- 七夕の短冊を製作するのがオススメな理由とは?
- 保育園でも簡単に手作りできる「短冊」と「こより」の製作アイデア!
- 飾り終わった短冊の後始末は?
7月の大きなイベントといえば、7月7日の七夕ですね!
七夕といったら…
- 「織り姫と彦星のロマンチックな伝説」
- 「笹の葉に、七夕飾りや願い事を書いた短冊を飾りつけるお祭り」
なんてイメージがあるかと思います。
特に「短冊にお願い事を書くと願いが叶う」…という言い伝えは日本中の誰もが知っていますよね!

そんな短冊ですが、手作りで製作することはできるのでしょうか?
実はけっこう簡単に作ることができるんですよ。
今回は、特に保育園の園児でも簡単に製作できる短冊のアイデアについてご紹介していきたいと思います!
また、合わせて短冊を笹の葉にくくり付けるための「こより」の作り方もご紹介しています。
作るだけでなく、飾り終わったあとの短冊の後始末方法まで解説していますので、是非最後までじっくりご覧くださいね。
七夕の短冊は手作りの製作がオススメ
最近では、ショッピングモールやテーマパークなどでも短冊にお願い事を書いて飾りつける…というようなイベントが行なわれていたりしますよね。
毎年七夕には親子で楽しみながら書いて飾るのが恒例行事!というご家族の方々もいらっしゃることかと思います。
しかしせっかくなら、ただ短冊に書くだけではなく、手作りの短冊を製作してみるのもオススメですよ。
その方が、ただの四角い紙にお願い事を書くだけよりも、なんとなく御利益がありそうな気がしませんか?
それから、短冊製作は小さいお子さまがいらっしゃる方にもオススメです。
短冊なら保育園児くらいのお子さまでも、比較的簡単に作ることができますよ。
「七夕飾りはちょっと難しいけど、短冊くらいなら…。」という年齢のお子さまにピッタリなんです!
それに短冊とはいえ、最近では様々な可愛いデザインがあるんですよ。
短冊製作を楽しみながら、伝統的な七夕イベントに慣れ親しむことは、とてもいい経験になりますよ。
どうして短冊を書くと願い事が叶うの?

そもそも、なぜ短冊にお願い事を書くと願いが叶うと言われているのでしょうか?
その理由は、竹に短冊を飾ることが関係しています。竹は上へ上へとどんどん伸びていく植物ですよね。
すると、短冊の飾られた笹の葉が天まで届くくらい高く伸びていくことで、天の神様がお願い事を叶えてくれる…と信じられているのです。
ちなみに元々、短冊はお願い事を書くためだけの紙ではありませんでした。
短冊は、字の上手さや学業が上達するために書かれるものだったんですよ。
それがいつの間にか、お願い事を叶えるために書くものとして変化していきました。
短冊の作り方に決まりはあるの?
ところで、短冊の製作を始める前にいくつか気になることがあります。

短冊作りには、何か細かい決まりやしきたりはあるのでしょうか?
七夕自体、元々古くは中国から伝わってきたもので、それから日本で独自に発展してきた伝統的な文化です。
もしもこの歴史のある七夕の短冊を、適当に作ってしまったら、、恥をかいてしまうかもしれませんよね。
しかしこういった文化や風習の決まり事はあくまでも歴史的な背景が深く関係しているものです。
確かに短冊を作るときには、サイズや色などの大まかな決まりが存在しますが、現在ではそこまで厳密に守らなくてはいけないものでもありません。
サイズについては縦が一尺二寸で36.4㎝、横が二寸で6.1㎝が一般的とされています。
短冊のサイズについては昔から様々に変化しており、現在標準となっているこのサイズについても明治以降に広められたものとされています。
また短冊には、七夕の歌に「五色の短冊〜」という歌詞があるように五種類の色があります。
緑、赤、黄、白、紫…などがあって、それぞれお願い事の内容によって使い分けられているのです。
しかしながら、サイズも色も歴史的に変化してきたもので、元々厳密な決まりがあるわけではありません。
ですからお子さまと七夕の飾りを楽しみながら作るときには、好きな形や好きな色の短冊を使うのが良いですよ。
ちなみに、飾りつけるのは正式には7月6日の夜とされていますが、こちらももっと早くても問題ありません。
保育園でも簡単に手作りできるアイデアは?

