• 肩の骨の出っ張りに痛みがある?
  • 片方だけ痛いのは筋トレが原因?

肩が痛い・・・といつも何気なく方や肩甲骨を揉んでいたりしませんか?

特に肩の骨の出っ張りに痛みを感じているという方も多いと思います。

ここでは、肩の骨の出っ張りに痛みがあるのは何が原因なのか?また、この痛みの原因は筋トレにあるのか?

 

これらについて解説していきたいと思います。

肩峰下インピンジメントの可能性が高い

肩峰の出っ張った部分を触ってみると、何だか痛みを感じる、また、普通に肩を動かすことができない。

 

また、動かしてみても、やっぱりそれによって痛みが生じるなどといった症状がある肩は、肩峰下インピンジメントの可能性が高いと言えます。

 

これは、肩をあげる時、大結節部分が鳥口肩峰アーチという肩峰の出っ張った部分とぶつかることで大結節が上手に通過できないために起こります。

 

肩峰下インピンジメント症候群とは?

この疾患・病名については、まだあまり知られていない病気です。

 

インピンジメント=ぶつかることという意味を持ちます。

 

肩峰下インピンジメント症候群とは、腕をあげた時に、腱板が肩峰にぶつかり、痛みを生じてしまうことを指します。

 

年齢を重ねることで、肩峰の突起部分に骨棘といトゲができることがあり、これは腕をあげることで腱版が骨棘にぶつかり、腱板に炎症が起こる、また、擦り切れることで断裂が起こる原因となってしまうのです。

 

この肩峰下インピンジメント症候群は、肩よりも側方に向けての動きに制限を受けることになります。

 

肩峰下インピンジメント症候群は、腕を肩の高さより上に動かそうとした時に痛みを感じると言われています。

 

その他、腕が引っ掛かるような感覚や筋力が低下しているなど、これらが特徴として挙げられています。

 

そして、痛みは夜になるとひどくなる傾向にあり、肩を使う動作を行うと強い痛みが生じます。

 

特に、60〜120度の間で腕を挙げ下げするという動作の際に強い痛みを生じます。

 

この疾患に罹患する方の多くは、スポーツを行う方に特に目立つ傾向にあります。

 

しかし、もとから肩峰が突出していたり、肩峰下に骨棘ができているという方は、スポーツに関係なく症状が現れます。

 

この肩峰下インピンジメントを治療するには専門医を受診することはもちろん、痛みが出るような動作を避けることが大切です。

 

また、血行促進させる温熱療法やステロイド注射が有効であると言われています。

 

肩峰下インピンジメント症候群の治療は、必ず専門医の受診をしましょう。

 

肩峰インピンジメントの原因は?

肩峰インピンジメントになる原因として考えられれていることは、複数の原因が重なって起こると言われています。

 

そのため、ひとつの問題が解決したところで、根本から完治することはできません。

 

それに、人によっては要因がいくつも重なっているために、何が肩峰インピンジメントの原因となっているのかをひとつひとつ探っていかなければなりません。

 

かなり根気が必要な治療となるのです。

 

この場合、肩甲骨の位置を確認してから、どの部分がぶつかって痛みが生じているかを調べる必要があります。

 

そして、その症状に合わせた治療法を選択し、治療をすすめていくことになります。

 

加齢とともに腱板筋機能が低下

肩峰が出っ張っていることで痛みを生じてしまう原因のひとつに、肩甲胸郭関節が不安定になり、腱板機能が低下するという事態を招くことになります。

 

腱板筋群は肩甲骨が不安定な状態になると、本来持っている正常な機能をしっかりと発揮することができません。

 

また、腱板筋機能の低下により、上腕骨頭部分に偏位が起き、これが原因で骨頭と肩峰が衝突してしまい、痛みが発症してしまうと言われているのです。

 

肩甲骨を安定させること

肩峰インピンジメントを改善させるために最適な方法として挙げられることは、ピラティスという運動を行うことです。

 

