- きのこは生でも食べられる?
- 生食でも食べられるのはどんな種類?
- きのこを生で食べるとどんな影響がある?
健康と美容に良い食材としても人気のきのこ類。きのこの種類は約100種類の食用きのこが知られています。
幅広い料理に使えるため、食卓でもよくきのこを食べる機会があるのではないでしょうか。
きのこは加熱調理をすることが多いですが、生でも食べることができるのでしょうか。

生で食べると体に危険な影響を与えることがあるのでしょうか。
今回は、きのこ類が生で食べるとどのような危険があるのかなどをチェックしてみたいと思います。
きのこは生食できる?生食用のキノコでも危険?

健康に良い食材のキノコ類。
種類も豊富にあり、多くの家庭で日々の食卓に使われています。
キノコというと”毒”があるかないかで、食べられる食べられないというものが分けられますよね。
食用とされていないキノコはなんと4000種類以上もあるんだそうです!凄い数ですよね。
食用だとしても必ずしも安全であるわけでもないようです。
生で食べると食中毒を起こすこともあるので、調理方法にも注意が必要なのです。
食用きのこでも生で食べると危険!

スーパーなどでは多くの食用きのこが販売されていますよね。
きのこはみなさんどのように調理して食べていますか?
きのこは加熱調理をして食べなくてはなりません!
食用として販売されているきのこの毒性は、そこまで強いものではありません。
しかし、生で食べると腹痛・下痢・嘔吐などの症状が起こることがあります。
加熱をすれば良いので、食中毒になる必要はありません。
加熱不足も食中毒になるのできのこは加熱をしっかり行うことが大切です。
「しいたけ」も生で食べると危険

キノコ類の中でも代表的なシイタケも生で食べると危険です。
しいたけは生で食べると中毒症状を起こします。
「シイタケ皮膚炎」を起こすことがあるのです。
- 全身に湿疹が発生する
- 痒みを伴う
皮膚症状が現れ、死ぬ危険性はありませんが痒みを伴う症状が現れます。
良く知られているキノコでも生のままでは若干の毒があるので、生のきのこはできる限り避ける必要があります。

生のキノコをサラダに入れて食べることもあります。
しかし、食中毒を起こす可能性がありますので自己責任で行ってください。
普段は何ともなくても、体調がすぐれないときなどは食中毒を起こす場合もあることは頭に入れおきましょう。
きのこによる食中毒を起こしても、特効薬などが無い場合が多いようです。
そうした場合は、嘔吐、腹痛、下痢といった症状を耐えないといけません。
辛いですよね。
基本的にはきのこの生食はおすすめできません。しっかりと加熱をして食べるようにしましょう。
きのこを食べて食中毒を起こしてしまったら?

食中毒を起こしてしまったら、病院へ行きましょう。
きのこを食べて中毒症状が出た場合には、症状が軽ければ病院へ行かなくても治ることがあります。
しかし、病院へ行って診察を受けることをおすすめします。
症状が深刻な場合は、救急車を呼んだりするなどの対処をしましょう。
中毒による死亡例などもありますので、決して軽視しないようにしてください。
早めの病院への受診で処置を行えば、深刻な状態になる可能性も低くなりますからね!
大丈夫だろうと市販薬などを飲んで、自己判断をせずに医師の診断を受けることが大切なのではないでしょうか。
食用きのこを安全に美味しく食べるための注意点

きのこを食べるときには、以下のようなことに注意してください。
必ず十分な加熱を行うこと
食用として販売されているきのこはほとんど加熱食材です。
加熱食材である以上、十分な熱を加えてから食べなければいけません。
焼ききのこによる食中毒がよくあります。
きのこを炭火などで炙る「焼ききのこ」はお酒のつまみにも最高な一品ですよね。
しかし、焼きムラなどがあり、半生な状態のまま食べてしまうと思わぬ食中毒を起こす可能性もあります。
「きのこの刺身」は生ではありません!

料亭などで“きのこの刺身”が料理にあります。
このきのこの刺身は、きのこをスライスしてわさび醤油をかけて、魚の刺身のように食べる・・・と思ったら大間違いですよ!
お店で出される“きのこの刺身”は一度きのこを湯でこぼして熱を加えています。
この下処理をしたきのこをスライスして、歯ごたえや旨みを楽しむ料理です。
魚の刺身のように生で食べるという刺身ではないことを理解しておきましょう。
間違っても勘違いしてご家庭で生のまま食べないように!
しっかりきのこのこと、食材を理解している、料亭やきのこ専門店などで食べるなら安心です。
マツタケでアレルギー症状が起こる

マツタケというと高級食材ですよね。
マツタケには旨み成分のアミノ酸が豊富に含まれています。
しかし、少し時間が経ったマツタケは、アミノ酸が分解されヒスタミンが生成されます。
アレルギー症状が起こる場合もあるのです。
マツタケに限ったころではありませんが、きのこを食べるときには新鮮なものを選び、鮮度が落ちる前に食べましょう。
鮮度が落ち、腐った状態になるとぬめりや酸っぱいニオイなどが出ます。
こういった状態をチェックすることも食べられるかの判断の目安になります。
マツタケのように高級なものはヌメリが出たとしても、もったいないから捨てられない・・・とも思ってしまいますので、新鮮なうちに食べるようにしてくださいね。
新鮮なうちに早めに食べよう

基本的に市販のきのこには賞味期限などがありません。
野菜やきのこは他の加工食品と異なって、採集した後でも生きているとみなされるため、賞味期限、消費期限がないのです。
肉や魚、その他の加工食品と違って表示の義務もありません。
期限がないからこそ、きのこを調理する時にはできるだけ新鮮なものを選び、鮮度が落ちないうちに調理して美味しく食べましょう。
素人がきのこ狩りをするのは危険
秋になるときのこ狩りをする方も多いですが、毎年のようにきのこ狩りで食中毒になる方がいます。
食用きのこと間違えて毒キノコを採取してしまうのです。
きのこは非常に種類が多いです。見た目が良く似ているきのこも存在します。
しいたけに似ている「ツキヨタケ」による食中毒が最も有名です。
間違って採取して食中毒を起こすことがよくあるのです。
同じようなきのこが群れとなって生えていたら、全部大丈夫だろうと思ってしまいますよね。
素人の甘い判断・・・。
たとえ群生していても1本1本確認することが大切です。
見た目だけでも判断が非常に難しいきのこ。
食用であるか判別するためには、きちんと判断できる知識を身につけて、全くおなじ種類のきのこを採取する必要があります。
素人が見た目や憶測できのこ狩りをするのは危険ということなのです。
まとめ
食用のきのこであっても微量の毒が含まれていることがあります。そのために安全で美味しくきのこを食べるには、十分な加熱が必要です。
加熱不足、鮮度が落ちたきのこを食べてしまうことで、嘔吐・下痢などの食中毒症状を起こす危険性があることは理解しておきましょう。
実際に毎年のように毒キノコによる食中毒被害は起こっています。
健康に良いきのこでも、食中毒の危険性があるということは十分に理解しておきたいですね。
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