• 七夕ってそもそもなに?七夕はどう楽しむ?
  • 七夕飾りの折り紙での作り方10選!
  • 七夕飾りの種類には意味がある?

七夕と言えば、織姫様と彦星様のストーリーを思い浮かべると同時に、笹の葉や木に願い事を書いた紙を飾りますよね。

そんな時、さらに七夕を彩ってくれる折り紙で簡単に作れる飾りも人気です。

また、七夕の事はなんとなく分かってはいるものの、詳しく知らないと言う人も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、七夕の豆知識や折り紙で簡単にできる、七夕の飾り10選をご紹介していきたいと思います。

七夕ってそもそもなに?七夕はどう楽しむ?

https://youtu.be/cke3Enf-r3o

小さな頃から7月になると七夕があり、その後にお盆がやってきて、なんとなくどちらも日本人には欠かせない文化の一つとしての認識がありますよね。

 

しかし、織姫様と彦星様の話以外、私たちは詳しく七夕について知る機会は少ないものです。

 

では、そんな七夕とは一体どんな日なのでしょうか。

 

七夕の由来は中国

七夕とは、7月7日の1日だけ織姫様と彦星様が天の川を渡って会うことができる日です。

 

この七夕は、中国の乞巧奠(きっこうでん)という星祭りに由来します。
 

その昔、天には織女(しょくじょ)という手芸にすぐれ機織が上手な娘がいました。

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これが織姫のことですね。

しかし、牽牛(けんぎゅう)という婿を迎えてから、織女は手芸をおろそかにするようになり、機織も怠け始めてしまいます。

 

これに怒った天帝(てんてい)は、牽牛と織女を別居させ、年に一度だけ7月7日の夕べにだけ逢うことを許しだと言われています。

 

日本では棚機(たなばた)の文化も

では、日本においての由来はどうでしょうか。

 

古い日本の禊ぎ(みそぎ)行事で、乙女が着物を織って棚にそなえ神様を迎えて秋の豊作を祈ったり人々のけがれをはらう習慣がありました。

ここで選ばれた乙女は、『棚機女(たなばたつめ)』という名で呼ばれ、機屋(はたや)にこもって神様のために心をこめて着物を織ります。

 

そのときに使われたのが「棚機」(たなばた)」という織り機です。

 

これが、やがて仏教が伝わる時代にはお盆を迎える準備として、7月7日の夜に行われるようになりました。

 

だからこそ、現在”七夕”という二文字で「たなばた」と当て字で読んでいるのも、ここから来ていると言われています。

 

平安時代に伝わる中国の七夕説

また、平安時代になると中国の七夕説が日本に伝わる様になります。

 

そうすると、宮中行事として七夕行事が行われるようになりました。

 

宮中の人々は、供え物をし歌や踊りなど様々な方法でこの行事を楽しみました。

 

その中で詩歌を楽しむ際、サトイモの葉にたまった夜つゆを”天の川のしずく”と考え、それで墨を溶かし葉に和歌を書いて願いごとをする習慣が生まれたのです。

 

また。梶は古くから神聖な木とされ、祭具として多くの場面で使われてきました。

 

人々の祈願と精進を願うもの

 

このように、七夕の始まりは様々な説がありますが、基本的に七夕は人々の生活におけるあらゆる祈願の意味が込められています。

 

しかし、ただ祈願するというよりはそれに向けて自身が精進していけるよう、心を改めたりするきっかけの日でもあるとされていますね。

 

このように、昔は災害や厄病を含めた悪いことも、健康や子宝など良い事も全て、お祈りする事で解決したり叶ったりするものだと信じられていたのです。

 

現代の七夕は?