これは、ヨガに似たゆっくりとした動作で行う運動である為、年齢を重ねた方でも、自宅で無理なく簡単にできる運動です。

 

ランニングしたりマシンを使用したりといったハードな運動ではないため、ゆったりとした気持ちで続けることができます。

 

また、肩峰の出っ張りに痛みの症状があるという肩は、一般的には筋肉の筋や骨に異常があるという場合が多いです。

 

その為に周囲の筋肉が痛むということがある為、必ず整形外科を受診するようにしてください。

 

受診することで、痛みの原因が特定できれば、それを改善させる治療を行うことができます。

 

肩峰の部位はどこ?

肩峰は、肩部分の出っ張った部分を指します。肩甲骨は身体の中でも外側にでている為、三角巾、鳥口肩峰靭帯が付いています。

 

肩峰の下が肩峰下滑液包という部位で、この辺り一帯に炎症が広がり痛みを生じることになります。

 

この部分に痛みを感じる方は、肩峰インピンジメント症候群の可能性も高く、肩をあげたり外側から肩を回してくるといった動作に痛みを伴い、動きが制限されることがあります。

 

肩峰下インピンジメントの痛みとは?

肩峰の出っ張り部分に痛みのある方は、肩峰インピンジメント症である可能性が高いと言われています。

 

また、肩峰インピンジメントの場合、強い疼痛と圧痛が起こります。特にこの症状が出始めるのは中年以降であると言われています。

 

通常、一般的には、激しい運動が原因であることが多く、大抵の方は検査すると肩峰インピンジメントを発症しているということが多いです。

 

一時的であれ、激しい運動を行った後、数日以内に肩峰の出っ張りに痛みを感じる方は、インピンジメントの痛み。

 

もしくは肩峰下滑液包の滑液が増えてしまっているのかもしれません。

 

この症状となっていながらも放置することは危険であることから、早急に専門医を受診するようにしてください。

 

肩峰下滑液包が原因となり痛みが発症することも

肩峰の出っ張りの痛さは、他にも原因が考えられます。それは、肩峰下滑液包の滑液量が増加したことが原因として挙げられます。

 

肩峰下滑液包は、棘上筋と隣合わせになっている為、肩関節を使用することで自然と摩擦が起こります。

 

この摩擦を現象させるために滑液包内の滑液量を増やし、摩擦を減らそうとします。

 

しかし、この動作が繰り返されることで滑液量が増加し、組織が緊張することで痛みが生じてしまいます。

 

肩峰下インピンジメント症候群を発症しやすい人

肩峰下インピンジメント症候群になりやすい方には、下記のような特徴があります。

 

特徴
  • デスクワークが主な方
  • 身体に力が入りやすい方
  • スポーツで投球動作をする方
  • バレーのブロックをする方

 

など、肩峰下インピンジメント症候群は、インナーマッスルとアウターマッスルのバランスが崩れた時に起こると言われています。

 

特に肩に力が入りやすいという方に起こりやすいと言われています。

 

同時に、肩甲上腕関節の上腕骨が破たんすることでも起こります。

 

肩甲骨が上に回旋できない理由

胸椎の伸展不足

胸椎の伸展不足に問題があると、肩甲骨が外側に転移され、上に回旋することが難しくなります。

 

その為、胸椎の伸展が不足しているという場合は、そこからアプローチしなければなりません。

 

この時、痛みのある腕を居城し、その後、胸椎を伸展方向へ挙上させます。

 

痛みが改善された場合は、同じ症状が起こった場合に胸椎にアプローチするようにしてください。

 

実際には胸椎へアプローチすることで痛みが緩和される方が多い為、この方法はぜひ実践してみてください。

 

肩甲骨にある筋肉に問題がある

肩甲骨の上に回旋できないとなると、その部分の筋肉に何らかの問題があります。

 

問題点としては、上腕骨の動きがスムーズではないため、肩上方組織が拘縮してしまっていることが挙げられます。

 

