- 台風で結婚式は中止になる?
- 結婚式、急な欠席どうすればいい?
新緑がまぶしい季節になり、結婚式も毎週末どこかで行われています。しかし、最近は天候が不安定で、台風なども早い時期から発生します。
昔は梅雨時や台風シーズンは結婚式をさけていたものの、この頃はいつなんどき天候が変わるかわからず、台風シーズンだから止めておこうなどとはなりませんね。

あなたは台風で結婚式中止にしたりしますか?
今回はもしも台風などで結婚式が中止になったら、また台風など天候不良や、交通機関のトラブルで呼ばれていた結婚式を欠席するときのマナーについて考えます。
結婚式が中止になる場合

余程のことがない限り中止にはならない
台風は毎日の天気予報でもわかるように、発生から移動についてこと細かくお知らせしてくれますね。
ですから台風の通過する時間は大体わかります。
できたら台風の通る時間は避けたいものです。
しかし、結婚式の予定は半年から1年前には決まってしまっていて、台風が来たから中止というわけにはいきません。
よって、台風や大雪で結婚式自体が中止になることはまずありません。
台風で中止にならない理由1

お客様が0人なんてことはない
どんな酷い台風であっても、お客様が一人も来ないなんてことはあり得ないでしょう。
お客様が予定より少なかろうが、極端な話一人も来客がいなくても、結婚する当人がいれば結婚式はできますものね。
お客様が少なくて内容の変更はあるかもしれませんが、全て中止ということにはなりません。
台風で中止にならない理由2

連絡が大変
結婚式が明日に迫っていて、かつ台風が接近となると、お客様が会場に来るのが大変だからと、中止にした方がいいのではと考えるカップルもいるかもしれませんね。
しかし結婚式前日、あるいは当日に中止しますという連絡を、お客様全員にすることは難しいですよね。
出席しようとしていたお客様の方も、前日や当日に連絡が来ても困ってしまいます。
お客様の方でも、天候のチェックはしているでしょうし、台風の場合の対策もそれぞれ考えているはずです。
直前で中止の連絡をする方が、実際に中止になってしまうより大変なことかもしれません。
台風で中止にならない理由3

キャンセル料が発生
台風であれ大雪であれ、予約した側からキャンセルする場合はキャンセル料が発生します。
キャンセル料は式場によって異なりますが、当日はもちろん100%、前日でもかなりのキャンセル料が発生することは間違いありません。
キャンセルした場合は、最初から結婚式の準備を再度始めなければならなくなりますし、結婚する当人や親族にとっては、中止の決断はよっぽどのことがない限り現実的ではないことです。
結婚式を予定した時点で、台風の季節であれば、ある程度覚悟もしてその時期を選んでいるでしょうから、まずキャンセルは選ばないと思います。
日本は結婚式シーズンに台風が来ることも多いですし、ブライダル施設は台風のリスクは織り込み済みです。
台風シーズンであれば、料金設定割安にもなっており、新郎新婦にも当然契約時に説明されます。
台風シーズンに結婚式をあげようとするカップルは、悪天候でお客様にある程度迷惑をかけるかもしれないと思いながら、予約しているわけですから、当日何人かの欠席が出てもそれは承知の上ということになるでしょう。

