• 別居して離婚しないメリットとは?
  • 離婚しないで別居する妻・夫の理由

あなたのまわりで、別居しているのに、なかなか離婚しない夫婦はいますか?

別居の理由もいろいろあるでしょうが、別居するほど嫌なら離婚してしまえばいいのにと周囲の人たちは思いがちですが、その離婚しない理由も気になるところ。

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当人たちにしか気づかない何かがあるのかもしれません。

別居と離婚の関係やメリットについて調べてみました。

別居して離婚しないメリットとは?

世の中にはいろんな形の夫婦がいますが、長いこと別居しているのに、なかなか離婚までに至らない夫婦もいるようです。実は、別居しても、法律上夫婦関係はまだ続いているのです。

周りからしたら、別居するほど嫌な関係なのになぜ?と不思議な気がしますが、もしかしたら、何か意外なメリットがあるのかもしれません。

愛はいつの間にか冷めるもの

あんなに熱烈な恋愛結婚をしても、いつしかその時の愛は冷めていくもの。とても残念なことですが、時間の経過とともにそれは自然なことでしょう

 

多くの場合は、その時間を経て、熱烈な「愛」から落ち着いた「情」へと変化していくものですが、たまに「情」に移るまえに嫌悪感のほうへ向かってしまう場合もあります。

 

その理由は、一緒に暮らしていく上でわかるちょっとした生活習慣の違いから始まり、仕事のストレス、浮気などさまざまな理由が考えられます。

 

小さなストレスの積み重ね

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ある日突然、相手のちょっとしたしぐさやクセ、物の使い方が気になるようになります。

例えば、猫背、貧乏ゆすり、顎を撫でるとか、歯磨きのチューブの絞り方やせっけんの使い方だとか、ほんの小さなことがキッカケだったりします。

 

しぐさやクセは、長い間そうしてきているので、すぐには治せないでしょうから、たとえやめてほしいと伝えても続くでしょうし、歯磨きやせっけんについては、自分だけのものを用意するようになります。

 

そういった小さな違和感の積み重ねから、お互いにすれ違いが始まり、その差はどんどん開いていってしまうようです。

 

まずは家庭内別居から

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小さなすれ違いが重なった結果、まずは家庭内別居が始まります。

家族の形態にもよりますが、まだ子供のいない家庭で一番ありがちなのは、とりあえず寝室を別にするというパターンです。

 

それから食事などの生活パターンでも一緒に過ごすことが無くなり、自分のことは自分でするという、まるで独身同志のルームシェアのような感じになります

 

子供のいる家庭では、露骨にどこまで別にするかは家庭によりますが、大抵は同じ寝室でも別の寝具にするなど、まずは二人だけの空間において分けるところからでしょう。

 

そのうちだんだんあからさまになっていくのも時間の問題ですが…。

 

そして別居へ

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家庭内別居から本当の別居になるのは、そう遠くありません。

一度離れてしまった心はそう簡単には戻らず、むしろ顔を見るだけでも、同じ部屋の空気を吸うだけでも嫌だという夫婦が多くなります

 

そうしてやがて、夫婦どちらかが家を出てしまうのですが、子供がいない場合は女性も出てしまう場合があるようですが、子供がいる場合はやはり女性がそのまま残ることが多く、男性のほうが家を出てしまうパターンが多いようです。

 

別居して離婚しないメリットとは?

民法では婚姻関係にある以上、共同生活資金として婚姻費用を認めています。

別居した場合もこれはもちろん継続するわけですが、一般的に男性のほうの収入が多いため、女性のほうへ支払わなければならないことになります。

別居しても、生活資金がもらえ、子供がいても生活が保障されるため、離婚にまで至らない場合が多いと考えられます。経済的な援助が得られるというのは、大きなメリットになるでしょう

 

もう一つは、気持ちの整理のため、最後の砦とでもいうべきでしょうか。ここで少し距離を置いて、お互いに冷静に考える期間を設けるということかもしれません。

 

二人だけの家庭ならまだしも、子供がいる場合は少なからず親の不仲は影響を与えるものです。子供としてもできれば離婚は避けてほしいものです。

 

お互いに離れてみてわかることもあるでしょうから、まずは冷却期間をおくことも大事なことかもしれません。

 

離婚しないで別居する妻・夫の理由

さて、ここで改めて離婚しないで別居する妻や夫の理由を考えてみましょう。

大きくわけて次の4つの理由が挙げられるようです。

子供のために

妻や夫にとって、一番気がかりなのはやはり子供のことで、すぐに離婚というわけにはいかないのが実情です。これぞまさに子は鎹(かすがい)ということになるでしょう。

 

別居している夫婦の場合、子供が成人するまでや高校を卒業するまで、もしくは義務教育を終えるまでなど、子供への配慮から期限付きで離婚しないようにしているケースもあります。

 

大人たちの問題で子供を傷つけたくないという親心は、どんな状況でも変わらないものですね。

 

離婚手続きが面倒な場合

いわゆる事務的な問題ですが、俗にいう「離婚は結婚より難しい」という言葉通り、離婚については何かと決めなくてはならないものがあります

 

例えば、それまでに二人で培ってきた財産分与、子供の親権、養育費などについて話し合わなければなりません。

 

特に、財産分与や養育費などの金銭については、今後の生活を考えると、双方感情的になりやすく、なかなかうまく収まらない場合も多いでしょう。それだけに多くの時間を費やすことも考えられます。

 

社会的な立場や世間体を気にする場合

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昨今では、バツイチという言葉も当たりまえのようになるほど、離婚について寛容になりつつあります。

芸能人などに対しては、特に珍しくもないようなとらえ方になっているようですが、一般の人にとっては、やはりまだそこまでは簡単には考えられていないようです。

 

それと言うのも、離婚は二人だけの問題ではなく、双方の親、兄弟、親戚などが関係してくるので、なかなか了解を得られないところもあるのかもしれません。

 

どちらかが離婚に応じない場合

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思い切って別居はしてみたものの、どちらかが離婚に応じない場合もあります。

例えば、性格の不一致などの場合は、話し合いも平行線のままになる場合が多く、なかなか決着がつきにくいものです。

 

また、どちらかの浮気が原因で別居した場合、離婚が成立したあとに浮気相手との結婚も考えられますので、それを阻止したいという気持ちもあるでしょう。

 

さいごに

実は、正当な理由がないと、法律上、別居はできません。勝手に家を出たりした場合は、悪意の放棄と考えられ、婚姻費用である生活資金が減らされる可能性もあります。

長い結婚生活をしていく上で、多少のすれ違いは必ずあるものです。どこまで許容できるかは人それぞれですが、お互いに少しの譲歩と気持ちの寛容さを持って接すれば、別居には至らないかもしれません。

また、別居をすると、離婚する可能性はとても高くなるようです。相手のいない快適な暮らしに慣れてしまうのかもしれません。

 

それでも、どうしても別居したいと考えた場合、まずは子供のことを第一に考え、話し合いましょう。その上で、不幸にして別居になったとしても、その期間冷静に相手を見つめなおすことも大事です。

 

離婚に結びつきやすい別居ですが、改めてじっくり考えてみる機会と考えれば、それも有意義なものになるでしょう。また、どんな状況でも、子供たちにとっては、二人とも大切な親だということを忘れずにいてほしいものです。

 

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