肩峰下インピンジメント症候群の治療とリハビリ

肩甲骨を上に回旋させる

方の骨の出っ張りが痛む原因は、肩甲骨の動きによるものも挙げられます。

 

その為、その肩甲骨を上に回旋させる動きを行うことでシンプルに解決することができます。

 

リハビリの方法

  • どの部位に特に痛みを感じるかを確認します。
  • 患者の頭側に立ち、患者側と反対の手で手関節部を持ち、指を肩甲骨の内側に当て、圧迫させます。
  • 患者側は上肢を屈曲挙上し、同時に指で肩甲骨の付近に当てたてを尾側に押し出し、肩甲骨を上へ旋回させます。
  • そして、痛みの程度を確認しながらこの動作を10回ほど繰り返してください。
  • 最後は患者側の手関節から手を放し、患者の自動挙上に合わせ。肩甲骨を上へ回旋できれば問題ありません。

 

痛みが軽減したら効果的なエクササイズをしよう

肩峰の痛みが軽減されたら、このような痛みを生じさせないためにも、しっかりと効果的なエクササイズを習慣化させることおすすめします。

 

実際に行うエクササイズはとても簡単です。

 

シンプルな動作であり、無理な動きはないことから、年齢を重ねた方でも毎日苦痛と感じることなくエクササイズを行うことができます。

 

一般的に行われているエクササイズとしては、ストレッチボールやまくらを胸椎部に使用し、胸椎エクササイズを行います。

 

これは、上腕のうち施挙上の意識を改善させ、僧帽筋を脱力させることで、気持ちもリラックスさせることが大切です。

 

患者の手を壁に当て、ゆっくり壁づたいに挙上しましょう。反対の手は僧帽筋に触れ、過度に収縮しないよう確認しながら行います。

 

もしも力が入ってしまう場合は手をしたに戻しやり直してみます。手の平に掴めるほどのボールを使用し、両手で挟み、前に出します。

 

そのままボールを軽くつぶり、前鋸筋をしっかりと意識しましょう。

 

肩峰下インピンジメント症候群でNGなエクササイズとは

肩峰下インピンジメント症候群でありながら、NGなエクササイズを実施すると、症状がより悪化する恐れがある為、注意が必要です。

 

肩峰下インピンジメント症候群の場合は、上肢下垂時のシュラッグは避けるようにしてください。

 

これは、肩甲骨丈夫組織に対し、過度に緊張を与えてしまい、肩挙上時に不用に過度な力が入ってしまうためです。

 

インナーマッスルはどのように鍛えると良い?

肩峰下インピンジメント症候群である場合、インナーマッスルのトレーニングは必ずしも必要とは言い切れません。

 

ただし、上腕内施筋へのアプローチは必要となる為、軽度な負荷でかつ上腕の外施意識をつけるというためだけに行うことは問題ないとされています。

 

まとめ

いかがでしたか?肩の骨の出っ張りに痛みがあるの原因や、この痛みの原因が筋トレにあるのか調べてみました。

調べてみると、肩の骨の出っ張りの痛みの原因になるものには、筋トレなどは直接的に結びつくことはありません。

むしろ、肩に何等かの痛みを感じたり、肩を動かすことができないなど、それらの動作によって症状がある場合は、肩峰下インピンジメント症候群という疾患である可能性が高いと言えます。

 

この、肩峰下インピンジメント症候群は、スポーツを行う方が罹患されるケースが多いと言われています。

 

また、インナーマッスルとアウターマッスルのバランスが崩れた時に起こると言われており、特に肩に力が入りやすいという方に起こりやすいと言われています。

 

普段から自分がそのような症状に見舞われることがない為に、さらっと流してしまいそうになりますが、これは老若男女問わず起こる症状です。

 

もしも発症した場合は、専門医を受診すると共に、自身でできるエクササイズを取り入れ、しっかりと身体を鍛えることも大切です。

 

くれぐれも痛みを放置しないよう、早々に医療機関を受診するようにしてくださいね。

 

肩のセルフケア