• そら豆を食べ過ぎるとアレルギー症状に?
  • そら豆をたくさん食べると下痢に?

そら豆って若返りのお野菜と呼ばれていることご存知ですか?

こんなネーミング聞くと、たくさん食べたくなっちゃいますよね(笑)

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でも、食べ過ぎは良くないの?なぜ、体調悪くすると言われているの??

今回は、そんなそら豆について詳しく説明していきたいと思います。

そら豆とは?

そら豆は、ダイズやラッカセイ、エンドウマメ、インゲンマメ、ヒヨコマメと共に6大食用豆と呼ばれています

 

古くから世界各地で栽培されており、日本へは8世紀ごろ渡来したといわれています。現在でも、旬の時期がはっきりしていると言われる食材のひとつです!

 

大豆アレルギーを回避するための代用食品の原料にも用いられています。イカリ豆や甘納豆などの加工品の方が広く知れ渡っているでしょうか?

 

中国料理に欠かせない調味料の豆板醤(とうばんじゃん)は、そら豆を発酵させて作られていることご存知でしたか?

 

そら豆の名称について

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一般的には「そら豆」ですが、地域によって色々な呼び名があります。

そら豆・呼称の違い
  • 「空豆」
    豆果(さや)が空に向かってつくため
  • 「蚕豆」
    蚕を飼う初夏に食べ、さやの形が蚕に似ていることから
  • 「大和豆」
    奈良県での呼ばれ方
  • 「唐豆」
    四国地方での呼ばれ方
  • 「がん豆」
    静岡県や三重県での呼ばれ方
  • 「四月豆」
    4月頃から収穫される豆となっているから
  • 「五月豆」
    5月頃に収獲される豆となっているから
  • 「冬豆」
    冬の時期に植えるから
  • 「雪割豆」
    前年の秋に植えられ、雪の時期を通り越した後に収獲されることから
  • 「胡豆」
    胡豆は中国においてのそら豆の呼ばれ方
  • 「ノラマメ」
    古代からあるそら豆の古代名

などなど、本当にたくさんあります。その他にも、飲食店などでは「天豆」と表示している場合もありますね。

 

そら豆の旬の時期とは?

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主な産地は、鹿児島県や千葉県などですが、比較的育てやすい植物なので日本では全国各地で生産されています。

地域によって多少違いはありますが、一般的には4月から6月にかけてが旬の時期といわれてます。温暖な地域の方が収穫時期が早いので、同じ日本でも鹿児島県の方が一足お先に旬の味覚を味わうことができますね。

 

そら豆は時間の経過とともに食感や旨味成分が急速に落ちていくといわれていて、(『美味しいのは3日だけ』なんて言われるほど)スーパーなどの店頭に並ぶ期間は短いので、見逃さないようにしなくてはいけませんね!

 

そら豆の食べ方

まず、さやは茶色いところがなく、ふっくらしていて緑色の濃いものを選びましょう。

 

水1リットル、塩大さじ2、酒100ミリリットル

  • さやから豆を取り出す
  • 包丁で黒い部分に切り込みを入れる
  • 水を沸騰させ塩とお酒を加えたら中火を保ち、そら豆を入れて2分加熱する
  • すぐにザルにあけて冷ます(水にはさらしません)

 

※豆の量や固さの好みによって調節してくださいね。

外して食べてしまいがちな薄皮の部分には、食物繊維が多く含まれているので、食べにくいかもしれませんが一度チャレンジしてみてください!

 

ちなみに、薄皮だけではなく「さや」そのものも食べることができますよ。ビールのおつまみや、お子様のおやつにも最適ですね。

 

塩ゆででも、さやごと焼いて中のマメをそのまま食べるという方法でも美味しいそら豆。煮物や炒め物、スープなどにも最高です。揚げて塩を振った「いかり豆」も美味しいですね。

 

そら豆の栄養について

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非常に栄養価が高く、強い抗酸化作用があり、老化やがんの原因になる活性酸素を取り除く働きがあるといわれてます。

たんぱく質、ビタミンB1、B2、C、カリウム、鉄、銅などをバランスよく含みます。特にビタミンB2は、大豆の次に多く含まれているといわれています。健康な皮膚・髪・爪をつくりや血管の若さを保つ働きがありますよ。

 

また、利尿効果もあり体内の滞った水分を排出してくれるので、むくみもスッキリです!貧血気味の方には、ホウレン草よりも鉄分が多いのでオススメです!

