• 七夕の願い事で多いのはなに?
  • 短冊の書き方【短冊の色】【注意点】
  • 笹に付ける飾りの意味

気付けば冬が過ぎ去り、連日暖かいピクニック日和な毎日の春になっていましたね。

今年の夏は、どうやら例年よりも気温の高い日が続くようです。

夏になれば夏祭りや花火大会、お盆休みなどのイベント事が盛りだくさんで、楽しみにしておられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

 

今回は、そんな夏のイベントのひとつである「七夕」についてご紹介していこうと思います。

七夕の願い事で多いのはなに?

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七夕といえば、短冊に願い事を書き笹の葉にくくりつけるというのが「ならわし」としてあります。

では、七夕で短冊に書き込む願い事として多いのはどのようなことなのでしょうか。

 

ご紹介していきましょう。

 

短冊に書かれている願い事トップ5【おとな編】

ではまず、おとなたちがよく書き込んでいる願い事からご紹介していきましょう。

 

七夕の、おとなの願い事ランキング

  • 5位:暮らしに関する願い事
  • 4位:恋愛や結婚に関する願い事
  • 3位:学業や仕事に関する願い事
  • 2位:お金に関する願い事
  • 1位:健康に関する願い事

 

おとなが書く願い事なので、どれも現実的な内容のものが多いような気がします。

 

【おとな編】願い事
5位 暮らしに関する願い事

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暮らしに関すること、というと内容としては結構幅広いものになります。

「新しく家を購入したい」というような個人的な願い事から、「税金(物価)が安くなってほしい」というようなちょっと実現が難しいような大きめの願い事もあります。

 

また、「もっと幸せになれますように」や「今の幸せが続きますように」といった抽象的な願い事もありました。

 

【おとな編】願い事第4
恋愛や結婚に関する願い事

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この手の願い事を書いているのは、女性に多くみられるような気がします。

七夕というのは、一年に一度だけ織姫様と彦星様が会うことのできる日ですから、こういった願い事が多いのは納得が出来ます。

 

「彼氏(彼女)が欲しい」や「早く結婚がしたい」といった幸せを求めるものから、夫婦円満を願う内容のものまであります。

 

また、他人には話せないような恋愛関係にある人は短冊にその願い事を書き込みひっそりと笹の葉に結びつけていたりするようです。

 

この手の願い事というのはなかなか公に、声を大にして言うのは恥ずかしいものです。

 

なので、匿名性の高い七夕の「短冊に書き込む」というのがちょうどいいのかもしれませんね。

 

【おとな編】願い事第3
学業や仕事に関する願い事

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これは老若男女、すべての世代の人が抱いている願い事なのではないでしょうか。

学生さんであれば、「〇〇高校(大学)に合格できますように」や「進級できますように」といった学生さんにとっては人生が掛かっているといっても過言ではないような大きな願い事が多く見られます。

 

また、77日の七夕というのは期末シーズン直前だったりもしますので「テストでいい点数が取れますように」といった直近の願い事もあります。

 

社会人であれば「昇給しますように」という、我々にとっては切実な願い事が多いのではないでしょうか。

 

また、このご時世ですので「ブラック企業から抜け出せますように」であるとか「転職活動がうまくいきますように」といった内容のものもあります。

 

【おとな編】願い事第2
お金に関する願い事

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おとなになると、お金の問題や悩み事というのは付き物になってきます。

働いている人であればお給料アップの願い事、結婚していてお小遣い制の旦那様であればお小遣いアップの願い事が目立ちます。

 

また自分の力ではどうにもならない、「宝くじが当たりますように!」というような願い事もあります。

 

切実な願い事としては、「借金が早く完済できますように」というような内容のものもあります。

 

【おとな編】願い事第1
健康に関する願い事

これは、第3位の学業や仕事に関する願い事のように、老若男女幅広い世代の人たちからの書き込みがある願い事だと言えます。

 

短冊がくくりつけられている笹の葉を見てみると、家族を代表して「みんながいつまでも元気でいられますように」と願い事を書いているのをよく見かけるような気がします。

 

また、親兄弟やこども、または友達の病気やケガが早く治ることを願う内容のものもあったりします。

 