さて、それでは早速短冊製作に取り掛かりましょう!
ここでは、基本的にどれも簡単で保育園でも製作できるような作品ばかりをご紹介していきます。
しかし中には大人の助けがいるものもありますから、親子で楽しみながら取り組んでみてくださいね。
必要な道具について
まずは必要な道具を揃えるところから始めていきましょう。
・はさみ
・のり
・テープ
・穴あけパンチ
・ペン
などなど、その他必要に応じて短冊に飾りつけるシールなどがあっても良いですね。
画用紙を使って作るには?
基本的にシンプルな短冊は画用紙だけで簡単に作ることができます。
作り方は、先ほど紹介した短冊のサイズである縦36.4㎝、横6.1㎝の大きさに画用紙を切って、上から1㎝ほどの真ん中辺りに穴あけパンチで穴をあけるだけです。
しかし飾りつける笹の大きさなどによって、短冊の大きさはもっと小さいものでも構いません。
好きな大きさの長方形に切って、穴を開けて紐を通したらもっとも簡単でシンプルな短冊の完成です。
折り紙を使った短冊の作り方
続いては、折り紙を使った場合の定番な短冊製作のご紹介です。
こちらで必要な道具は、好きな色の折り紙とハサミ、穴あけパンチ、マジック、輪ゴムもしくは紐など…です。
折り紙は通常15cm角のものが一般的ですので、この大きさの折り紙を使った場合、三等分にして15cm×5cmの短冊が3つ出来上がります。
三等分にして切った折り紙の、上側の端っこを1cmくらい折り、折った部分の真ん中辺りに穴あけパンチで穴を開けます。
この穴を開けた部分に紐を通せば完成です!
折り紙は画用紙と比べて紙自体がペラペラで弱いので、紐を通す部分は1cmほど折って耐久性をつける必要があるんです。
最近は様々な柄の折り紙が売られていますので、好きな柄を選んでオリジナルの短冊を作ると楽しいですよね。
五色の短冊の作り方

本来、短冊には赤・白・緑・紫・黄の五色あって、それぞれでお願い事の意味が異なります。
こちらの動画では折り紙を使って作る、五色の短冊の作り方をご紹介しています。
用意するものは、赤・白・緑・紫・黄の折り紙とハサミ、穴あけパンチ、タコ糸のみです。
ちなみに、五色の短冊には
・白…決まり事をきちんと守ること
・黄色…人間関係を良好にする
・緑…自分の人としての能力を高める
・紫…字の上手さや学業の向上
という意味が込められています。
みんなでワイワイお願い事を考えながら、意味に合った色の短冊を作ると盛り上がりますね。
ちなみに、作り方については先ほど紹介した通常の折り紙で作る短冊とだいたい同じです。
ハートの短冊の作り方
続いてはちょっと変わった、可愛らしいハート型の短冊の作り方です。
こちらの動画で紹介しているのは、折り紙を一枚だけ使ってハート型の短冊を折る方法です。
ちょっと難しいので、比較的大きなお子さま向けかと思いますが基本的には身近な大人が手伝いながら一緒に作ると良いでしょう。
材料の折り紙は、ハートにピッタリなピンクや赤色のものがオススメです。
ハート付き短冊の折り方
こちらの動画も、ハート付きの短冊を作る方法を紹介しています。
必要な材料は、好きな色の折り紙とハサミだけです。
通常の15cm角折り紙を三分の一に切ったものを使用して作るので、小さくて可愛い短冊を作ることができます。
先ほどのハート型短冊と違う点は、折り方がそこまで難しくない…ということです。
しかしその分、ハサミを細かく使う部分がありますのでやはり比較的大きなお子さま向けか、大人が一緒に作るのをオススメします。
星の短冊の作り方
こちらでは折り紙で星型の短冊を折る方法が紹介されています。
星の形は七夕のイメージにピッタリで可愛いですよね!
必要な材料は、好きな色の折り紙一枚とハサミです。
「星の形を折るってなんだか難しそう…。」
と感じるかもしれませんが、思ったよりはそこまで難しくありません。
ただ、ハサミを使いながら細かく折っていく必要があるので、小さいお子さまが挑戦なさるときは大人の方が付き添って作ると良いでしょう。
星型短冊の作り方
また、同じ星型でもこちらは立体的な星型の短冊をご紹介しています。
短冊といえば、基本的には長方形の四角い紙…というイメージがありますが、なんとこちらは星の形で尚且つ立体的なんです!
この斬新な星型の短冊は、お願い事を書いて笹に飾ったら可愛くて目立つこと間違いなしですし、そのまま七夕飾りとしても使えますよね。
必要な材料は、好きな色の折り紙5枚とのり、穴あけパンチ、ひも…などです。
一見難しそうに見えますが大作の割には簡単で、しかもハサミを使わないので小さいお子さまが作っても危なくありません。
しかしのりを使って貼り付けたりなど、少しだけ複雑な作業がありますので大人の方と一緒に作るようにしましょう。
ちぎり絵で短冊を作る方法
こちらは短冊というよりか、どちらかと言うと短冊の形のちぎり絵作品です。
しかし1〜2歳くらいのお子さまが参加しながら楽しく製作をするには、最適の作品といえます。
このくらいの小さなお子さまは、短冊製作とはいってもなんだかんだ大人が作らないとできませんからね…。
その点こちらは、ペタペタと折り紙を貼っていくだけ!ですので、赤ちゃんでも楽しく参加できますよ。
材料は好きな色の折り紙をちぎったものと、のりだけです。
出来上がった作品を切り取って、穴あけパンチで穴を開けて本当に短冊にしてしまうのもオススメですよ!
ただし赤ちゃんでもできるほど簡単とはいえ、赤ちゃんは折り紙やのりを口に入れてしまう恐れがありますので、大人の方が側で付き添って手伝ってあげてくださいね。
合わせて知りたい「こより」の作り方
さて、短冊の作り方がわかったら、今度は「こより」の作り方もご紹介したいと思います。
せっかく短冊を手作りで製作したのですから、どうせなら「こより」も作ってしまいましょう!
こよりは短冊より簡単に作れますので、是非挑戦してみてくださいね。
こよりとは?

