• そもそもシルバー人材センターとは?
  • シルバー人材センターに頼むと実際安い?草刈りの場合の相場は?
  • 依頼者として頼んだ後にすべきこととは?

ご自宅をお持ちの方は、庭の草取りを人に頼みたいというケースがありますよね。

もちろん会社の事務所などでもそういうケースはあると思います。

普通は剪定の業者を探して頼むというのが真っ先に出てくると思いますが、これ以外にもシルバー人材センターに頼むという方法もあります。

 

「シルバー人材センターって何?」って思いませんでしたか。

 

テレビでコマーシャルとかやっているわけでもないので、その名称自体がそんなに認知されていないのですが、かなり色々な使い道があるようです。

 

そもそもシルバー人材センターとは?

高年齢者等の雇用の安定等に関する法律に定められた、地域毎に1つずつ設置されている高年齢者の自主的な団体で、臨時的・短期的または軽易な業務を、請負・委任の形式で行う公益法人です。

 

全国シルバー人材センター事業協会によると、いかのようになっています。

 

シルバー人材センターとは

高年齢者が働くことを通じて生きがいを得ると共に、地域社会の活性化に貢献する組織

 

まだまだ元気な高齢者向けの働き方

要するに、シルバー人材センターは定年退職などで現役をリタイアされたけど、まだ元気で働けるという方を派遣して仕事をしてもらうという組織ですね。

 

一般的に直接雇用したり、労働者派遣を受けるより、安価になるため多くの企業に利用されているようです。

 

リーズナブルな価格

非営利事業であるため、襖・障子張りや剪定などは地域の一般業者と比較し価格設定が安くなっているものもあります。

 

確かにテレビのコマーシャルとかでシルバー人材センターの宣伝なんかみたことがありませんでしたが、非営利活動法人だから積極的に宣伝していないからなのですね。

 

確かに広告宣伝も営業費用もかかっていないわけですから、その分が値段に乗っていない分を考えても、プロの業者よりも安くなりますよね。

 

頼める仕事は?

では、シルバー人材センターにはどんな仕事を依頼できるのかという多岐にわたります。

 

シルバー人材センターに頼める仕事

庭木などの剪定、障子・ふすま・網戸の張替え

大工仕事、ペンキ塗り、衣類のリフォーム、刃物とぎ

門松・しめ縄づくり、経理事務、調査・集計事務

筆耕・宛名書き、パソコン入力

家事サービス (掃除、洗濯、留守番など)

福祉サービス(身の回りの世話、話相手、介助など)

育児サービス(子守、送迎など)、家庭教師

学習教室の講師、パソコン指導、翻訳・通訳(英語)

翻訳・通訳(中国語、韓国語、など英語以外)自動車の運転

 

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このような仕事などを依頼できます。

 

こんなに多岐にわたるとは驚きですね。

 

「何ができるのか」というより、「何でも屋さん」といっても過言ではないように思います。

 

庭の草木の手入れなどは外注して高齢者に頼んでいるというのは知っていましたし、見かけたこともありますが、家庭教師や育児まで頼めるなんてびっくりです。

 

少子化などが雇用にも影響

近年は若年人口が減少する一方で、人員を募集しても人が来てくれない、集まらないと嘆いている経営者の方の意見もよく聞きます。

 

高齢化社会が進んでいるということは、若い人は減っていても高齢者にはまだまだ仕事ができる元気な方がたくさん増えていくということでもあります。

 

だからこそ、シルバー人材センターを活用するというのは今後、有力な人材確保の選択肢として一層需要が高まっていくのではないでしょうか。

 

シルバー人材センターに頼むと実際安い?草刈りの場合の相場は?

では、シルバー人材センターはどのくらいで雇えるものなのでしょうか。

 

前述でも説明していますが、日当は安いですね。

 

しかしながら、派遣される人のスキルや人格によって仕上がりに大きな差が出てしまう傾向があります。

 

それを考えても、何より格安料金は魅力的、費用をそれほど厳しく見積もっていない、またはクオリテイを重視しているならば話は別ですがプロにお願いする前に、一度検討してみるといいかもしれませんね。

 

シルバー人材センターは人気

ただ、格安なことは知られているので依頼が殺到してしまうようです。

 

 

ですから、依頼をしても非常に待たされてしまうようです。

 

例えば、急ぎの仕事を頼みたい場合は品質の面も考えて、高くてもプロの業者に頼んだほうが無難ということのようですね。

 

草刈の費用はどれぐらい?

