- あさりは赤ちゃんに食べさせてもいいの?
- 離乳食にあさりを入れてもいい?
- あさりは何歳からOK?
ビタミンB12が豊富で貧血予防にも効果が期待できる「あさり」はお味噌汁や酒蒸しなど美味しい食べ方がありますよね。
赤ちゃんがいる家庭では、離乳食であさりを食べさせてあげたいと思うのではないでしょうか。

あさりは何歳から食べさせても良いものなのでしょうか。
食事を用意するママにとって、毎日の献立を考えるのも一苦労ですよね。
スーパーであさりを見かけても、赤ちゃんに与える食品は気をつけなければなりません。
小さいけど栄養豊富なあさり

小さい貝のあさりには、驚くほどたくさんの栄養が詰まっています。
- ミネラル
- タウリン
- 亜鉛
- ビタミンB2
- 鉄分
これらの成分が多く含まれています。
ミネラルや亜鉛はお肌や髪の健康に欠かせない成分で、タウリンは血液をサラサラし、鉄分、ビタミンB2は貧血予防や疲労回復効果が期待できるのです。
身体に良い栄養成分が豊富に含まれているんです。
赤ちゃんにあさりは食べさせてもいいの?

小さい赤ちゃんには、あさりを食べさせても良いのでしょうか。
気になる開始時期は、早くて生後9ヶ月~10ヶ月ごろの離乳食後期からOKという意見、生後1歳頃の離乳食完了期頃からという意見もあります。
離乳食完了期、生後1歳くらいがいいですね。
あまり早い時期にあさりを食べさせられないのは、
- 硬くて噛み切りにくい
- やや消化されにくい
という特徴があげられるからです。
ミキサーやスライサーなどで食べやすくなりますが、そこまでして早い時期に食べさせる必要も無いという感じですね。
離乳食本がおすすめ!
離乳食本には、その時期に合わせた食材やレシピなどが載っているので、初めての育児ではとても活躍してくれます。
離乳食を作る前に色々勉強できるので持っていると便利ですね。
離乳食でのあさりを使うポイント

離乳食後期にどのような形であさりを食べさせると良いのでしょうか。
あさりを与えるときに大事なポイントがあります。
大原則!
新鮮なものをしっかりと加熱調理をすること。
赤ちゃんに生で食べさせることはまず無いと思いますが、食中毒の危険性も考えられるので、生煮えなど火の通りが甘いものは注意しましょう。
- 模様がはっきりしている
- むき身は弾力があり、太っているもの
- 貝は固く閉じて横に大きいもの
市販品でも購入してから数日経っているもの。
潮干狩りでとってきて常温で長時間置かれていたもの。
こういったものは避けましょう。
赤ちゃんは大人と違って、まだ胃腸の消化能力が十分ではないので、痛みかけているあさりでお腹を壊す可能性も十分にあります。

新鮮なもの以外は控えてくださいね。
貝毒(かいどく)という食中毒
- ウィルスとは違って加熱したからといって毒性が失われるわけではないもの。
稀にこのような食中毒もあるので、貝毒のニュースや情報は注意しておきましょう。
あさりの調理法

あさりは基本的にどのように調理するのがよいのでしょうか。
まずはしっかりと最初に砂抜きをしましょう。
砂抜きの方法
- 必ず塩水につけて砂抜きをすること
- 一晩ほど置くとしっかりと砂を吐きます。
- 最低でも3時間は置いておきましょう。
海水と同じ塩分濃度3%の水につけて、十分に砂を吐いたら流水で貝同士をこすって洗い流します。
それからしっかりと茹でます。
※参考
- 85~90℃で90秒間以上の加熱でノロウイルスは死滅させることができるとされています。
- 付着している可能性のある寄生虫に対しても有効。
十分な加熱をしたら、包丁で細かく刻み食べやすくします。
そのままの大きさでは、のどに詰まらせる可能性があります。気管支に入る恐れもありますので、食べやすいサイズに必ずカットしましょう。
あさりの保存は冷凍保存!

