スズメガの幼虫には毒がある！でかい幼虫を駆除するなら薬がおすすめ

スズメガは、実際には世界中でごく普通に見られる蛾である為、決して珍しい虫ではありません。

ここでは、スズメガの幼虫を駆除する方法について解説したいと思います。

スズメガの生態

スズメガは、日本国内のみならず、世界中に数多く生息しています。

また、そのスズメガの種類も細分化することによりかなり多くの種類が存在していることが分かっています。

実際には日本を含め世界中に生息しているとされるスズメガの幼虫は1450種類にものぼるそうです。

また、スズメガは、蛾の仲間の中でもかなり大型であることも知られているのです。

スズメガの成虫は、日本においては他の蛾の成虫と同じく、春〜秋にかけて、気温が上昇し暖かい時期にその姿を現します。

スズメガの成虫は、三角形の翅を持っていて、この翅を利用することで高速かつ長い距離を移動することができると言われているのです。

その瞬時の速さは車に匹敵すると言われているほどで、飛行速度については蛾の種類の中でも一番なのではないかなどとも言われています。

しかも、あらゆる昆虫が生息する中でも、最も早いスピードで飛ぶことができます。

このようなことから、飛ぶ際は、小型の鳥類にも見間違われることがあるような姿に見えるそうです。

高速移動することはできますが、いつもこの速さで飛んでいられるわけではありません。

このスピードのまま飛び続けていれば、虫取り網にさえ捕獲することもできません。それに、じっくりと観察することもできませんよね。

実際は、高速移動をするのももちろんですが、空中でホバリングをして静止することもできる蛾がスズメガなのです。

このスズメガは、花の蜜や樹液を餌として吸い、生きています。

その為、スズメガが食事をしていれば、その時こそ花の蜜のある場所でじっと止まっているわけですから、そのタイミングでじっくりと観察することもできれば捕獲することも簡単にできます。

スズメガはその特徴的な性質や、幼虫期にはかなり大きく成長することで、見た目にも毒々しい個体も存在するため、嫌悪感を抱く方も少なくありません。

スズメガの幼虫

スズメガの幼虫は見た目にも「イモムシ」のように見えます。

しかし、スズメガの幼虫をイモムシのようにと表現するのも少し疑問です。これは、イモムシは、元来スズメガの幼虫を指しているからです。

しかも、この名が付けられた由来も、見た目に芋のように見えるからという訳ではなく、実際にスズメガの幼虫がサツマイモやサトイモといったイモ類の葉に多くついていたからだと言われているのです。

スズメガの幼虫は、イモ類の葉に多く付着していることが多く、もちろん、それ以外の種類の葉にも付着しているというとても厄介な幼虫の一種なのです。

スズメガは日本国内のみならず世界中でも多くみられる個体であり、あらゆる木々や農作物に普通に潜んでいるため、実際には害虫として扱われているのです。

なぜ害虫扱いとなるかと言うと、その農作物の葉を食べ、作物に被害を与えてしまうからです。

スズメガの幼虫は個体の大きさから考慮すると、とても食欲旺盛である為、とにかく個体が大きいことが特徴的です。

幼虫はたくさん食べて急速に成長を遂げ大型の蛾となってしまう為、見た目にも見つけやすく、農作物を早期にスズメガの被害から守ることができます。

もしもスズメガの幼虫をそのまま放置してしまうと、農作物の被害が拡大し、収穫時期に収穫できる果物や野菜の量が激減してしまう他、

観賞用として育てている植物があれば、それらの植物の葉もスズメガの幼虫の被害を受けてしまい、もう販売すらできないという状態になる可能性も高いと言えるのです。

スズメガの幼虫の特徴

スズメガの幼虫の特徴は、全体的に体には毛がありません。また、毛ではありませんが、幼虫のお尻には角が生えています。

幼虫の身体の色は緑色または茶色で、保護色である個体が多く、中には身体に白い斑点がある種類もあります。

熱帯のスズメガの幼虫は、擬態することが多いです。また、スズメガの幼虫は、天敵に遭遇することで、ねばねばしたものを吐き出す場合があります。

しかし、スズメガは日本に生息する個体については無害であると言われています。幼虫は気候によってその成長スピードが異なります。

そして幼虫期間が終わると蛹となり、その後3週間も経つと成虫になります。スズメガは蛹の形で越冬します。

スズメガの幼虫は何を食べるの？

スズメガの幼虫は、基本的には植物の葉を食べて大きく成長します。しかし、その植物の葉はどんなものでもよいという訳ではありません。

日本のスズメガは、クチナシの葉を餌として食べています。その葉を確保することができれば、スズメガの幼虫を飼育することはできます。

しかし、スズメガの幼虫は農作物の葉を荒らすとして、多くの葉を食べる為、害虫扱いされています。

その為、飼育と言うよりもどちらかと言うと駆除の対象となる昆虫でもあります。

スズメガの幼虫には毒がある？

幼虫期のスズメガについては、その種類により見た目にも大きさが異なる為、同じスズメガの種類であっても個体差も大きいと言われています。

スズメガの幼虫の形状は見た目にもイモムシの形をしています。

腹部には尾角と言われる突起がついていて、色合いもとても毒々しく、何だか見慣れない色合いをしています。

その見た目からすると、毒でも持っているのではないか・・・？と誰もが思ってしまうようです。

スズメガの身体の色は、緑色であったり、褐色をしていたり、また、黒色に近い色をしたものも存在しており、誤って触れてしまうことで危険がありそうな色合いに見えるのです。

