• 「浦島太郎」のおはなし
  • 「浦島太郎」から得られる教訓とは

「桃太郎」のおはなし、みなさんもちろん知っていますよね?

日本人なら誰しもが

こどもの頃に聞いたことがある

といっても過言ではないでしょう。

 

桃太郎はいわゆる

「昔ばなし」です。

 

昔ばなしにはほかにも

たくさん有名なものがあります。

 

例えば、

桃太郎と同じく男の子が

主人公である

「金太郎」「一寸法師」

 

良いおじいさんおばあさんと、

悪いおじいさんおばあさんが主人公の

「おむすびころりん」

 

恩返し系でいくと、

「鶴の恩返し」「笠地蔵」

「ぶんぶく茶釜」などが

ありますよね。

 

そして、今現在某携帯会社で

「桃太郎」や「金太郎」と並んで

パロディとしてCM放映されている

「浦島太郎」

 

どれも、

絶対に一度はお父さんやお母さん

などから読み聞かせして

もらっているでしょう。

 

しかし、

これらの昔ばなしは本来の正しい

おはなしの内容から少しずつ

変化して言い伝えられてきている

ものもあったりします。

 

なので、実は話のオチが違ったり

登場人物が微妙に異なっていたりする

ということも。

 

また、

これらの昔ばなしには絶対に

「教訓」というものが

込められているものなのです。

 

案外こういったことはあまり

知られておらず、ただの「おはなし」

としてでしか知らなかったという人も

多いのではないでしょうか?

 

今回はそんな昔ばなしの本質について、

みんさんもご存知の「浦島太郎」で

ご紹介していきましょう。

 

「浦島太郎」のおはなし

冒頭で「もちろんみなさんご存知ですよね?」

といったことを言いましたが、

浦島太郎の話を最後にちゃんと

聞いたのっていつでしょう?

 

小さなおこさんがいらっしゃるような

ご家庭であれば直近で読み聞かせして

あげているかもしれませんね。

 

そうでもなければ、

恐らく十数年、もしくは数十年

読み聞きしていないのではないですか。

 

もしかしたら超有名な「浦島太郎」

のおはなしでも、うろ覚えな部分も

あるかもしれません。

 

そんなみなさんのために、

まずは浦島太郎のおはなしの

基本的な部分からおさらいを

していきましょう。

 

浦島太郎の登場人物

浦島太郎には登場人物が

たったの3にん

しか出てきません。

 

登場人物

  • 浦島太郎
  • カメ
  • 乙姫様

 

厳密に言えばカメをいじめている

少年たちが出てきますが、

冒頭一瞬しか登場しないので

登場人物として換算していません。

 

登場人物が少ないので、

小さいお子さんからすれば特に

分かりやすいおはなしと

いえるでしょうね。

 

浦島太郎のあらすじ

では、

浦島太郎のおはなしのあらすじを、

ざっとご紹介しましょう。

 

 

昔あるところに、

浦島太郎という漁師がいました。

 

ある日浦島太郎が釣りに出かけると、

浜辺ではカメがこどもたちに

いじめられているではありませんか。

 

浦島太郎は見逃すことが出来ず、

いじめられていたカメを

助けてあげたのです。

 

するとカメはとても感謝し、

「助けていただいたお礼に竜宮城へご招待します。」

と言ってきました。

 

そしてカメは浦島太郎を

背中の甲羅の上に乗せ、

海のなかへ潜り竜宮城へと

連れて行ったのです。

 

竜宮城に到着すると美しい乙姫様が

出迎えてくれ、カメを助けたことを

とても感謝しました。

 

竜宮城では魚たちの美しい踊りや、

美味しいごちそうで

もてなしてくれました。

 

浦島太郎はそんな竜宮城での毎日を

とても楽しく過ごしていました。

 

楽しい日々が続きましたが、

浦島太郎はある日地上に

戻ることにしました。

 

すると、乙姫様はひとつの玉手箱を

お土産として浦島太郎に手渡しました。

 

そのときに

「この箱は決して開けてはなりませんよ」

ということを乙姫様は言ったのです。

 

カメに連れられ、

カメを助けてあげたあの浜辺に戻ると、

たりの景色がすっかり

変わってしまっていました。

 