では、現代の七夕はどのように迎えているのでしょうか。

 

現代でも、7月7日の七夕の夜、織姫様と彦星様が再開するという願いを叶える日としています。

 

だからこそ、人々は『二人のように、願い事がかないますように』と願いお祝いをします。

 

七夕で行うこと
  • 短冊に願いを書いて飾る
  • 七夕の飾りで七夕をお祈りする
  • 七夕メニューでお祝いする

 

このようなスタイルが、現在の七夕のやり方ですよね。

 

飾り付けの時期

では、七夕の飾りつけはいつから飾るものでしょうか。

 

一般的な施設などでは、6月の末くらいから飾るところも多いです。

 

しかし、基本的には七夕前日の7月6日の夜に飾り付けをします。

 

そして、7月7日の夜には七夕飾りを取り外しましょう。
 

片づけ方

また、せっかく願い事を書いたり手作りした飾りを捨てるのはもったいないですよね。
 

昔は、取り外した飾りなどは海や川などに流して、神様に持ち去っていただくという風習がありました。

キャラ

現代では違法行為になってしまいますね。

 

残しておくのも一つ

だからこそ、子供達の見ていないところで処分するのも良いですが、アルバムに飾り山願い事を貼り付けて思い出に残しておいても良いのではないでしょうか。

 

飾りなどは、また翌年に使ったからといって縁起が悪いなどという事はありません。

 

七夕飾りの折り紙での作り方10選!

七夕 折り紙 作り方

ではさっそく七夕を彩る、折り紙でできる飾りの作り方をお教えしたいと思います。

 

折り紙でできる簡単な七夕飾り1:天の川

https://youtu.be/JNIpoTTedcc

 

切り込み線をつくる

まずは、折り紙を上下に四当分に折り、折った紙にマーカーで切り込みを入れる為の線を引いていきます。

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細かいと、それだけ繊細な天の川ができます。

しかし、切れやすくなるので理想は7〜8本ほどが良いでしょう。

 

切り込みを入れる

次に、引いた線に沿って切り込みを入れていきます。切り落とさないようにしましょう。

 

切り込みを終えたら折り紙を反対にし、先程入れた切り込みと交互に、さらに切り込みを入れます。

 

折り紙を元に戻し、横に開いて行くと天の川の出来上がりです。

 

折り紙でできる簡単な七夕飾り2:折り紙を切って作る星

折り目をつける

まず、折り紙を上下左右に折り紙四当分の折り目をつけます。

 

横半分に折った状態に戻し、さらに右上下から中心に向けそれぞれ斜めに折り、×の折り目をつけていきます。

 

次に、左下の角を×に合わせるように折り、折った先を左の線に戻し合わせます。

 

そして、右下の角を真ん中にできている線に合わせ折ります。

 

その線に合わせ、外側に半分に折ります。

 

切り落とす

動画のように、マーカーで切り込みラインを入れましょう。

 

狭い方に当たる部分が、星になるので幅を変えていくと色々な星の形を楽しむ事ができます。

 

折れ線を整えると、立体的な星になります。

 

折り紙でできる簡単な七夕飾り3:折り紙を折って作る星

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今度は、折り紙を折って作ります。

 

折れ目を作る

折り紙を上下左右に折り、更に対角線にもそれぞれ折ります。

 

紙を戻し、右下の角を対角線の中心に向け折り、先端を外側に戻すように折ります。

 

次に左下の角を、先程の右下の先端に合わせるように折り、下半分ほどだけ折り線を付けます。

 

紙を元の正方形に戻します。

 

星の角を作る

次に、上下左右の四当分に折り上の紙を開いて三角形を作り、裏側も同じく三角形に折ります。

 

表裏の三角形の右側を、それぞれ真ん中まで折ります。

 

次に、左の三角形を引っ張り更にもう片方の三角形を重ねていきます。

 

さらに、その角を外側に出して星の角を作り、左も同じようにすると5つの綺麗な角ができ星が出来上がります。

 

折り紙でできる簡単な七夕飾り4:折り紙カラフルくす玉

土台を作る

折り紙で、三角形を3回作ります。

 

次に、三角形の角から三分の一辺りにきりこみをいれ、折り紙を開いて元に戻します。

 

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切り落とさないようにしましょう。

 

開くと、+に折れ線が入っているのでそこもハサミで切りますが、ここは最後まで切り込みを入れて大丈夫です。

 

花部分を作る

次に、折り紙を表(色面)に向けて四角を丸くノリ付けしていきます。

 

この部分が、くす玉の花部分に当たります。

 

折り紙のサイズを変えれば、くす玉のサイズも変える事ができます。

 