しかし、実際には、そのように見えるというだけで、特にスズメガの幼虫が毒を持っているといったことはありません。その為、触っても何も起こらないので心配はいりません。

身体についた突起についても、毛虫であれば針に毒性はありますが、スズメガの針は特にその用途については明確化されていないようです。

このようなことから、スズメガの幼虫には毒性などなく、実際には農作物の葉を食いあさってしまうという被害があるものの、人間に対して何らかの被害が及ぶといったことはない為、そこまで神経質になる必要はありません。

スズメガの幼虫を駆除する方法は？

スズメガは春から秋にかけて発生し、大きさは最大で7cmほどにもなるそうです。

駆除を検討するほど農作物に大きな影響を与えることから、かなり深刻化していることがうかがえます。

スズメガの幼虫は、同じ幼虫の中でもかなり巨大で、葉の色そのものに擬態していることが多い為、発見が困難なこともあります。

そして、気づいた頃にはすでに植物の葉のほとんどが食いつくされているといったような被害を被ることもあります。

幼虫の大きさからすると、被害を受けるとその範囲も莫大となり、カリに10匹程度のスズメガの幼虫が発生してしまうと、鉢植えしている果樹については、もうほぼ植物の葉はなくなってしまうほど食べつくしてしまいます。

どうにか駆除するには・・・と頭を抱えるものの、農薬を使用するにはやはり人間の健康被害を考慮します。

この場合、なんとも簡単な、火箸を使用することでスズメガの幼虫を簡単に駆除することができるのです。

スズメガの駆除方法

スズメガの幼虫は1匹の大きさが巨大である為、食べる量も多く、被害も大きいですが、実際にひとつの農作物の葉についている個体数は10匹以下と考えられます。

その為、農薬を使用する必要はなく、火箸を使用して駆除を行います。駆除に使用する火箸については、ホームセンターへ行くとすぐに手に入ります。

火箸を準備し、葉の裏にスズメガの幼虫が付いているかを確認します。

スズメガの幼虫は、葉の葉脈に擬態していることが多く、大きい個体であっても見落としてしまいがちであるため、この時注意深く探しましょう。

葉の裏にスズメガの幼虫を見つけたら、火箸の先でつまみ、葉から取ってください。

この時、スズメガの幼虫はかなり強い力で葉についているので、もしも個体が葉から外れない場合はもう、葉ごと取ってください。

取った幼虫は踏みつぶすあるいはゴミとして廃棄します。

仮に排水溝に流してしまったり、土に埋めるなどで対応した場合でもそこか這い出してくる可能性があります。この作業を繰り返し行ってください。

スズメガの被害にあった場合は、葉の枚数が明らかに減少しており、あまりの減少に驚くこともありますが、実際には根強いていることから、そこからまた元気に葉が生えて自然回復してきます。

スズメガの成虫は、とても大きな蛾となります。その為、防虫ネットを使用しても十分予防することもできます。

幼虫は1匹1匹の駆除を試みる必要はありますが、成虫の場合はネットを使用すると効果的でしょう。

また、スズメガの幼虫を探す際は、スズメガが排出した糞が周辺に落ちていないかなどを確認するのも良いでしょう。

もしも葉の裏にたまごを産みつけていたりすると、必要以上にスズメガがその農作物の周辺を飛び回っている姿を見かけることがあります。

そして、スズメガの幼虫が発生すると、植物の葉が極端に減少を始めることで幼虫が葉の裏に付着していることが分かります。

定期的に葉の裏をチェックしましょう。

駆除に薬剤を使用する時は

スズメガの幼虫は個体が大きい為目立ちます。また、植物1つに対して大量発生とは言えず、1つ1つを駆除することで農作物への被害は最小限に抑えることができます。

そのような中でも薬剤を使用してスズメガの幼虫を駆除する場合は、代表的な薬剤としては、「スミチオン乳剤」「粒状のオルトラン」を使用します。

もしも薬剤を使用する場合は、すでにスズメガが成虫となっている場合は防除効果が低下しているため、薬剤を散布する際は、まだスズメガの幼虫として小さいうちに行うようにしてください。

薬剤を使用してスズメガの幼虫を駆除する場合は、その薬剤を使用する条件が、駆除を行う大正の植物に該当しているかどうか、また、防除したいと思う方法に合致しているかなどをきちんと確認してから使用するようにしましょう。

