• 高所恐怖症を克服するコツ!
  • 原因をチェックすれば症状は治まる?

都会だと高層マンションがあり、観光地なども高い所が増えてきていますよね。高い場所が苦手な方は生活するには大変かと思います。

ほとんどの方が高い場所って苦手だったりしますよね。子供の時には大丈夫だった場所も、大人になると苦手になっていたり・・

 

でもそれは自己防衛反応が働くため、高い場所に不安や恐怖を感じることは、人として当たり前の感情なんです。

 

では高所恐怖症とはどういったものなのでしょうか?

高所恐怖症を克服するコツ!

数ある恐怖症の中でも有名なのは『高所恐怖症』ではないでしょうか?

 

高所恐怖症とはその名の通り「高い場所に不安や恐怖を感じる」という症状のことです

 

高い場所に異常に恐怖を感じたり、日常生活にも支障をきたすほどになると、それは高所恐怖症といえます

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不安障害のひとつです。

脚立や非常階段など下が見えて平地から少しでも高い所、窓があるエレベーター、歩道橋を渡る、他人からすると全然高くない場所、など日常ありえるシーンに遭遇すると恐怖を感じて、震える・めまいを起こすなど身体に症状が現れます。

 

どんどんマイナスイメージに陥ってしまうなど精神的に症状が出たり、足が震える・気分が悪くなったり吐き気がでるなどの物理的症状がおこります。

 

高速道路を運転できなくなったり、ましてや飛行機に乗るなど到底不可能になったりもします。

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治るのであれば治したいですよね。

 

自信を持つ

『高い場所は平気』と思い込むことも立派なコツだと言えます

 

自分の中で、例え50cmでも、脚立数段でも、大丈夫な高さまで登ってみて、この高さなら平気と自信をつけていってください。

 

「怖くない」と思わない

「怖くない、怖くない、」と考えて何度も口に出してるうちに、脳は逆の怖いことを想像してしまいます。

 

「怖いものは怖い」と、ドンと構えて一歩を踏み出す方が案外冷静だったりします

 

イメージトレーニング

実際に高い場所に上って検証するにはかなりの勇気がいります。なのでまずは手始めに、イメージトレーニングをしてみてはいかがでしょうか?

 

長い年月をかけてになりますが、怖いというマイナスイメージを払拭させ、高い場所は眺めがいいなどプラスイメージを持つことを繰り返し繰り返ししていくことで、少しずつですが慣れていくと言われています

 

10分待機する

高い場所に行ってしまって「怖い。無理。」と感じたら、その場で10分待機してみましょう。

 

目が慣れてきて怖いという気持ちが治まってくるという実験結果がありました

 

カウンセリングを受ける

症状があまりにもひどい場合は、精神科医に相談しカウンセリングを受けることをオススメします

 

心理療法や、薬物療法で症状が抑えられる方ももちろんいらっしゃいます。

 

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我慢はほどほどに、無理なく生活していきましょう。

 

原因をチェックすれば症状は治まる?

そもそも高所恐怖症になった原因はあるのでしょうか?思い当たることがある方も、思い当たることがない方もきっといらっしゃいますよね。

 

明確な原因があり発症したわけではなく、いつのまにか発症しているというケースは少なくないのです。

 

トラウマ

幼少期など感受性豊かな時期に、『無理やり高い場所に連れていかれた』や『高い場所から落ちたことがある』などという経験があると、それがトラウマとなり【高い場所は怖いところ】と脳が認識してしまうケースがあります

 

遺伝的要素

高所恐怖症が遺伝するわけではなく、不安や恐怖を感じやすい性格が関係していると言われています。

 

その性格とは

  • 心配症である
  • 物事を深刻にとらえる癖がある
  • 神経質である
  • 完璧主義である
  • 想像力が豊かである

 

などです。

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では、原因がわかれば症状は治まる?

原因がわかっても対処法は上記に述べた通り、精神的な改善方法しかないといえます。いま現在では「絶対に克服できる方法」は確立されていないのです。

 

しかし最近では、暴露療法が最も有効的だともいわれています。

 

暴露療法とは
不安障害の治療によく使われる精神療法のことです。あえてその不安に立ち向かっていき、「思っているよりも実際は怖くない」という感情に少しずつ改善していくものです。

昔から「より怖い体験をすれば治る」という荒療治がありますが、それと同じようなことですね。

 

ですが、自己流では逆に不安や恐怖が大きくなり逆効果になります

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高所恐怖症は、不安障害という心の病気です。

間違っても自己判断のショック療法を行って、別のパニックを起こさないようにしなければいけません

 

専門家の指導のもと、ゆっくりと丁寧に時間をかけて治療をしていくのが最善の方法です。

 

高所恐怖癖とは?