あさりは冷凍して保存することが可能なのでしょうか。
あさりは冷凍保存が可能です。ただし、加熱前の生の殻付きあさり限定!
生のあさりを購入しても直ぐに食べないというときは冷凍しておきましょう。生のあさりは消費期限が短いので・・・。
冷凍するとうまみや栄養もアップするので冷凍保存はおすすめです。冷凍の保存期間は1,2ヶ月程度になります。
- しっかりと砂を吐かせる
- 冷凍保存用の袋に入れて冷凍する
一度加熱したあさりを冷凍すると、解凍・再加熱したときに身が縮んで固くなり美味しくなくなってしまいます。
缶詰でもいい?

スーパーに行くとあさりの缶詰も売られていますよね。
あさりの水煮であれば、離乳食完了期の1歳頃からなら食べさせることができます。
しかし、注意点もあります。水煮とは言え、薄い塩水で茹でられたものは塩分が濃いめだったりします。
身や汁をそのまま与えてしまうと塩分の摂り過ぎになるので、身はさっとお湯をかけるなどしてください。汁は味付け程度の少量の使用ならOKです。
また、化学調味料などの添加物が使用されているものがあるので、少し食べる程度なら身体に負担、害はありませんが赤ちゃんにはなるべく避けたいところです。
缶詰の水煮缶を購入する時には、成分表示をチェックして添加物不使用のものを選ぶようにしましょう。
おすすめのあさり離乳食メニュー

離乳食におすすめのアサリの献立を紹介します。
- お味噌汁、お吸い物
- まぜご飯
- バター炒め
- クリームシチュー
- クラムチャウダー
- 酒蒸し
酒蒸しについてですが、お酒の成分が気になりますよね。
管理栄養士の方によると、加熱によってアルコール成分が飛んでいるので問題ないとされています。
大丈夫なようですが、気になる方は他のメニューで離乳食を作るようにしましょう。
あさりのアレルギーの心配は?

赤ちゃんに初めて与えるものは食物アレルギーが気になりますよね。
あさりも食品なので、食物アレルギーの可能性はあります。
貝類の中ではアワビがアレルギーになりやすいと消費者庁のアレルギー表示に記載されていますが、あさり、ハマグリがアレルゲンとなる子どももいるようです。
あさりの身ではなく、だし汁であっても注意が必要です。
アレルギーが起こった場合、どのような症状があるのか。
- 口腔アレルギー症候群
特定の食品を食べた直後に口の周辺、舌、唇が腫れたり、赤くなったりすることがある。 - 手足、身体の蕁麻疹
- 目のかゆみ、充血
- のどの痛み、腫れ
- 喘息
- 下痢、嘔吐
- 鼻水など
花粉症や食中毒と似たような症状が出るとも考えられますね。
食後1時間くらいは子どもの身体の見た目に異常がないか、口の中を覗いてみたり、お腹の調子の変化などを観察、気にかけてみましょう。
あさりでアレルギー反応が出たら
もしもあさりでアレルギー反応が出た場合には、以下の貝類、甲殻類でも同様のアレルギー反応が出る可能性があります。
- アワビ
- ハマグリ
- シジミ
- サザエ
- ホタテ
- カニ
- エビなど
食事で食べさせるときには注意をしましょう。
初めて食べさせる時のタイミング

初めてアサリを食べさせるタイミングも気にしておいてください。
あさりに限ったことではないのですが、赤ちゃんに初めて食べさせる食品がある場合は、平日の午前中が◎
平日の午前中なら、重大なアレルギー反応が出てもすぐに病院に駆け込むことができるからです。
土日祝日、夕方以降になると受診できる病院を探すだけでも時間がかかってしまいます。
万が一に備えて、こういったことも頭に入れておくといいですね。
アレルギーなどが気になる場合は、小児科、皮膚科でパッチテストなどの検査を受けることもできます。
育児本もおすすめ!
小さな子どもがかかりやすい病気や身体のことに関する情報、子育て全般に関する育児本を読んでおくのもおすすめです。
迷ったときなど身近な子育ての疑問を解決してくれますよ!
まとめ
赤ちゃんの離乳食完了頃、だいたい生後1歳頃ならあさりを食べさせても良いでしょう。
食べさせる際には、よく加熱することと食べやすい大きさにカットすることが大切です。

また、初めて食べさせるときは少量ずつ様子を見ながら与えてください。
食べた後も様子をチェックしておき、アレルギー反応がないか注意しましょう。
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