• ニホンオオカミはどこにいたの?
  • ニホンオオカミやエゾオオカミが
    絶滅した理由は?
  • ニホンオオカミの目撃証言とは?

かつて日本には

「ニホンオオカミ」と「エゾオオカミ」が

生息していました。

 

しかし、

いずれの種も

 

明治期に絶滅した

言われています。

 

とは言え、

現代においても、

ニホンオオカミの目撃情報が寄せられるなど、

 

本当はまだ

ニホンオオカミは

 

生存しているのではないか?

など言われるほどです。

 

それに、

 

なぜ、

ニホンオオカミやエゾオオカミなどが

絶滅してしまったのか

 

疑問です。

 

ここでは、

 

ニホンオオカミが
絶滅した理由

について調べてみました。

 

ニホンオオカミは
どこにいたの?

ニホンオオカミは、

日本列島の
本州から四国・九州

など、全国各地に、

 

また、

エゾオオカミは

 

 北海道に生息していたと

言われています。

 

オオカミは、

 

イヌ科に属する動物で、

 

その中でも最大の個体である

と言われています。

 

また、

エゾオオカミについては、

シェパード犬の大きさ

であったと言われています。

 

そして、

自然界において、

オオカミという存在は頂点にいる

一番強い存在でした。

 

皆さんは、

強い動物=クマを想像されると思います。

 

しかし、

昔からオオカミは森の主であり、

生態系においても

 

1番に君臨していた

のです。

 

それなのに、なぜ

ニホンオオカミもエゾオオカミも、

 

絶滅してしまったのでしょうか?

 

ニホンオオカミやエゾオオカミが
絶滅した理由は?

https://www.youtube.com/watch?v=ipi4kLnrnOM

オオカミは、

犬や牛、馬など、家畜となる動物を襲い、

時には人間を襲うこともあったと言います。

 

そのため、

「益獣」ではなく「害獣」扱いとされ、

 

駆除対象の動物

にされてしまったのです。

 

しかも、

人間がよりよい生活を送るために

自然を破壊し、

 

開発を進めたことによって、

オオカミの餌となるシカの生息地を奪い、

その影響からシカが減少し、

 

オオカミの食べるものを奪い

ました。

 

それだけではありません。

 

病気が蔓延したことで、

ニホンオオカミやエゾオオカミを

絶滅させてしまったのです。

 

このように考えると、

人間による人為的駆除が

 

大きな原因となっていることが

分かります。

 

ニホンオオカミは「犬神」

もののけ姫に登場する白オオカミが、

「犬神様」と称えられていいるよう、

ニホンオオカミは昔から

 

「犬神」として崇められ

いました。

 

そして、

神から遣わされた強者であるとして

その狼を信仰する者が増えました。

 

その結果、

オオカミの骨が私たち人間を守る

 

魔除けと伝えられたことで、

 

オオカミの遺体の
需要が急激に増えた

ことも、

ニホンオオカミを絶滅に追いやった原因

だとも言われているのです。

 

エゾオオカミは
最初から駆除対象だった!?

蝦夷地の開拓のため牧場を拓いた際、

放牧している馬や牛がエゾオオカミに襲われ、

その被害が大きいことから、

高額の報奨金をかけたそうです。

 

そして、

エゾオオカミ駆除のため、

毒餌を撒き、

 

人為的に駆除したと言います。

 

結果、

1879年、大雪の影響でエゾシカが激減し、

餌を求め、

エゾオオカミが

人間の住む人里へ出てきたために

 

さらに駆除対象

とされてしまったのです。

 

オオカミが絶滅した他の理由は何?

ニホンオオカミやエゾオオカミが

絶滅した原因として挙げられることは、

その他に、

 

「病気」の要因が大きい

とも言われています。

 

明治時代になると、

日本に外国から

犬が輸入されるようになりました。

 

その際、

 

狂犬病やジステンパー

を輸入してしまい、

それが野生のオオカミである

ニホンオオカミやエゾオオカミに流行り、

病気を発症したため、

個体数が減少してしまいました。

 

狂犬病を発症したオオカミが

人間に噛みついてしまうと

大きな被害が出るため、

 

さらに駆除対象

となってしまったわけです。

 

 

キャラ

このような理由から、

1905年にニホンオオカミが、

そして、

1896年にエゾオオカミが絶滅しました。

 

 

そして、未だ、

これら2種のオオカミが生存していると

信じる方が、

生体やその痕跡を探していますが、

50年以上経過している中でも

その個体は確認されていないため、

 

やはり絶滅種

とされてしまいました。

 

日本以外のオオカミの存在は?

