- パスタを消化する時間は?
- パスタは消化に悪いから消化不良や胃腸炎なら注意?
イタリアンといえば、定番はピザとパスタですよね。
特にパスタはわざわざお店に行かなくても、麺を茹でて出来合いのソースをかけたただけでも作れてしまいます。
そんなパスタって消化が良いのか、ほかの麺類と比べてどうなのか考えたことがありますか?
パスタを身体が消化するのってどれぐらいの時間がかかるの?
パスタは消化に悪い?消化不良や胃腸炎なら注意したほうがいいの?
このコラムでは、パスタを身体が消化するのってどれぐらいの時間がかかるのやパスタは消化に悪いのか、消化不良や胃腸炎なら注意したほうがいいのかなどについてご紹介していきたいと思います。
パスタを消化する時間は?
パスタを口にしてから、胃に胃内滞留時間は2時間~4時間程度です。
参考までに他の食べ物は以下のようになっています。
- 20分~30分 果物
- 1時間~2時間 の 野菜
- 4時間~5時間 タンパク質
パスタの麺は小麦粉を塩と水で練っただけのものです。
小麦粉の種類によって多少の差は出ることはあります。
しかしながらパスタの麺自体は特別消化の悪いものとはいえないでしょう。
パスタは消化に悪いから消化不良や胃腸炎なら注意?
先ほどご紹介した通り、パスタは麺だけ見れば特に消化の悪いものとは言えません。
ですが、パスタって基本的に麺だけで食べるものではないですよね。
メジャーなものでいえば
- スパゲティー・ミートソース
- ナポリタン
- カルボナーラ
- ペペロンチーノ
あたりでしょうか?
あとこれはメジャーとは言えないかもしれませんが、明太子パスタなんかもありますね。

どれもこってりしていますよね。
ミートソースはそもそもミートが肉なうえに、ソースにもたっぷり油が含まれています。
これが消化に良いはずはありませんよね。
カルボナーラなんてクリームたっぷりです。
クリームは美味しいですが、乳製品としては非常に消化が悪いのです。
また、おまけでつけ足した明太子も消化に悪いと言われていますね。
わざわざ胃腸が弱っているときに食べるようなものではないですよね。
パスタは茹ですぎると消化に悪い?
パスタの麺自体も茹で方によって消化の良し悪しに差が出るそうです。
「パスタは茹ですぎると消化に悪い」というのはパスタの本場、イタリヤでは常識らしいのですがご存知でしたか?

パスタを硬めに茹でることを「アルデンテ」といいますね。
小麦粉にはグルテンという成分があるのですが、このグルテンはデンプンを包み込んでいます。
このグルテンがデンプンを包み込んでいる状態というのが、消化酵素が入り込みやすく、その結果消化がしやすいそうなのです。
パスタを茹ですぎてしまうと、このデンプンがグルテンの外に流出してしまうのです。
これによって、パスタは茹ですぎると消化が悪くなるという結果になるのです。
また、消化が悪くなる以外にも、茹ですぎることでパスタに含まれるビタミンB1などの栄養分もお湯の中に溶けだしてしまいます。
かといって、あまりにも茹で時間を短くしすぎてしまうと、芯が硬くて食べられませんし茹ですぎると今度は消化が悪く栄養分も抜けたものになってしまいます。
ですから、パスタを茹でるときには袋に書いてある茹で時間をちゃんと守ることが重要なのです。
消化が悪くなると点もそうですが、栄養分が水分に溶けだしてしまうという点はパスタでは致命的ですよね。
同じ麺類でもラーメンやうどんやそばならば、麺を茹でたお湯をそのままスープや汁に使ってそれも飲んでしまえば結局同じかもしれません。
でも、パスタの場合、スープパスタでもない限り麺を茹でたお湯ってそのまま捨てちゃいますよね。
お湯と一緒にパスタの麺に含まれていた栄養分も捨てちゃっていたなんて、今まで麺を長めに茹でていた人はショックなんじゃないでしょうか?
よく煮込んで柔らかくしたほうが消化がよいって絶対思ってしまいますよね!
生パスタの場合は?
硬い状態の麺であれば、アルデンテに茹でるのが良いのです。
ただ、どんなパスタでもアルデンテに茹でるのが正解とは限らないのです。
アルデンテとは、パスタの芯に少し歯ごたえが残っている状態ですよね。
生パスタは、作る工程で麺を乾燥させていません。
ですから生パスタの麺は水分を含んでしっとりとしています。
なので、生パスタは茹で時間を長くしようが、短くしようがアルデンテの状態にはならないのです。
パスタはどんな人におすすめ?
パスタはどんな人が食べるのに適しているでしょうか?
パスタは食べるとすぐにエネルギー源に変わります。
なのでパスタは瞬発力が必要とされるようなアスリートには向いている食事と言えるでしょう。
反面、マラソン選手のように持久力を必要とするスポーツにはあまり向いていません。
パスタと他の麺を比べると?
麺といえば、パスタ以外にもラーメン、うどん、そばもありますよね。
これらは消化に良いのでしょうか?
ラーメンは消化に良い?
まず、麺といえば、一番人気があるのはラーメンですよね。
ラーメンの麺の成分を見てみると、小麦粉以外にも油も使われています。
なので、ラーメンは消化が良い食べ物とはとても言えないでしょう。
また麺だけなく、スープも味が濃いうえに、脂が多く含まれています。
また、ラーメンに入っている具材であるチャーシューやメンマも消化が良いとは言えません。
また、ラーメンの具材の定番といえば、卵もありましたね。
卵は、ラーメンの場合茹で卵で入っていますよね。
卵は、半熟の状態が一番消化が良く、生卵の状態が一番悪く、茹で卵の状態はその中間ぐらいです。
ですから、卵に関しては良くも悪くもないという感じです。
また、カップラーメンは普通のラーメンよりも消化が悪いようです。
ですので、ラーメンがどう考えても胃腸が弱っているときに食べるのには適していません。
ラーメンは日本人の好きな麺類一位
でも、脂がのってこってりしたラーメンて美味しいですよね~!
私も大好きだし、日本人が好きな麺類といったらやはりラーメンですよね。
調べによると、日本人が好きな麺類のアンケートの結果は
- 1位 ラーメン
- 2位 そば
- 3位 うどん
だったそうです。
その中でもラーメンの人気はダントツで、全体の33%も占めていました。
いろいろ調べてみたところ、調べた対象や時期によっては蕎麦よりもパスタやうどんの順位が上にくることもありましたが、どんなアンケートでもラーメンが一位であることに変わりはありませんでした。
ラーメンはスープも味噌、醤油、塩、とんこつとバリエーションが豊富ですし、独自の味を出しているラーメン屋さんたくさんありますよね。
想像はしていましたが、ラーメン強いですね!
蕎麦は消化は良い?
では蕎麦はどうでしょうか?
蕎麦の麺に使われているのは小麦粉ではなく、蕎麦粉です。
蕎麦粉は吸収がよいので、蕎麦は比較的消化の良い食べ物と言えるでしょう。
ただ、蕎麦にはつなぎとして小麦粉や山芋が使われていることが多いです。
ですので、成分によって蕎麦の消化の良さも変わってくるでしょう。
また、蕎麦を食べる場合はなるべくしっかり茹でた方が消化が良くなります。
ちなみに、ざる蕎麦のように冷たくして食べるのは胃腸が弱っているときは身体が冷えてしまいますので、おすすめできません。
暖かい蕎麦を食べるようにしましょう。
そうめんは消化に良い?
ではそうめんはどうでしょうか?
実はそうめんもあまり消化が良いとは言えません。
理由の一つはラーメンと同じでそうめんも麺を作る工程で油を使用しているからです。
また、そうめんが消化が悪い理由は食べ方にもあります。
そうめんってあまり噛まないでもするすると飲み込めてしまいますよね。
このあまり噛まないということにより、さらに消化が悪くなってしまうというわけです。

