• 家元になるための罪悪感
  • 直人を裏切ったその果ては?
  • 誰が誰を貶めたいのか?

 

お姫様としがない自転車屋の恋の話かと思いきや、華道家の家元による複雑な計画が隠れていた「高嶺の花」。

 

家元になるために罪悪感を持つ必要があると、直人を結婚式途中で裏切って出て行ったもも。

 

果たしてその先はももの願う家元への道が待っているのか?

 

それとも家元市松によるさらなる陰謀が待っているのか?

 

キャラ

どんどん複雑になる人間模様です。

 

高嶺の花・7話感想とネタバレ!

https://youtu.be/JbRZV-Z3S94

 

7話から第2章が始まります。

 

登場人物ごとに観てみましょう。

 

もも・罪悪感をつかみ損ねる?

結婚式の途中で元婚約者と逃げ出してきてしまったももですが、式場を出る瞬間にみた直人の笑顔が心をえぐります。

 

直人が悲しそうな顔をしていれば、すんなりと得られた罪悪感ですが、直人が笑ったことが小さな種となって胸に突き刺さります。

 

ななから直人が婚姻届を取り戻したと聞かされて、ももはますます自分のしたことに対して後悔とも疑問ともいえぬ、何とも歯がゆい感情にさいなまれていきます。

 

もう一人の自分を取り戻そうと、家元になると覚悟を決めて決行した計画なのに、何の意味も持たないのではないかと思い始めたのではないでしょうか?

 

直人のことなどすぐ忘れられると思っていたのに、あの笑顔が脳裏に焼き付いて離れません。

 

そんな中京都の神宮流の時期家元兵馬と出会います。

 

会っていきなり「もう一人の自分は今見えないようですね」と言い当てられ、圧倒されてしまいます。

 

兵馬の「もう一人の自分が見えなくなったことはない」との回答に、「それは人を愛したことがないということではないか」と考えるもも。

 

自分の中のにあるもも自身にも無意識の「愛」が芽生えてきたのでしょうか?

 

キャラ

家元になろうと必死のももですが、空回りしていて痛々しいですね。

 

直人・すべてを受容していた

商店街の友人からあんなひどい事されて「慰謝料ぐらいとらないと」といわれた直人ですが、「自分が良いとおもっているんだから放っておいてくれ」と取り合いません。

 

なぜ笑ったのか聞かれた直人は『ゲインロス』を狙ったといいます。

 

ももの「罪悪感でスーパーな華道家」計画の仕上げに、最高に哀しい顔ではなく、微笑んでみせると、それが逆に鮮烈で、ももの心をざわつかせることになると考えていました。

 

キャラ

ここにきてまた直人は哲学的な言葉を語るようになります。

 

直人は心理学に関する本などをかなり読んでいて、とても頭がよく、ももに関する事情をいち早く理解していたといえます。

 

直人もまたももを忘れることができず、せめて笑ったことで自分を忘れないでほしいと思っていました。

 

ある日直人は図書館で同じ本を取ろうとした千秋に出会います。

 

彼女もまた心理学的知識が豊富なようです。

 

この二人はお互い惹かれあっていくのでしょうか?

 

キャラ

ちょっとお似合いの二人です

 

なな・あまりのショックに壊れる

龍一の心を自分に向けたい一心で、家元を決める俎上に上がる決心をしたななです。

 

しかし、母ルリ子と隆一の不倫現場を目の当たりにしてしまい、ショックで心が壊れてしまいます。

 

父の市松が介抱してくれますが、その父に向かって「私は絶対許さない」と自分の思いをぶちまけます。

 

ただ清楚なだけだったななに大きな変化が生まれた瞬間です。

 

キャラ

この憎しみを持ってななはどんな花を生けるようになるのでしょうか?

