• ズッキーニの由来とは?
  • ズッキーニと名前がつけられた経緯と歴史について

ズッキーニと言えば、イタリア料理やフランス料理でよく使われていて、見た目はとてもキュウリに似ています。

食感は独特の歯ごたえがあり、加熱するとなすに似た食感に変わるという、何とも不思議な野菜です。

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煮込み料理に使用したり炒めものにしたりと、様々な用途で調理することができる優れモノです。

ここでは、ズッキーニの由来や、名前がつけられた経緯、また、歴史について、ズッキーニにまつわる様々な情報をお届けします。

ズッキーニの名前の由来は?

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ズッキーニという名前は諸説があると言われています。

ズッキーニという名前じたいはイタリア語となり、「小さいかぼちゃ」という意味になります。

 

これは「ズッキーナ」に由来するそうです。一方、フランス語では「クルジェット」と呼ばれているのです。

 

ズッキーニの歴史

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ズッキーニはかぼちゃの仲間で、原産地は北アメリカ南部やメキシコであると言われています。

かぼちゃは16世紀頃にヨーロッパへ伝わりました。そして、19世紀後半になるとイタリアで改良され、ズッキーニが誕生したそうです。

 

原産地は日本ではないことから、日本においてのズッキーニの料理についてもまだまだ歴史が浅く、実際に日本に普及し始めたのは1980年頃からであると言われているのです。

 

まだ10年ほどの歴史であることから、これからもっともっと普及してくるのではないかと思われます。とは言え、現代においては、家庭菜園で栽培する方も増え、夏野菜として人気の野菜となっています。

 

イタリア人はズッキーニの花も食べるそう

日本においては、まだ馴染みが薄いズッキーニですが、イタリアやフランスにおいては、ごく一般的に食べられている食材です。

 

特に、フランスにおいて代表的な煮込み料理として「ラタトゥイユ」があります。ズッキーニは、このラタトゥイユに必ず入っている野菜で、近年ではようやく日本にもこのラタトゥイユが浸透してきたと言えます。

 

ズッキーニは皮も丸ごと食べることができます。基本的な調理方法としては加熱をすることから、皮まで柔らかく食べることができます。

 

また、イタリア人は、ズッキーニの花も食べるそうです。さすがズッキーニの元祖ですね。

 

ズッキーニの色や形は千差万別

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私達がよくスーパーで見かけるズッキーニと言えば、キュウリに似た細長い形をしています。

しかし、ズッキーニには、他にも色んな形をしたものが色々あるのです。例えば、直径が10cmほどの小さくて丸っこいズッキーニや、皮の表面がかぼちゃのようにボコボコとしたズッキーニなどもあります。

 

色も、緑色だけではなく、黄色やオレンジ色といった鮮やかな色合いのものがあります。ズッキーニは花が咲いた後、5~7日ほどの未熟果のうちに収穫して食べる野菜です

 

最近は一般的にズッキーニを知る方が増え、様々な料理レシピの材料として使用されています。味はあまりないものの、深く味わうことでほのかに甘味があるといった味わいのある野菜です。

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ズッキーニは、ほど良い大きさとなる長さ20cmくらいのものを選ぶと美味しいと言われています。

あまりに大きいものを購入した場合は薄めに輪切りして調理すると美味しく食べることができます。

 

ズッキーニを購入する場合は、皮に傷がついたものは後に傷むスピードが早い為、皮がキレイなものを選ぶようにしましょう。

 

ズッキーニの種類にはどんなものがある?

グリーンのズッキーニ

ズッキーニの中でもグリーン系のものは、ずんぐりと太った形をしています。

 

あまり太く大きくなりすぎると味が落ちてしまうので、未熟なうちに収穫を行うようにしましょう。

 

イエローのズッキーニ

皮の色が黄色いズッキーニもあります。グリーン系のズッキーニと比較しても皮が薄くとても柔らかいです。

 

特に煮ものや炒め物に最適です。色鮮やかであることから、彩りの良い食卓になります。

 

形が丸いズッキーニ

丸い形をしたズッキーニは、主に皮の色が黄色か緑色をしていることが多く、直径も5~15cmくらいのものが多いです。

 

形は違っても、ズッキーニとしての調理方法は同じです。

 

美味しいズッキーニはどう見分ける?

ズッキーニを購入する際は、大きすぎることで中身の果肉が詰まっていないことも多く、美味しいとは言えません。

 

また、切り口がしなびているようなものは鮮度があまり良いとは言えない為、そのようなズッキーニの購入は避けましょう。

 

できればずっしりとした重量感のあるズッキーニを選ぶようにしましょう。

 

 

ズッキーニの栄養素やその効果は?

ズッキーニには、βカロテンやビタミンC、また、ビタミンB、そして食物繊維やカリウム、葉酸などといったように豊富な栄養素が含まれています。

 

ズッキーニに含まれるカリウムは、身体の中のナトリウムを排出させる効果があり、身体の水分バランスを調整してくれます。その結果、利尿作用を促し、身体の浮腫みを解消してくれます。

 

また、血圧を下げるといった効果もみられる為、高血圧予防につながります。βカロテンには、体内に摂取することでビタミンAに変える働きがあります。

 

そして、抗酸化作用があることで、身体の免疫力をアップさせたり、風邪予防にも効果的であると言われています。

 

その他、活性酸素の働きを阻止してくれる為、お肌の老化を防止したり、ガンを予防、動脈硬化を予防してくれるなど、普段の私達が患ってしまいそうな生活習慣病を予防することにつながります。

 

ビタミンCにも同じく、抗酸化作用により身体の免疫力を高めたり、風邪の予防、そして高い美容効果が期待できます。

 

食物繊維は腸内環境を整え、便秘解消につながります。他にも、身体に必要な血液を作り、妊娠中に必要不可欠な葉酸も多く含んでいます。

 

ズッキーニは低カロリーであることから、ヘルシーに摂取することができ、ダイエット中の方にはおすすめの食材です。

 

ズッキーニはこうやって保存しておこう

ズッキーニは、冷やし過ぎても乾燥させすぎても日持ちもせず味も落ちてしまう為、ズッキーニを購入してきたら、1つ1つ新聞紙に包み、ポリ袋へ入れて保存してください。

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通常、20℃以下の風通しのよい冷暗所であれば、室温で保存しても問題ありません。

食べきれないズッキーニは、適当な厚さにスライスするなど、生のままか硬めに茹でたものをラップに包み、保存用袋に入れて冷凍保存も可能です。

 

冷凍保存の場合の保存期間は約2週間ほどとなります。塩茹でした場合のズッキーニは、約1ヵ月ほどの冷凍保存が可能です。

 

ズッキーニはこう食べると美味しい

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ズッキーニには、様々な調理法があります。

例えば煮物や炒め物、揚げものや天ぷら、お味噌汁、また、スープやパスタなどにもズッキーニを便利に利用することができます。

 

ズッキーニは煮たり炒めたりすることでとても柔らかく食べやすくなる為、小さなお子様も喜んで食べることができますよ。

 

ズッキーニを使用した調理法の中で最も有名な料理は、「ラタトゥイユ」です

 

ズッキーニの他にも夏野菜をたっぷり使用して、煮込み料理のラタトゥイユとして食べるととても美味しいですよ!

 

まとめ

いかがでしたか?ズッキーニの由来や名前がつけられた経緯などについて解説しました。

ズッキーニが日本に渡ってきた歴史もまだ浅く、馴染みのない野菜ではあるものの、ここ最近ではようやく認知されるようになってきたのではないでしょうか。

歴史あるズッキーニを、今年の夏はたくさん食べてみてくださいね!

 

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