- 山菜の時期を春・秋の季節ごとに比較!
- みず・こごみ・こしあぶらの時期は?
春や秋は山菜の季節でもあります。山菜はどれも美味しく、自然を感じることができる食べ物です。
調理方法によっては色んな料理に七変化することから、市場に出回る山菜の種類も限られていたり。

そんな時は、山菜の季節になると決まって山菜採りに出掛けるという方も少なくありません。
ここでは、山菜の時期である春と秋の季節ごとに、「みず」「こごみ」「こしあぶら」について比較してみたいと思います。
山菜・こごみ
こごみの特徴と季節はいつ
こごみの正式名称は「クサソテツ」と言いますが、日本ではみんな「こごみ」という名で認識しています。
こごみは、シダ植物の一種で、イワデンダ科のシダです。こごみは別名、「こごめ」や「ガンソウ」「カンソウ」と呼ぶこともあり、いくつも別名が存在します。
こごみの成長は他の山菜と比較すると早い為、良い条件で育っている場合は、1日に5~8cmも芽を伸ばすと言われています。その為、「一夜こごみ」などと呼ばれています。
ここで言う「一夜こごみ」とは、「一夜こごみ」と「本こごみ」に分けられ、一夜こごみは一晩でこごみが丸くなりながらグルグルになった部分が開き、一晩で食べることができなくなることから一夜こごみと呼ばれています。
一夜こごみは柔らかくてとても細く、大量に採取することが難しい為、高級料亭などでしか口にすることができないほど希少価値の高い山菜のひとつであると言われているのです。
本こごみは一般的に販売されているこごみで、一夜こごみと比較しても茎も太くしっかりとしています。本こごみは促成栽培されているものよりも小さめであることから、天然であるか促成栽培かであるかが分かります。
こごみの旬はいつ?
山菜は雪解けから芽を出して、春になったら一番美味しい時期を迎えるというのが山菜であるイメージが強いと思いますが、こごみの旬な時期は3~6月頃となります。
こごみの中でも旬な時期は南地方や関西・本州地方、東北地方など、地域によって時期がずれながら旬を迎えることになります。
南地方のこごみの旬は3月頃からその姿が市場に出回り始め、5月頃まで楽しむことができます。関西や本州地方のこごみの旬は、4月頃からこごみが市場に出始め、6月頃まで楽しむことができます。
東北地方のこごみの旬は、他の地方に比べると高冷地である上、気温も低いことから、旬の時期が5月中旬~6月中旬頃であると言われています。
こごみの美味しい食べ方は?
こごみの美味しい食べ方は、やはり天ぷらやお浸し、また、サラダといった様々な食べ方をすることができます。その中でもやっぱり断トツ人気で美味しいものが「山菜の天ぷら」です。
山菜の天ぷらは、山菜料理の定番です!揚げたての天ぷらを塩でシンプルにいただくともうやみつきになります!!
こごみは下処理が要らないので、採ったらそのまますぐに調理できるのでとても魅力的な山菜です。調理する方の手間もなく、人気の山菜ですよ!
山菜・こしあぶら
こしあぶらの特徴と季節はいつ?

山菜の代表格とも言えるものは「タラの芽」です。
そのタラの芽にとてもよく似た山菜に「こしあぶら」があります。こしあぶらもとても人気のある山菜であることから、「山菜の女王」とも呼ばれているのです。
しかも、こしあぶらを食べた方は、タラの芽よりも断然美味しい!!という声も多く挙がっているのです。
こしあぶらはウコギ科ウコギ属の落葉高木で、季節は春から秋にかけ、沖縄を除く全国各地の雑木林に多く自生する植物です。
こしあぶらは、ウコギ科ウコギ属の落葉高木で、春から夏にかけて全国(沖縄以外)全国の雑木林に自生しています。
自生している地域によっても旬の時期はずれますが、四国、近畿、中部では4月頃から、東北では5月初旬から下旬まで、標高の高い山では6月一杯まで採ることが出来ます。
こしあぶらの特徴は、葉が5枚に分かれており、タラの木とは異なり、10m以上の大木となるのです。タラの木とは違い、幹にも艶感があり、トゲがありますう。
そして、こしあぶらはタラの芽よりも位雑木林に生えているのです。その他、こしあぶらはうるしとも良く似ていることからとても間違いやすい為、山菜採りに出掛けた際は注意深く見るようにしましょう。
こしあぶらの旬はいつ?

こしあぶらの旬は、自生している地域によりズレています。
四国や近畿、中部では、4月~、東北では5月初旬~下旬、標高の高い山では6月一杯まで採ることができると言われています。
こしあぶらの美味しい食べ方は?

こしあぶらは春の山菜です。
こしあぶらの美味しい食べ方は、とても独特な香りがするのですが、揚げて天ぷらにすることでその香りを楽しみながら食べることができます。
その他、お浸しにしたり炒め物に加えるのも良いでしょう。上手に炊き込みご飯といったレシピにも活用することができます。また、天ぷら以外で食べる場合は、必ずアク抜きを行ってください。
山菜・みず
みずの特徴と季節はいつ?
山菜のみずは、別名「ウワバミソウ」と言い、日当たりが悪く、じめじめしたところを好んで生息する山菜です。沖縄以外の日本全国の雑木林に分布している有名な山菜です。
水の種類には「赤みず」と「青みず」の種類があり、赤ミズは春先以外は食べると硬い気がしますが、青みずは一年中柔らかく食べることができます。
美味しいみずの見分け方としては、茎が太くて赤みの強いものが美味しいのだとか♪みずは独特の粘りとしゃきしゃきとした食感が特徴的です。
茎と根とコブそれぞれが違う食感であることから、ひとつで3度美味しい山菜を楽しめるという訳です。他の山菜と比較しても味があっさりとしていて、様々な料理に活用できる山菜です。
また、みずには、多くのビタミンが含まれており、特に他の野菜と比較してもビタミンCが豊富に含まれています。
その為、ガン予防や風邪予防といった病気の予防に加え、抗酸化作用などアンチェイジング効果を期待することができます。
まさに、みずは身体の健康維持にも役立つ食べ物なのです♪
みずの旬はいつ?

山菜みずの旬の時期は5~10月の秋頃まで楽しむことができます。
山菜=春というイメージがどうしても強いことから、秋頃まで山菜を楽しむことができるなんて何だか嬉しくなりますね!
みずの美味しい食べ方は?
みずは、茎の部分まで美味しく食べることができる為、茎も使用し、塩やショウガと揉み合わせたり、塩コンブとまぜて作る即席漬はとても食べやすく美味しいです。
また、皮をむいたみずを油揚げやさつま揚げ、タケノコなどと一緒に煮て、煮浸しにすると柔らかくて箸がすすみます。
他にもみずは豚肉や野菜と一緒に炒めることもできたり、皮をむいて醤油、みりん、唐辛子を加えることできんぴら風にすることもできます。
醤油とショウガ、ポンズ、めんつゆなど、茹でたみずとあえてお浸しも良いでしょう。味噌汁の具として料理したり、かき揚げや天ぷらにしてもとても美味しいです。
まとめ
いかがでしたか?山菜のみずやこごみ、こしあぶらの旬な時期やそれぞれの特徴、また、美味しい食べ方などをご紹介しました。
山菜は春だけといったイメージが強い方がほとんどだと思いますが、秋頃まで山菜を楽しめるみずは食卓を飾ってくれそうですね。
季節に応じた山菜をたっぷりと美味しく食べてくださいね!!