 

市松・すべては後継者選びの為の陰謀

次々起こるエピソード、そのすべては家元市松が画策して起こるように仕向けたことでした。

 

ももの最初の結婚を破局させたのも、直人を利用して罪悪感を手に入れ、ももが精神的飛躍を手に入れるように計画したもも市松です。

 

ルリ子が自分を裏切り龍一と不倫するのも織り込み済みでした。

 

そして実の娘ななの精神の崩壊をお膳立てしたのも市松なのです。

 

最初から市松と隆一はグルでした。

 

キャラ

ひどい父親です

 

市松は自分の娘のななを家元にするために、龍一は自分を粗末にした神宮流を乗っ取るために、手を組んでいたのです。

 

しかし、疑問も残ります。

 

市松は神宮流の時期家元兵馬とももを合わせています。

 

神宮流も乗っ取るつもりなのでしょうか?

 

キャラ

どこまでも信用できない市松です。

 

6話の振返り・裏切りの裏切りの裏切り

https://youtu.be/y_x8_P3OsX0

 

6話を振り返り、複雑になってきた人間関係を整理してみましょう。

 

家元になる決意のもも

もう一人の自分が見えなくなり、華道家としての限界を感じていたももは、月島流を捨ててしがない自転車屋の直人と本当の恋人同士になろうとしていました。

 

しかし、父親である家元市松から、自分の出生時、母親が自分の命と引き換えに、なんとしても家元にしてほしいという願いを残して自分を産んだと知り心が動きます。

 

ももの心が動いたと見た市松はそこに拍車をかけるために、裏切りの戦略をももに伝えます。

 

罪悪感をもつこと、それがもう一人の自分を取り戻すこと、そしてそれが家元への条件だといいます。

 

一度は華道への情熱を失いかけたももですが、母親の願いを知り、再度華道の道を進むことを決意します。

 

家元になるためには「もう一人の自分を見る力」が必要で、それを取り戻すには、罪悪感が不可欠と考えます。

 

罪悪感を自分に植え付ける手段として、自分に好意を持ってくれている直人を利用することに決めます。

 

月島家に反発して直人と結婚すると見せかけて土壇場で直人を裏切ろうと企みます。

 

しかし、酔った勢いで婚姻届も出してしまい、直人の素直な気持ちを思うと心が痛むももなのでした。

 

キャラ

本当は直人のことが好きなのに…

 

全てを受け入れた直人

どんどん結婚話を進めるももに対して何も言わず、彼女の思い通りに従う直人。

 

運転手の高井がももとの結婚はないもとなると助言に来た時も、「彼女がしたいように、彼女が泣いたりしないように、それだけで俺のことは気にしないでください」と言って結婚をそのまま進めようとします。

 

仲間がお祝いしてれる中、婚姻届を出そうと言い出すももに驚きつつも、ここでもももの好きなようにさせ、夜間の区役所に婚姻届を出してしまいます。

 

龍一からももの残酷な計画を聞かされた妹のななが直人を心配して会いに決ます。

 

ももの計画の一部始終を直人に話しますが、意外なことに直人は驚くどころか、「かっこいいな」とももに賛辞を送ります。

 

そんなひどいことをする姉を許せないというななに、直人は「だから芸術家なんでしょ」と逆にななを諭します。

 

そして昨晩出したはずの婚姻届をななのまえに差し出します。

 

夜中に出したものは次の日まで受理されないことを知っていて、朝早く取り戻しに行っていました。

 

こんなバカげたことでももにバツが2つもつくのは忍びないと。

 

そうです、直人はももの計画をすべて承知していて、ももの思うようにさせていたのです。

 

「傷つくのはあなたなのに、もう二度と会えないのに、それでも結婚式をするのか?」ととうななに、直人は「小さい頃からいつも、考えられる最悪のことを想定してしまうんです」と答えます。

 

キャラ

だから自分は大丈夫ということでしょうか?

 

自分は傷ついても、ももがももが思う自分を取り戻せて、華道の家元になれるなら、自分は犠牲になってもいいということでしょうか。

 

それほどももを愛しているのでしょうか?