短冊に書かれている願い事トップ5【こども編】

スーパーやショッピングモールなどの公共の場所で、短冊が用意されていて無料で願い事を書くことが出来る場が設けられているのをよく見るかと思います。

 

そういった場で願い事を書いているのは大半がこどもたちではないでしょうか。

 

では次に、幼稚園児くらいのこどもたちがよく書き込んでいる願い事からご紹介していきましょう。

七夕の、こどもの願い事ランキング

  • 5位: 「大きくなれますように」
  • 4位:「お友達がたくさんできますように」
  • 3位:「〇〇〇ができるようになりますように」
  • 2位:「△△△がほしい(もらえますように)」
  • 1位:「◇◇◇になれますように」

36歳くらいのこどもが書く願い事なので、どれも可愛らしくて微笑ましいですよね。

 

【こども編】願い事第5
「大きくなれますように」

年少さんくらいの幼い年齢のこどもだと、「短冊に願い事を書く」ということをよく理解していない子もいたりします。

 

それに加えて、自分で文字を書くことができないような子が大半だと思います。

 

その場合、お母さんやお父さんが代わりに書いてあげることになるので、実際はお母さんやお父さんのお子さんに対して持っている願い事だと言えます。

 

【こども編】願い事第4
「お友達がたくさんできますように」

こちらも第5位の願い事と同じパターンで、こども自身が書いている内容というよりもお母さんやお父さんが代わりに願っている内容のものが多いようです。

 

自分のこどもに「たくさんお友達ができてほしい!」と願うのは、どこの親御さんも一緒ですよね。

 

【こども編】願い事第3
「〇〇ができるようになりますように」

年中さんくらいにもなると、自分がやりたいと思うことを主張できるようになってくるので、年齢が上がってくればくるほどこの手の願い事が増えてきます

 

なにかご家庭で習い事をしている子であれば、例えば「ピアノが上手に弾けるようになりますように」であるとか「上手に泳げるようになりますように」という内容のものが出てきます。

 

また、このくらいの年齢から早い子であれば補助輪無しの自転車に乗る練習を始める子もいますから、「自転車に乗れるようになりますように」なんていう内容の願い事もあります。

 

幼稚園で運動の時間があるのであれば、「かけっこが早くなりますように」であるとか「スキップができるようになりますように」というものもあります。

 

【こども編】願い事第2
「△△△がほしい(もらえますように)」

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2位の願い事は、なんとも子供らしい内容のものでした。

こどもというのはテレビで新しいおもちゃやお菓子のコマーシャルが流れるとそれが欲しくなりますし、おともだちが持っているものはなんでも欲しくなるものなのです。

 

大抵のお父さんお母さんは普段「だめ!」と一掃してしまっているかと思います。

 

なので、この七夕というお願い事をなんでも書いていい日にここぞとばかりに書いておねだりをするのです。

 

基本的には物を書く子が大半かと思いますが、なかには「わんちゃんがほしいです」や「妹か弟がほしいです」といった願い事を書いているこどももいたりします。

 

【こども編】願い事第1位 「◇◇◇になれますように」

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栄えある第1位はなにか特定の物や人になりたい、という願い事です。

このくらいの年齢のこどもであれば、普段アニメを観ているという子が多いのではないでしょうか。

 

そういったところから影響を受けて、男の子であれば戦隊モノのヒーローや女の子であればプリンセスに一度は憧れたりするものです。

 

また、このくらいの年齢から徐々に「憧れの職業」というものが出てきたりします。

 

男の子に人気な職業でいえば野球選手やサッカー選手のようなプロスポーツ選手があります。

 

女の子に人気な職業でいえばケーキ屋さんや、職業といえるか分かりませんがお嫁さんなどがあります。

 

最近急上昇してきている、男女問わずこどもに人気な職業としてはユーチューバーなどがありますね。

 

 少数派、変わった内容の七夕の願い事とは

上では一般的な、よく見られる七夕での願い事というのをご紹介してきましたが、次にご紹介するのは少数派の変わった内容の願い事です。

 

ちょっと変わった願い事【おとな編】

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おとなの書く、ちょっと変わった内容の願い事で多く見られる特徴というのが「具体性」です。