 

そら豆はこんな方にオススメ

そら豆を食べるべき方
  • お酒をよく飲む方に(悪酔い・二日酔い対策に)
  • 貧血予防・改善に
  • むくみ・便秘対策に
  • 血圧が気になる方に
  • コレステロールが気になる方に
  • 肌荒れ・肌老化予防に

 

効果が期待できる食べ合わせ

タイトル
  • そら豆+牛肉、鶏肉、牡蠣、酢など
    体力回復、スタミナアップ
  • そら豆+きゅうり、カボチャなど
    むくみ解消
  • そら豆+トマト、玉ねぎなど
    高血圧、動脈硬化の予防
  • そら豆+牛乳、白菜、リンゴなど
    胃腸を丈夫にする、便秘の予防改善に

さて、ここまで説明した通り、栄養価も高くさまざまな料理にも広く用いられるそら豆。本当に食べ過ぎは良くないのでしょうか?

 

そら豆の食べ過ぎによるアレルギー症状

 

そら豆は豆類の中でもアレルギーが比較的出にくい食品と位置づけられています。

(政府が発表している特にアレルギーを起こしやすい食品の一覧にも入っていません。)

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ただし、個人差や体質もあるので、必ずしもアレルギーが出ないとは限りません。

もし、アレルギーが出た場合の症状としては、食後に口周りや口の中などが赤く腫れたりすることがあります。これを『口腔アレルギー症候群』といいます

 

個人差がありますが、ひどい場合には身体中に蕁麻疹(じんましん)が出ることもあります。

 

食物アレルギーの場合は、その原因となる食べ物を食べなければ改善することもあるので、反応があった場合は、早めに病院に行ってみてください。

 

腹痛や下痢

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そら豆には食物繊維が多く含まれています。中でも『不溶性食物繊維』が100gあたり8gと高めです。

『不溶性食物繊維』とは、体内の有害物質を外に排出するという効果があり、普通ならば嬉しい効能なんですが摂取しすぎることで下痢の症状を引き起こすことがあります。

 

腸内を刺激し、便を排泄する働きが活発になりすぎる為ですね!

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またそら豆には、『サポニン』や『レクチン』という物質が含まれています。

『サポニン』には、抗ガン作用やコレステロール低下作用など、さまざまな健康増進作用があるのですが、胃腸の弱い人が食べ過ぎると下痢を引き起こすことがあります。

 

『レクチン』には、免疫系を強化したり活性化したりするという有用な一面がある一方、下痢や嘔吐といった症状を比較的簡単に引き起こすとされています。

 

適切な分量を摂るには良いのですが、身体に良いからといって摂りすぎるとさまざまな症状が出やすいのかもしれませんね!

 

ソラマメ中毒とは?

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ソラマメ中毒とは、そら豆に含まれている毒性物質により溶血性貧血を起こす食中毒のこと。

日本ではあまり報告がないようですが、そら豆を主食としている地中海沿岸・北アフリカ・中央アジアではよくみられるようです。

 

発熱・黄疸が起こったり、遺伝子疾患による溶血性貧血によって最悪の場合は死に至る場合もあるソラマメ中毒。時にはそら豆の花の花粉を吸うだけでも引き起こすことがあるそうです。

 

こういった中毒症状のことは「ファビズム」と呼ばれています。しかし、日本では特に主食として食べている訳ではないので、あり得ない程の大量摂取しない限りは神経質に考える必要はなさそうです。

 

旬のものを食べると免疫が強くなって風邪を引きにくいなどと昔から言い伝えがありますよね。健康や美容に良いからと摂りすぎることなく、なにごとにも程々に、適量摂取が良いということですね!美味しく食べて健康に!

 

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