 

それとも家で中学生を見守るのと同じ感覚で、かわいそうなももを見守っているのでしょうか?

 

最後に微笑んだ直人からはどこに本心があるのかまだ伺いしれません。

 

キャラ

しかしこの自己犠牲的愛の表現は、野島伸司の脚本らしいと思われます。

 

龍一に惑わされるルリ子

わが子であるななを家元にしたいルリ子は龍一を巻き込んで、ななを家元にするべく画策します。

 

20人もの師範を自分の仲間に引き入れ、ななを家元にするべく票を集めます。

 

 

最初はななを家元にするために龍一に近づいたものの、いつしか若い龍一にメロメロになってしまうルリ子。

 

 

家元の市松もルリ子の怪しげな行動にうすうす気が付きつつも泳がせています。

 

龍一の本心はどこに

月島流を乗っ取ろうと、ななやルリ子に接近する龍一。

 

家元の市松をだまして乗っ取ろうとしているのかと思いきや、ルリ子が集めてきた謀反物のリストを市松の見せてしまいます。

 

一体彼は誰を味方につけ、月島流をどうしようとしているのでしょう。

 

彼の素性もいまだはっきりしていませんが、7話では彼の生い立ちがわかってきます。

 

ももが直人をだまして罪悪感をもとうとしている計画も見抜き、ななにそれを教えるとことは、彼もももと同じように、もう一人の自分を見つけられずに悩んでいるのでしょうか。

 

 

キャラ

つかみどころのない龍一です

 

親心が出てしまう運転手

運転手の高井は実はももの父親でした。

 

家元の妻であったももの母と高井がどのような経緯で男女の関係になったかはまだ分かりません。

 

高井は運転手としてずっとももの側にいて、彼女の相談相手になっています。

 

高井は最初の結婚の破断も家元の画策だと承知していますが、家元に対し後ろめたさがあるのか、何も言えずにただももを見守るしかできません。

 

彼はももが家元になることを望んでいるのでしょうか?

 

それとも父としてももの幸せを願っているのでしょうか?

 

高井が父親だとももが知ったらももはどうなるのでしょう。

 

キャラ

父親の心境は複雑ですね

 

市松の本当の狙いは?

ももの華道家としての才能をかっていて、ももを誰にも文句を言わせない家元として継がせるために、拓真との結婚を邪魔して、ももにもう一人の自分を取り戻させようとしていた市松です。

 

ももが自分の本当の娘ではないと知っていながらも、ももを可愛がり、家元にしたいと思っているがために、直人との結婚も利用してももに罪悪感を持たせようとしていました。

 

キャラ

しかし、それは本心ではなかったようです。

 

7話では師範たちの前でももとななの対決をさせ、誰にも文句を言わせず家元を決めようとしています。

 

「自分の本当の娘が、運転手の娘に負けてたまるか」と言っているところを見ると、本心はななに継がせたいのでしょうか?

 

もものためにとももを追い詰めながら、本心はももが崩れていくのを待っているのかもしれません。

 

皆がそれそれ誰かを裏切っているのがわかった6話です。

 

7話ではその人間関係に変化が見られることが期待できますね。

 

高嶺の花を見逃したらVOD

高嶺の花 感想 ネタバレ

 

今後の人間関係、ももと直人の新しい出会いが楽しみな「高嶺の花」ですが、うっかり見逃した方も慌てなくで大丈夫です。

 

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まとめ

  • 罪悪感を手にしたその後のももは家元になれるのか?
  • 龍一と母の裏切りを知ったななはどうなる?
  • 家元市松の本当の目的は?

宗太が山の中で出会ったイルカさんが病院に運ばれました。

 

宗太はまだ自転車の旅を続けるのでしょうか?

 

これから、野島伸司独特の悲しい結末への助走が始まりそうな予感です。

 

キャラ

次回も楽しみですね