直接的原因と考えられると言えます。

しかし、人間においてその可能性があるかどうかについてははっきりと言えない部分もまだあるようですよ。
その他の原因として考えられることは、塩分を過剰摂取したことにより、身体がその消化に一生懸命働こうと努力する反面、それに対する拒否反応のために腹痛や下痢が起こると考えられているのです。
それでも、これらの原因については、未だはっきりとした根拠がないことから、腹痛や下痢が起こる原因については本当のことは分かっていないのです。
腹痛や下痢が起こった場合の対処法は
誰もが経験したことがあるとは思いますが、腹痛や下痢が起こってしまうと、かなり辛い状況になります。

そんな辛い状況を起こさないためにも、自分がどれほどの量の梅干しを食べてしまうと腹痛や下痢が起こるかを知ることも大切です。
誰もが1日1粒の梅干しを食べて腹痛や下痢が起こらないとは言い切れません。
食べすぎてもいないのに腹痛や下痢が起こるという方もいらっしゃるようです。
- 過剰摂取することを控える
- 毎日とは言わず、1週間に2〜3粒など、自身で決めた分量だけを食べるようにする
たとえば、体調を見ながらであったり、様子を見ながら梅干しを食べるようにすると良いでしょう。
梅干しは昔ながらの日本の文化を引き継いでいる為、どうしても朝食時に食べたいと思う方も多いようです。
そんな方も、程良い分量で摂取するようにしてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
梅干しを食べることの身体への作用や、食べ過ぎた場合に下痢や腹痛が起こってしまうのか、その原因や対処法について、また、梅干しを食べることの良い点について解説しました。
梅干しを食べすぎることは、クエン酸やカテキン酸が過剰に働いてしまい、人によっては腹痛や下痢を引き起こしてしまう恐れがある為、摂取量を把握して食べることをおすすめします。
とは言え、梅干しを食べることで身体にはとても優れた効果を発揮してくれる為、特にアルコールをたくさん摂取しがちな方こそ、意識して梅干しを摂取すると良いでしょう。
その際も食べる量には気を付けて、適度に摂取するようにしてくださいね。