• きのこって漢字でどう書くの?
  • きのこの名前にはそれぞれ漢字に意味や由来がある?

私達の日常生活において、毎日の食卓にいつもよく登場するきのこたち。

毎日見るきのこだからこそ、すっかり顔馴染みになっていますね。

そんなきのこも、それぞれがどうしてその名で呼ばれるようになったのかなど、名前の由来について疑問に思ったことはありませんか?

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きのこの名前には意味や由来があるのでしょうか。

ここでは、きのこにまつわる漢字の由来や意味について解説していきたいと思います。

きのこは「菌茸類」と呼ばれる

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私達はきのこを見た通りの名前で呼びます。

しかし、きのこ問屋や八百屋さんなどでは、きのこ類のことを「菌茸類(きんたけるい)」という漢字を書き、そのように呼んでいます。

 

何だか当然ながら聞き慣れていないことから、どうしても堅いイメージを持ってしまいますね。

 

実際には、青果業界以外では使用されない為、公的な文書作成の時だけ漢字を使用してきのこ類を表します。

 

「菌」じたいは、カビや乳酸菌といった菌類を表し、「菌」とは、一文字で「くさびら」と読みます。

 

これは全てのきのこ類を表す漢字として知られています。

 

きのこ類を漢字で書くとこうなる

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菌茸類の中でも、シイタケやマイタケを漢字で表記することがあります。

しかし、その他のきのこについては、基本はカタカナのみ、また、ひらがなのみといった表記であることが多いです。

 

きのこ類には、えのきやふなしめじ、マッシュルーム、バイリング、トキイロヒラタケなどを指しますが、この一部のきのこの漢字は、なぜか私達の目に留まり、インパクトもあってかなりウケが良いとも言われています。

 

代表的なきのこ類をご紹介

しめじ(占地・湿地)の由来

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しめじの語源屋由来については、様々な説があります。

 

しめじは、「香りマツタケ」や「味しめじ」などと呼ばれるほど味に定評があり、きのこの定番でもあります。

 

その中でも広く知れ渡っているのは、しめじは湿った土地に生えるきのこであるという意味で、「湿地茸(しめじだけ)」と呼ばれていました。

 

それが、いつしか「しめじ」と呼ばれるようになったと言われています。

 

しめじは地面にびっしり隙間もない状態でできることから、その土地を占める意味も込められていた為、「占地(しめじ)」と表現されるようになった。

 

しめじはひらがな表記されていることがほとんどですが、漢字表記とした場合は、「湿地」「占地」と書かれています。

 

しめじについては、私達で「物心」がついた頃から、何となくひらがなで書かれることの多いしめじですが、漢字表記があることを知らないという方も多いように思います。

 

しかし、ひらがな表記として認識している私達にとっては、もしも漢字表記にされて販売されていると、何だか国産しめじではない気もしてしまいますよね。

 

馴染みのあるひらがな表記がしめじらしいと言えますね(笑)

 

こんな風にきのこ類を漢字で表記しているその由来を知ることで、どんな状態で栽培されているかを理解でき、さらに語源を知ることで、しめじの特徴を理解することができるようになりますね。

 

私達の日常生活の中で重宝するきのこ類であるだけに、しめじを食べる時はそんな由来を思い出すと、その時に何かの話のネタにもなりそうですね(笑)

 

シイタケ(椎茸)の由来

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椎茸は、日本や中国では昔から食用とされていて、日本での栽培量が最も多いきのこ。

 

その名の由来は、字の通り、椎の木の枯れ幹に多く発生し、椎の木の他、ナラやクヌギ、樫、栗、シデといった木にも生えるきのこ。

 

日本では最も有名な食用として食されるきのこの代表格です。

 

漢字で書くと「椎茸」となります。

 

椎茸はそのまま焼いても食べれますし、炒めても煮物にしても、どんな調理方法でも万能な味を発揮してくれます。

 

学名は「Lentinula edodes(Berk.)Pegler」と言います。

 

