• リスの尻尾が取れちゃうって本当なの?
  • リスの尻尾が抜けたら再生するの?

リスの尻尾が抜けるって噂を聞いたこてはありませんか?

それって事実?それとも都市伝説なのでしょうか?

リスの尻尾が取れるってマジなの?リスの尻尾が抜けてしまったらその後どうなるの?

 

このコラムではリスの尻尾が取れるのがマジなのか、その抜けたリスの尻尾がまた生えてくるのかについてご紹介したいと思います。

リスの尻尾は抜けるのか?

とかげはピンチになったらしっぽを残して逃げることで有名ですよね。「とかげのしっぽきり」ということわざもあるぐらいです。

 

ただ、これは仲間を見捨てて自分だけが助かるようにするという意味ですよね。

 

仕事で失敗したときに本来はチーム全体やそのチームのリーダーの責任なのに、末端の人間に責任を押しつけて、責任逃れをする行為とか、

 

組織犯罪でつかまりそうになったときに同様に組織の末端の人間に全ての罪をなすりつけて逃げようとするという感じでほぼ悪い意味で使われる言葉です。

 

リスの尻尾が抜けるというのは本当なのでしょうか?結論からいえば、それは本当ですよ。

 

野生のリスだと天敵に襲われてピンチを感じた時、またどこかに体が挟まってしまって抜けなくなってしまった場合に尻尾はあっさり抜けてしまうのだそうです。

 

ただ、リスの尻尾が抜けるとは言っても厳密には皮の部分だけが取れるだけで尻尾の骨の部分はリスの身体に残るのだそうです。

 

リスの尻尾は抜けたらまた生えてくるの?

https://www.youtube.com/watch?v=SCz2HDqLQdY

ただ、リスの尻尾は抜けるのはわかりましたが、その後にその尻尾はまた生えてくるのでしょうか?

 

残念ながら、そこはとかげと同じではありません。抜けてしまった尻尾は二度と生えてこないのです。

 

ですからリスにとって尻尾を捨てて逃げるというのは一生に一回しか使えない裏技です。

 

何かのきっかけでリスの尻尾がぬけてしまうとリスは残りの生涯を尻尾抜きで過ごさないといけないってことですね。

 

見た目もねずみと区別がないような感じになってしまいます。なんか、想像するととても気の毒ですね。

 

また尻尾が抜けてしまうとその傷口から雑菌が入ってきますので、それもリスにとっても深刻な問題です

 

ですので、飼っているリスが逃げてしまった場合でも捕まえる際には絶対に尻尾をつかまないようにしてあげましょう。

 

特に飼い始めたばかりのリスはまだ人間に慣れていませんので、捕まえようとすると自分を食べてしまう天敵だと思い込み、死に物狂いで逃げようとしてしまいます。

 

小さいお子さんがいる家庭の場合は、小さなお子さんがいたずらでリスの尻尾を引っ張らないように置く場所を考えるなど十分に注意してあげましょう。

 

また、リスの尻尾をうっかり踏んでしまわないようにも十分注意しましょう。

 

もしリスの尻尾が取れてしまったら

いくら注意していても、それでも飼っているリスの尻尾が取れてしまったらどうしたらよいでしょうか?

 

リスの尻尾が取れてしまうと当然、傷口ができてしまいます。その傷口が化膿してしまいますと最悪リスの命に関わりますので、すぐに消毒してあげなくてはいけません。

 

近くの動物病院に連れて行って、消毒してあげましょう。

 

あらかじめ家の近くの動物病院がどこにあるのか、そこでリスを見てもらえるのか調べておくと万全ですね。

 

しっぽをが取れないようにしてあげるのが第一ですが、飼っているリスの場合は消毒さえちゃんとしてあげればもともと飼い主の庇護下にありますので、リスはちゃんとその後も元気に育ってくれますよ。

 

家の中で飼っていれば雨や雪も天敵の脅威もありません。

 

むしろ尻尾が取れてしまったリスは自由を失うことを考えても飼われていた方が幸せかもしれませんね。

 

リスの尻尾ってどんな役割?

