• ヘチマってどんな野菜?
  • ヘチマを漢字で書くと?名前の由来も知りたい!
  • ヘチマは栄養がある?美味しい食べ方とは?
  • ヘチマはこんな物にも!ヘチマの利用方法!

みなさんはヘチマという植物をご存知ですか。

ヘチマはあまり知られていませんが、食用としても食べることができるのです。

そんなヘチマは、特にスーパーで販売されているということはなく、あまり見かけることがないかもしれません。

 

しかし、そんなヘチマにも、漢字表記があるというのです!

 

ここでは、ヘチマを漢字で書くとどのような漢字になるか、また、漢字表記の由来や意味について徹底解説していきたいと思います。

ヘチマってどんな野菜?

まず、ヘチマはどんな野菜なのでしょうか。

 

ヘチマとは
  • 学名
    Luffa cylindrica
  • 科・属
    ウリ科・ヘチマ属
  • 英名
    Loofah
  • 原産地
    西アジア
  • 開花期
    8~9月
  • 収穫機
    9~10月
  • 別名
    糸瓜

ヘチマはウリ科の一年草で、熱帯アジアを原産地として栽培されています。

 

生長すると、とても太くて丈夫なツルを伸ばして、大きな葉っぱを生やします。

 

そして、夏になると直径5cmくらいの花弁が5枚ある黄色い花を咲かせるのです。

 

ヘチマには雄花と雌花があり、雌花は花の下がぷっくりと膨らんでいて種子を作るのが特徴です。

 

江戸時代からヘチマを活用

秋頃になると実が付き、その実が熟して網目状の繊維ができ、それがたわしや浴用のスポンジとして現在も利用されています。

 

果実は細長く、円柱形をしていて、色は深緑色をしています。

 

また、ヘチマが日本に渡ってきたのは江戸時代の初め頃と言われています。

 

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ヘチマは、熱帯アジアを原産地です。

 

その頃から日本でも多く栽培されるようになりました。

 

日用品や化粧品にもなっていた

ヘチマは、その独特な形と、とても多くの繊維がなる実であることから、たわしとして使用されたり、ヘチマを原料にしてスキンケアである化粧水が作られたりと、様々な用途で使用されてきました。

 

何も、”食用だけ”という概念ではなかったようです。

 

他にも、ヘチマを育て夏などベランダの日よけとしても利用されていました。

 

ヘチマを漢字で書くと?名前の由来も知りたい!

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では、ヘチマは漢字でかけるのでしょうか。

 

じつは、ヘチマは漢字で「糸瓜」と書きます。

 

名前の由来

これは、果実の繊維を得ることができる為、「糸瓜(いとうり)」と呼ばれ、「い」が省略されて「とうり」という呼ばれ方をしていました。

 

ヘチマの語源は、「とうり」の「ト」が、「いろはにほへとちりぬると」の「へ」と「ち」の間にあり、「へちの間」という意味を取り、「ヘチマ」と呼ばれるようになったそうです。

 

他にも、何本もの繊維が張り巡らされたような実であることから、「綜筋実(ヘスヂミ)」とも呼ばれたという説もあるそうですよ。

 

 

沖縄ではナーベーラー

沖縄においては、ヘチマを「ナーベーラー」と呼んでいます。

 

これは、鍋洗い(なべあらい)に由来しているのだそうです。

 

また、ヘチマは本州や四国、九州といった内地よりも、沖縄などで食されることの方が盛んであることから、沖縄県民にとってヘチマは食卓に欠かせない一品であると言えます。

 

ヘチマは栄養がある?美味しい食べ方とは?

