- ハリネズミによるアレルギーの症状とは?
- 針が刺さると喘息になる?
ハリネズミは見た目にも可愛く、最近ではペットとして人気があります。
ペットが飼えない人には、癒される『ハリネズミカフェ』も大人気です。
そんな人気のハリネズミなんですが、触るとアレルギー症状が出たり、喘息になったりするのでしょうか?
今回はハリネズミについて詳しくご紹介していきたいと思います。
ハリネズミによるアレルギーの症状とは?
ハリネズミは比較的アレルギーが出ないと言われています。
ですが、中にはハリネズミを触っていたら『かゆくなった』『皮膚が赤くなった』『じんましんのようなものができた』など、皮膚に異常がみられるケースがあるようです。それはずっと続く訳ではなく、一時的に症状が出るという人が大半のようですね。
背中の針が原因?
ハリネズミの背中の針は先端が鋭くとがっている為、少し触れただけでも刺激になります。なので敏感肌の方やアレルギー体質の方は、もしかしたら症状が出やすいのかもしれませんね。
唾液が原因?
ハリネズミは自分の唾液を体に塗り付けるという行動をします。その行動の原因にはいろいろな説があるのですが、その唾液に反応して皮膚に症状が出るとも言われています。
草負けと同じ?
草負けというのは、草むらなどでむきだしの肌に草が当たることで細かなキズがついて、かゆくなったり、赤い発疹が出来たりする症状のことです。
草と針、違いはありますが、どちらも先端が細く擦れることによって起こるので、症状的には似てると思われます。
ただ、まだまだ謎が多く研究されている段階のハリネズミですから、もしかしたら将来的には「ハリネズミアレルギー」なんてものが出てくるかもしれないですね。

万が一、かゆみや発疹が治らない場合は病院へ行きましょう
背中の針が刺さると喘息になる?
ハリネズミの針が刺さって喘息になる、という話は聞いたことがありません。
もしかしたら、ハリネズミを触っているときに≪もともと喘息の持病を持ってる方や、動物アレルギー体質を持ってる方が、なんらかの原因で発作を起こした≫ってことがあるのかもしれないけれど、ハリネズミの針が原因とは今のところ考えにくいと思われます。
ハリネズミはまだ生態が分かっていないところが多く、動物アレルギーがあるかもまだ解明されていません。そのため、喘息や動物アレルギーが悪化するという確証はありませんが、心配な方は接触を控える方が良いと思います。
また、すでに飼育されている方で喘息や動物アレルギーをお持ちの方は、お世話をする時に手袋・マスク・ゴーグルをつける、掃除をこまめにして空気清浄機を使うなど、工夫してみてくださいね。

用心に越したことはないですからね。
ハリネズミは喘息になる?
ハリネズミは呼吸器疾患になる確率が高い動物です。呼吸器疾患が悪化すると呼吸困難になり、最悪の場合命を落としてしまうこともあります。
呼吸器疾患にはなりやすいですが、喘息になるかどうかはまだ解明されていません。しかし、下記のような症状が出た場合は、注意が必要です。
くしゃみや鼻水がでる
くしゃみや鼻水が頻繁に出るようになると、鼻炎や風邪が考えられます。
対処方法
部屋の温度設定を確認し、適切な室温湿度を保つようにしましょう。
不衛生になっていないか確認し、衛生面に気を付けましょう。
針葉樹の床材を確認しましょう。(針葉樹を使っているとアレルギー症状としてくしゃみなどが出ることがあります。)
口呼吸をする
普通は口を閉じて呼吸を行います。体調が悪い時などは口呼吸をします。
対処方法
普段から様子をしっかり見ておきましょう。いつもと違うと異変を感じたらすぐに病院に連れていきましょう。
咳が出る
咳が出たり、それに伴い食欲が激減していたり元気がない場合は、気管支炎や肺炎になっている可能性があります。
ストレスや免疫力の低下により悪化する場合もあります。
対処方法
明らかに様子がおかしい場合は、病院での治療が必要になります。と同時に、室内温度や飼育環境の見直しも行いましょう。

何事も早期発見が重大なポイントです。
夏眠・冬眠に気を付ける
ハリネズミは気温30℃を超え暑すぎると夏眠、20℃より下になり寒すぎると冬眠してしまいます。飼育されているハリネズミは夏眠・冬眠は危険を伴います。
適切な温度は、24℃~29℃、湿度40%くらいです。
対策を怠らないように下記に注意していきましょう。
対策
飼育ケージに直射日光が当たらないようにしましょう。
夏場は温度の上昇が激しくなる為、危険です。窓のそばに飼育ケージを置くこともやめましょう。
エアコンなどの風が直接当たらないようしましょう。
体が小さい分、直接風が当たると急激な温度変化をもたらしてしまいます。どんなに微風でも直接風が当たらないようにしましょう。
食事に気を付けましょう。
夏場は、フードや水が傷みやすいのでこまめに取り替えるようにしましょう。
ケージ内を快適にしてあげましょう。
夏は「ペット用の保冷マット」を、冬は「フリースや毛布」を寝床にひいてあげましょう。少しでも一定の温度を保てるように工夫してみましょう。
それでも夏眠・冬眠してしまったら?
夏場は特に注意が必要です。夏眠と思っていたら実は『熱中症』だったということがあります。
夏眠と熱中症との見分け方は、ぐったり寝ているだけでなく、呼吸が早い・体温が高いなど日頃と違う症状が出ているはずです。
熱中症は重度になると命に関わることになりますので、普段から注意深く観察が必要です。
夏眠からの起こし方
ゆっくりと体温を下げていきましょう。濡れたタオルで間接的に包んであげるようにします。
絶対にタオルも保冷剤も直接触れないようにしましょう。急激に体温が下がり過ぎることとなり危険です。
冬眠からの起こし方
ゆっくりと体温を上げていきましょう。ペットヒーターの上に毛布などを置き優しく温めてあげるようにします。
絶対にドライヤーやカイロなどは使用しないでください。急激に体温が上がり過ぎることとなり危険です。

目覚めた後は必ず病院に連れていきましょう。
ハリネズミの針について
ハリネズミに関するよくある質問の中で、「ハリネズミの針って痛いの?」がダントツで多くある質問です。
針は痛いの?
まず、ハリネズミの背中の針は、体毛の一本一本がまとまって硬化したもので軽いです。外敵から身を守る以外にも、衝撃から身を守るクッションとしての役割も担っているので丈夫です。
結論は、固まって衝撃に強いということは、もちろんハリネズミの針は痛いということですね。
抜け針
人間に抜け毛があるのと同じく、ハリネズミにも「抜け針」というものがあります。勝手に抜け落ちたとはいえ、先端が細く尖っているものなので、うっかり踏んでしまうとなかなか痛いものです。
ケージから出して床やカーペットの上をハリネズミが歩いた時は、あとから掃除するようにしましょう。
抜け針の量が異常に多い場合は、病気が考えられますので病院での診察をお勧めします。
ただし、赤ちゃんから大人になる成長期には大量に抜け落ちることがあります。その際は1ヶ所からじゃなく全身より均一に抜け落ちます。生後4か月~6か月の頃は抜け針に注意して育てて下さいね。
ハリネズミはいま現在もまだまだ生態がよくわかっていない動物です。ペットとして飼ってる以上はわからないことが出てきても、自分で聞いたり・調べたりして、飼育に支障が出ないよう心がけが必要です。
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