どんな台風でも結婚式は予定通り、愛の力は台風に勝つ!ですね。
悪天候が予想される場合の対応

中止はしなくてもある程度の準備は必要
天候については自分たちでどうしようもありませんが、台風の暴風雨の中、正装でお越しいただくお客様に対してできるだけの対応は考えておかなければならないでしょう。
式場で用意してくれるもののありますが、格安な式場やレストランウエディングなど、結婚式自体になれていない、ホスピタリティを心得てない場所の場合は、新郎新婦自体が考えうる用意をしておく必要があるかもしれません。
- タオルを用意する
- ビニール傘を用意する
- 更衣室等にドライヤーやアメニティグッズを用意する
タオルは使い捨てでも良いような、100均などで売っている安いものを数多くし、受付や更衣室、控室に置いておくのが良いかと思います。
ビニール傘は、式場から披露宴会場へ移動の際に外に出る必 要があれば用意しましょう。
また来るときに強風で傘が壊れた方へ、お帰りの際にお渡しするのも良いでしょう。
遠方から来られるお客様は、式場に来られてから着替えられる方もいらっしゃるでしょう。
そのために更衣室の用意は必須ですね。
そこに髪や服を乾かすドライヤーを用意しておくのは親切かと思います。
遠方から来られる方に
結婚式に招待するお客様は親戚だけでなく、会社の上司や同僚、そして友人関係が多くなると思いますが、友人は遠くからくる方も多いでしょう。
その方のためにはあらかじめ前泊して頂く宿を用意することも必要ですね。
当日の天候が不安な心配性な新郎新婦であれば、式場予約の際に、あらかじめ式場のホテルの部屋や近くの宿をおさえて置いて、万が一に備えておくのもいいかもしれません。
費用は新郎新婦持ちになりますが、天候に心配がないと別れれば数日前にキャンセルなら料金もかからず済むと思います。
何日の前から、絶対に台風が直撃するとわかって、お客様にご迷惑がかかると心配な場合は、事前にその方に連絡して、用意した部屋に泊まっていただくと、お客様も嬉しいとお思います。
いずれにしても、事前に式場との打ち合わせが重要になってきます。

結婚式の成功は式場との信頼関係にもよりますね。
外での結婚式の場合
ガーデンウエディングを予定されているカップルもいますよね。
庭園や芝生のあるレストランなどでは、屋外で緑あふれる自然の中で行なうガーデンウエディングが人気で、その中で結婚式をあげたい夢見る新婦もいることでしょう。
屋外ならではの雰囲気や演出が楽しめるのがメリットですが、台風などの悪天候を考えた場合、踏み切るには勇気がいることでもあります。
屋外で行なう結婚式は賛否両論が分かれやすく、ガーデンウエディングを考えている場合は、良くよく計画を立てる必要があります。
台風時期を避けて予約したとしても、最近の天気は変更が激しく、台風のみならず、突然のゲリラ豪などもあり、安心はできません。

式場によって雨が降った時の対処法は異なります。
一時的な雨の場合は「カサの貸し出し」や「室内やパラソルに入って待機」で対応されることが多いです。
その場合は、時間が短縮されるなど、自分たちが希望する流れや演出が変更になる可能性も充分にあり得ます。
一般的には当日雨が降って外での結構が無理な時は、予定していた内容は結婚式場内の別スペース(予備会場)で行なわれます。
結婚式場によっては、屋根がついた「全天候型ガーデン」や、屋外に大型テントが設置された「テントウエディング」が利用できる場合もあります。
海外リゾートでの結婚式の場合
どうしても屋外で結婚式を行いたい場合、天候に不安にある日本を避けて、海外で結婚式を挙げようと考えるカップルもいるでしょう。
海外挙式では「緑と空が似合うガーデンウエディング」だけではなく、真っ青な空と海の下、永遠の愛を誓う「ビーチウェディング」のシチュエーションも行なえます。
海外の天候の安定したリゾート地での結婚式は天候の心配がない代わりに、行きかえりの飛行機が悪天候で欠航となることも考えられます。
新郎新婦を含めたお客様全員が同じ飛行機に乗る予定にしていた場合、予定していた時間に誰も到着できず、やむなく結婚式を中止にしなければならなくなる可能性はあります。
新郎新婦だけが現地に先に到着していれば、二人だけの結婚式となります。
寂しい結婚式になりますが、でもそれはそれで思い出に残るものになるでしょう。

外での結婚式は運しだい?
結婚式を欠席するときのマナー
お祝いの席にお呼ばれして、出席の返事をしておきながら、当日欠席するのはよっぽどの理由がなければ失礼になります。

