- 藁人形ってなに?どうやって手に入れるもの
- 丑の刻参りとは?丑の刻参りの方法
- 京都で丑の刻参りにおすすめな神社2選
”藁人形”と聞くと、恐ろしかったり呪いのイメージが先行しますよね。しかし、この藁人形は現代でも使用されていると言われています。
そこで今回は、藁人形を使った丑の刻参りにおすすめの神社を2つご紹介したいと思います。
藁人形ってなに?どうやって手に入れるもの?

藁人形と言えば、ドラマや映画の世界で昔はよく見かけましたよね。
しかし、具体的にどんなものでどんな時に使用するのか知らない人も多いと思います。
藁人形とは
藁人形は、藁を束ね編み人間の形に作った人形です。古代中国では、”芻霊や””芻人”と呼ばれていたようです。
- 死者の埋葬の際に副葬品として用意
- 丑の刻参りにおいて呪いの道具として使用
このように、藁人形はどりらかと言えば”怖い”というイメージを持っている人も多いですよね。
藁人形の始まり
そんな藁人形を使う習慣は、どのようにして生まれたのでしょうか。日本では、平安時代に疫病が流行った際に病魔を駆逐する為に、藁人形が道端に立てられる事がよくあったと言われています。
また、畑を荒らす害虫に対してや合戦などにおいて、敵を攪乱(かくらん)する為に用いられるなどといった事が藁人形がつくられるようになった理由です。
つまり、どちらかと言えば災難を代わりに引き受けるような役割をしていたと考えられています。一方で、憎しみを込めて藁人形を利用する人もたくさんいました。
現代でも藁人形は使われている?
そんな藁人形は、今でも使われているものなのでしょうか。もちろん、街中のあちこちで藁人形を見かけるなどという事はありません。
しかし、今でも神社などでは藁人形が毎日のように回収されていると言われています。
- 恋愛におけるトラブル
- 金銭トラブル
- 仕事のトラブル
このように、現代でも憎しみなどを藁人形に込め呪いをかける人は実際に多いのです。
藁人形の入手方法
そんな藁人形ですが、昔は藁を束ね自分で作っている人が多かったのですが、現代ではどこで手に入れるのでしょうか。
もちろん、店頭で藁人形を売っているところなどほとんどありません。

当然、神社などでも売っているところないでしょう。
なぜなら、藁人形を使う際、それを他の人に知られてしまうのは意味がない事だからです。
厳密に言えば、藁人形を使用する際に人目に付くと効果を失うとされていますが、藁人形を購入すること自体あまり知られたくないと思うの人がほとんどです。
一方で、インターネットなどでは出来上がったものや藁人形を始めから作れるセットなどもたくさん販売していると言われています。。
また、作り方などは動画としてインターネットにもたくさんあるのが現状です。
丑の刻参りとは?丑の刻参りの方法
では、具体的に藁人形を使って行う”丑の刻参り”の方法はどのようなものでしょうか。
丑の刻参り
昔は、祈願成就のため丑の刻に神仏に参拝をしていましたが、後に呪詛する行為として広まりました。丑の刻と呼は、午前1時から午前3時ごろの間を指します。
この時刻は、”草木も眠る”と形容される事もあり、その様相の違いから常世へ繋がる時刻と考えられるとも言われています。
その時間帯に、神社の御神木に藁人形を釘で打ち込むというのが丑の刻参りです。
丑の刻参りの準備
そんな丑の刻参りの準備には、いくつか用意するものがあります。
- 藁人形
- 五寸釘
- 金槌
- 対象者の一部(髪など)
どれも手に入りやすいですが、環境によって対象者の一部などは難しいかもしれませんね。
さらに、丑の刻参りには以下の服装に身を固めて行います。
- ロウソク
- ロウソク固定する五徳
- 白装束
ロウソクは、藁人形を燃やしたり手元をテラスアイテムですね。また、白装束に身を包むことで霊力が高まるとも言わせています。
もちろん、深夜とは言え人目が気になる人は通常の服装で行うという人も多いですね。
京都で丑の刻参りにおすすめな神社2選
それでは、京都で丑の刻参りとしてもおすすめの神社をご紹介しましょう。
- 貴船神社
- 清水寺
貴船神社
貴船神社は、京都でもとても有名な神社で、水神である高龗神(くらおかみのかみ)を祀り、古くから祈雨の神として信仰さていたのが貴船神社の始まりです。
- 日照の時 黒馬を奉納
- 洪水の時 白馬を奉納
このようにして、天災を左右する神様としても信仰を集めていたのが貴船神社です。
名前の由来
神武天皇、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の母が黄色い舟に乗って川をのぼり水神を祀りました。
その際、黄色い船を使用したことが黄舟→きふね(貴船)の名前の由来とされています。
縁結びの神様としても有名