消化を意識して、そうめんを食べるときはよく噛んで食べるようにしましょう。
また身体が冷えてしまうので、冷たくしすぎに食べた方が良いでしょう。
でも、氷で冷やして、流し込むようにするすると食べるのがそうめんの醍醐味なんですよね・・・笑
うどんは消化に良い?
他の麺類について紹介してきましたが、結局麺類で一番消化がいいのはうどんでしょう。
うどんに使われている炭水化物は非常に消化が良いのです。
炭水化物は、糖質と食物繊維で構成されているのですが、うどんの炭水化物は、人間の体が消化可能な糖質の割合が高いのです。
なので、消化が早くエネルギー源として吸収されやすいのです。

うどんもパスタと同じく、小麦粉が主成分です。
また、うどんはラーメンのように作る過程で油が使われていません。
消化を良くしようと思ったら茹で時間も重要なのです。

そこはパスタと同じですよね。
うどんは消化に良いことから、体調が悪いときに食べることもおすすめですが、今までお母さんのおっぱいだけ飲んでいた赤ちゃんに普通の食べ物に慣れさせるために離乳食にも使われているぐらいです。
また、せっかくうどんがよくても具材に消化の悪いものを選んではいけません。
天ぷらや、油揚げなどの油の多いこってりたものは避けて、ネギなどにしましょう。
また肉うどんなどもありますが、肉も当然消化に良いものではありません。
でも、私自身うどんが好きで、丸亀製麺によく行きます。
必ずと言っていいほど、釜揚げ麺とかき揚げの天ぷらなどをセットで頼みます。
あの組み合わせ最高なんですけどね~!
よく言われるように美味しいと感じるものって大抵身体に悪いのです!
パスタの本場イタリヤでは風邪のときもパスタを食べる?
では、パスタの本場、イタリヤでは、風邪をひいたときや胃腸が弱っているときは何を食べるのでしょうか?
それでもやはりイタリヤ人はパスタを食べるのだそうです。
そんなときだけうどんを食べるなんてことはありません。
ただ、当然ながらそんなときまでミートソースやナポリタンとしてパスタを食べるわけではありません。
野菜で作ったヘルシーなスープに小さいパスタを混ぜて食べたりするようです。
また、イタリヤ人もこのときばかりは芯を残したアルデンテに茹でるのはなく、軟らかくなるまで煮込んだ状態でパスタを食べているようです。
イタリヤ人にとってのパスタは我々日本人にとってのお米のような主食です。
ですから、病気だからと言ってパスタを食べるのをやめたりはしないようです。
我々日本人も、ふだんは普通にごはんを食べていますが、体調悪いときはおかゆにして食べたりしますよね。
イタリヤ人もそれと同じで、体調悪いときは食べるパスタの種類を変えたり、調理の仕方を変えたり工夫しているってことですね。
また、イタリヤ人の場合はリゾットも食べるようです。
まとめ
ここまで読んでみていかがでしたでしょうか?
私もパスタは大好きなのでよく食べていますが、パスタはあまり茹ですぎると消化に悪いといのは知りませんでした。
世間一般にも日本人にはあまり知られていないのではないでしょうか?
よく茹でたら柔らかくなるから消化にも良いって思ってしまいますよね!
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