糸を通す

土台を20個くらい作ったら、真ん中に針かきりで糸を通していきます。

 

最後に、糸をしっかりと止めて輪を作れば吊るせるくす玉の出来上がりです。

 

折り紙でできる簡単な七夕飾り5:笹づくり

笹の葉を作る

折り紙を三角形に2回折り、2回目の折れ線を付けたら少しずらして折ります。

 

折ってない方の角を重ねるとV字ができますが、そのV字の先端を左右に開いていきましょう。

 

次に、太い方を斜めに合わせていくように折る事で、矢印の様な形になっていき一つの笹が出来上がります。

 

何個も繋げて笹らしく

さらに、作った笹を何個か繋げていきましょう。

 

ノリをつける部分は、矢印の先ではなく根元です。

 

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繋げると、笹らしくなりますね。

 

折り紙でできる簡単な七夕飾り6:彩が綺麗な扇

https://youtu.be/GiMXDBWQrV8

一つの扇を作る

折り紙を上下に3回折り、八当分にします。

 

次に、裏表の順に蛇腹折りにしていきましょう。

 

そうしてできた折り紙を、さらに半分に折り折り目をつけたらノリで貼り合わせます。

 

扇を繋げて華やかにする

さらに、この扇を折り紙の色を変えて6つ作ります。

 

次に、その扇を上下交互にしてノリ付けしていきます。

 

手でしっかりノリを付け、固定できたら扇をゆっくりと開いていきましょう。

 

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綺麗ですね。

 

折り紙でできる簡単な七夕飾り7:折り紙提灯

切り込みを入れる

折り紙を上下半分に折り、切り込みを入れていきます。

 

切り込みの幅はお好みですが、大体0.8㎜程度に入れていくと綺麗だと思います。

 

ノリ付けする

次に、紙を元に戻し切り込みが縦になる様に紙を向けましょう。

 

そして、繋がっている部分上下をノリ付けしていきます。

 

折り紙は、キラキラしたものやグラデーションの掛かった折り紙の方が可愛いですね。

 

折り紙でできる簡単な七夕飾り8:折り紙で彦星

衣と顔を作る

折り紙を対角線で三角形に折り×を付けるように折ります。

 

次に、短い方の三角形の角を一枚だけ内側に折り、裏面(白)が出てくる様に折ります。

 

そして、長い方の三角形の辺を真ん中の線に合わせて内側に折り込みましょう。

 

ひっくり返すと、顔と着物を羽織った彦星様が出来上がりです。

 

折り紙の色やマーカーでアレンジ

更に、ピンクや赤の折り紙で織姫も作れますよね。

 

また、顔をどの様に書くかで雰囲気も変わるので、楽しみながら描いていきましょう。

 

折り紙でできる簡単な七夕飾り9:七夕のスイカ

スイカの赤い部分

あらかじめ、折り紙を三角形にカットしておきます。

 

半分に折るだけでは、緑の皮の部分が作れないので必ず折り紙をカットして三角形を作ります。

 

次に、表面(赤)にした折り紙の下を1.5㎝ほど内側に折り込み裏面(白)を出します。

 

裏返しにし、三角形の両辺を真ん中の線に合わせ折り、下に出てきた角を上に折り込み三角形を整えます。

 

皮と種を作る

次に、先程数ミリ折った裏面(白)にマーカーでグリーンとブラックで色付けしていきます。

 

スイカの種も、バランスよく描いていくと美味しそうなスイカの出来上がりです。

 

折り紙でできる簡単な七夕飾り10:星つづり

星を作る

星の作り方は、1で紹介した折り紙を切るタイプのやり方を参考にします。

 

星つづりの場合、折り紙は小さいとより可愛いくなります。

 

しかし、小さいと折りにくいので切り取る際も注意して行いましょう。

 

星を連ねる

この星を10個ほど作ったら、星を連ねる作業を行います。

 

星同士の、くぼみの部分と先端を繋げる様にノリで貼り付けていきましょう。

 

両サイドの星に穴あけパンチなどで穴を開け、紐を通すと壁にも掛けられる七夕の飾りが出来上がります。

 

七夕飾りの種類には意味がある?