また、貴船神社は縁結びの神様としても有名ですね。
本宮から北へ300mほど歩くと、”結社(ゆいのやしろ)”と呼ばれる中宮(なかみや)があります。
ここに、縁結びの神様である磐長姫命(いわながひめのみこと)が祭られています。
この、磐長姫命の妹である木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)が結婚を決めた際、自ら”良縁を授ける神になろう”と決心した事が始まりと言われています。
また平安時代の女流歌人、和泉式部(いずみしきぶ)は夫との仲を取り戻すために貴船神社に祈願し、見事に夫の心を取り戻したという話もあります。
だからこそ、今では夫婦円満、良縁獲得を願う人々に御利益があるとして親しまれているのです。
丑の刻参りとしても有名
そんな貴船神社と言えば、良縁としても有名ですが一方で丑の刻参りとしても有名な神社です。
元々、京都では貴船神社が現在の形となる丑の刻参りを執り行ったという有名な古記が残っており、このお話が有名な事から京都の貴船神社が丑の刻参りゆかりの地とされ世に広まったと言われています。
縁結びの神様がいるからこそ効果も高い?
厳密に言えば、他の神社でも霊磁場であれば、大きく呪いの効果に差はないと言えます。
しかし、縁結びの神様と言うのは、縁に纏わる事に精通する神様といった解釈もあります。
つまり、縁を使った丑の刻参りの様な呪いを行う時にでさえ、呪術の効果を更に引き上げてくれると言われているのです。
だからこそ、縁結びで有名な神社である貴船神社で為丑の刻参りを行うのはやはり効果も期待できるといえるのですね。
清水寺
清水寺といえば、修学旅行でも観光地としても知名度の高い神社です。
清水寺とは、世界文化遺産としても有名であり、778年創建の京都を代表する寺院です。
本堂の「清水の舞台」からは京都の街を一望する事ができ、四季折々に桜や紅葉の絶景が広がります。
清水寺の中にある地主神社
このように、観光地としての知名度が高い清水寺ですが、その敷地内に地主神社という縁結びの神様が祭られている神社があります。
創建はかなり古く、昔から良縁を運ぶとしても有名なのが地主神社です。
だからこそ、清水寺の素晴らしい観光地を見に来る人が多い中、良縁を希望する女性の間ではむしろ地主神社に来ることが目的、という人も少なくないのです。
女性の守り神・おかげ明神
その中で、地主神社にはどんな願い事も一人に一つだけなら必ず叶うという、一願成就の神様”おかげ明神”が祭られています。

特に、女性の守り神として厚い信仰を集めていたのです。
その、すぐ後ろにはご神木がそびえ立ち、”いのり杉”と呼ばれる一方、”のろい杉”とも呼ばれ江戸時代に流行した『丑の刻参り(うしのときまいり)』にこのご神木が使われたと言われています。
だからこそ、実際に今も五寸釘を打ち込んだ跡が無数に残っているのがわかります。
呪いでもあり悪縁を断つ意味もある

また、この地主神社にはこのような物語があります。
昔、京都の下京に住む女性が夫から別れを告げられ、夫はすぐに再婚し幸せに暮らします。
その、あまりの無念に女性は、夫を呪い報復祈願のお参りをします。

いわゆる、これが丑の刻参りに当たるのでしょう。
その後、生霊となり夫を呪い遂に本望を果たして昇天するという物語です。
このような物語が生まれ、地主神社に多くの女性が願懸けに訪れるようになりましたが、それは単に呪いではなく悪縁を断ち良縁に恵まれるるというご利益を願ってという意味もあるのです。
さいごに
いかがでしたか。今回は、藁人形や丑の刻参りの応報と丑の刻参りにおすすめの神社などをご紹介しました。
このように、様々な思いを込めて今でも丑の刻参りが行われている事がよくわかりました。
また、今回おすすめした2つの神社ですが、丑の刻参りだけでなく様々な意味でも、知名度の高い神社ですので一度は訪れてみたい場所ですね。
ぜひ、参考にしてみて下さいね。
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