- 魚雷の威力がスゴすぎる動画をご紹介!
- 魚雷の威力は潜水艦のミサイルや主砲よりも強力?
軍艦を一瞬にして破壊してしまう魚雷の威力とはどのくらいすごいものなのか。
動画や解説をしながらご紹介していきましょう。
魚雷の威力がスゴすぎる動画をご紹介!
まずはじめに、魚雷とは一体なんなのかについて、少しお話しましょう。
耳にしたことはあっても、実際にどんなものなのか、あまり目にしたことはないと思います。
ミサイルはテレビなどで見かけることはあっても、魚雷はそうテレビでも見かけることもほとんどありませんよね。
また、潜水艦などに搭載され、艦船などを破壊するための兵器なので、目にしたことない方が多いのが当たり前ですよね。
- 魚雷とは、魚形水雷の略称。
- 弾頭にエンジンと高速スクリューを組み合わせたもので、水中を航行して、目標とした艦船などを爆発にによって破壊することを目的とした兵器のこと。
- 潜水艦や水雷艇、駆逐艦や巡洋艦、雷撃機などに主に搭載され運用されていた。
先ほどの動画を見てもわかるように、魚雷の威力はすさまじいものがありますよね。
そして、日本の魚雷は、世界一の性能を誇ると言われているそうです。
魚雷とは一体何なのか?
魚雷の威力のすごさは動画を見ての通り、よくお分かりいただけたかと思います。
魚雷の威力がわかったところで、つぎにそもそも魚雷とはどんなものなのか?もう少し詳しくお話していくことにしましょう。
魚雷とは、爆薬を積んで海中を航行して、敵の船に衝突して爆発する兵器です。
また、潜水艦が登場する前から存在しており、海上船舶に搭載、使用されていたものでした。
先ほどの動画を見ても分かったと思いますが、

魚雷は、船舶を沈めるための兵器の中で、最も強力な兵器です。
では、魚雷が海上船舶を沈めるための兵器で最も強力といわれている理由とは、何なのでしょうか?
その理由は、喫水線下(船が海水に触れている部分)に穴を開けることができるから。
船舶を沈めるために最も効果的な方法は、その船舶の内部に海水を入れることです。
魚雷は、海中を潜航するので、目で確認しにくくなります。
そのうえ、船の底部付近で爆発して、船体に大きな穴を開けることができるので、その穴から海水が勢いよく入れば、そのまま船は沈んでしまいます。
- 海中を潜航するため、視認しにくい
- 船の底部付近で爆発するため、船体に大きな穴を開けダメージを与え、沈めることができる
- 現代の戦艦の構造と魚雷の破壊力があれば、ほとんどの戦艦を一撃で沈めることができる
巨大な原子力空母でさえも、魚雷が急所に当たることにより、一発で沈みかねないというすごい威力を持っているのだそう。
現代のさまざまな技術などを考えれば、回避することは可能では?と思ってしまうのですが、その方法はあるのでしょうか?
魚雷を回避する方法はあるのか?
最も強力な兵器といわれる魚雷ですが、現代のさまざまな技術で回避することはできるのでしょうか?
- 素早く逃げる(回避行動をとる)
- 敵側から先に潜水艦を補足して、撃破する
と、この2つの方法しかありません。
ですが、回避せざるを得ない場面では、大型空母などは大変厳しいため、潜水艦から不意に発射された魚雷はとても大きな脅威とされ、対処が難しい攻撃の一つとなっています。
現代の技術力をもってしても、対処が難しいといわれている魚雷。
最も強力な兵器であるといわれている理由がよくわかりますよね。
魚雷の種類とは?