よく耳にするのが「展望台の上でガラス張りの床の上を歩けなかった」や「バンジージャンプをするのに時間がかかった」など。

 

理由は『高所恐怖症だから』と言ってる人が多いですが、実はそれ『高所恐怖症』ではなく『高所恐怖癖』かもしれません。

 

本当に高所恐怖症の人は、展望台まで上がることやバンジージャンプの台まで登ることができないからです。

 

高いところが苦手

高い場所は本能的に恐怖を感じる場所です。落ちたら怖いや痛いといった感情が芽生えるのが普通です。

 

なので、ただ単に高い場所に恐怖を感じるだけなら、それは高所恐怖癖でしょう。

 

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世の中ほとんどの人がこれに当てはまると思います。

 

日常生活に乱れはない

高所恐怖症だと日常にさまざまな支障が出てしまいます。

 

歩道橋を渡れる・家の中で高い場所の為に椅子の上に立って用事ができる・エレベーターに乗れるなど、日常ありえるシーンで難なく過ごせているようなら、大丈夫でしょう

 

高所平気症とは?

あまり聞きなれない言葉ですよね。これは「高いところを高いと思わない・高いところが怖くない」という感覚のことを指します。

 

高所恐怖症でなくても、転落する恐れのあるような高い場所や自分の身長より高い場所に行くと、不安・緊張・恐怖を感じるのが普通ですが、そのような感覚が欠けている状態のことですね

 

高層マンションの普及により、小さいころから高層マンションや高層階に住んでいる子供の多くにみられるそうです

 

高さに対する恐怖は、幼少期より少しずつ養われていきます。自分がどの高さなら安全かを色々な経験しながら成長していくからです。

 

ある調査によれば、高層住宅の4階以上に住む小学生を対象にしたアンケートで、7割以上が「窓やベランダから下を見ても怖くない」と答えたといいます。

 

この高所平気症が原因とは一概に言えないものの、下をのぞき込んで誤って転落してしまうという近年の子供の転落事故に少なからず影響を及ぼしてると言えるかもしれません。

 

親がどんなに注意を促していても、好奇心旺盛な子供は行動の予知ができず、また立体的なものに対する感覚が未発達の為、「高いところは危険」という認識が持てないのでしょうね

 

遊びで学ぶ

近年、ゲームやスマートフォンの普及により室内で遊ぶ子供(小学生)が増えていますよね。もっと小さい2~3歳の子供でも親のスマートフォンやタブレットを使って動画をみている時代です。

 

屋外で遊べる気候やお休みの日は、公園などで高さや空間に対する知識をしっかり学ばしてあげてほしいと思います。

 

例えばまだ小さい2~6歳くらいの子供なら、「ジャングルジムは上に行くごとに高くて危ないから、手を放したり飛び降りたりしてはいけない」や「すべり台の一番上は高いところにあるから危ない。人を押したり暴れたりしてはいけない」など、高さや空間だけでなく友達との遊び方やマナーも一緒に勉強できるので、小さい子供からするととても良い環境です。

 

危険だからさせないなど、最初から守ってばかりの子育てでは子供は成長しません。ケガや事故をしない為にあえて行動させる・のびのび遊ばせる、これが大事だと思います。

 

対策

住んでいる地域によっては高層住宅や高層マンションを選ぶしかないことがあり得ます。

 

高層階だと移動もエレベーターを使い、いつの間にか高いところにいるのが当たり前になっているので、なおさら高さに対する感覚が鈍ってしまいます。

 

階段を使えるところは階段を使うなど、高さに対する知識をつけていってあげることが大事だと思います。

 

ベランダも建築基準法で110cm以上となっていますが、子供なら簡単に乗り越えてしまう高さです。大人は危険を予測できるのでのぞき込んだり乗り越えようと思ったりしませんよね。

 

常日頃から、危険に対する話を幾度となく繰り返し続けることが子供の命を守る最善の方法です。

 

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必ずしも高層階に住んでいるから高所平気症になるとは言い切れません。

 

不安障害

高所恐怖症は不安障害の一つですが、その他にもさまざまな病気があります

 

全般性不安障害

仕事や学業・将来・天災・事故・病気などのさまざまな出来事または活動について、過剰な不安と心配があるため日常生活に多大な影響を及ぼす症状が出ることです。

 

不安や心配の原因は特定されたものではなく、理由のない不安を抱えている状態です

 

  • そわそわと落ち着かない、緊張してしまう、過敏になってしまう
  • 疲れやすい
  • 倦怠感
  • 動悸・息切れ
  • めまい・ふらつき感
  • 集中できない、心が空白になってしまう
  • 刺激に対して過敏に反応してしまう
  • 頭痛や肩こりなど筋肉が緊張している
  • 眠れない又は熟睡した感じがない

 

このうち3つ以上の症状を伴っていることが多いです。

 

パニック障害

突然生じるパニック発作によって、必要ないのに体が戦闘態勢に入り呼吸や心拍数を上昇させます。

 

その発作が再発するのではないかという『予期不安』と、症状が生じたときに逃げられないという妄想にとらわれる『広場恐怖』を繰り返します

 

神経質になり、過度なストレスを伴うので慢性的になりやすいとされています。

 

電車や飛行機など、発作が起きたらその場から動くことの出来ない乗り物に乗れなくなることがあります

 