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このように、七夕の飾りは沢山ありますね。

 

また、”これを飾らなければいけない”と言う決まりはありませんが、七夕の飾りにはそれぞれ意味がある事をご存知でしょうか。

 

笹に飾る理由

まず、そもそもどうして七夕には笹が欠かせないのでしょうか。

 

これには、諸説ありますが一番よく言われているのは、笹は生命力が高く”邪気を祓ってくれる植物”という認識が昔からありました。

 

さらに、天に向かいまっすぐ伸びる笹の様子に
『短冊に書いた願い事を天まで届けてくれる』という効果があると考えられていたようです。

 

キャラ

ロマンチックですね。

 

七夕の飾りの意味

では、七夕の飾りの意味はどうでしょうか。

 

七夕には、欠かせない七つ道具といわれる飾りものがあります。 

 

この飾り物にはそれぞれに深い願いが込められています。

 

七夕の七飾り
  1. 投網(とおあみ)
  2. 巾着(きんちゃく)
  3. 吹き流し
  4. 千羽鶴
  5. 紙衣(かみごろも)
  6. 短冊
  7. 屑篭(くずかご)

 

投網(とおあみ)

魚は、昔から大切なたんぱく源として重宝されていました。

 

そんな豊漁の祈りと、さらに”人々の幸運を手繰り寄せる”という意味が込められているのです。

 

巾着(きんちゃく)

巾着は、昔のいわゆる財布のようなもので、金銭を入れて腰に下げたものです。

 

そんな巾着には、富貴を願いながらも節約、貯蓄の心を養う願いが込められています。

 

また、口はしっかりとひもで結ばれおり、無駄遣いを戒めています。

 

吹き流し

吹き流しは、織姫の織り糸を象徴するもので、機織りや習い事などの上達を願い作られました。
 

七夕に飾る吹き流しには、”織姫のように機織が上手になりますように”という意味があるんですよ。

 

最近は紙で作るものも多いですが、昔は5色の糸で作っていました。

 

機織りだけでなく、技術や能力の上達の願いが込められいる飾りなのです。

 

千羽鶴 

千羽鶴は、家の長老の年の数だけ折り、延命長寿を願う意味が込められています。

 

鶴の折り方を習う際、折り紙を通じ教わる心や人に教える心を養う事ができるとされています。

 

紙衣(かみごろも) 

棚機女(たなばたつめ)と呼ばれる、織物を作る手動の機械を扱う女性が、天から降りてくる水神に捧げるための神聖な布を小屋にこもって織る織物を意味します。

 

この紙衣は、七夕竹の一番上に吊るす習わしがあります。

 

昔は母や師匠に教えられ、裁縫の腕が上がるよう更には、着るものに不自由しないようにという願いが込められています。

 

短冊

短冊は、現代こそ紙ですが、かつてはカラトリの葉にたまった夜露にすった墨汁を入れ、詩歌を書き、学問に習い事などの上達を願ったといいます。

 

現代においては、それぞれの様々な願いを託し笹の葉に吊るし、天まで届くような意味が込められていますね。

 

屑篭(くずかご) 

七つの飾り物をつくり終えた裁ちくずや、紙くずを拾い集めていれるものが屑篭です。

 

これには、いらないと思うものも粗末にしないで再利用するなど役立て、清潔と倹約の心を育てる意味が込められています。

このように、七夕の飾りにはそれぞれ意味が込められている事がよくわかりましたね。

 

クリスマスの飾りとはまたちょっと違った、日本人ならではの風習を知る事ができビックリした人も多いのではないでしょうか。

 

このように、七夕にはただ願いを叶えて貰う為だけではなく、願いのために自身も精進していくような考え方や想いが込められている事がよくわかりました。

 

さいごに

いかがでしたか。今回は、七夕の飾りを折り紙で作る方法や七夕の豆知識を合わせてご紹介してみました。

どの方法も、とても簡単でしたので子供達と一緒にワイワイ作りながら楽しむのも良いですね。

その時に、ちょっとした七夕の豆知識を教えると、子供達もパパやママ、さらには先生たちの事を尊敬する事でしょう。

 

ぜひ、参考にしてみてくださいね。

 

折り紙の折り方について

 

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