• アキレス腱が太くなる理由とは?
  • アキレス腱とコレステロールの関係とは?

他の人と比べて、足首が太いなと思ったことがある人はたくさんいます。

足首の太さはアキレス腱の太さに通じている、ということを知っている人はあまりいません。

 

アキレス腱といえば、ふくらはぎのあたりをイメージする人も多いですが、実際は足首の後ろに位置しています。

 

アキレス腱は、歩いたり走ったりする際に重要な意味を盛るので、太い方が良いのではないかと考える人もいますが、そういうわけでもありません。

 

基本的に長さ15cm程度の腱で足首にいくにしたがって細くなるのが通常です。

 

なので、アキレス腱が太いというのは、何か病気なのだろうかと心配になるかもしれません。

 

アキレス腱が太くなる原因や改善方法のご紹介と、アキレス腱の太さには関係しているといわれるコレステロールについてやその理由もあわせてご紹介していきます。

 

アキレス腱が太くなる理由とは?

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アキレス腱が太くなってしまった場合、もしかすると病気なのでは?と不安に感じる人も多くいます。

 

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しかし、病気が関係している場合は、健康診断などで数値の異常がわかったり、何らかの体調不良が必ず起きます。

 

そういった症状もなく、アキレス腱が太くなってしまった場合は、別の原因が考えられるので、いくつか知っておくようにしてください。

 

生まれつきのことで仕方がない!?

アキレス腱が太い、というのは実は生まれつきのことがほとんどで、仕方のないものです。

 

なぜなら、アキレス腱というのは、急激な体重増加でもない限り、一定の太さを保っています。

 

そのため、急にアキレス腱が太くなるということはなく、元々アキレス腱が太いので、足首が太いということになります。

 

ただ、生まれつきだから、もう足首は細くならないのだろうかと悩んでしまう人もいますが、アキレス腱自体を細くすることができなくても、アキレス腱周りを細くすることは可能です。

 

アキレス腱周りを細くする方法

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方法としては、足首をよく回すことです。

 

マッサージも効果的ですが、継続することを考えるとなかなか難しいという人が多いです。

 

アキレス腱周りを細くする方法
  • 足首をこまめに回す
  • つま先立ちをする
  • 日頃からよく歩くこと

 

足首をこまめに回す

細くするためには、継続性が必要になってくるので、足首を暇があればこまめに回すと効果的ですよ。

 

回す回数は左右それぞれ5回ずつくらいを目安に、気がついた時に回していると、徐々に足首周りがすっきりするのを感じられます。

 

つま先立ちをする

同じように簡単で、手軽な方法としては、つま先立ちです。

 

歯磨きや料理をしている時、電車を待っている時に、つま先立ちをしてかかとを下ろすという動作を10回行います。

 

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これを1セットと考えると1日3セットから5セットやると効果的ですよ。

 

ただし、つま先立ちはアキレス腱に負担をかけるので、必ず行う前に軽くアキレス腱を伸ばしてから行うようになってください。

 

手軽なので、ついつい事前準備をせずにやってしまいがちですが、アキレス腱を負傷する原因にもなるので、必ず事前準備はしてからにしましょう。

 

日頃からよく歩くこと

また、普段からできることとしては、歩くことです。

 

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運動不足はむくみや脂肪蓄積を招き、さらには脂肪の燃焼率を下げます。

 

いくら食事やちょっとしたエクササイズに気を配っていても、もともとの脂肪燃焼が悪ければあまり効果を得ることはできません。

 

そのため、日頃からよく歩くことがとても大切なことです。

 

例えば、駅まで歩いてみたり、階段を使ってみたりと生活の中で運動量を増やすことも十分に可能なので、歩くことは効率の良い運動方法だと言えます。

 

歩く時はキレイな姿勢を保ち、前を見て歩くようにするとより効果があります。

 

むくみも原因?