たとえば「早く結婚したいけど、義両親との同居は嫌です」や、「〇〇(嫌いな上司の名前)が左遷されますように」というような内容のものです。

 

また、おとなにもなるとまわりの人にはなかなか公にできない隠し事を誰しもひとつやふたつは持ち合わせているのではないでしょうか。

 

例えば不倫や浮気というのがその代表格ではないかと思います。

 

そういった「負の恋愛」を辞めたいと願うのではなく、相手男性(女性)が自分のモノになるように願う内容のものがあったりします。

 

相手が既婚者であれば「〇〇(不倫相手)が奥さんと離婚してくれますように」といった書き込みをしている人もいます。

 

不倫や浮気が良くないことという認識があるからこそ他人にはこんなことなかなか話すことができませんが、短冊へ書き込むのは匿名性があるので願い事として書きやすいのかもしれませんね。

 

ちょっと変わった願い事【こども編】

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こどもとしては大真面目に書いているつもりの願い事でも、大人からすればクスっと笑える面白い内容だったりもしますよね。

こどもというのは、とにかく純粋で素直なんです。

 

なので、普段から疑問に思っていることであったり感じていることであったりを七夕の短冊上で爆発させるのです。

 

絶対に自分が悪いことをしているということが原因で起きていることなのですが「おかあさんが怒りませんように」という願い事はこどもらしいですよね。

 

ストレートな願い事でいうと「ハンバーグになりたいです」というもの。

 

自分が好きなものには、それがたとえ食べ物であってもなりたい、と願うところが実にこどもらしいといいますか、純粋無垢なのが伝わってくるようです。

 

短冊への願い事の書き方【短冊の色編】

七夕の願い事を書き込む短冊には書き方があるということをご存知でしたでしょうか。

 

恐らく多くの方はご存知無く、特になにも気にすることなく書き込んできていたのではないでしょうか。

 

次に、「短冊への願い事の書き方」というのをご紹介していこうと思います。

 

まずは「短冊の色」です。

 

短冊の色には意味がある

ショッピングモールやスーパーのような場で自由に願い事を書くことができる短冊が用意されており、その際大抵の場合は様々な色の短冊が用意されているかと思います。

 

まず【青(緑)・赤・黄・白・紫(黒)】というこの5色が、七夕の時の短冊の基本の色なのです。

 

そして実は、七夕の短冊の色には色ごとにいろんな意味が込められているということをご存じでしたでしょうか。

短冊の色と意味

青(緑) 

→ 木々の緑を意味しており、その象徴である「仁」=「人間力」を表しています

赤 

→ 火(炎)を意味しており、その象徴である「礼」=「感謝」「敬意」を表しています

黄 

→ 土(大地)を意味しており、その象徴である「信」=「信頼」「忠実」を表しています

白 

→ 金(大地に埋まる金属)を意味しており、その象徴である「義」=「正義」を表しています

紫(黒) 

→ 水(命を育む)を意味しており、その象徴である「智」=「判断力」「学力」を表しています

 

つまり、自分が書き込みたい願い事に合わせて、色の持つ意味に近いカラーの短冊を選んで書き込む必要があるのです。

 

黒色というのは喪をイメージするような色なので、あまり使われることはなく実際は紫色を使うことが大半でしょう。

 

 青(緑)の短冊

青(緑)という色は「仁」、分かりやすくいうと「思いやり」ということを表している色なのです。

 

つまり、自分自身に関する願い事を書くのではなく誰かの幸せや無事を願う内容を書き込むのがいいのです。

 

赤の短冊

赤という色は「礼」、分かりやすくいうと「礼儀」ということを表している色なのです。

 

両親や祖父母、ともだちなど自分のまわりのひとたちに対する感謝の気持ちというのもこの「礼」に含まれます。

 

つまり、「親孝行できますように」であるとか「〇〇〇さんのために△△△ができますように」というような願い事を書き込むのがいいのです。

 

黄の短冊

黄という色は「信」、分かりやすくいうと「人を信じる」ということを表している色なのです。

 

つまりは友情や人間関係に関する内容のものを書き込むのがいいでしょう。

 

たとえば「〇〇〇ちゃんといつまでも仲良くいられますように」であるとか、「親友と呼べる友達と出会えますように」といった内容のことを指します。

 