支払い方法は、以下の2パターンです。

 

支払い方法
  • 時給性
  • 固定性

 

こなように、時給制と作業量に対する固定性の2ケースがあります。

 

【時給の場合の一例】

時給800円×3時間30分=5600円

 

このような金額が一例です。

 

一般的に時給制であることが多いようですが、時間ではなく草取りする範囲の面積で計算するケースもあるようです。

 

その場合には、2時間で終わっても8時間かかっても請求金額は同じになります。

 

そのセンターの場合には、障子張りなども1本単位の値段で時間制ではないです。

 

センターによって違う

見積もり・相談は無料ですのでまずはお近くのシルバー人材センターに相談して見積もりを出してもらってから比較・検討するとよいのではと思います。

 

金額の事は事前に無料で見積してくれますので、やって欲しい内容を担当の方に伝えれば現地を見に来て見積してくれるようです。

 

依頼者として頼んだ後にすべきこととは?

シルバー人材センター 依頼 ポイント

では、依頼をした場合はどのようなながれでしょうか。

 

過度な準備はいらない

まず、作業者の方の食事などは用意する必要はありません。

 

作業者の方もその辺は心得ていて、食事や休憩場所はご自分で用意される場合が多いようです。

 

作業時間に、こちらが在宅である必要もないようです。

 

ただ、食事までは出さないといっても、お茶など飲み物の差し入れ程度はする、というのが一般的なようですね。

 

食事までは出さないといっても、お茶菓子程度は用意される方もいるようです。

 

シルバー人材センターに頼んだ場合のトラブル事例

また、トラブルも想定しておく準備は必要です。

 

経験値が曖昧

そもそも、シルバーに登録の際には経験未経験で判断しているわけでなく、本人のやりたい仕事を優先して仕事を割り振るような形式です。

 

したがって、担当者が全くの素人である場合も非常に多いようです。

 

「今まで庭仕事なんてやったことないけどちょっとやってみようかな」、という気分で担当してしまう方もたくさんいらっしゃるようです。

 

ですから、切らないでとお客さんに言われた木を切ってしまうとか、プロからすると信じられないことをしてしまうこともあるようですが、彼らは残念ながらプロではないのでプロ意識はありません。

 

ペースが遅い

他にも、例えば時給制であれば担当者の作業ペースが遅ければその分費用がかかってしまいます。

 

高齢の方ほど作業ペースが遅くなってしまい、同じ作業に対して費用が高くなってしまいます。

 

中には、それを利用してわざとのんびり作業をされる方もいるようです。

 

つまり、こちらが在宅で監視下にある場合はしっかり作業していても、不在の時に依頼するような形ですとそれをいいことに手を抜いてしまう事例も発生しているようです。

 

そういう場合は依頼先や担当者を変更してもらうか、場合によってはクレームを入れた方が良いようです。

 

格安料金である事も考慮する

しかしながら、こちらもほぼ素人であることは理解したうえで格安料金で依頼しているわけですから、多少のことには目をつぶる必要があります。

 

依頼の際に、「必ず経験者で、評判の良い方を寄越して欲しい」とリクエストを言ってみれば多少は改善されるかもしれません。

 

また、知識や経験はあっても年配の方が作業をしますので、短納期での急な仕事を依頼することはできませんし、若い人でないとできないような危険な作業が入ると断られます。

 

高い屋根に上って作業するとか、高い木の上に上って手入れをするなどの作業になります。

 

個人事業者であるという認識も

また高齢だからという以外にもこれには理由があります。

 

シルバー人材センターに登録している会員と発注者、会員とセンターの間にはいずれも雇用関係はなく、会員は請負または委任で働く個人事業者となるため、労働災害保険の適用はされません。

 

したがって作業中に怪我になったり事故が起こったりしたときにも保険が利かないので、そういう可能性がある仕事は避けているということですね。

 

さいごに

 

いかがでしたか。今回は、最近注目されているシルバー人材センターについてお話ししました。

高齢者が増え、まだまだ元気で働きたい人はたくさんいる事がよくわかりましたね。

 

また、格安なのも魅力だと言えます。

 

一方で、シルバー人材センターと言う名の機関を通しているとは言えども、高齢者の能力や仕事ぶりは一定ではない事も頭に入れ、頼んでみる事が大切ですね。