台風や大雪を理由に欠席するのは非常識
台風や大雪を理由に結婚式を欠席することは、自分勝手なことであり、新郎新婦との関係性を悪くする可能性大ですが大きいです。
お客様をお呼びする準備を何日も前から行っているのに、式当日に「台風だから行けない」なんて本当のお友達であれば決して言えないことでしょう。
欠席の連絡を入れたら、新郎新婦がどう思うかなんて簡単に想像できますよね。
理由はどうあれ当日の欠席ほど悲しいことはありません。
人生最大の行事である結婚式で緊張して余裕のない時に、台風や大雪を理由に欠席されるのは、どんな仲の良い友人でも気分がいいものではありません。
逆の立場を考えてみたら、天候が悪いからといって簡単に欠席しますなんて言えませんよね。
大切な友人であれば、友達関係を続けていきたいなら、這ってでも行くべきでしょう。
電車や飛行機が運休や欠航してしまうと、物理的に会場に行くことが困難になることもあるでしょう。
しかし、台風の接近や大雪の予報は事前にわかりますよね。
大人の常識としては、前日に会場近くに宿泊するとか、遠回りになっても他の移動手段を探すなど最善を尽くさなければいけません。
万が一のことを考えて、前日に会場のホテルに泊まりたいと、新郎新婦に相談することも可能ですが、当人たちも天候を心配してあれこれ準備をしているかもしれません。
あまり当人たちに負担をかけないようにしたいですね。
費用はかさみますが、そこはおめでたい席でのことですので、喜んでもらうためにご祝儀を弾んだと思えば安いものです。
遠方からの出席予定で、本当に危ないかもという場合は、「もしかしたら交通機関がマヒして当日行けない可能性がある」と遅くても前日の夕方くらいまでには新郎新婦に連絡しておくことが好ましいですね。
当日欠席の連絡
それでもやむなく欠席しなければいけない場合も出てきます。

連絡やご祝儀はどうすればいい?
台風や大雪でも何とかして出席しようとあれこれ試みたけれど、どうしても行けそうもない場合は欠席するしかなくなります。
その場合の欠席の連絡はどのようにするのがベストでしょうか?
どうしてもいけないとなった場合は、とにかく早めに欠席を連絡することが第一になります。
ギリギリまで駆けつける方法を検討していたとしても、いけない可能性が高いのであればすぐ連絡を入れましょう。
あまりにもギリギリだと披露宴会場の設営の段取りにも影響してきます。
お料理や引き出物などはすでにあなたのために用意されていますで、早めの対処が必要です。
どこに連絡を取ったらいいのか焦ってしまいますが落ち着いてまずは結婚式会場に直接連絡を入れましょう。

ここで新郎新婦への連絡はNGです。
ご両親への連絡も避けましょう。
結婚式当日の新郎新婦やご両親は、早朝からバタバタと大忙しで準備を進めています。
携帯電話に電話をしても気づかないこともあるし、気づいても電話に出ることができないかもしれません。
結婚式当日に、新郎や新婦に連絡を入れるのはなかなか難しく、迷惑をかける事になる可能性が多いのでやめましょう。
直接伝えたい気持ちも分かりますが、ここは遠慮して、会場の担当者に連絡を入れましょう。
加えて、受付の担当者や司会者が知り合いの場合は、そちらにもひとこと連絡しておくのがベストです。

メールやLINEでの連絡は絶対やめて
新郎新婦本人やその両親への電話がダメなら、メールやLINEならいいだろと思うのも間違いです。
メールやLINEで済ませちゃうなんてことは絶対にいけません。
当日は携帯電話に出ることもできないくらい忙しいですから、メールやLINEもチェックする時間はありませんし、式前にみられるかどうかも分かりません。
受付担当の友人や司会者の友人にも連絡した方がいいといいましたが、同じく出席予定の友人に自分の欠席と欠席理由を言って「伝えておいて」ということもしないでくださいね。
必ず迷わず結婚式会場に直接連絡いれてください。
結婚式会場の担当の方はプロでそのような場合の対処の仕方も慣れています。
担当の方はあなたが電話で内容をそのまま新郎新婦に伝えず、言葉を選び、できるだけ新郎新婦がガッカリしないようにあなたの欠席する旨を伝えてくれることでしょう。
欠席の連絡後に電報を
結婚式当日に欠席することになったら、結婚式会場に欠席の連絡を入れた後、あなたが新郎や新婦の結婚を心から祝福する気持ちを伝えるために、電報を送るのもおすすめです。
電報を送ることで「本当は出席したかったけれどごめんね。心から結婚おめでとう。」という気持ちが新郎や新婦に伝わるはずです。