そもそも「こより」とは一体何なのか知っていますか?
最近では「こより」を使うこと自体が少なくなってしまいましたから、若い方はあまり馴染みがないかもしれませんね。
「こより」とは、半紙のように柔らかい紙を細くして、寄り合わせながら細い紐のようにしたものです。
「紙を縒りあわせる」が、「紙縒り」になって、「こより」に変化したと言われています。
短冊を笹の葉にくくりつけるときにも、昔からこのこよりが使われてきました。
また白い紙というものは、日本では昔から神様に捧げる神聖なものというように考えられてきました。
実際に今でも神社ではこよりが様々な場面で使われています。
七夕の短冊も、神様に対するお願い事でしたね。
そういった厳密な意味では、ただの紐でくくりつけるよりはきちんと「こより」を作って結んだ方が縁起が良い気がしますよね。
こよりを作る方法
それでは、実際にこよりを作ってみたいと思います!
こちらの動画では、手軽に作れる現代版のこよりとしてティッシュペーパーやキッチンペーパーなどを使って作る方法が紹介されています。
本来は「美濃紙」などの和紙を使って作るのが正式ではありますが、無い場合にはこの動画のように身近なもので作っても構いません。

とても簡単ですからお子さまでも作ることができますよ。
またこよりの作り方は一回覚えたら七夕以外の場面でも使うことができますから、是非覚えておきましょう。
もしこよりを作るのが面倒な場合は、もちろん紐やタコ糸、毛糸、輪ゴム、針金…などなど笹の葉にくくりつけられるものならなんでもOKですよ。
ただ、日本の伝統文化に触れる機会は貴重ですからできればお子さまと一緒に楽しみながら作ってみてくださいね!
ネットショッピングでも買える短冊セット!
ちなみにここだけの話、短冊はインターネットのネットショッピングなどでも手軽にゲットすることができます…。
短冊が何枚もセットになっているものが売られていたり、丸ごと七夕の飾り付けができるように七夕飾りなどとセットになっているものもあります。
市販の短冊でしたら最初から穴があいていますし、ただ短冊に書いて飾り付けたいだけの場合には便利ですよ。
最近では様々な色やデザイン、濡れてもOKな材質のもの、お子さまが大好きなキャラもの…など様々なものが販売されていますから、こちらを利用してみるのもオススメですよ。
飾り終わったあとの短冊の処分はどうすればいいの?

ところで飾り終わったあとの短冊はどのように後始末するべきなのでしょうか?
一度は天の神様に捧げたものですから、そのままゴミ箱にポイッと捨てるのもなんだか気が引けますよね…。
実は昔ながらのしきたりでは、7月7日中に川か海に流さなくてはなりませんでした。
しかし現代では、短冊のついた笹を川や海などに流して廃棄するような行為は禁止されていますので、くれぐれも流さないように気をつけてくださいね。
「とはいえ、やっぱりゴミ箱に捨てるのはどうしても気がひける!」
という方にオススメの後始末方法は、神社に持って行って燃やしてもらうことです。
よくお守りも持って行くと、燃やしてくれますよね。
面倒であれば、もちろんゴミ袋に入れて処分しても構いませんよ。
その場合は、一緒に製作したお子さまに見つかってしまうと、きっとショックを受けてしまいますよね…。
そうならないようにゴミ袋の奥深くに入れて見えないようにするとか、中身が見えにくいゴミ袋に入れるなどして、慎重に処分するようにしましょうね。
まとめ
7月7日の七夕伝説は年に一度のロマンチックな一日です。
しかしお願い事を書いた短冊や七夕飾りを笹に飾り付けたりするなど、子どもから大人まで老若男女問わず楽しめるイベントとなっています。
そもそもなぜお願い事を笹にくくりつけて飾ると、願いが叶うとされているのか?
という疑問については、竹がぐんぐんと上に成長して伸びていく植物である、ということが関係しているのがわかりましたよね。

つまり、竹が天まで伸びたら天の神様がお願い事を聞いてくれる…という訳なんですね。
という訳でせっかく神様にお願い事を聞いてもらうなら手作りの短冊に書くのがオススメです!
今回紹介させていただいた短冊の作り方は、どれも簡単で保育園児でも楽しく製作することができますよ。
短冊製作には、昔ながらのしきたりや決まり事があるということも解説しましたが、現代では厳密に守らなくてもOKです。
「こより」の作り方についてもご紹介させていただきましたので、この機会に何から何まで手作りしてとことん七夕イベントを楽しんじゃいましょう!
七夕・七夕飾りについて