• 七五三に祈祷しないのはNG?
  • お参りしても祈祷するかは自由?

今年も、まもなく七五三のシーズンがやってきます。

着飾った子供たちの少し大人びた姿は、実に可愛らしいものですね。

七五三での参拝に関しては、一般化されていますが、祈祷は必要なのかどうか考えてみましょう。

七五三に祈祷しないのはNG?

 

毎年11月15日前後に神社やお寺などでよく見かける七五三のお参り。

 

最近はとても混雑しているようで、早めに行っている人も見掛けます。

 

一般的に男の子が5歳で、女の子が3歳と7歳という節目のときに行われている行事です。

 

通例として、神社やお寺などに参拝する人は多くいますが、そこでの祈祷について、必ず行わなければならないのでしょうか。

 

気持ちの持ちよう

 

七五三の参拝については、地方によっても少しずつ違いがあります。

 

一般的な参拝でもそうですので、祈祷についても様々な考え方があるようです。

 

そのため、どうしても祈祷しなければならないというほどの決まりはないようです。

 

となると、実は個人の気持ちの問題で、参拝だけでもかまわないということになります。

 

そもそも七五三は、神社やお寺などに参拝して、子供のこれまでの無事を感謝しながら報告し、今後の健やかな成長を祈り願うものです。

 

そういう意味では、祈祷という形をとらなくても、神社を訪れて、手を合わせ、心の中で感謝の思いを告げることで、きちんと目的を達しています。

 

ですので、祈祷しないのはNGということは全くないでしょう。

 

神社やお寺に行くだけでも、背筋が伸び、真摯な気持ちになりますよね。

 

祈祷云々よりも、そういった気持ちのほうが大事なのではないでしょうか。

 

もちろん、祈祷した方がより精神的に落ち着くとか、安心感を得られるのであれば、そうしたほうがいいでしょう。

 

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心の平穏を保つのも、参拝する上ではとても大事なことです。

 

思い出の一つに

 

七五三は、これまで無事に成長しましたという報告とお祝いの意味でもあるので、あまり形にこだわらずに参拝し、感謝の気持ちを表すようにしましょう。

 

しかしながら、祈祷するということ自体、人生においてそんなにあるものではありません。

 

これを機会に体験しておくのも、もちろんステキなことですね。

 

最近では、参拝したあとに家族で記念撮影したり、食事会などをしたりしているようです。

 

まるで、イベントのように楽しんでいる家庭も多いようですね。

 

祝ってもらう子供たちにも、きっと楽しい想い出として記憶が残るに違いありません。

 

大人が形式ばっていろいろ頑張ってみても、子供にとってはほんの一瞬の出来事で終わってしまうものかもしれませんね。

 

お参りしても祈祷するかは自由?

 

七五三詣は、全国各地で行われています。

 

しかし、地方によっては、年齢に違いがあったり、その他の年齢の時にも参拝したりするなど、少しずつ違いがあります。

 

共通したところでまとめると、ほとんどが神社やお寺などに参拝するしきたりになっているようです。

 

なかでも、お参りはだいたいのところで行われているようですが、祈祷となるとやはり全部が全部ではないようです。

 

よって、必ずしもそうしなければならないということはなく、そうしたほうがいいかもしれませんという意識で考えてみる程度でもいいでしょう。

 

お参りしても、祈祷するかは自分の気持ち次第で自由に決められます。

 

祈祷したことによって、より充実した満足感を得られるのであれば、した方が断然いいでしょう。

 

人によって、いろいろな気持ちの表し方があるので、一概には言えませんが、そこは自由に決めても良さそうです。

 

七五三の由来

 

七五三にお参りするという行為は、江戸時代に徳川綱吉の長男である徳松の健康を祝って始まったとされています。

 

三歳の時には、それまで髪を刈る習慣があったのを止める「髪置きの儀」としていました。主に女の子が多く行っていました。

 

五歳の時には、男の子が袴を着用する「袴儀」として行っていました。

 

そして、七歳の時には、女の子が大人と同じ幅の帯を着用する「帯解きの儀」として行っていたようです。

 

この行事が基本となり、しきたりとなって、現代のような形で伝わっているようです。

 

近畿地方では、この後の十三歳の時に参拝するところもあります。

 

また、三歳の時に言葉を覚え、五歳の時には知恵がつき、七歳で歯が生え変わるという、成長していく上での大事なことが、この年齢のあたりに備わります。

 

それに伴い、さまざまな病気になりやすいのもこの時期、やはり無事を祈りたくなるのも親心でしょう。

 

祈祷を行う意味

 

祈祷という言葉から、なにやら穏やかでないものを感じる人もいるでしょう。

 

祈祷は、本来は祈りをささげるということですが、以前は、御祓いという意味での祈祷などもありました。

 

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昔、子供達は七歳まで「神からの預かり物」と考えられていました。

 

当時は、医療や栄養面、生活環境面でもいろいろな問題があって、子供を育てるにはなかなか大変な時代でもありました。

 

そして、子供たちが無事に生きられたことを感謝し、報告するため、参拝が始まりました。

 

そこからさらに今後も元気に育つように、災厄が降りかからないようにと、祈祷をするようになったのではないかと推測されます。

 

それだけ子供は大事にされていたのでしょうね。

 

今は、そういう面での心配はほとんどなくなっていますので、祈祷自体が少なくなっているのも、時代の自然な流れかもしれません。

 

その家庭ならではの感覚で

 

日本には、数多くのいろいろなしきたりや風習があります。

 

一般的にその流れは統一されていても、地方によっても、各家庭によっても、違っていることもあります。

 

七五三についても、基本的な流れは同じかもしれませんが、場所によって細かい作法には、いろいろな違いがあるでしょう。

 

そこに時代の流れや風潮が加われば、さらにまた変わっていくものです。

 

それぞれの家庭の事情に合わせた七五三があると思いますので、それを踏襲していくもよし、新たな試みをするのもよし、でいいのではないでしょうか。

 

神社の新たな試み

 

最近では、神社側でも七五三に力を入れているところもあるようです。

 

祈祷を受けた後に写真撮影をしたり、子供たちの名前入りの特製お守りを授けたり、などが行われているようです。

 

結婚式場などを併設している神社では、会食付きのお参りプランもあるそうで、他へ移動する手間を考えると、これはなかなか便利です。

 

神社内でのスナップ写真を含め、アルバムを作ることもできるプランや、千歳飴などのグッズがもらえたりするプランもあるようです。

 

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これらは、なかなか斬新で思い出に残る七五三になりそうですね。

 

まとめ

 

古くからのしきたりのもと、神社やお寺に参拝することが多い七五三。

 

愛する子供のこれまでの無事な成長を喜び祝い、今後の幸福を願う親心は、いつの時代も、形が違っても一緒です。

 

子供にとっても、お参りをすることにより、自身でも自覚することになります。

 

実は、千歳飴を持たせることは、そのきっかけにもなっています。

 

最近は、少子高齢化と言われて、久しいですね。

 

ますます進んでいくばかりですが、そういった意味でも、子供たちは今でも宝物と同じです。

 

祈祷する、しないは、個人の気持ちの問題で、結果的には自由に判断してもいいことです。

 

あまり堅苦しく考えずに、自分の想いのままに、考えてみてもいいのではないでしょうか。

 

型にはまらずとも、各家庭に合わせたお祝いで十分でしょう。

 

それよりも、親の愛情を示すことがとても大切なような気がします。

 

キャラ

七五三は、家族にとって思い出に残る記念日の一つと考えて、より良き日になりますように。