- 社会人のための留学とは?
- 社会人留学で利用できる?返済不要の奨学金
留学というと、学生の特権と思いがちですが、社会人でも留学を選ぶ方も少なくないのです。
社会人の海外留学についてや奨学金を知り、スキルアップにつなげていきましょう。
社会人のための留学とは?

社会人の留学は、目的や種類によって期間や費用も異なるので、事前にきちんと調べておくことがとても大切です。
ひとくちに社会人留学といっても、その種類は実にさまざま。
自分がなにを目的として行きたいのか、会社を休職もしくは退職して行きたいのかなど、また、メリットやデメリット、リスクはどのようなものがあるのか、それらを知っておく必要があります。
社会人留学の種類は?
社会人留学は、目的によって種類も異なります。
- キャリアアップを目的としたもの
- スキルアップを目的としたもの
- スキルアップとリフレッシュを目的としたもの
これらに大きく分けることができます。
キャリアアップを目的とした社会人留学
海外の大学や大学院に進学して学位を取得したり、企業のインターンシップに参加するといったスタイル。
- 高度な英語力が身につく
- 専門分野の知識が身につくので、就職にも有利
- 滞在費用をまかないながら経験を積める
国際教養学や芸術学、経済学など、専門分野の学位の取得をすることになるので、高度な英語力が身につけられます。
すでに学士を取得して更に上を目指したいという方には、大学院進学という選択肢も。
また、即戦力採用となることが多いので、ホテルやレストランなどのサービス業や飲食業の仕事が多い傾向にあり、海外のビジネスマナーを体感できるので、海外での就労経験を積みたい人にはオススメです。
期間はどのくらい?
職種や条件によって留学期間はさまざまですが、一般的には半年から2年で、長くなると4年くらいという場合もあります。
スキルアップを目的とした社会人留学
スキルアップを目的としている場合、主なスタイルとして、語学学校や大学付属の語学コースで学ぶことが多くなります。
- 高い語学力はそれほど必要ない
- ニーズなど自分に合った語学学習をすることができる
- ほかの留学生との交流やリフレッシュもできる
- ボランティアをしながら語学を学ぶこともできる
語学学校や大学付属の語学コースに入学するのに、高い語学力はそれほど必要ありません。
レベル別で学習するので、自分に合った語学学習を始めることができますし、TOEICやTOFELのための試験対策コースや大学への進学準備コースなどが用意されていることが多いです。
社会人留学では、会議やプレゼンなどビジネスで役に立つ英語を学ぶことのできるビジネス英語コース、転職で有利な試験対策コースが人気となっています。
語学学校では、放課後や週末にバーベキューなどの語学学習以外の活動を企画しているところも多いので、留学生同士の交流やからだを動かしたりしてリフレッシュすることもできます。
また、児童教育や介護がメインとなりますが、ボランティアをしながら語学を学べるものもあります。
ボランティアは1~2週間のものあれば、1年といった長い期間になるものも。
スキルアップとリフレッシュを目的とした社会人留学
語学学校や大学付属の語学コースなどが主なスタイルとなります。
このスタイルの社会人留学は、現地で働きながら語学学校に通い、合間にボランティアや旅行をするといったスタイルが一般的となるワーキングホリデーとなります。
自分の自由にプランを組めるので、のんびりと語学学習をしたい方にオススメです。
ただし、ワーキングホリデーの際はいくつか注意点があります。
- 十分な資金を用意しておくこと
- 年齢制限がある
- 労働、通学できる期間を確認しておくこと
現地のアルバイトで生計を立てるワーキングホリデーは、すぐに仕事が見つからないこともあります。
ですので、数ヵ月は働かなくても大丈夫なように、3ヵ月くらいは生活できるくらいの資金を用意しておくといいですね。また、ビザ取得のために、年齢制限があります。
国によって年齢制限などのルールは違うので、事前に確認しておきましょう。
年齢制限と合わせて確認しておきたいのが、その国の労働期間と通学期間です。
これも国によって定められた期間が異なるので、忘れずに確認しておきましょう。
社会人留学のリスク

