• 「十五夜」とは
  • 「月見団子」について
  • その他のお供え物

いつの間にか梅雨明けし、いよいよ夏本番となりました。

暑さが苦手な筆者は、

とにかく早く夏が過ぎ去ってくれないか

と願うばかりです。

 

ここ数年で気候に変化が現れ、

暑い夏と寒い冬の時期が

長くなったと言われています。

 

その分、

 

春と秋といった季節を感じられる

期間がぐっと減ってしまっています。

 

しかし、暦の上で季節が巡ってくれば

その季節に合った

行事やイベントは必ずやってきます。

 

この暑い日々が過ぎれば

季節はもう秋です。

 

秋と言えば

「食欲・読書・スポーツの秋」

なんてことが言われますよね。

 

学生さんでしたらこの時期に

運動会や演劇発表会、遠足などの

楽しい行事が待っていることでしょう。

 

そして、昔から伝わっているものとして、

「十五夜」というものがあります。

 

「十五夜」とは

「十五夜」と聞いてピンと

こない方もいるかもしれません。

 

では、

「中秋の名月」や「お月見」

というフレーズではとうでしょうか?

 

十五夜も中秋の名月も、

呼び方は違いますが

意味としては同じものです。

 

また、この十五夜の日に

お月見をするものであるとされています。

 

まずはこの「十五夜」について、

基本的なことからご紹介していきましょう。

 

十五夜って、いつ?

十五夜というのは旧暦でいうと815日、

つまり現在でいうところの

915日前後に訪れる

満月の日のことを指します。

 

ですので、

はっきりとした日は決まっておらず、

毎年違う日に十五夜はやってきます。

 

ちなみに今年(2018年)は、

924日が十五夜の日です。

 

十五夜の意味とは

十五夜の日は満月の日ですので、

お月見をするというならわしがあります。

 

しかし、

ただ「綺麗な月を見る」ための日

ではないということを

知っておいてください。

 

十五夜には以下のような

意味が込められているのです。

 

十五夜の意味

  • 農作物の収穫を感謝する
  • ものごとの結実を祈る
  • 祖先とのつながりに感謝する

 

これらは、

「月が満ち欠けする様子」や

「作物が月の満ち欠けとともに成長する」

というところから連想されているらしいです。

 

何故「中秋の名月」というのか

十五夜という言葉の由来は、

旧暦の815日というところから

きているのだということは

すぐにお分かりになったのではないでしょうか。

 

では、

十五夜の別名である

「中秋の名月」という言葉の由来は何なのか

お分かりでしょうか?

 

旧暦で秋というのは、

7月~9月のことを指しています。

 

その真中の日が旧暦の815

になるということから

「中秋」と呼ばれているのだと言います。

 

「十五夜」の過ごし方

十五夜にどういう意味が

込められているのかということは

お分かりいただけたかと思います。

 

では、

どのようにして十五夜を過ごすのか

ご存知でしょうか?

 

十五夜にはお月見を楽しむもの

だという認識をお持ちの方が

多いと思います。

 

その過ごし方というのは、

正解です。

 

しかし、

その際に用意をしなければならないもの

がいくつかあります。

 

十五夜に必要なもの

  1. 月見台
  2. 月見団子
  3. ススキ

 

①は、月見団子などの

お供え物を飾るための台です。

 

②は十五夜で最も重要

と言っても過言ではないアイテムです。

 

これについては後ほど、

詳しくご紹介します。

 

③も十五夜でのお供え飾りとして

ポピュラーなものとされています。

 

これらは

月がよく見える縁側やベランダに

飾るのがいいです。

 

月見団子のあれこれ

十五夜で最も重要なアイテムが、

お供え物でありお月見をしながら食べる

「月見団子」です。

 

この月見団子には一体どのような

意味があり、何故十五夜に飾られるように

なったのでしょうか。

 

また、月見団子には正確な飾り方が

あったということを

ご存知でしたでしょうか。

 

月見団子には、

私たちの知らない風習や常識が

意外とたくさんあったのです。

 

月見団子を供える意味

十五夜に月見団子を供える

風習が出来たのは

江戸時代の頃と言われています。

 

秋というのは私たちが

生活していくうえで重要な

「お米の収穫時期」

であります。

 

お米の豊作を願って、

そのお米から作られているお団子を

お供えするということが

されるようになったのです。

 

月に見立てて丸く作られている

月見団子ですが、

地域によってその形は

若干異なるようです。

 

例えばその当時、

京都で作られていた月見団子

というのは芋型に作られていた

とも言われています。

 

お米の豊作を願う以外にも、

人々の健康や幸せというのも

願って作られていたとされています。

 

そして、

その月見団子を食べることによって

「健康や幸せを手に入れる」

という意味が込められていたそうです。

 

月見団子の数

月見団子というのは、

いくつか段にして飾られているというのが

一般的なイメージではないでしょうか。

 

では、

厳密にはいくつの月見団子が

飾られているかご存知ですか?

 

これには2つ説があります。

 

月見団子の数

  1. 12個(閏年の場合は13個)
  2. 15

 

①は、

その年に出た満月の数を供える

とされているところから

この数になったと言われています。

 

ですので、

閏年の場合は数が1つ増えます。

 

②は、「十五夜だから」

という理由でこの数に

なったと言われています。

 

月見団子の飾り方

月見団子をお供えするための器は、

神事の際に使われる

「三方(さんぽう)」

という台が使われます。

 

そこに白い紙を敷いて、

その上に月見団子をお供えします。

 

もし三方がご家庭に無い場合は、

代わりにお盆やお皿を使っても

問題ありません。

 

上で月見団子の数に決まりがある

ということをご紹介しましたが、

並べ方にも決まりはあります。

 

月見団子の並べ方

  • 12個の場合・・・一段目 9個(3×3)、二段目 3
  • 13個の場合・・・一段目 9個(3×3)、二段目 4個(2×2
  • 15個の場合・・・一段目 9個(3×3)、二段目 4個(2×2)、三段目 2

 

15個並べる際には一点、

並べ方に注意が必要なところがあります。

 

それは三段目です。

 

2個並べる際、

正面から見て縦になるように

並べなくてはなりません。

 

もしこれが横になってしまっていると、

それは仏事になってしまうからです。

 

その他のお供え物

「十五夜」と聞いて、

月見団子以外に思い浮かべる物が

もうひとつあるのではないでしょうか。

 

それは「ススキ」です。

 

これについても月見団子同様、

お供えすることに意味が込められています。

 

「ススキ」をお供えする意味

月明かりに照らされるススキは

趣があっていいですよね。

 

ススキがお供えされるようになったのは、

月見団子と同じく

お米の豊作を願って

ということからとされています。

 

稲穂と見た目が似ているということで

ススキがお供えされるようになったのですが、

実際に稲穂をお供えする

場合もあるそうです。

 

また、

ススキには魔除けの効果があると

信じられていたとも言われています。

 

ススキが用意できない場合は・・・

近年ではススキを見る機会

というのが減っているような気がします。

 

ですので、十五夜にお供え用の

ススキを調達するのが難しい場合があります。

 

その場合はススキが用意

できなくても問題ないでしょう。

 

お月見をしながら月見団子を

食べることを楽しんでくださいね。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。

最近では十五夜のような、昔からの行事やならわしをするというご家庭が減ってきているのではないでしょうか。

 

街中に街灯が溢れ、

ゆっくりと月を眺めることをしなくなった

という人も多いでしょう。

 

十五夜の日は、普段ゆっくり

見ることのない綺麗な月を

思う存分楽しんでください。

 

最後までお読みくださり、

まことにありがとうございました!

 

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