我が家でも家族同然に可愛がっている愛犬がいます。我が家にやってきて、もうかれこれ12年を超えました。
と言うことは、12歳を超えているので、老犬の域に入っています。しかし、今のところ大きな病気もなく、健康そのもので、毎日私達と生活を共にしています。
そして、長年一緒にいるので、子犬の頃は人間の食べるものは犬には与えてはいけない。
と、断固として与えることはしていなかったのですが、年々それが緩み、あれこれとほんの少しだけという約束のように食べさせてしまうこともしばしば・・・。
その為、愛犬も私達人間が口にしているものが美味しいものであるということを知っています。
そういった認識がある為に、美味しいものに目がいってしまうのは当然のことですよね。
でも、犬に何でもかんでも食べさせて良いのかと言うと、実はそれは違うんです。つまり、犬に与えても良い食べ物とそうではない食べ物があるのです。
ここでは、6月頃に旬を迎える「さくらんぼ」に焦点をあて、さくらんぼは犬に与えても良い食べ物なのか、また食べられるなら、その品種とアレルギーの心配などがないのかどうかについて徹底調査してみました。
さくらんぼは犬が食べてもいいの?
さくらんぼは、別名で桜桃(おうとう)と呼ばれています。トマトよりも糖度が高いので、「桃」という漢字が当てはまっています。
さくらんぼは紀元前300年頃から栽培が始められていて、現在、1000種類もの種類があるそうです。
でも、その中で私達が食べているのは50種類くらいです。酸味桜桃、甘味桜桃がその代表で、酸味桜桃は、加工して食べる品種なので缶詰やお酒などによく見られます。
そのままで食べる桜桃は、甘味桜桃です。さくらんぼの有名な産地としては、山形県が挙げられますね。
さくらんぼの季節になると、赤々とした丸くて張りのある大きなさくらんぼの味から、甘酸っぱい美味しい実を食べることができるのです。

さて、ここからが本題です。
さくらんぼの種には毒がある
さくらんぼは本当に犬が食べて良いのかと言うと、実際には気をつけなければならない点があります。
さくらんぼの種には毒がある!と言われているのです。
その為、飲み込んではいけない!さくらんぼの種は噛んではダメ!などと小さい頃に言われたこともあるのではないでしょうか。
このことから、種は飲み込まず、実だけを食べて種は必ず出すようにしましょう。その他にも、葉や花にも注意が必要だと言われているのです。
犬が食べてもいいさくらんぼの部位は?

犬が食べても良いとされるさくらんぼの部位は、実の部分だけです。
実の部分は安心して食べさせても大丈夫です。
犬に与えても良いさくらんぼの量は、15gまでと言われている為、用量はきちんと守って与えるようにしましょう。
一方で、食べさせてはいけない部位は、葉や花、種です。
葉や花については、塩漬けにして販売されていることがありますが、実際に人間が食べすぎることでお腹を壊し、下痢を起こす可能性が高くなります。
さくらんぼの葉・花には肝毒性のケマリン
さくらんぼの葉や花には、抗菌作用があり、肝毒性の「クマリン」が含まれています。
また、さくらんぼは生で食べることはもちろん、炒めたり焼いたりと、お料理にも使用でき、タルトなどのデザートにもよく利用されます。
しかし、種には、体内に有毒な青酸ガスを発生させる清算配糖体という毒物が含まれているのです。
とは言え、種に入っている毒物は微量であることから、死亡にまで至るというケースは少ないです。
致死量となるまで食べなかった場合でも、軽い中毒症状が発生したり、アレルギー反応を起こしてしまう場合がある為、もしも誤って食べてしまった場合は、犬の様子をしっかりと観察しておかなければなりません。
人間と同様、意識混濁、吐き気が起こることもあります。
もしも犬が食べてしまったら
さくらんぼを見つけた犬が、葉や花、種、実のついたさくらんぼそのものをそのまま食べて飲み込んでしまうと大変危険です。
なぜ危険なのかと言うと、種の中に青酸が含まれているからです。しかし、実際に青酸が発生するのは、種を噛み砕いてしまった場合です。
その為、種を噛み砕かずに飲んだ場合は問題ないとされています。
花や葉を食べてしまっても、それが採れたてであれば安心ですが、萎びてしまった葉には「クマリン」の性質を帯びてしまう為、絶対に注意が必要です。
また、もしも食べてしまったら、繊維質が豊富に含まれているキャベツや芋を茹で、食べさせ、排泄させて出すことを考えましょう。
それでも、万一大量に食べてしまったという場合は、動物病院へ行き、お医者さんに相談してください。
以下では、犬に食べさせてはいけない食べ物についてまとめておきます。愛犬を飼われている方は、この機会に是非チェックしておいてください。
犬が食べてはいけないもの
- たまねぎやネギ、ニラ
- らっきょう
- にんにく
- チョコレートやココア
- ぶどうやレーズン
- アボカド
- アルコール
- お茶や紅茶、コーヒー
- カニやエビ(カニかまぼこもNG)
- スルメ
- 味噌汁
- 生肉(豚)

犬が食べてはいけない食べ物はこんなにもたくさんあるんですね。
私達人間は日常生活の中で普段からよく口にするものであり、美味しいと感じるものでも、犬にとっては絶対に食べてはいけないものがほとんどであることがわかります。
万一そのような食べ物を犬が食べてしまうことで、中毒を引き起こす。もしくは他の病気を誘発する等、大きなトラブルに繋がる可能性が高い為、食べてはいけないものをしっかりとチェックしておいてください。
誤って与えてしまった食べ物のせいで、最悪、死に至ることも考えられる為、可愛いペットを大切にするためにも、飼い主は慎重に食べ物を選ぶようにしてください。
まとめ
いかがでしたか?さくらんぼはとても美味しい果物である為、たくさん食べたくなるものです。
でも、葉や花、種に毒性がある為、犬には与えてはならない食べ物であることがわかりました。

とは言え、葉や花、種を取り除いた実だけであれば与えても問題ありません。
その場合は、飼い主が手で全てを取り除き、1日の摂取量を守って与えてあげてください。
また、誤って犬が食べてしまうような場所に置いておくのではなく、飼い主も細心の注意を払いましょう。
置く場所や犬が開けることができないような保存容器にさくらんぼを入れ、よう心掛けてくださいね。
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