社会人留学の最大のメリットは英語力が身に付くこと!でも、リスクに備えた対策も必要です。
英語力が身に付くことは、社会人留学で得られる最大のメリットと言っても過言ではありません。
また、海外でのボランティアや就労経験は、日本では体験することのできない貴重な経験となること、そして、その経験は、今後の仕事に活かすこともできるはず。
このようなメリットがありますが、リスクももちろんあります。

語学学校の選び方によっては、語学力があまり身に付かないこともある!
リスクとして頭に入れておいてほしいことは、2つあります。
1つは、語学学校の選び方によって、思っていたより語学力が身に付かないこともあるということ。
英語力が身に付くというメリットをいったばかりなのに、いったいどういうこと?と思いますよね。
語学留学の場合は、レベル別で授業が行われるため、レベルの低いコースに入ってしまうと、日本人ばかりで現地の人たちと交流があまりできなかったというケースもあるのです。
そこで、失敗しないために大切なのは、語学学校選びです。
- 日本人はどのくらいいるのか?
- クラスの国籍のバランスはどうか?
この2つを事前に調べておくとよいでしょう。
あともう1つは、留学前に帰国後のキャリアイメージをしっかり持つこと。
帰国後の再就職に不利にならないようにしておくことが大切です。
社会人留学で利用できる?返済不要の奨学金とは?
社会人留学するとなると、費用はどのくらいかかるのでしょうか?
留学する国や期間、どのようなスタイルで留学するのかによっても、その費用は大きく異なります。
まずは参考までに、どのくらいかかるのか、例としていくつか挙げてみましょう。
海外でインターンシップに参加する場合
同じ職種の経験があるとインターンシップ先は見つけやすいですが、なかなか見つからない場合もあります。
無給か有給どちらを選ぶかによっても、かかる費用の違いが出てきます。
- 【アメリカ】
1ヵ月:30~50万円
3ヵ月:40~100万円
半年:70~130万円 - 【イギリス】
1ヵ月:25~50万円
3ヵ月:50~100万円
半年:80~180万円 - 【オーストラリア】
1ヵ月:25~30万円
3ヵ月:50~70万円
半年:60~120万円
語学学校に通う場合
- 【アメリカ】
1ヵ月:30~50万円
3ヵ月:70~120万円
半年:120万円~200万円 - 【イギリス】
1ヵ月:40~60万円
3ヵ月:80~120万円
半年:150~200万円 - 【オーストラリア】
1ヵ月:30~50万円
3ヵ月:60~120万円
半年:140~200万円
あくまでも参考までにとなりますが、ほんの一例として費用についてまとめてみました。
いろいろなことを学びたいけれど費用が心配という方もいると思います。
語学学校の場合ですが、物価の安いフィリピンやフィジーなどであれば、学費や滞在費、食費を合わせても1ヵ月でだいたい10万円というとても安い費用で本格的なレッスンを受けられる場合もあります。
社会人留学で利用可能な返済不要な奨学金は?
留学スタイルや国によっても費用のちがいがあることがわかりましたが、名門大学や医学部や法学部といった専門的学部となると、これよりももっと学費が高くなることが考えられます。
そこで、利用したいのが奨学金です。
- 【日本で募集されている奨学金】
申請条件は、それぞれの団体によって異なるが、ほとんどが無理し返済不要となっている。(日本学生支援機構の第二奨学金を除く)
渡航前に申請が必要。 - 【海外で募集されている奨学金】
成績優秀者や経済状況などの条件に基づいて発行される。日本だけでなく、他国の留学生も対象になるため、倍率がとても高い。
奨学金以外にも、教育ローンを使うことができ、安定した所得があるなど条件を満たせば融資を受けることが可能です。
この場合、無利息と利息付きの2種類があります。
奨学金の種類はとても多い
日本だけでも、地方自治体や民間団体など、奨学金を募集しているところはたくさんあります。
年齢や語学力など、条件も実にさまざまです。
定期的に説明会を実施している団体もあるので、自分に合った奨学金をぜひ探してみてください。
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