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では、ヘチマには栄養があるのでしょうか。

 

ヘチマの栄養

ヘチマもそうですが、ウリ科に属する野菜は他の野菜と比較しても水分を多く含んでいることから、栄養価が低いといった特徴を持っています。

 

実際に、ヘチマには、カリウムやカルシウムの他、リンといったミネラル類、そして、ビタミンCや葉酸などを含んでいます。

 

しかし、他の野菜に比べるとそこまで高い栄養価はないとされています。

 

化粧水としても

一方、ヘチマの実が熟したら採れる「ヘチマ水」には、民間薬としての効能もあり、また、お肌の調子を整えることができる為、化粧水として利用する方法もあります。

 

ヘチマは一年草でありながらも、特に旬の季節を夏としている植物で、ヘチマの身の95%は水分でできています。

 

このように、ミネラルも豊富で実にもうまみがふんだんに含まれているのです。

 

美味しい食べ方

そんなヘチマを一体どのように調理すると美味しく食べることができるのでしょうか。

 

ヘチマは、ビタミンCも豊富に含んでいます。

 

そのビタミンを活かし、ヘチマは味噌汁にしたり、味噌炒めにしたりすることで風味も増してとても美味しく食べることができます。

 

また、ヘチマの旬は真夏の7~9月といわれています。

 

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この頃が美味しい時期です。

 

日本人の口に合う

ヘチマは、まだ繊維が未熟な果実の方がほろ苦い独特な風味を楽しめることから、日本人の口にはとてもよく合うと言われています。

 

加熱することで甘味の液が出てくることから、味噌汁に最適な材料であると言えます。

 

日本においては、沖縄で食べられるニガウリであるゴーヤに匹敵する野菜であると言えるのです。

 

また、昔ながらにもヘチマ汁を食べたりするといった習慣もあったそうです。

 

食べる時は、ヘチマの外側の皮を剥き、加熱して調理します。

 

それ以外にも、ヘチマは油炒めや卵とじ味噌炒めといった調理方法にて食べると、とても美味しくいただくことができます。

 

ヘチマはこんな物にも!ヘチマの利用方法!

さらにヘチマは、食用だけだなく様々な利用方法があります。

 

ヘチマの化粧水

ヘチマは、蔓の部分を切って切り口を容器に挿しておくと、その中に液体がたまります。

 

また、ヘチマはそもそも95%もの水分でできていることから、液体が取れやすいと言えます。

 

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この液体のことをヘチマ水と言います。

 

これは、古く昔から化粧水や民間薬として使用されてきました。

 

また、防腐剤などを一切含まない天然のヘチマ水は、数日で腐ってしまいます。

 

だからこそ、煮沸してから冷まして冷蔵庫に冷やし、使用する時だけ取り出して使用することで長期保存が可能となります。

 

ヘチマ水を民間薬として使用する際の効能は、咳止めや利尿作用が働く、また、肌に塗布することであせもやあか切れ、日焼け後のクールダウンなどにも効果的だとされています。

 

たわしとして利用

また、ヘチマは茶色くなった果実を水にさらし、組織を腐らせた後取り除き、繊維だけにしてたわしを作ります。

 

ヘチマは、万能に使用できるたわしとして利用することができます。

 

現代人にとっても、ヘチマ=浴用スポンジやたわしといったイメージが強いようですね。

 

ヘチマは最初は硬く、お肌を洗う際にも痛いと感じることがあるかもしれませんが、使い続けているうちに繊維が柔らかくなり、もっと使用しやすい柔らかさになります。

 

観賞用としても

また、ヘチマは黄色い花を咲かせることから、それがたくさんになると見栄えもすることから、観賞用にも収穫用にも楽しんで育てることができます。

 

このように、ヘチマの繊維は日本国において食用としてももちろんですが、輸出品としても知られています。

 

こうしてみると、ヘチマは本当に万能ですね。

 

さいこに

いかがでしたか。今回は、ヘチマを漢字で書くとどのような漢字になるか、また、漢字表記の由来や意味について解説しました。

ヘチマは、現代においてはあまり食用として知られていませんが、昔はヘチマはよく食べられていたようですね。

漢字表記も「糸瓜」といったような、ヘチマの特徴をとらえたかのような表記ですね。

 

このようなイメージを持つヘチマですが、お料理レシピには色んな調理法が存在します。

 

動画を参考に、ぜひ、ヘチマレシピでお料理されてみても良いと思います。

 

野菜・果物の漢字表記について