- ウンベラータを育てる時の水やりの頻度は?
- 植え替えをした後の水やりなど注意点はある?
植物の水やりの頻度や量って、ただあげればいいワケではありません。
特に観葉植物への水やりは意外と難しいんです。
ウンベラータの水やりもやはり量や頻度は守り、育てる必要があります。

ウンベラータの水やりはどれくらいの頻度で行えば良いのでしょうか。
今回は、観葉植物の中でもウンベラータに注目し、育てる大事なポイント「水やり」についてご紹介します。
ウンベラータへの水やりは頻度が大事?注意点は?

観葉植物の水やりは意外と難しいものです。
ただ毎日朝たくさんの水を与えておけば良いというわけではありません。
季節や気温によっても変わるし、水を多めの頻度であげすぎてしまっても根腐れなどを起こしてしまいます。
やはりウンベラータの特徴を理解して、水やりの頻度もチェックしておく必要がありますね。
ウンベラータの特徴

ウンベラータを初めて育てるという方へ向けて特徴からご紹介します。
- 植物名:フィカス・ウンベラータ
- 科名:クワ科
- 属名:フィカス属
- 原産地:熱帯アフリカの低地
ウンベラータは常緑樹。
葉が広く、ハート型をしていて人気の高い観葉植物なんです。
寒さには若干弱く、暑さには強い耐性を持っているので、日本の気候にもなじみやすくて、育てやすい観葉植物の1つです。
成長も遅くなく、しっかり仕立てるととても美しい姿になります。
美しく仕立てるためには、やはり水やりの頻度や注意点はしっかり覚えておく必要がありますね!
ウンベラータの栽培環境は?

ウンベラータの栽培環境をチェックしてみましょう。
日当たりは
ウンベラータは日光が好きな植物です。
出来るだけ日当たりの良い場所に置くようにしましょう。
- 春~秋にかけて屋外で管理も可能。
- 直射日光は刺激が強すぎ葉焼けしてしまうので、30%~50%の遮光をする
- 気温が高ければ高いほど葉焼けを起こしやすくなる
(40℃を超える場合は日陰に移す)
遮光をするときには、遮光ネットや寒冷紗を使用するのがおすすめです。
- 耐陰性があるので屋内でも管理可能
- 屋内でも日光がよく当たる場所が適している
- 直射日光は葉焼けを起こすので、レースのカーテン越し程度の日光が◎
日光がよく当たった方が健康な株になります。
なるべく日光が当たる場所に置くのがおすすめですが、直射日光には注意をしましょう。
置き場所
室内の日光が入る場所なら◎
エアコンなどの風が直接当たってしまうと、葉が傷みます。
温度

ウンベラータは高温に強い植物です。
しかし低温には少々弱いので、5℃以下にならないように注意しましょう。
ベランダなどで育てている場合は、外の気温が15℃ぐらいから室内に移動を。
用土
高温多湿を好むのですが、水はけの悪い土は根腐れを起こす可能性があります。
できるだけ水はけのよい土を使いましょう。
観葉植物用の土2:赤玉土1:鹿沼土1
この割合でブレンドして環境に合わせて微調整をしましょう。
ウンベラータの水遣りの頻度は?

では、ウンベラータの水やりの頻度はどれくらいでしょうか。
まずウンベラータは寒さに弱いという特徴があるので、季節や気温、室温によって水遣りのタイミングを変えなければなりません。
春(3~5月)・秋(9~11月)

春~秋は成長期です。
土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えます。
夏(6~8月)

夏は気温が高い、土がよく乾きます。
乾く前にたっぷりと水を与えて、水切れに注意します。
ウンベラータの葉が下へ向き出したら、水分不足のサイン。
少し多めにあげましょう。
特に7~8月は毎日水やりが必要になる場合もあります。
夏越し
- 水やりは表面が乾いたら夕方~夜にたっぷりと与える
- 午前中に行うと暑くなって煮えてしまいます。
- 水やりの2~3回に1度のペースで活力剤を1000倍に希釈して行うと、夏バテを予防できます。
冬(12~2月)

冬は休眠期で根が水吸収をするのに時間がかかります。
水をあまり必要としなくなるので、水やりの回数を減らします。
気温が下がると水を吸い上げる力も弱くなります。
少しずつ水やりの間隔を空けて、土の表面が乾いて2~3日後に与えるようにします。
目安は鉢底から流れ出るくらいたっぷり水をあげましょう。
表面の土が乾燥し2~3日経ってから水やりをする
2、3日経っていいの?と思いますが、乾燥させて樹液の濃度を高めることで耐寒性を高めることができるそうです。
水やりは気温や時期によって回数を減らし、ウンベラータの葉が萎えてきたりする場合は水やりの回数を増やしてみるなどの調整をしましょう。
冬の水の与えすぎは、根腐れの原因になりますので、霧吹きで育てたり工夫してみましょう。
葉水は?