家庭菜園においてスズメガの幼虫による被害

最近では各家庭において家庭菜園で様々な野菜を育てています。

その際、家庭菜園においてスズメガの幼虫の被害に遭った場合、駆除を行わず放置することで、葉がすべて食いつくされ、作物は生育しません。

特に葉菜類については、観賞用であることが多く、その場合は見た目にも悪くなってしまいます。

家庭菜園においてスズメガの幼虫から植物を守るためには、作物に防虫ネットを行う。

また、成虫が侵入し、産卵しないよう防止すること、そして、葉の裏などにたまごを発見した場合は、孵化してしまう前に先に駆除を行ってください。

スズメガの成虫がホバリングする

スズメガの成虫は高速スピードで移動することができるだけではなく、空中において静止することもできます。

これをホバリングと言いますが、とても大きな特徴であると言われています。

ホバリング状態を保ちながら花の蜜を吸う姿が確認されることがあります。

しかし、この姿がハチドリと呼ばれる鳥の姿にとてもよく似ていることから、小型の鳥に間違われることもあります。

スズメガの特徴は、身体が大きくずんぐりとしており、翅は三角形をしていて他の蛾と見分けが付きやすいです。

飛ぶスピードが速く、1秒当たり5.3mという速さでその距離を進むと言われています。

スズメガの種類

これだけ葉を食い尽くすとして害虫扱いされているスズメガの幼虫ですが、実際にはその成虫はとても美しく綺麗な個体のものも多く存在しています。

ここからは実在するスズメガの種類についてご紹介します。

エビガラスズメ

スズメガの幼虫が食べる草は、サツマイモの葉が代表的です。

モモスズメ

スズメガの幼虫が食べる葉のうち、バラ科の植物の葉を好んで食べる種です。

ベニスズメ

スズメガの幼虫はホウセンカなども食べます。

身体は鮮やかなピンク色をしていて、個体数も多く、夜に探すと見つけられることも多い個体として知られています。

キイロスズメ

まるで刃物のような前翅には横紋が入っていて、かっこよくもあり、可愛くも見える個体です。

この模様で高速飛行するスズメガが綺麗だとも言われているのです。

ウンモンスズメ

ウンモンスズメは、ベニスズメと同等に綺麗な個体であることで知られています。

エゾスズメ

エゾスズメは全国各地で見られます。後翅はウェーブしていて、裾がひらひらとしています。

スズメガの中でもかなりの容姿の持ち主です。

オオシモフリスズメ

オオシモフリスズメは、スズメガの中で最も大きな個体で、その大きさは15cm以上にもなります。

しかも、虫であるにも関わらず、ネズミのような鳴き声を出します。

クロメンガタスズメ

クロメンガタスズメは、関東よりも西の地域で見られる個体です。

メンガタスズメの中の中でも、背面に日との顔のように見える模様が浮かびあがります。それがなんとも美しいと言われている種の蛾です。

色彩は複雑な風合いで、仮面のように見える顔がとても印象的な個体です。メンガタメスズメも鳴き声をあげます。

オオスカシバ

スズメガの中でも昼行性で昼間に活発に活動します。

スズメガの幼虫はクチナシを食べて成長します。

ホシヒメホウジャク

褐色の翅を持ち、枯葉に擬態します。比較的おとなしい生態です。

スズメガにはたくさんの種類が存在します。

大抵の場合、多くのスズメガは春から秋にかけ毎年通年見られることが多いです。

スズメガの姿をよく見かけるのは梅雨時期から夏の終わりにかけてとなります。

その多くは夜行性となり、夜に探すとかなりの確率で探し出すことができます。

とは言え、昼間であっても、樹木や植え込みなどの葉に止まっている姿を見つけることができます。

スズメガは長い口を持っており、運動量も多いことから、花の蜜などをよく吸って生きています。

特に、梅雨時期の花としては、鉄砲ユリやスイカズラ、カラスウリ、、サギソウなど、これらの花にスズメガが止まっている姿を見ることができます。

他にも、ヒメホウジャクやオオスカシバ、ホシホウジャクといったホウジャク類にも多くのスズメガがやってくると言われています。

まとめ

また、スズメガの幼虫は葉の裏についていることも多く、それらは葉の色に擬態しているため、見つけにくいとも言われていますが、個体がある程度の大きさがあることから、比較的探し出すのは容易です。

スズメガが排出した糞などが近くにある場合は、多くの個体が葉の裏についている可能性もあります。

見つけた場合は火箸などでつまみ、1匹1匹を駆除するようにしましょう。駆除したスズメガは土に埋めるのではなく、その場ですぐに廃棄しましょう。

また、農薬を使用することもあるかもしれませんが、農薬は成虫になってからではその効果を発揮しないことが多い為、幼虫の頃に行うようにしましょう。

何よりも、成虫になってからは、虫除けの防虫ネットなどを使用することで、農作物にスズメガを寄せ付けずに予防することもできます。

寄せ付けなければたまごを産むこともない為、このような対策を講じることも検討してみてください。

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