白の短冊

白という色は「義」、分かりやすくいうと「正義」ということを表している色なのです。

 

「正しいと思うことをする」=「決心」ということがこの意味の本質となります。

 

ですので、自分の欲望に打ち勝つというような内容の願い事(決心)がいいでしょう。

 

たとえば「ダイエットでマイナス5kgを目指します」や、「禁煙を成功させたい」ということがこの色の短冊に書き込むのが適している願い事だと言えます。

 

紫(黒)の短冊

紫(黒)という色は「智」、分かりやすくいうと「知恵」ということを表している色なのです。

 

つまり、学業面での成功・大成を願うときにこの色の短冊を選ぶとよいでしょう。

 

具体的には「テストで100点が取れますように」であるとか「進級できますように」、または「〇〇の資格が取れますように」といった願い事が適していると言えます。

 

短冊への願い事の書き方【願い事を書く時の注意点編】

自分が書き込みたい願い事の内容に合わせて短冊の色を決めたら、次は願い事を短冊に書き込むということをします。

 

しかし、単に思っていること・願っていることを書き込めばいいというものではありません。

 

書き方にもコツや注意点があるのです。

 

「△△△が欲しいです」はダメ

クリスマス前にサンタクロースへ物を頼むかのように、「△△△が欲しいです」というようなことを書いてはいけません。

 

こどもを中心に、今最も欲しい物をおねだりするような内容のことが短冊に書き込まれているのをよく見かけると思います。

 

しかし、本来は物欲に関するお願い事というのは書いてはいけないのです。

 

「◇◇◇になりますように」はダメ

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短冊に願い事を書き込む際に多くの人がこの間違いを犯しているのではないでしょうか。

「◇◇◇になりますように」のような、願望系の書き方はふさわしくありません。

 

ですから「テストに合格したい」のような書き方もNGです。

 

したいこと、できるようになりたいことがあるのであれば「テストに合格する!」のように、断言する言い方で書き込むようにしましょう。

 

願い事を断言することで、無意識的にその願い事を叶えようという気持ちが湧き上がりその願望に向かって行動でき、実現に近付けるのです。

 

願い事を書く際はマイナスの言い方をしない

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短冊に願い事を書く際は、マイナスなワードを使ってはいけません。

たとえば「借金のある生活から抜け出す」、「太い足を細くする」という書き方はダメです。

 

「借金」や「太い足」というのがマイナスのワードだからです。

 

これらをマイナスの言い方にならないようにするには、「お金に余裕のある生活をする」、「すらっと長い足になる」というような言い方に変えるようにしましょう。

 

短冊は墨で書くと成就する・・・?

短冊に願い事を書き込む際、みなさんは何で書き込みますか?

 

多分ほとんどの人が鉛筆やペンで書き込むのではないでしょうか。

 

しかし、本来は「里芋の葉に溜まっている朝露を使って擦った墨」を使って書くと願い事が成就するとされています。

 

起源は江戸時代までさかのぼりますが、その時代に七夕で多かった願い事は「子宝に恵まれたい」ということでした。

 

そこで、そういったことを願う人が里芋の葉に溜まっている朝露を使って擦った墨で短冊に願い事を書くと叶うとされていたのです。

 

というのも、芋というのは「子孫繁栄」というような意味が込められているとされていたからです。

 

しかし現実問題、墨と筆を用意して短冊に願い事を書き込むというのは難しいような気がします。

 

短冊に書き込むべきこと

皆さんは短冊にはなにを書き込んでいますか?

 

恐らく願い事のみ書き込んでいるのではないでしょうか。

 

本来は、願い事を書いた人の氏名・住所を書くべきなのです。

 

どこの誰がその願い事を書いたか分かるようにしなければならないというのは、絵馬と一緒ですよね。

 

書く場所としては、願い事を短冊の真ん中に大きく書き、氏名と住所はその左横に願い事よりも小さな文字で書きましょう。

 

笹に付ける飾りにも意味がある?