現在、世界をみても、

 

「ハイイロオオカミ」

という、

たった一種のオオカミだけが

 

ユーラシア大陸と
北米大陸に生息

しています。

 

このオオカミがニホンオオカミと

DNAが同じであれば、

ニホンオオカミは

日本列島で孤立しながらも

 

DNAが変異しなかった

ことが考えられます。

 

一方で、

エゾオオカミについては、

そのDNAが

 

カナダのオオカミと一致

するようで、

流氷を伝い、

 

大陸との交流があった

ことを示しています。

 

ヨーロッパでは、

オオカミを森の主とし、

その強さは最大のものだと

言われてきました。

 

オオカミが登場する

「赤ずきんちゃん」のお話では、

とても凶暴なオオカミの存在でありながらも

 

とても知恵のある
動物である

ことを表していましたね。

 

絶滅後、日本の生態系が崩れる

ニホンオオカミやエゾオオカミが

絶滅したために、

 

日本の動物の生態系に
大きな影響

がありました。

 

オオカミという一番強い存在の

自然界の動物が絶滅したことにより、

 

イノシシやニホンジカ、
ニホンザル

が大量繁殖してしまいました。

 

また、

北海道においても、

エゾシカが繁殖を繰り返し、

その数が膨大になったため、

農作物を食い荒らし、

植林を行った木の芽を食べてしまうなど、

 

人間社会にも大きな影響

を与えることとなってしまったのです。

 

オオカミ再導入プロジェクト

この事態は日本のみならず、

アメリカでも起こり、

そのため、

 

オオカミの
再導入プロジェクト

を行うことになりました。

 

かつて、

牧場経営者たちが家畜を守るために

 

イエローストン
国立公園周辺

にて、たくさんのオオカミを殺したと言います。

 

そして、

オオカミは

 

1926年に
その姿を消してしまった

のです。

 

これによってヘラジカの一種である

 

「エルク」が大量増殖し、

草木の芽を食べ、

 

若木が全く育たなく
なってしまった

と言います。

 

そのため、

植物の生態系を正常に回復させるために

オオカミの再導入が計画されることとなり、

1995年〜1996年に

 

カナダから
ハイイロオオカミ

を31頭公園内に放ちました。

 

その後、

オオカミが自然繁殖を繰り返し、

 

その結果、

ヘラジカのエルクが減少し、

 

植物の生態系が
回復しつつある

そうです。

 

実際、

このプロジェクトを実行するために

30年もの協議が行われていました。

 

この良い効果を実践するために、

アメリカとヨーロッパでは

同様にオオカミの再導入が

計画されているのだとか。

 

実際、

日本でもアメリカやヨーロッパと同じように

オオカミの存在を復活させようという

提案がなされていますが、

日本は、

森と街が隣り合わせのような場所も多く、

 

たくさんの
トラブルが生じる

恐れがあるとして、

現在慎重に検討されています。

 

ニホンオオカミの目撃証言とは?

すでに、

ニホンオオカミは絶滅したと言われていますが、

 

その後、

ニホンオオカミの姿によく似た

オオカミの目撃証言が多く、

 

遠吠えなど鳴き声を聞いた

という情報がありました。

 

このようなことから、

個人や団体で

ニホンオオカミの生存の可能性を信じ、

日々調査を行っています。

 

秩父市で歯が発見された?

埼玉県秩父市で

 

ニホンオオカミと思われる
歯が見つかった

と言います。

 

とは言え、

ニホンオオカミの生存が確定的であるという

 

証拠が揃っていないことから、

未だはっきりと解明されていません。

 

信仰の対象にもなっている

日本では、

ニホンオオカミをはじめとするオオカミを

「お犬様」「お口の真神」

と呼び、

信仰の対象となっているそうです。

 

実際、

埼玉県の三峯神社においては、

ニホンオオカミを

 

「神の使者」として
祀っている

のです。

 

そして、

現在でも秩父では

その信仰が深くなされているのです。

 

まとめ

https://www.youtube.com/watch?v=7M6acoL_4bE

いかがでしたか?

 

ニホンオオカミの目撃情報や

なぜ絶滅してしまったのか、

その理由について解説しました。

 

益獣ではなく害獣扱いとされ、

多くのニホンオオカミが殺されてしまい、

それによって、

動物界の生態系も植物界の生態も

崩れてしまいました。

 

その理由は人為的なものだけではなく、

病気などを海外から持ち込んだことも

理由となっています。

 

せっかく多くのニホンオオカミが

生息していたにも関わらず、

今となっては絶滅してしまったというのも

本当にひどい話です。

 

私たち人間は、

動物界に生きる動物達とも

うまく共存していかなければならないことを

教えてくれているようですね。

 

ニホンオオカミについてはコチラ