リスの尻尾って何のためについているのでしょうか?

 

リスの尻尾って取れちゃってまた生えてこないぐらいだから、なくても大して困らないものでしょ?人間でいう盲腸みたいなもの?って思いましたか?

 

とんでもありません。リスの尻尾は驚くほどに多くの役割を持っています。リスの尻尾がどんな役割を果たすのかご紹介しましょう。

 

リスは尻尾を使ってバランスを取る

リスは木の上に生活している場合も多いですよね。

 

その場合、高い木の枝を移動するときに尻尾を使って体のバランスを取って落ちないようにしているのです。

 

リスは尻尾を使ってコミュニケーションを取る

犬や猫と同じようにリスも尻尾を使って仲間同士のコミュニケーションを取っているそうです。

 

尻尾を使って、オスがメスに求愛活動をしたり、危険を察知したらそれを仲間に知らせるためにリスは尻尾を使って仲間のリスとコミュニケーションを取るのです。

 

リスは尻尾を布団代わりにして眠る

リスは寝るときも冬眠するとき尻尾をお腹に巻き付けて眠ります。

 

こうしてリスは体温を保つことができるわけです。リストにとっては尻尾は枕、掛布団の役割を果たしているのです。

 

雪や雨露が降るとリスは尻尾を傘にする

雪や雨が降った時、リスは尻尾を頭の上にのせて傘の代わりに使用します。

 

こうして身体が少しでも濡れて冷えないようにしているのです。

 

暑いときはリスは尻尾を日傘にする

また、尻尾は雪や雨露をしのぐ雨傘だけではなく、日傘としても活躍します。乾燥した地域に住んでいるリスはこのように尻尾を使って暑さをしのぐのです。

 

気温40度を超える暑さもこのように耐えて生き抜いています。この「しっぽパラソル」を使うことでリスの体感温度は5度ぐらいは下がるようです。

 

このことは実はリスの英語名squirrelのもとにもなっているのです。

 

リスは英語でsquirrelといいます。これは、ラテン語の sciurus、古代ギリシャ語の skiourosから来ているのだそうです。

 

ラテン語の sciurusは尻尾を日傘にするという意味です。古代ギリシャ語の skiourosは影の尾、つまり自分の尻尾の影に座るものという意味です

 

すなわち尻尾を日傘代わりにするもの=リスということなんですね。

 

尻尾はパラシュートの役割も果たす

高いところからリスが落ちるとき、リスは尻尾をパラシュート代わりに使用します。これによって、リスは何の怪我もしないで無事に地面に着地することができます。

 

そういえば、犬や猫も高いから落ちた時にうまく体制を整えて着地しますよね。人間には到底できない芸当ですよね。

 

外敵への威嚇にリスは尻尾を使う

リスは他の野生の動物に比べて体がとても小さいです。

 

その分、天敵が非常に多く、野生で生きていく上では多くの脅威にさらされているわけです。

 

そこでリスが自分の身を守るためにリスの尻尾は重要な役割を果たします。

 

リスの尻尾はリスの身体に比べて非常に大きく、尻尾の大きさの比率は哺乳類で最大といわれています。

 

インドネシアのボルネオ島にはフサミミクサビオリスというリスがいます。このリスに関してはなんと、尻尾の大きさがリスの身体の1.3倍もの大きさがあるそうです。

 

このリスの身体に比べて非常に大きな尻尾は敵を威嚇するためにも使います。

 

身体に比べて、大きな尻尾を使うことで自分の身体を実際より大きく見せて相手を威嚇しているというわけです。

 

リスの威嚇行為1  モビング

警戒や威嚇をするときは、リスは尻尾を左右に振ります。その行動は「モビング」と呼ばれているそうです。

 

