- ヤスデとムカデの違いを写真で徹底解説!
- ヤスデとムカデは見つけたら駆除すべき?
梅雨時期になると特に、屋外ではヤスデやムカデの姿を見かけることも多いと思います。
どちらも見た目にも悪く、多くの方が敬遠する虫でもあります。
もちろん、見ただけで背筋が凍る思いを経験された方も少なくありません。
また、実際にはよく似ているため、一体ヤスデなのかムカデなのか分からない・・・という方も多いと思います。
ここでは、ヤスデとムカデの違いを写真で徹底解説するとともに、やはり見つけたらすぐに駆除を行うべき虫であるのかについて解説したいと思います。
ムカデの種類と生態
日本国内には約130種類以上ものムカデが生息していると言われています。
世界を見ると、実にさらに多い3000種類とも言われており、その中でも、日本国において生息するムカデは、イシムカデ目、オオムカデ目、ジムカデ目です。
それらのムカデの体長は7〜13mmほどで、一般的なムカデの体色である褐色が黒色の個体が多く生息しています。
ムカデはその種類により異なりますが、実際には15〜100以上といったように、身体には多くの節を持つ為、その節の数分だけの脚を持つことになります。
つまり、それだけ身体に多くの節を持つことから、脚の本数も普通の昆虫とは訳が違う個体であることが分かります。
これだけ多くの脚を持つムカデは、外敵に襲われることで、自分の意思で脚を切り離すことができるそうです。それでも死ぬことはないそうですよ。
なぜなら、ムカデは一生涯のうち、10回以上もの脱皮を繰り返し、その際切れた脚は脱皮を行うことで再生するのだそうです。
しかも、ムカデの種類によっては、寿命が6〜10年という個体も存在します。
虫の種類の中では寿命は短いと言えますが、脱皮を繰り返し成長を遂げ、餌もたくさん食べますが、一定期間経過した頃に拒食するそうです。
この時、ムカデの身体は茶色に変化し、その後数時間から数日後に脱皮を始めるのだそうです。
日本に生息するムカデの中で、トビズムカデは、4〜5年で10回ほど脱皮を行い、成体となっても一年に数回脱皮を繰り返すと言われています。
つまり、生きている間はずっと脱皮を繰り返す虫なのです。
日本においては、このトビズムカデとアオズムカデ、アカズムカデが頻繁に見かけるムカデとして知られています。
特にムカデは動くものめがけて飛びつく習性もあり、空腹時はかなり攻撃的になります。
また、ムカデはあの足の速いゴキブリでさえも捕食すると言われるほどのスピードで動き、ゴキブリのように素早く動くもの似大しては、自身も猛スピードで動きすぐにそのゴキブリに咬みつくのです。
ヤスデとムカデの違い
ヤスデの特徴と見分け方
ヤスデは、見た目には、ダンゴムシよりも身体がスリムで、かつ、身体が長いダンゴムシのような感じ?というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
しかし、ダンゴムシのように、触ると身体を丸めるという訳ではありません。ヤスデは日本では200種類以上生息していると言われているのです。
そして、そのヤスデは3月〜10月くらいとなる気温が高い時期に活発に活動を始めます。
ヤスデの特徴は、前の3つの節よりも後ろにある節は、1つの節に対して2本以上脚があります。
それに、ムカデの歩行スピードと比較すると割とくねくねと動くようなイメージで遅いと言えます。
ヤスデの体長は10〜25mmで、ムカデよりも見た目にもとても小さく感じると思います。それに、ムカデのような毒は持っていません。
しかし、ヤスデは自分の身に危険を感じた場合は、刺激臭のある体液を出す為、その体液が私たちの皮膚につくと痛みが起こるとも言われているのです。
このようなことから、ヤスデを見つけた時でも、自ら触る、また、踏むなどといったことは行うべきではありません。
一方で、海外に生息しているとされるヤスデには、毒がある種も存在しているそうです。
ヤスデは梅雨時期に特に多く姿を現すと言われています。森林や落ち葉、木や倒木、石や岩の下の多湿環境を好んで生息する虫です。
ヤスデは、自分の体液に刺激臭を持つ為、仮に密封された容器などに入れることで、自分の放つ毒で死ぬとも言われているのです。
ムカデの特徴と見分け方
ムカデは確かにヤスデとよく似ていると言われている虫です。3月〜10月くらいとなる気温の高い時期に活発に活動を始めます。
しかし、ヤスデとは違って、1つの節に1対の脚しか持ちません。ムカデは漢字表記とした場合「百足」と書くことをご存知ですか?