そこで浦島太郎は竜宮城で乙姫様から

もらった玉手箱のことを思い出し、

ついつい開けてしまいました。

 

すると、箱の中から白い煙が

もくもくと出てきて、

浦島太郎は白いひげを生やした

おじいさんになってしまったのでした。

 

 

浦島太郎の歌

昔ばなしには、そのおはなしを

唄った歌があります。

 

桃太郎や金太郎の歌は

一度は必ず聞いたことが

あると思います。

 

浦島太郎にも

歌はあります。

 

これも絶対に聞いたこと・

唄ったことがあるはずです。

 

浦島太郎の歌の歌詞

昔々 浦島は

助けた亀に連れられて

龍宮城へ来て見れば

絵にもかけない美しさ

 

乙姫様の御馳走に

鯛や比目魚の舞踊

ただ珍しく面白く

月日の経つのも夢の中

 

遊に飽きて気が付いて

お暇乞もそこそこに

帰る途中の楽しみは

土産に貰った玉手箱

 

帰って見れば.こは如何に

元居た家も村も無く

路に行きあう人々は

顔も知らない者ばかり

 

心細さに蓋取れば

開けて悔しき玉手箱

中からぱっと白煙

たちまち太郎はお爺さん

 

この歌は全部で

五番まであります。

 

この歌を唄うだけで浦島太郎の

物語の内容がすぐに分かりますね。

 

ちなみにこの歌は作詞者も

作曲者も不明となっています。

 

「浦島太郎」から得られる教訓

ここまでで、浦島太郎の物語の

基本的なところは思い出して

いただけたのではないでしょうか?

 

冒頭で、

「昔ばなしには教訓が込められている」

ということをお話ししました。

 

では、

浦島太郎の物語にはどのような

教訓が込められているのでしょう。

 

次に、浦島太郎に込められている

意味や得られる教訓について、

ご紹介していきましょう。

 

浦島太郎のおはなしから得られる教訓とは

浦島太郎のおはなしに

込められている教訓というのは、

大きく分けてふたつあります。

 

「浦島太郎」の教訓

①良い行いをすれば、いつかそれは自分に良いこととして必ず返ってくる

②約束を守らなければ、それ相応の報いを受けることになる

 

①については、

浦島太郎がいじめられているカメを助け、

そのお礼として竜宮城へ

連れて行ってもらったという

ところを表しています。

 

②については、

乙姫様から言われていた

「玉手箱を絶対に開けてはなりません」

という約束を破って

開けてしまったがためにおじいさんに

なってしまったところを表しています。

 

こういった教訓は、

大人になった今でも

身に染みるものではないでしょうか。

 

しかし、

浦島太郎で得られるこれらの教訓は、

表裏一体な気がします。

 

良い行いをしたにも拘わらず、

約束を破ったがために

罰を受けることになる

なんて、よくよく考えてみれば

残念な感じがしますよね。

 

「浦島太郎」の本当の結末

上でご紹介した浦島太郎のあらすじは、

恐らくみなさんが知っているもの

そのまんまだったのではないでしょうか。

 

しかし、

実は浦島太郎には恐らく皆さんが

ご存知ない本当の結末があるのです。

 

上でご紹介したものは、

どちらかといえばバッドエンドで

終わりますが、もう一方の

知られていない結末というのは

その真逆です。

 

では、

ハッピーエンドで終わる浦島太郎

のお話とはどのようなものなのでしょう。

 

ハッピーエンドな「浦島太郎」

玉手箱を開けてしまった浦島太郎が

おじいさんになってしまう

というところまでは同じです。

 

そしてその後突如鶴へと

変貌してしまいます。

 

浦島太郎はそのことに

困惑しますが、

そのまま大空へと飛び立ちます。

 

その時、

竜宮城と地上では時間の流れ方が

違うということに気付いたのでした。

 

それと同時に、

乙姫様からは千年の命を持つ

とされている鶴に生まれ変われる

権利をもらえたのだということ

にも気付いたのでした。

 

ということで、

実は幸せな終わり方を

辿った浦島太郎だったのでした。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。

たくさんの昔ばなしにはそれぞれに意味や教訓というのが込められているのです。

 

それを知ったうえでおはなしを読むと、

また違った感じ方ができる

のではないでしょうか。

 

最後までお読みくださり、

まことにありがとうございました!