社交不安障害

「見知らぬ人や、少し顔見知りの人との会話」・「人前での発言・スピーチ」・「権威がある人(社会的立場が上の人)との面談・会話」・「会社で電話をとる」・「受付で手続きをする」・「人前で文字を書く」・「人前でご飯を食べる」・「会食やパーティに参加する」など、さまざまな場面において動悸や震え・吐き気・赤面・発汗などの身体症状が強く出る症状のことです。

 

たとえ、仕事上などでしなければならないことであっても、対人場面を避けるようになっていきます。そうすると、なかなかそういった場面に慣れることがない為、対人関係がうまく築けず集団の中で孤立してしまったりと、日常生活に多大な影響を及ぼすことがあります

 

人から注目を集める場面において、誰しもが不安を感じることがありますよね?それをあがり症と呼んだり、特にあがりやすい人をシャイと呼んだりしますが、この場合は身体症状があまり出ません。

 

強迫性障害

同じ行為を繰り返してしまう「強迫行為」と、同じ思考を繰り返してしまう「強迫観念」からなるもので、強迫神経症とも呼ばれます

 

原因は不明ですが、大半の患者は自分の強迫症状が奇妙であったり、不条理であるという自覚を持っているため、人知れず一人で思い悩んだり、恥ずかしいという意識を持っている場合が多く見られます。

 

確認強迫

外出や就寝の際に、家のカギやガスの元栓・窓を閉めたかなどが気になり、何度も戻ってきては執拗に確認してしまう症状です。。電化製品のスイッチを切ったか度を越して気にするなどが当てはまります。

 

自殺恐怖

自分が自殺してしまうのではないかと異常に恐れる症状が出てしまいます。

 

保存強迫(強迫的ホーディング)

自分が大切な物を誤って捨ててしまうのではないかという恐れから、不要品を家に貯めこんでしまう症状が出ます

 

本人は不要なものだとわかっている場合が大半のため、自分の行動の矛盾に思い悩む場合があります。

 

ごみ屋敷といわれる問題になる方もこの病気が関連しているとも言われていますが、はっきりとしたことはわかっていません

 

被害恐怖

自分が自分自身に危害を加えること、あるいは自分以外のものによって自分に危害が及ぶことを異常に恐れることです

 

例えば、自分で自分の目を傷つけてしまうのではないかなどの不安にかられ、鋭利なものを異常に遠ざけるなどの行動を起こすことがあります。

 

加害恐怖

自分の不注意などによって他人に危害を加える事態を異常に恐れる症状です

 

自分が常識から外れた行為をしてしまうのではないかという恐怖に悩まされます。

 

不潔恐怖・洗浄脅迫

潔癖症とも呼ばれています

 

手の汚れが気になってしまい手や体などを何度も洗わないと気がすまなくなる・体の汚れが気になるためにシャワーや風呂に何度も入るようになるなどの症状が出ます。

 

よく知られているのは、電車のつり革が触れない・お金を直接触れないなどがあります。

 

縁起恐怖(縁起強迫)

ある特定の行為を行わないと病気や不幸などの悪い事柄が起きるという強迫観念に陥りま

 

靴を履く時は右足から、などジンクスのような行動や、〇〇すると悪いことが起きる、などの観念が極端になってたりもします。

 

特定の恐怖症(限局性恐怖症)

特定の対象に対する強い恐怖が慢性的に続くことで、日常生活に支障をきたす疾患です。

 

対象の病型は、動物型・自然環境型・血液、注射、外傷型・状況型です。

 

動物型

特定の昆虫や動物を恐れる

 

自然環境型

雷や嵐、水など自然災害を恐れる

 

血液・注射・外傷型

血やケガなどの外傷や、針のような尖っているものを恐れる

 

状況型

公共交通機関や自動車・飛行機・トンネル・エレベーターなど、閉鎖された空間を恐れる

 

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高所恐怖症はここに当てはまりますね。

 

これらの恐怖症は、例えば、犬に噛まれてケガをした、高いところから落ちて痛い思いをした、躾のため親に暗く狭い物置に閉じ込められたといった恐怖経験がトラウマとなっていることが多いです

 

心的外傷後ストレス障害(PTSD)

ここ数年、テレビなどでよく聞く言葉ではないでしょうか。

 

心的外傷後ストレスは、戦闘、自然災害、レイプ、人質状況、児童虐待、いじめ、あるいは重大な災難のような極端な状況が原因となってしまうことが多いです。

 

このPTSDを発症した人の半数以上がうつ病、不安障害などを合併しているとも言われています。

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ザッと載せただけでもかなりの種類がありますね。

もし、自分に当てはまるかもしれない・似たような症状で悩まされている、など自覚症状がある場合は、一人で悩まずお医者様に行くことを強くオススメします。

 

精神科や心療内科という響きに抵抗がある人もいてるかもしれません。でも、勇気を出してほしいです。

 

一人で悩んでいる時間がもったいない時間だったと思える未来が待っているかもしれません。

 

時間がかかっても改善する道があるならドンドン試していってほしいと思います。