ムカデの体長は60〜200mmと大きく、ヤスデよりもはるかに大きいことから、見た目にすぐにわかるという方もいます。
ムカデは普段、落ち葉や草むらの葉の下、石や岩、植木鉢などの湿気たような場所に生息しています。
しかし、夜になると餌を捕獲するために、なんと私たちの生活環境にまで侵入してくるとも言われているのです。
食性は、昆虫やクモ、ミミズ、ねずみやコウモリなどといったものを食べて生きる肉食性の虫として知られています。
ムカデはとても攻撃性が強い上、弱視であることから、自分に触れたものに手当たり次第咬みつくという習性を持ちます。
とにかく咬みつかれると毒をもっている為、咬まれると患部が腫れ上がり、同時に強い痛みを伴うことになります。
咬まれると、人によっては、ムカデの毒によるアナフィラキシーショックを引き起こす可能性もあります。
このようなことから、安易に触れてしまわないよう十分に注意してください。
ムカデに咬まれたら症状は?
もしもムカデに咬まれたら、一体どのような症状が現れるのでしょうか?皆さんもよくご存知の通り、ムカデには毒があります。
その毒は、アレルギーの原因物質である「ヒスタミン」また、ヒスタミン効果を倍増させる「セロトニン」、毒を身体に浸透させる「酵素毒成分」という3要素を持っています。
ムカデに咬まれると、激痛が走る、患部にしびれが生じる、灼熱感を感じる、紅班といった症状が発生し、それらが悪化し、潰瘍化リンパ管炎、リンパ節炎など重症化する可能性が高いと言われているのです。
また、稀に、頭痛や発熱、嘔吐などといった症状が発生する場合があるようです。
ムカデは「刺す虫」ではなく「咬む虫」であることをご存知の方も多いと思います。
ムカデはあの鋭いアゴで咬みついてくるため、かなりの強い痛みが走ります。そして、患部の腫れと痛みが広範囲に現れるのです。
ムカデは咬みついたと同時に、その針の先から毒を放ちます。
実際に咬まれてみると、針に突き刺されたくらいの激痛が走り、咬まれた皮膚の周辺は赤く大きく腫れあがってしまいます。
しかし、この症状については個人差もあり、正しい処置を行わなければ、完治までに時間がかかってしまいます。
その為、もしもムカデに咬まれた場合は早急に医療機関を受診するようにしましょう。
また、ムカデが多く発生する梅雨時期を含めた前後の時期は、ムカデが生息する森林、田んぼ、畑といったような湿気が多い場所には絶対に入りこむようなことのないよう注意してください。
そして、ムカデが家の中に侵入してくるような場合は、ムカデ用の殺虫剤や、瞬時にムカデを凍らせることができるスプレーなど、準備しておくと良いでしょう。
先ほども述べたように、ムカデは夜行性の虫である為、夜中に家の中に侵入してくることがあります。
万一就寝中にムカデの被害に遭ってしまっては、特に小さい赤ちゃんのいるご家庭では不安も大きくなると思います。
そのような場合は、ワンタッチの蚊帳を使用すると、ムカデのみならず、蚊などの虫刺されも予防することができます。
ムカデ対策はどうすべき?
ムカデは見つけたらすぐに駆除すべきか・・・。
となると、やはり、人間にも被害が及ぶこととなるため、見つけたら駆除する方向を考えなければなりません。
しかし、それ以前に、どうにかムカデが家の中に侵入してこない方法を考えるべきです。
まずは、ムカデの特性として、乾燥に弱く、ジメジメとした湿った場所を好むことから、梅雨時期は家の中も湿気が多くなることで家の中に侵入してくることになります。
また、ムカデが好むゴキブリやその卵があるような場合は、特にムカデが家の中に侵入する可能性は非常に高くなると言えます。
ムカデ被害をなくすために
床下など湿気を取り除くこと
排水管などから水漏れしていたりすると致命的です。
そのような床下に湿気が多くならないよう、乾燥材などを使用する等、対策をとりましょう。
自宅の庭を手入れする
自宅の庭に雑草が生い茂っていたり、土が湿気を含みすぎるような環境とならないよう、庭を綺麗に手入れすることも大切です。
落ち葉を放置しておく、植木鉢をそのまま同じ場所に置いたままにするなど、そのようなことがないよう、定期的に落ち葉を掃除し、植木鉢も移動させましょう。
ゴキブリを発生させないこと
ムカデの大好物であるゴキブリやその卵が家の中にあると、ムカデの侵入を防ぐことができません。
その為、家の中のあらゆる隅々まで綺麗に清掃を行うまた、食べカスなどを放置しないようにしましょう。
侵入経路をなくすこと
排水口を使用していないところがあれば栓をしておきましょう。
また、床板の隙間や羽目板の隙間、またエアコンの管など、隙間のありそうな場所には隙間テープなどを使用してムカデの侵入経路を遮断するようにしてください。
薬剤を使用して駆除する
家の周りに薬剤を負ける場合は、薬剤散布も効果的です。