ウンベラータはマメに葉水を行いましょう。
ウンベラータは葉が乾燥しやすいのです。
マメに葉水を行って乾燥防止をしましょう。
葉水は乾燥予防だけでなく、ハダニ・アブラムシなどの害虫予防にもなります。
葉水は葉を楽しむ植物に特に必要な作業。
霧吹きを使用して、葉に潤いを持たせます。
葉水のやり方
- 葉に霧吹きで水を吹きかける
とっても簡単ですよね。
葉全体がしっかりと濡れるまで与えると浸透して、潤いを保つことができます。
年間通して与えることで効果も高まりますが、少なくとも1週間に1回は与えると良いでしょう。
水やりの注意点

植物の成長に最も欠かせないは「水」ですね。
その水やりはプロでも極めるのに3年はかかるとも言われています。
それだけデリケートなものであるということ。
逆に水やりを適切に、そしてきちんとできると枯れ、葉の変色、害虫なども予防できるので、しっかりと水やりのポイントを理解しておきましょう。
- 土が乾いたらたっぷりと与えるので、土が湿った状態での水やりはNG
土に割りばしを挿すなどして中まで乾燥したことを確認してから水やりをします。 - 受け皿に出た水はその場ですぐ捨てましょう。
受け皿の水の放置は根腐れを起こす場合があるので - 葉水は年間通して与えましょう
葉の乾燥予防、害虫予防、みずみずしく艶やかな葉になります。
植え替えも必要?ウンベラータの詳しい育て方

ウンベラータの選び方からご紹介します。
選び方
選ぶ際には、必ず病害虫に注意してください。
ハダニやアブラムシなどが付着している株を買ってしまうと、後々弱ってしまったり、他の植物へ付着してしまう可能性も考えられます。
種まき
ウンベラータの種から育てる場合は、ピートモスや種まき用の土を使用しましょう。
- 種まきをする時期:4月~6月の暖かい時期がおすすめ。
- 常に土の表面が湿っているようにし、半日陰の風通しの良い場所に置く
植え付け
- 植え付けの時期:5~6月の暖かい時期
- 挿し木は湿度の高い6月頃がおすすめ
- 6月以降に植え付けを行う場合は、猛暑日を避ける
- 根が出ていない場合は、根が出るまで常に土の湿りを保つこと
剪定・切り戻し
- 成長期にあたる春~秋の間に剪定
- 古くなってきた葉、邪魔な葉は思い切り剪定してしまいましょう。
- 切れ味のいいハサミ、ナイフで剪定しましょう。
※ウンベラータを含むフィカス属の樹液には人体にあまり良くない成分が含まれています。
触れてしまうと体質によって皮膚がかぶれてしまう場合があります。
念のためゴム手袋などをして触れないように注意しましょう。
触れてしまった場合はよく洗い流してください。
植え替え、鉢替え

ウンベラータは植え替えが必要です。
鉢をそのままにしておくと根でパンパンになってしまい、根詰まりを起こしてしまいます。
1~2年に1度、一回り大きい鉢に植え替えをしましょう。
頻度の期間は環境により異なります。
- 水はけの良い土を使用し、鉢底にはしっかりと鉢底石を入れましょう
- 適切な時期は5~6月ごろ
まとめ
観葉植物のウンベラータは、ハート型の葉が特徴的で比較的育てやすく人気があります。
しかし、ウンベラータを育てる際には水やりの仕方や頻度は重要です。温度の変化や環境によって植物の扱い方は変わります。
季節によって変化する水のやり方、お手入れの仕方は覚えておきましょう。
健やかで美しい姿へと成長させるために、水やりや葉水を適切に行いましょう。
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