• パイナップルを漢字で書ける? 
  • 漢字表記の由来とその語源は?

ほどよい酸味と、甘くみずみずしい果汁が美味しく、太陽をいっぱい浴びて育ったパイナップルは、みなさん大好きですよね。南国のフルーツは何?といったら真っ先に思い浮かぶフルーツですよね。

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パイナップルは漢字で表記することができるのでしょうか。

またその漢字の由来や意味について調査してみました。

パイナップルは美味しいだけじゃなく体にも良い

パイナップルは糖質の分解を助け、代謝を促すビタミンB1を多く含み、さらにビタミンB2やC、クエン酸などとの相乗効果により疲労回復や夏バテ、アンチエイジングなどに効果があります。

また、タンパク質分解酵素のブロメリンが含まれているので、肉類を食べた後にデザートにして食べると、肉を柔らかくし消化を助ける効果までもっています。

また、ブロメリンには腸内の腐敗物を分解する作用もあるので、消化不良や腸内のガス発生などの症状にも有効です。

 

ただ、ブロメリンは熱に弱いので、60度以上に加熱するとその効果が失われてしまいます。

 

なので、酢豚のような食べ方だとこの効果は失われてしまうようです。パイナップル入りの酢豚は苦手な人が多いですよね。実は私も苦手です。

 

これはもともとはヨーロッパ人向けの味付けとして作られたものだそうです。

 

苦手な人はもしパイナップル入りの酢豚が好きな人に勧められたら、「ブロメリンの効果が失われてしまうので、酢豚にパイナップルは入れるべきではない」といえば主張がもっともらしく聞こえるかもしれませんので試してみましょう。

 

なんで酢豚のような肉料理と一緒に用いるのかといいますと、味以外にも理由がありました。

 

パイナップルにはタンパク質分解酵素(ブロメライン)が入っているため、肉を柔らかくすることができます。

 

ただし缶詰のパイナップルは加熱殺菌処理がされているので、この効果がなくなってしまうそうです。

 

ちなみに、あまり熟していないもの(未熟果)を食べると、(未熟果にはシュウ酸イオンが含有)消化不良を起こしたり、口の中が荒れてしまうことがあるようです。

 

バナナを漢字で書くと?その意味や由来は?

パイナップルは漢字では『鳳梨』と書くそうです。

 

果実のみをパイナップル、植物としてはアナナスと呼ぶこともあります。

 

パイナップルは、本来は松の果実、すなわち「松さか」(松ぼっくり)を指していた言葉でした。

 

ところが18世紀ごろに似た外見を持っていた木種に転用されるようになったのです。

 

パイナップルの起源と原産地は?

 
パイナップルの原産地はブラジル、パラナ川とパラグアイ川の流域地方であり、この地でトゥピ語族のグアラニー語を用いる先住民により、果物として栽培化されたものが起源とされています。

15世紀末、ヨーロッパ人が新大陸へ到達した時は、既に新世界の各地に伝播、栽培されていたようです。

 

日本による台湾の統治時代にパイナップルが日本に広まる

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日本が台湾を植民地として統治していた時代がありました。

この際、日本人は台湾製のパイナップルのおいしさに衝撃を受けました。

 

それまでは遠いハワイから輸入していたパイナップルがこんなに近くの国で手に入るということを知りました。

 

ちなみに台湾人はご存知かもしれませんが、日本が好き、日本人が好きという、親日派の方が非常に多いです。

 

それは日本が台湾を統治していた時代に台湾は支配されていたにも関わらず、そのおかげで一気に近代化が進み、その前に中国と分裂して争っていた時よりも、日本の支配下にあった時代の方が台湾国民には受け入れられたからでした。

 

私もそのことは良く知っていましたが、台湾から逆に日本が提供されたものもあったのですね。

 

ちなみに台湾から日本にやってきたフルーツと言えば、バナナもそうですね。

 

今でこそ日本のバナナの輸入はほとんどが、フィリピン産ですが、バナナの輸入がはじまったころは台湾が主流でした。

 

台湾は日本から一方的に影響を受けていたわけでなくて、お互いに影響を与えあっていたのですね。

 