魚雷の種類は、信管の種類によって2つに分けることができます。
- 触発信管
- 磁気信管
この2つに分けることができます。
触発信管は、船の側面を狙って発射しますが、命中してもなかなか沈まないため、数発撃ちこまなければなりません。
また、磁気信管は、磁気に反応して船底で爆発するもので、相手の船底に当たれば一撃で倒すことができる魚雷です。
ターゲットとなるものによってその役割も、海上に出ている戦艦か、水中を航行する潜水艦かによって違ってきます。
- 戦艦を狙う場合
海上を平面上に進むため、遠距離で爆発するように作られる - 潜水艦を狙う場合
潜水艦は、上下左右と移動できるため、機動性能がとても高いこと、センサーで狙いを定めるため、射程は短めとなり、小型に作られる
小型の魚雷といっても、海中では水圧が高いために、深度が深ければ深いほど大きなダメージを与えることが可能になります。
爆薬だけの効果ではない『バブルパルス』
魚雷は、爆薬を積み、目標に直撃させて破壊する兵器ですが、破壊するのは爆薬だけではありません。
魚雷は、爆風や破片で船体を破壊することができないわけではないのですが、たくさんの爆薬を積まなければいけないという欠点がありました。
ですが、『バブルパルス』という水中で発生した高圧ガスによる泡の振動効果が解明され、それを利用し、水中爆薬が発明されました。
そして、この水中爆薬の発明によりその破壊力はとても高まり、船体に直撃しなくても水中爆薬によって発生するバブルパルスで目標を破壊することができるようになりました。
高圧ガスが水中で細かい泡となって勢いよく膨らむと、膨らみ続けているうちに勢いがなくなって水圧に負け縮始める。
ある程度進むと、ガスの圧力が水圧に勝ち始めて膨らみ始め、振動のようになる現象のこと。
ゴムやばねが伸びたり縮んだりするのと同じような要領で、両手でゴムを引っ張り片方だけ離すと、ゴムを持っている方にゴムはぶつかりますね。
このように、水の圧力が片側に集中して、泡の圧力だけでは耐えられなくなり、反対側へと貫通します。
このバブルパルスは、大気中で発生した爆発によって起きた衝撃に比べると、はるかに大きな破壊力を持ち、そのため大型の船舶や艦艇であったとしても、とても大きなダメージを与えることができるのです。
魚雷の威力は、動画を見るだけでもわかりますが、爆薬だけの破壊力だけでなく、水中爆薬の発明によってさらにその破壊力は増しているということなんですね。
そして、技術力の向上によって発展、進化し続けている兵器といえます。
魚雷の威力は潜水艦のミサイルや主砲よりも強力?
魚雷の歴史はとても長く、第二次世界大戦では、水上艦に対して攻撃を行う兵器として使用されていました。
ですが、今現在では、対水上艦攻撃は対艦ミサイルにその立場を譲っているという形になっています。
魚雷の威力は対艦ミサイルと比べると
魚雷は、最も強力な兵器といわれていますが、地上の設備を魚雷で攻撃することはできません。
また、魚雷は鈍足なため、遠くから撃った場合は、着弾までにさまざまな対抗措置を取ることができます。
射程距離も短いという欠点もあります。
よって、海上や地上を攻撃できる装備は、多くの潜水艦に要求される装備であったようです。
昔の潜水艦は、『甲板砲』という兵器が搭載されていて、非武装の敵に対しては有効な兵器でしたが、武装感や航空機がいればすぐに攻撃を受けてしまいました。
そのため、砲撃を行う際には、とても慎重に行わなければいけないものでした。
現代では、海上に浮上した瞬間に、レーダーや衛星でとらえられてしまうので、甲板砲などは装備されていませんが、その代わりに装備されるようになったものがあります。
それが、対艦ミサイルや巡航ミサイルと呼ばれるものです。
潜水艦に搭載された対艦ミサイルは、魚雷発射管から発射できるため、水中から発射できる仕組みになっていて、
魚雷の形をした殻の中に格納されており、普通の魚雷のように航行します。
そして、水面に出た瞬間に殻の中からミサイルが発射されて、海の上を普通のミサイルと同じように飛んでいくことができます。
- 対艦ミサイルは、魚雷より高速で飛翔することができる
- 魚雷よりも射程が長いため、遠くの目標に対して安全に攻撃できる
魚雷よりも対艦ミサイルの方が優れた点がある一方で、欠点もあります。
潜水艦に搭載されている対艦ミサイルは、潜水艦から音の聞こえた方向に向かって発射されます。
そして、目的地付近でミサイルに搭載されているレーダーを使って敵を探すわけですが、敵が複数いた場合はどの目標に当たるか予測できないというリスクもあります。
攻撃力が非常に高く回避が難しい魚雷と比べてみると、潜水艦に搭載されている対艦ミサイルは、少しおおざっぱな能力ともいえますね。
ですが、射程距離は魚雷の3倍以上となっていて、速度は10倍近く速いです。
魚雷より優れた点もあり、また、潜水艦だけでなく、艦船や航空機などでも使われているので、潜水艦による攻撃だとわかりづらいという可能性もあります。
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