- いんきんたむしになってしまう原因はなに?
- いんきんたむしになるとどんな症状が出る?臭いはくさい?
- 自然治癒はできる?完治させる方法やおすすめの市販薬はある?
デリケートな場所にできるいんきんたむしは、すいざ感染しても恥ずかしく人に相談できませんよね。
だからこそ、できれば病院などに行かず自分で治したいと思うものです。
しかし、実際に自分で治したり自然完治することはできるのでしょうか。
そこで今回は、そんないんきんたむしの実態や完治に向けてのながれをご紹介したいと思います。
いんきんたむしになってしまう原因はなに?

いんきんたむしとは、そもそもどんなものなのでしょうか。
いんきんたむしはカビの一種
いんきんたむしとは、白癬菌と呼ばれるカビの一種が陰部に感染して起こる皮膚疾患です。
細長い糸の形状をした、皮膚真菌症をおこす菌の一つ。
頭部白癬(しらくも)やいんきんたむし、水虫などの症状を起こす。
この白癬菌は、人間や動物の皮膚や毛髪、爪の主成分であるケラチンを栄養源としている菌です。
だからこそ、これらケラチンの多く存在する表皮の角層に寄生して増殖し白癬となるのです。
いんきんたむしになる原因
いんきんたむしは、どのような原因で感染するのでしょうか。
- 高温多湿
- 不衛生な環境
- 既に菌を持っている人とのシェア
いんきんたむしは、温度が15度以上、湿度が70%以上の高温多湿を好むので、雨季の時期から症状が出やすくなります。
そんな中、不衛生な環境であったり既に菌を持っている家族などと、同じタオルを使ったりする事でその菌は移り繁殖していきます。
発症しやすい位置
この菌は、人の身体で言うと以下の部分に付着しやすく、発症しやすいと言えます。
- 股間
- おしり
- 陰部
このように、身体の部位の中でも比較的熱がこもりやすい部分は要注意です。
いんきんたむしになるとどんな症状が出る?臭いはくさい?

いんきんたむしの、症状もみていきましょう。
いんきんたむしによる症状
いんきんたむしになると、このような症状が出てくるので自分でもすぐに気付きます。
- 赤いポツポツとした湿疹
- 辛いかゆみ
- 皮膚が盛り上がってただれる
特に、かゆみに関しては眠れないくらいかゆくなることもあります。
また、お風呂で体温が上昇するとかゆみはより強くなります。
その場合、掻きむしってしまうともっと酷くなります。
- 出血
- 膿が出る
- 色素沈着
さらに、膿が付いた手で他の場所や人に触る事で感染箇所が増えてしまう恐れもあります。
いんきんたむしは臭う?
いんきんたむしに気付くもう一つの理由が、その強烈な臭いです。大体の人が陰部がかゆくなり、かいたその手を匂うと異常な臭いにびっくりすると言われています。
よく言われるのは、”チーズのような発酵物質の臭い”ですね。一方、いんきんたむしに関わらずにおいの物質をつくっているのは細菌です。

生乾きの洗濯物もそうですよね。
きちんと乾かなかった洗濯物に、菌が発生し臭いの原因となるのです。つまり、汗をかくとにおいがキツなると思っている人もいますが、汗自体はほとんど無臭なのです。
要するに、細菌が汗を餌にし老廃物を放出し臭いを放っているのです。これが体臭のメカニズムであり、いんきんたむしにおいも白癬菌の繁殖によるものだと言えるのです。
自然治癒はできる?完治させる方法やおすすめの市販薬はある?

