- いんきんたむしは性行為で感染する?
- 女性にうつると症状は臭いは?
「いんきんたむし」という病気をご存知ですか?
名前を聞いたことがあるという方、名前さえも初めて知った!!という方、様々だと思います。
ここでは、「いんきんたむし」の症状や感染経路の他、女性にうつるとどのような症状が出るのかについて解説していきたいと思います。
「いんきんたむし」とはどんな病気なの?

いんきんたむしとは、正式な名称が「股部白癬」と言います。
陰部にいんきんたむしの原因である白癬菌に感染することで、痒みの他、発疹が現れる病気です。
水虫もいんきんたむしと同じ白癬菌であると考えられており、一般的には男性がかかることが多いですが、女性もかかる病気でもあります。
非常に強いかゆみで治療期間も長くなることが特徴であることから、とても厄介な病気だと言えます。特に、夏場は高温多湿であることから、夏に発症する方が多いです。
いんきんたむしの症状とは?

いんきんたむしに罹患すると、症状として最初に現れるのは、強いかゆみです。
かきむしりすぎたことで水ぶくれもでき、患部が赤く腫れ上がり、その症状が外側へ広がっていきます。
陰部だけではなく、お尻や太ももにまで広がり、その患部は非常に強いかゆみで耐えがたい状態になるでしょう。
初期・中期・後期の症状別
初期症状
小さなブツブツや水ぶくれができ、陰部からお尻あたりがかゆくなってくる。
中期症状
ブツブツが円状に盛り上がり、大きく広く広がっていく。
後期症状
皮膚に色素沈着が起こり、日焼け後のように皮膚がむけてしまい、それは広範囲に及びます。
患部に強いかゆみが出る為、かきむしり、その際に出血したり膿が出た場合、その手で他の場所に触れると他の人に感染拡大することもあります。
また、膿までが出だすことで、強いニオイが発生することがあります。これは、いんきんたむしの細菌がニオイを放つ為であると考えられています。
そして、患部から膿が出ても、鼻から遠い位置にあることから、ニオイの特定が本人では自覚し辛いという点があります。
患部の炎症や痒み・ニオイがある

いんきんたむしは「白癬菌(はくせんきん)」が繁殖して起こる病気です。
水虫の病原菌も「白癬菌」である為、家族の中の誰かが白癬菌に侵されていれば、誰にでも生じてしまう可能性のある疾患となります。
もしも感染した場合は患部に炎症が起きる上、強いかゆみがあり、膿が出た場合は強いニオイを放つこともあります。
いんきんたむしのニオイの原因は?

いんきんたむしが陰部に発症することで、陰部のニオイがきつくなります。
しかし、陰部からニオイを放っていても、自分では気がつかないこともあるのです。その為、パートナーが気付いた素ぶりがあれば、遠慮なく聞いてみる、また、パートナーもそれを本人に伝えるべきです。
そのままいんきんたむしのニオイを放置しておいても、状態は良くなりません。早々に医療機関を受診するようにしましょう。
いんきんたむしの細菌が付着した服からニオイが
いんきんたむしは、身体から出る汗や汚れなど、細菌が繁殖した場合にニオイを放ちます。
その為、身体からニオイが出ているというよりも、いんきんたむしの細菌が付着した洋服からニオイを放っていることもあるのです。
しかし、そのニオイを放置しておくと、周囲の人にとっても辛いニオイとなっていることから、白癬菌の病原菌の繁殖を防がなければいけません。
まず自身ができることとしては、皮膚に付いた汗や汚れを拭き取り、肌を清潔にしましょう。洋服についたニオイはお洗濯し、新しい洋服に着替えるようにしてください。
いんきんたむしは高温多湿で細菌が繁殖
いんきんたむしは、人間の皮膚に常駐する細菌であり、通常は異常を起こすことはないと言われています。
しかし、高温多湿な環境下にいることで、細菌が増殖し、繁殖して発症してしまいます。
いんきんたむしの感染経路は?

いんきんたむしの病原菌は白癬菌です。
これは水虫と同じ細菌です。実際の感染経路としては、人から人へ感染し、家族内の水虫患者と接触をすることで白癬菌に感染してしまいます。
また、白癬菌はとても感染力の強い菌であることから、大抵は大勢利用する施設などのトイレ、温泉、ジムやプールといった公共施設に多く繁殖していると考えられています。
そして、白癬菌に感染しているパートナーがいれば、そのパートナーとの性行為によっていんきんたむしに感染することもあります。
もしもパートナーがいんきんたむしに感染していることが分かっていれば、当然ながら性行為は避けるべきです。まずは治療に専念してもらうようにしましょう
その他、白癬菌は、飼い犬や飼い猫といったようなペットを介して感染することもあると言われています。
特に、白癬菌は動物の毛に寄生し、白癬菌に感染しているペットに触れるだけで簡単に感染してしまいます。
もしも、ペットに触れた後、その場所にかゆみや赤みが出た場合は、すでに白癬菌に感染していると言えるでしょう。
いんきんたむしに感染しやすい場所
- お風呂場の腰掛け
- 公共トイレの便座
- 水泳パンツなどを共用すること
- タオルや布団を共用すること
- 公衆浴場など
- プール
- 性行為
- 高温多湿となる環境
- ガードルや補正下着のような強い締め付け感のある下着や衣服
- ストレス過多、疲労時、免疫力が低下している時など
- 身体を不潔な状態にしている時など
いんきんたむしを予防する方法・治療法
いんきんたむしを治療するには、まず、白癬菌が繁殖するような高温多湿な環境をいかに改善できるかによります。
特に、女性の場合はナイロン製の下着も多く、そのような下着は通気性の悪さから、高温多湿の環境となり、白癬菌が繁殖しやすくなってしまいます。
皮膚や陰部が不潔な状態になっていると簡単に感染してしまう為、こまめに下着を交換したり、毎日入浴を欠かすことなく行いましょう。石鹸を使用し、身体の汚れをキレイに洗うようにしてください。
いんきんたむしの治療法は、ドラッグストアなどで販売されている市販薬である塗り薬を使用すると治るケースもあります。
しかし、陰部といったデリケートゾーンであることも踏まえ、病院(皮膚科)できちんと診察してもらった上で、適切な治療薬を処方してもらう方が断然安心です。
それに、市販薬は手軽に購入することができる為、いんきんたむしの症状であることが分かった場合でもすぐに使用することができます。
とは言え、あなたの肌質に合うか合わないかは分かりません。もしも薬が合わなかった場合に、病院を受診してお薬を処方してもらわなければなりません。
さらに薬代が掛かってしまう為、最初から病院(皮膚科)を受診するようにしましょう。
いんきんたむしは、身近なことから感染するため、何も性行為だけが感染経路ではありません。
どうしてもそのようなイメージがあるようですが、もしも性行為による感染が予想された場合でも、恥ずかしがらずに皮膚科を受診する方が良いと思います。
まとめ
いかがでしたか?いんきんたむしは性行為だけが感染経路ではないことが分かりましたね。
また、感染は様々な原因によって起こり、膿が出る場合は強いニオイを放つこともあります。
それらが衣服につくことでさらにニオイの原因となる為、そのような場合はこまめに下着や洋服を着替えるようにしましょう。
いんきんたむしは自己流で治療することは難しいこともあり、治療期間が長くなることも考慮し、きちんと病院を受診し、治療を行うようにしましょう。
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