「edodes」という言葉は、「江戸の」という意味を持つものだと考えられているそうです。

 

また、「食物の」という意味も持つと言われています。

 

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椎茸は、江戸時代初め頃に、きのこの人工栽培が始まったそうです。

 

昔は人工栽培技術を持っていなかったっため、山で採取した椎茸を使用し、まずは干し椎茸を作り、晴れの日のお祝いの席で食されていました。

 

しかも、昔は今とは違って高級食材であったそうです。

 

そして、現在では、美味しい椎茸の栽培方法が定着したことで、価格もとてもリーズナブルになったことから、私達の食卓を飾るようになったそうですよ。

 

マイタケ(舞茸)の由来

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マイタケにはどのような由来があるのでしょうか。

 

舞茸は、採集するのにとても手間がかかることから、昔から需要のあるきのこでした。

 

その名の由来は、数多くあると言われています。

 

舞茸は古く昔は、「幻のきのこ」とも呼ばれていたそうです。

 

だからこそ、下記のような俗説があります。

 

  • 舞茸を見つけるとその人が喜い上がって喜んだこと
  • 天然舞茸が大きく育ち、袖をひるがえしたように舞う姿が美しいこと
  • 食べた人が舞茸の美味しさに喜び、踊り出したこと
  • 見た目にもきのこが踊っているように見えること
  • 重なったいくつもの傘が舞うように見えること

 

このようなことから舞茸と名付けられたようです。

 

舞茸は健康にも良いことで知られている上、名前通りの美味しさがありますね。

 

キクラゲ(木耳)の由来

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キクラゲは、中国料理に欠かせないきのこです。

 

また、キクラゲは、中国においては滋養強壮に効くとされる漢方薬として使用されてきたそうです。

 

その名の由来は、干した海に生息するクラゲに味が似ていて、「樹木に生えるクラゲ」という意味でも「キクラゲ」と名付けられたそうです。

 

漢字で書くと「木耳」となります。

 

これは、その形が人の耳の形に似ているからだと言われています。

 

「木の耳」といったような別名も存在します。

 

エノキタケ(榎茸)の由来

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エノキタケの語源は、文字通りに榎に生える茸の意味を持ちます。

 

江戸時代の随筆はこの説を多く取り上げているそうです。

 

また、器具の柄ににていて、焚火にも適した形状をしているからといった説もあります。

 

現在、スーパー等で市販されているエノキタケは、燃やしのように白く細く伸びていますが、そこまでの日持ちがしないきのこである為、早めに食べる方が良いと言われています。

 

エノキタケは、地方名でナメコやナメッコナメタケ、ユキノイタなどとも呼ばれています。

 

また、エノキタケには独特のぬめりもあり、どんな調理法においても重宝されるきのこです。

 

エリンギには漢字がない!?

みなさんもスーパーでよく見かけると思うのですが、しめじやエノキタケ、キクラゲ、シイタケ、マイタケには漢字が存在するのですが、「エリンギ」いは漢字表記がないのです!

 

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これって何だか不思議に思いませんか?

 

実は、そもそもエリンギは海外から入ってきたきのこですが、日本でそのまま日本語として名付けられたことから、漢字表記では考えられていなかったそうです。

 

その為、きのこの学名の一部を利用して、そのまま商品名が付けられたという訳です。

 

エリンギの学名は、『Pleurotus eryngiiプレウロタス・エリンギ』です。

 

「プレウロタス」とは、ヒラタケ、「エリンギ」はきのこが生えるという意味から、「エリンギウムカンペストレ」といった植物の名前から付けられています。

 

まとめ

いかがでしたか?きのこには様々な種類があり、それぞれに名前の由来や語源、意味などを理解することができましたね。

少なくとも、私達が日常生活で目にするきのこたちの由来については、知っておくことでさらにきのこを美味しく食べることができますね!

キャラ

それぞれ名前には本当に奥深い意味があるんですね~♪

 

果物・野菜の漢字表記について

 

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