足首が太いと感じる大きな原因で、むくみも考えられます。

 

足というのは疲れが足首に溜まるとも言われているくらいなので、足首はむくみやすい部分だと言えます。

 

むくみの原因は、立ち仕事をしている人に多くみられ、ずっと立っていると血行が悪くなり、余分な水分が溜まりやすくなります。

 

そのため、足が太く見えるのです。

 

むくみの解消に!食生活や飲み物、マッサージが効果的

むくみは運動も大事ですが、食生活や普段飲む飲み物でも改善することができます。

 

また、マッサージを行うこともむくみの解消に効果的ですよ。

 

からだの中からキレイにする!
食べ物や利尿作用のある飲み物を摂る

まず、食生活ですが、青魚や納豆を食べると体内のコレステロールバランスを整えてくれるので、体の中からキレイになることができます。

 

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また、尿が溜まりやすくなっているので、利尿作用のある飲み物がおすすめです。

 

緑茶は利尿作用が高いですが、カフェインも配合されているので、夜飲むには向いていません。

 

そこで、最近では美容にも良いとされているとうもろこしのひげ茶を飲む人が増えています。

 

とうもろこしのひげ茶は、利尿作用だけではなく、体内の水分や塩分をしっかりと排出してくれるので、体に老廃物が溜まりにくくなります。

 

むくみの原因が除去される上に体内環境も改善されるので、メリットが多いお茶だと言えます。

 

お風呂に入りながらマッサージ

また、入浴中のマッサージも効果的です。

 

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ゆっくりとお湯に浸かり、体が温まったタイミングでマッサージを開始してください。

 

マッサージ方法は、アキレス腱の下部分のへこみに指をあてて、ふくらはぎにむかってこするように刺激をします。

 

ふくらはぎとアキレス腱を左右5回ずつ繰り返すことによって、血行が良くなり、むくみを解消することができます。

 

足首がむくんでいると、どうしてもマッサージが足首に集中しがちですが、そもそものむくみの原因が血行不良なので、足首だけをマッサージしても意味がありません。

 

そのため、ふくらはぎも一緒にマッサージすることで効果を得ることができます。

 

この点はポイントとして覚えておくようにしてください。

 

放っておくとセルライトに!

むくみを放っておくと、最も怖いのがセルライトです。

 

セルライトは太ももやお尻にできるイメージが強いですが、足首にもできます。

 

むくみに気付かずに塩分の高い食事を繰り返していると、アキレス腱に老廃物を溜め込んでしまいます。

 

そうなると水分の排出が鈍くなり、どんどん足首は太くなります。

 

体に余分なものが溜まっている状態だと、真皮と呼ばれる部分が断裂を起こし、セルライトに変身させます。

 

老廃物を溜めないためには、リンパや血行の流れを良くするように、しっかりとマッサージをすることです。

 

また、冷えも大敵なので、部屋の中でも靴下を履いたり、温かいものを飲むようにするなど、自分でできる部分は対策していくようにしてください。

 

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アキレス腱に老廃物を溜めないためには、足首を柔軟にしておくこともポイントです。

 

簡単なストレッチで足首の柔軟性は高くなるので、覚えておくと便利ですよ。

 

アキレス腱伸ばし、と呼ばれるもので、学生の頃に体育の前に行った体操です。

 

アキレス腱伸ばしの方法を思い出してみよう

しかし、正しいアキレス腱伸ばしができる人が意外に少ないので、ご説明します。

 

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まず、立った状態で足を大きく前後に開きます。

 

後ろの足のかかとをしっかりと床につけ、前の足は体重をかけた状態で少しだけ曲げます。

 

この姿勢を10秒程度キープし、前後逆にして同様のポーズを行います。

 

この繰り返しを10回程度やりましょう。

 

次に床に片足を立ててしゃがみ、お尻が浮かないようにします。

 

その姿勢から両腕をヒザの上に乗せ、立てたヒザを前に伸ばすようにしてください。

 

この状態も10秒キープし、左右5回ずつくらいやると効果的です。

 

アキレス腱とコレステロールの関係とは?

むくみもなく、体型的にも痩せているのにアキレス腱が太い人がいます。

 

また、食生活に気をつけていたり、しっかりと運動をしている人でもコレステロール値が高い人もいます。

 

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それらの理由は、様々ありますが、最も考えられる理由は『家族性高コレステロール血症』という遺伝病です。

 

日本人の500人に1人は、遺伝によってコレステロール値が下がらない『脂質異常症』だと考えられています。

 

脂質異常症とは?