ただ、この尻尾を振る行為はリスがうれしいときにもみられるそうです。飼っているリスがエサやおやつをもらって喜んでいるときはこの動作をすることもあります

 

ただ、基本的にリスがしっぽを振っているときは威嚇の意味でその動作をしている場合が多いようです。

 

ですからエサやりの時以外にこの動作をとっていたら、リスは緊張して何か怖がっているのだと解釈してなるべく刺激しないようにそっとしておいてあげましょう。

 

何かを外敵と思い込んで、その対象を威嚇している場合はその対象となるものをリスの視界に入らないようにしてあげると良いでしょう。

 

また、全く逆にエサをあげているときにリスが尻尾をふってくれるようになったら、それは飼い主に気を許している、親愛の情を示していると考えてよいでしょう。

 

まだ飼われ始めたリスは人間を警戒して怖がっていますので、どうせならばこのように飼い主に親愛の情を感じて態度で示してもらえるようにやさしく見守りながら飼ってあげたいですよね!

 

リスの威嚇行為2 スタンビング

また、尻尾を使った警戒、威嚇の行動はまだ他にもあります。

 

リスは後ろ足を踏み鳴らしながら、尻尾を振るそうです。これは「スタンピング」といわれる動作です。

 

リスの威嚇行為3  尻尾を膨らませる

これら以外にも、リスは尻尾を膨らませることがあります。リスが尻尾を膨らませるときは、怖い思いをしたときや、興奮したときです。

 

これも前で紹介したモビングをするときと同じような状況のときに行うそうです。これは相手を威嚇するときに行うこともあります。

 

野生のリスや、家で飼い始めて間もないリスだとよく見られる現象です。この現象が見られたら、刺激せずにそっとしておいてあげてください。

 

このように尻尾を使って相手を威嚇する行為はウサギにも見られます。

 

リスやウサギのような小さくて、可愛らしい動物もこのように威嚇して身を守ろうとするんですね。

 

そんな光景を見かけたらなんとも愛らしくて守ってあげたい!って思ってしまいますよね。

 

ここまでご紹介したようにリスの尻尾はリスにとって非常に重要な役割を担っています。

 

リスの尻尾が取れてしまうことは命の問題ではないにせよ、一大事ということはおわかりいただけたのではないでしょうか?

 

我々人間で例えれば、手足をいくつかもがれてしまうぐらいの話になってしまいます。

 

家の中で飼育かごなどに入って生きているリスの場合は尻尾がなくても平和に生きていけるかもしれません。

 

ただ、野生に生きていて、天候や環境の変化や外敵の脅威にさらされているリスにとっては非常に深刻な問題になってしまうわけです。

 

リスは視力と嗅覚も非常に優れている

リスの尻尾がリスの身を守るために非常に重要な役割を担っていることはご説明した通りです。

 

ただ、尻尾がなければたちまちに外敵にやられて死んでしまうというわけでもないようです。

 

リスは大きくて用途が広い尻尾を持っている以外にも、視力や嗅覚も非常に優れています。

 

それなので、視力や嗅覚を使って敵の存在を察知し、素早くその場から逃げることができます。

 

まとめ

ここまで読んでみていかがでしたでしょうか?リスの尻尾がいろんな役目を果たしていることがわかり、私はとても面白かったです。

尻尾は非常に多くの機能をもっていて、その尻尾を捨ててまで逃げるというはリスにとっては命がけの問題になってしまいますね。

リスが尻尾を持ったまま、生涯を無事に過ごせるように祈ってしまいました。

 

リスを飼っていても、どこかで見かけても「へー!リスの尻尾って抜けるんだ!試しに抜いてみよう!

 

っていう感じで面白半分にリスの尻尾を引っ張ったりしないでくださいね。

 

もちろん、このコラムをちゃんと最後まで読んでくれたあなたはそんなことしませんよね。