台湾ではパイナップルはおめでたいフルーツ

台湾ではこれから選挙に立候補する人、事業をはじめようとしている人、大学などの試験をうける人達に対して、パイナップルを送って前祝する習慣があります。

 

また、お寺や廟でのお祭り、先祖の際の供養のお供えとしても欠かせないものです。

 

なぜ、パイナップルが台湾ではおめでたいフルーツなのか?それは名前が関係していました。

 

パイナップルは台湾語ではオンライと発音しますが、これは福が来て縁起が良く子孫が栄えるという意味の「旺來」(オンライ)と発音が同じで、金運を呼ぶと考えられています。

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台湾人もこういう縁起をかつぐのですね。

日本も同じ漢字を使っている点を考えるとなんだか親近感がわきませんか?

 

台湾のお土産にパイナップルケーキを買うなら?

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台湾のお土産として、パイナップルケーキも有名ですね。

ただ、パイナップルが美味しいからと言ってパイナップルケーキも必ずしも美味しいというわけではないようです。

 

空港やお土産屋さんで買うようなものは大概外れで、生地はモソモソしていて、中のジャムも甘くないし、まずいという意見が多いです。

 

ただし、おいしいパイナップルケーキはちゃんとあります。

 

美味しいパイナップルケーキがほしければ空港やお土産屋さんではなく、専門店に行きましょう、専門店のパイナップルケーキは保存料を極力使わず、ジャムにもふんだんにパイナップルを使用しており、バターも品質の良いものを使っていますのでとてもおいしいそうです。

 

日本に出回っているパイナップルはほぼフィリピン産

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現在では日本に出回るパイナップルは80%ぐらいがフィリピン産。

ちなみに日本国内のパイナップルのシェアは、海外産が99%、のこりの1%が国産です。

 

スーパーへ行った時に見かけるパイナップルは、その99%が海外産なわけです。

 

ちなみに1%の国産パイナップルは日本のどこで作られているかというとそれらは全て沖縄県産のようです。

 

そして、日本でそれだけ、フィリピン産が多いならば、世界シェアでも一位なの?と思うかもしれませんが、そこは調べてみると違っていました。

 

パイナップルの世界シェアはコスタリカ、ブラジル、フィリピンといったトップ3で約30%を占めます。

なんで3位のフィリピンが日本では、一位なのか?その理由は明確で、日本からの距離の問題でした。

 

日本とフィリピンの距離は日本の沖縄から北海道までの距離より少し多いぐらいですが、ブラジルはほぼ地球の反対側ですよね。

 

シェアは低いけれど日本にも美味しいパイナップルはある

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シェア1%じゃ日本のパイナップルはあまり美味しくない?

そんなことはありません。

 

おいしいパイナップルも存在しています。

 

それは日本一のパイナップル生産量を誇る沖縄本島北部の東村(ひがしそん)が世に送り出したパイナップルです。

樽のような形で黄金色の果肉をしていることから、「ゴールドバレル(黄金の樽)」と名付けられました。

 

「外国産にも負けないくらい、生で食べてもおいしい、最高の味と品質を備えたパイナップルをつくる」ことを目標に、1989年から研究がはじまり、約20年の歳月をかけて、2006年に産声を上げたのがパイナップルの新品種ゴールドバレルなのです。

 

一般的な国産パイナップルに比べて、ゴールドバレルは前述したタンパク質分解酵素「ブロメライン」が少ないため、食べたときに口あたりがよく、高糖度低酸度で糖酸比のバランスが非常に良いのが特徴です。

 

パイナップルの沖縄、おもなパイナップル品種の重さは、ピーチパインが600~800グラム、ボゴールが800グラム~1.2キロ、ハワイ種Nが1~1.5キロ、ゴールドバレルは1.3~2.2キロです。

 

このように、ゴールドバレルは重量もあって、とても美味しいことから、「国産パイナップルの最高峰」と言われています。

 

国産はもともとスーパーで売られているものでも外国産の倍ぐらいの価格ですが、その値段差を考えてもこれならば食べてみたくなりますよね。

 

野菜・果物の漢字表記について