コレステロールは、肝臓で作られている場合がほとんどです。

 

肝臓で作られたコレステロールは、血中の酸素によって変化し、LDLと呼ばれる物質になって、全身の組織に組み込まれていきます。

 

通常であれば、一定量のLDLに保たれているはずが、家族性高コレステロール血症の人は、体内の処理がうまくいかずに蓄積し続けてしまいます。

 

これが結果的に、コレステロール値を増加させる要因になります。

 

コレステロール値が増加した状態のままだと、皮膚やアキレス腱に沈着し、黄体腫と呼ばれる隆起となって、アキレス腱を太くします。

 

そのため、アキレス腱が太い場合、家族性高コレステロールが疑われることが多いです。

 

LDLは血中を移動している時に、血管の表面を傷つけます。

 

それによって、血管に傷が溜まり、こぶのようなものができ、血管を狭くさせます。

 

血管が狭くなると動脈硬化の原因になったり、心筋梗塞を引き起こすので、放っておいてはいけません。

 

脂質異常症の症状

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遺伝病なので、かなり若い年代から発病しやすいことがわかっています。

 

わかっている大まかな症状は、10代のうちに肘やアキレス腱などに黄色腫ができ、塊として目視できる場合もあれば、足首が太い程度に感じる場合もあります。

 

年齢を重ねていくと、黄色腫が1cmから5cm程度に大きくなることが多く、段々と階段の上り下りが苦しく感じたり、運動機能が落ちていきます。

 

小児のうちからコレステロール値が異様に高く、家族に同じ病気の人がいれば家族性高コレステロール血症の可能性が高くなります。

 

食事の改善や食べ方にも気をつける

治療自体は、コレステロール値を下げる薬を飲んだり、人工透析のように血液からLDLを取り除いて体内に戻す、という方法まであります。

 

ただ、初期の頃は食事療法で改善が見込めるので、どのような食事が良いのか知っておくようにしてください。

 

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まず、大事なことはコレステロールの低い食事を心がけることです。

 

低脂質で塩分が少ない、野菜中心の生活を行ってください。

 

注意する食材は、コレステロールを多く含む内臓類や魚卵、飽和脂肪酸の含まれる肉の脂身やバターです。

 

コレステロールを多く含む食材は、日頃から慣れ親しんだ味だったり、美味しいと感じやすいですが、徐々に慣らしていくようにしてください。

 

やはり、食事というのは、体内に直に影響を与えるので、非常に重要な問題です。

 

また、塩分も摂りすぎると高血圧を招き、動脈硬化が促進されます。

 

薄味は最初の頃は物足りないかもしれませんが、必ず慣れるので時間をかけて改善するようにしてください。

 

一方でコレステロール値を下げやすい食材は、食物繊維を多く含むものです。

 

例えば、海藻類やきのこ類、にんじんやブロッコリーといった緑黄色野菜はコレステロールと深い関係があるので、積極的に取り入れるようにしてください。

 

1日の目安量は350gなので、毎食食べると効果が上がります。

 

さらに食べ方を気をつけることも大切で、つぎのことを意識するとより体に良い影響があります。

食事の中身だけでなく食べ方にも気をつけよう
  • ゆっくり噛むこと
  • 食後すぐに寝ないこと

 

また、適度な有酸素運動も効果があると考えられているので、自分のできることから少しずつ生活改善を進めてください。

 

しかし、何をどうしてもコレステロール値が高いままの状態であれば、別の治療法を医師と相談するようにします。

 

 

まとめ

アキレス腱というのは、日頃からあまり意識しない部分です。

 

しかし、むくみや太さを放っておくと重大な病気の見逃しにつながったり、セルライトを作り上げてしまう可能性があります。

 

どのような原因で足首が太くなっているのか、太さ以外の体調の変化はないのかどうかによっても、病気かどうかの判断材料になります。

 

また、どのような理由だとしても、コレステロール値との関係性は非常に大きいので、普段の食生活の改善はかなり重要なポイントです。

 

塩分と脂質はコレステロール値に直結してくるので、メニューを考える時は配慮してください。