電報なら結婚式に間にあうね。
申込は電話やスマホ、パソコンからできます。
文面はかしこまらず、一般的な文面でOKです。
逆に面白い文面にしてもいいかもしれません。
披露宴ではすでに誰からの電報を読み上げるか決まっている場合もあるので、式の後で新郎新婦が読んで笑ってくれる文面でも、思い出になっていいかもしれません。
ただしこの時、お詫びの言葉を入れるのは厳禁です。
これから幸せになる新郎新婦の前途を祝すためにも、マイナス言葉を入れるのはNGですね。
お詫びは式が終わって落ち着いてから改めて行いましょう。
結婚式でスピーチを頼まれていたら
披露宴での友人代表のスピーチを頼まれていたら、欠席するのはさらに申し訳ないと思ってしまいますね。
新郎新婦には迷惑をかけてしまいますが、台風や大雪にはどうしても勝てない時があります。
友人代表のスピーチを頼まれている場合は、欠席しなくてはならないと決定した時点で結婚式会場に直接連絡を入れると同時に、友人代表のスピーチを頼まれていたということも伝え、担当の方に連絡してもらいましょう。
その後スピーチをどうするかは、結婚式会場のプロに任せれば大丈夫です。
気を利かせて、あなた自身が他の人にスピーチを依頼するようなことは必要ありません。
勝手にスピーチの代理を決めるのはマナー違反にもなります。
スピーチは新郎新婦が話してほしい人を選んで決めているはずなので、あなたが決めるものではありませんね。
悪天候の場合は、あなたのほかにも欠席する人がいるかもしれませんし、遅れてくる方もいて式の内容自体が大きく変わる可能性もあるので、欠席連絡の後のことは式場の人に任せましょう。
当日欠席したときのご祝儀は
結婚式前に結婚祝いを渡す場合もありますが、結婚式に呼ばれている人は披露宴当日にご祝儀を渡すことにしているでしょう。
あなたが当日欠席の連絡を入れても、もうすでに披露宴の準備はされています。
披露宴のお食事も引き出物も全てあなたの分を用意されているのです。
あなたの分だけ当日にキャンセルすることはできません。
台風や大雪など様々な悪天候が理由だったとしても、結婚式の当日に欠席して迷惑をかけてしまったことは確かです。
新郎新婦へ心からのお祝いの意味を込めて、当日あなたが渡そうと思っていた金額をご祝儀袋に入れて渡すのがマナーです。
料理を食べてないし引出物ももらってないから少なくていいかなどケチなことは思ってはいけません。
段取りが変わったり料理が余ったりと、少なからず迷惑をかけているので、そのお詫びの意味も含めてちゃんと用意していた額を渡すのが礼儀です。
直接渡せるのが一番ですが、遠方の場合は現金書留で送っても問題ありません。
現金書留で送る際は、のし袋に入れた現金と一緒に、行けなかった理由幸せな姿が見られずに残念だったというような内容で簡単に手紙を書いて同封しましょう。

お祝いとお詫びはできるだけ早くしましょうね。
まとめ
台風や大雪などの天候不良で結婚式が中止になることはまずありません。中止することもまずしないでしょう。
天候が悪くて当日欠席する場合は、速やかに式場に連絡をしましょう。後日早めにお詫びとお祝いを渡しましょうね。
おめでたい結婚式、よっぽどのことがない限り中止にすることも、中止になることもないのが普通ですね。
天候不順は不可抗力で自分たちではどうしようもないですが、それによって起こる様々なハプニングは、当日は大変な思いをしても、後々思い返すと結構楽しい思い出になっていて、忘れられない結婚式になっていることも多いのではないでしょうか。

まさしく、雨降って地固まる。
晴天でも大雨でも、いつまでも幸せに暮らしてほしいものですね。
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