何を行ってもムカデの侵入を防ぐことができないという場合は、薬剤の使用がおすすめです。
ヤスデとムカデの駆除方法
ヤスデの駆除
ヤスデを駆除するためには、主に殺虫剤の使用がおすすめです。
ヤスデは、枯れ木の中に生息しており、これらの場所に殺虫剤を使用して吹きかけておくと良いでしょう。
また、隙間をうまくすり抜けて家の中に侵入してくることも考えられるため、玄関ドアの隙間に殺虫剤を撒くよういしておくと良いでしょう。
ムカデの駆除
家の中でムカデを見かけた場合は、殺虫剤を使用してムカデにかけて駆除しましょう。
ムカデは殺虫剤をかけた時点で暴れる可能性が高い為、その拍子に咬みつかれるようなことがないよう十分に注意してください。
ムカデの駆除の前に、まずは家の中の侵入経路をふさぐことから始めましょう。
窓や玄関ドアの隙間に隙間テープを使用するのはもちろん、殺虫剤を撒いておくのも効果的です。
ヤスデやムカデ対策におすすめのアイテム
ヤスデブロック 10個セット
ヤスデが侵入してきそうなところにただ置くだけでヤスデを寄せ付けない忌避剤です。
「ヤスデブロック」は厚手の不織布に、ヒバの中にあるヒノキチオールが虫を寄せ付けないくらいの高い防虫効果を発揮してくれると言われているのです。
ヒバ由来の精油を含むブレンド精油を、コンパクトにマクロカプセル状にしてあります。
その成分が少しずつ空気中に拡散し、ヤスデが最も嫌がるニオイを撒き続けることができる為、多くの方が使用されている製品でもあります。
マクロカプセルが誕生したため、約2ヶ月間の効果が持続します。
天然物を100 %使用している為、小さなお子さまやペットを飼育されているというご家庭でも、安心して使用することができます。
何よりも効果の高いヒノキチオールを使用しているというだけで、その臭いを嫌がることで、ヤスデが家の中に侵入してくることを防ぐことができます。
シャットアウトSE 3kg袋入
シャットアウトSEは、ムカデ以外のヤスデやダンゴムシ、ワラジムシ、アリ、フナ虫など、歩行性の虫に効果があります。
その効果も1〜2ヵ月持続する上、5〜10m幅で約150mの長さで散布することができます。
シャットアウトSEは、粉末で、色は白から灰白色といった色味をしています。
散布中は飛散しにくいタイプである為、作業中に薬剤を誤って吸い込んでしまうといった心配もありません。
また、殺虫剤に含まれる成分については、「エトフェンポロックス」「カルバリル」が配合されていますが、人間や動物に対して安全性の高いものです。
しかし、直接吸い込むようなことは控えてください。
フマキラー 殺虫スプレー ムカデ用 300ml
フマキラー殺虫スプレームカデ用は、とても優れた殺虫効力を持ちます。
2種類の殺虫成分と冷却処方を持ち合わせており、ムカデを瞬時に駆除することができる殺虫スプレーです。
蚊帳(かや) ワンタッチ蚊帳 蚊・ムカデ対策
暑い夏を快適な睡眠で過ごすためにも、防虫対策は欠かせません。ワンタッチ蚊帳は、すっぽりと中に布団を敷いて眠ることができます。
ですから、底からムカデの侵入を防ぐとともに、蚊などの厄介な虫による不快な眠りの妨げとならずに快適な睡眠をとることができます。
細かい編み目であるにも関わらず、通気性も良く、毎日の眠りを快適にしてくれます。
内側と外側の両方からファスナーを開閉することができ、出入り口の開口部も広い為、とても便利に使用することができます。
ワンタッチで使用することができる為、屋外のキャンプなどでも使用することができます。
まとめ
いかがでしたか?ヤスデとムカデの違いについて、また駆除方法についてご紹介しました。ヤスデとムカデは見た目にも似ていると言われています。
ただし、その身体にある一つの節から生える脚の本数や、身体の長さ、動くスピードなどを観察することにより、一体目の前にいる虫はヤスデなのかムカデなのかを見分けることができます。
基本は、ヤスデには毒はないとされていますが、天敵から身を守る為に、自分の身体から臭いを放つことがあるようです。
一方で、ムカデには強い毒があるため、万一咬みつかれるようなことがあっては大変です。
その為、ヤスデなのかムカデなのかどちらか分からないという個体に出会った時は、むやみに触れてしまうようなことのないよう十分注意してください。
両者には毒があるかないかという点において大きな違いはあるものの、両者とも、家の中に侵入されては困る存在です。
だからこそ、ムカデやヤスデについて正しい知識を知っておくことにより、適切な駆除方法を行うことができます。
とは言え、すべて完璧にこなせるわけではなく、もしも大量にムカデやヤスデが発生したという場合は、業者に依頼することも検討するようにしましょう。
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