ここまでで、短冊や願い事についての色々をご紹介してきました。

 

そのなかで、短冊の色にはひとつひとつ意味があるのだということをご紹介しましたが、笹の葉に付ける飾りにもひとつひとつ意味が込められているのです。

 

笹に付ける飾り

七夕の笹には、短冊以外にもいろんな飾りを付けるのが一般的です。

 

七夕の飾り

  • 吹き流し
  • 編飾り・投網
  • くずかご
  • 紙衣(かみこ)
  • 巾着
  • 折り鶴

短冊以外の笹に付ける飾りつけは以上の6つがあります。

 

吹き流し

 

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七夕の時期になると、巨大な吹き流しが商店街やアーケード内に飾られることがよくあります。

 

これは機織りが得意である織姫の糸をあらわしています。

 

長寿を願うという意味の込められた飾りなのです。

 

 編飾り・投網

 

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これは折り紙で作られているものが多いかと思います。

 

魚を捕る網をイメージしており、豊漁や豊作を願うという意味の込められた飾りです。

 

くずかご

 

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こちらも編飾りや投網の飾りと同じく折り紙で作られているのが多く、形も似ています。

 

飾りを作る際に出た紙くずを入れるための飾りですので、形は提灯のような形をしています。

 

整理整頓や物を粗末にしないようにするという、清潔と節約の心がけというものを養うための飾りとなっています。

 

紙衣(かみこ)

 

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紙衣というのは、折り紙や柄の入った和紙で作られた衣(着物・浴衣)の飾りです。

 

この着物は棚機女(たなばたつめ)が神様に捧げたものとされており、七夕竹の一番上に飾らなくてはならない飾りとされています。

 

棚機女というのは、織物を作る手動の機械を扱う女性を指しています。

 

病気や災害から守ってくれる身代わりの飾りとされており、また裁縫や手芸の腕が上達するようにとの意味が込められています。

 

巾着

巾着は、今では小物などを入れるものとして使われている物ですが、昔はお財布として使われていました。

 

巾着の口を紐でしっかりと結ぶことが重要で、節約と貯蓄の心を養い商売繁盛を願う意味が込められた飾りです。

 

折り鶴

 

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鶴は長寿のシンボルとされている生き物です。

 

家族のなかで一番の年長者の年齢の数だけ折り、家族みんなの長寿を願います。

 

そもそも「七夕」とは

七夕は日本由来のものだと思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

しかし実は、七夕の伝説というのは本来中国からやってきたのです。

 

中国からやってきた「七夕」

天の川のほとりで美しい布を織っている娘(織姫)がいましたが、織ることに一生懸命になっていたその娘の身なりは貧しいものでした。

 

その様子を見て不憫に思った神様はその娘の結婚相手を探すことにし、天の川のほとりで偶然出会った牛の世話をする青年(彦星)を気に入り娘の婿にしようと考えました。

 

惹き合わされたふたりはお互いに好意を抱くようになり、そのせいでふたりとも仕事が手に付かなくなってしまいました。

 

その態度に神様は激怒、織姫と彦星を天の川の東側と西側に引き離し、会うことが出来ないようにしてしまいました。

 

ふたりは来る日も来る日も悲しみにふけ、今度はそのせいで仕事ができる状況ではなくなってしまいました。

 

そんな状況を見かねた神様は、「真面目に働くのであれば年に一度会うことを許す」という条件を出したのです。

 

しかし、そんな年に一度のチャンスが巡ってきても雨が降ってしまえば会えなくなってしまいます。

 

そんなとき、鳥の群れがやってきて翼を繋げて天の川の上に橋を作ってくれたおかげでふたりは無事に会うことが出来たのでした。

 

日本由来の「七夕」

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日本では昔、77日に「棚機(たなばた)」に関する「祓え」というものを行っていました。

棚機というのは、お盆にご先祖様をお迎えする前に穢れを取ってもらうため、布を織る女性である「棚機津女」が水辺近くの小屋に籠り神様を迎えて祓ってもらうという神事です。

 

それがいつからか、上でご紹介した中国での七夕伝説と融合し現在みなさんがしっている七夕となったのです。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

私たちが今まで認識していた七夕の常識というのは全く違っている物であったということがおわかりいただけたのではないでしょうか。

ここで七夕の新しい常識・ルールを学んでいただき、今年の七夕からは「正しい短冊の書き方」でお願い事を書かれてみてはいかがでしょうか。

 

最後までお読みくださり、まことにありがとうございました。

 

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