では、いんきんたむしの治し方を見ていきましょう。
まずはデリケートな場所なので、できれば病院など行かず、自然治癒力で完治できないものか気になるところです。
自然治癒は難しい
いんきんたむしは、まず自然治癒で治すのは難しいと言えるでしょう。
例えば、水回りに発生するカビが自然に無くならないのと同じです。

殺菌には、カビ専用の洗剤などを使いますよね。
いんきんたむしも、カビの一種なのでこれと同じ事が言えるのです。
放置するとより酷くなる
また、放置すれば菌は増え陰部以外へと広がってしまう恐れがとあるのです。
さらに、ひどいかゆみにずっと悩まされることにもなりますよね。
それであれば、すぐに正しい治療を行い綺麗に直した方が絶対に良いのです。
治療は皮膚科
そんな。いんきんたむしを治す方法としては病院にいく人も多いですよね。

その際は、一般的に皮膚科に行きます。
そこで、患部の粘膜から一部を採取し、顕微鏡で検査します。
白癬菌は肉眼では見えないため、確実にいんきんたむしか確認するには医師による検査が必要です。
また、治療は主に抗真菌薬の塗り薬で行い、症状は1週間ほどで改善していきますが、完治するには1ヶ月は薬を塗り続ける必要があるでしょう。
市販薬はクリームタイプがオススメ
次に、病院ではなく市販薬で直す場合、種類もいくつかあるので選び方を見ていきましょう。
- クリーム
- 液体
- パウダースプレー
- 軟膏
- ゲル

この中で、ベストなのはクリームです。
また、スプレーは広範囲に塗りやすく湿った部位に適していますが、かいた部分に滲みやすいので、きちんと付着してくれるクリームタイプを選びましょう。
市販薬の選び方
市販薬を選ぶときは、以下の成分が配合されているかを確認する事が大切です。
抗ヒスタミン剤
- ジフェンヒドラミン
- クロルフェニラミン
“ヒスタミン”という物質のはたらきを抑制する成分です。
ヒスタミンは患部のかゆみや腫れを起こすので、そうした症状を改善する目的で配合されるものです。
局所麻酔成分
- リドカイン
- ジブカイン
局所麻酔成分は、かゆみを伝える神経を一時的に麻痺させることで、かゆみを感じにくくします。
殺菌成分
- イソプロピルメチルフェノール
- ベンザルコニウム
細菌による感染を防ぐ成分です。
これが配合される事で、細菌自体にも効果がある上、二次感染も抑制する事ができます。
抗炎症成分
- グリチルレチン酸
赤みや腫れ、痛みなどそうした症状を鎮めるための成分です。
完治にはラミシールがおすすめ
そんな中、最もオススメしたいのは”ラミシール”です。
他の市販薬で治らなかった人も、ラミシール配合のものを使用する事で完治を目指す事ができます。
ラミシールは、皮膚糸状菌などの真菌細胞膜の生合成に必要な酵素を、阻害することにより真菌の増殖を抑制しいんきんたむしの原因となる菌を死滅させるといわれています。
量に注目
いんきんたむしの医薬品は、大体10グラムのものが多いです。
確かに、10グラム塗り終えるとかゆみがなくなり、一見完治したように思えて薬を塗るのをやめる人が大半です。
しかし本来、いんきんたむしを完治する為に必要な量は60グラムと言われているのです。
そうすると、使い切るのには一ヶ月以上かかる事になるので、いんきんたむしの原因である白癬菌を最後まで撃退してくれるのです。
早く完治するためにできる事
また、早く完治する為にはこのようなことを気を付け生活しましょう。
- 薬を塗り続ける
- 清潔に保つ
- タオルや衣類は他人と分ける
- 温泉やプールは控える
- 性交渉は控える
このように、正しく治療していけば市販薬でも完治を目指す事が十分にできます。
さいごに
いかがでしたか。いんきんたむしは、男性だけでなく女性にも増えていると言われています。
また、感染力もあるので自分だけが気を付けていても見えないところで感染してしまう事がわかりましたね。
また、もしいんきんたむしになってしまったら、正しい治療を早めに行いましょう。
さらに、自分で治したい場合は菌に効く成分がきちんと配合されているものを正しい使用法で使う事が大切です。そうする事が、感染を防ぎ完治できる一番の方法なのです。
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