- ゴリラってどんな動物?人間に近い?
- ゴリラのメス・オスの見分け方と違いとは?
- メスは群れで行動?恋愛においてもメスが優位?
ゴリラは、人間にも一番近い動物として映画などでも大活躍ですね。
そんなゴリラは、一見オスとメスの違いがよくわかりませんが、見分け方はあるのでしょうか。
また、群れで行動するゴリラの習性なども気になるところです。
そこで今回は、そんなゴリラのオスとメスの違いや行動、さらには習性に注目してみました。
ゴリラってどんな動物?人間に近い?
動物園の人気者、ゴリラですがどんな動物なのでしょうか。
ゴリラの種類
ゴリラには、主に3種類あります。
- ヒガシローランドゴリラ
- ニシローランドゴリラ
- マウンテンゴリラ
この中で、マウンテンゴリラは800万年前に人間との進化の枝分かれをした、もっとも人間に近い霊長類とされています。

DNAが97%同じなんですよ。
絶滅の危機も
また、マウンテンゴリラにおいては、中央アフリカのヴィルンガにわずか650頭ほどしか生存していないと言われています。
特に、人から殺されたりすることも多く、最近は保護活動により少し増加してきていると言われています。
ゴリラの天敵
また、あれだけ大きな身体でさらに群れで行動をしているゴリラにも、やはり天敵は存在します。

それは、ヒョウです。
ゴリラは、握力などは強いですがスピードにおいてはそこまで早くありません。
一方、ヒョウは狙ったゴリラを驚異のスピードで仕留めることができるのです。
オスの大きなゴリラでさえ、捕まって食べられる事もあるのです。
ゴリラの食生活
そんなゴリラと言えば、いつも片手にバナナを持っているイメージがありますよね。
そう、バナナはゴリラの大好物です。しかし、ゴリラの主食はバナナだけではありません。
- 木の葉
- 草
- 樹皮
- 果実
- 昆虫
このように、ゴリラは肉食ではなく草食なのです。
食べ物は集団内で分け与える
また、ゴリラは群れで行動しますが親しいものとしか食物分配は行いません。
もちろん、大人のゴリラが子どもに食べ物を分け、集団で移動し一緒に食事をとります。
IQも高め
また、ゴリラのIQ(知能指数)はとても高い事でも有名ですよね。
中には、IQ70~90もあるゴリラがいると言われています。

人間顔負けですね。
頭が良すぎて繊細
だからこそ、そのIQの高さ故に繊細過ぎたり感受性が豊か過ぎることがマイナスになるケースもあります。
- 鬱になる
- 下痢をする
- ストレスを溜める
このような症状になりやすく、動物園でも飼育が難しいとされているのがゴリラです。
ゴリラのメス・オスの見分け方と違いとは?
では、そんなゴリラのオスとメスの違いを見つけることはできるのでしょうか。

実は、意外とよく見ると違います。
大きさの違い
まず、身体のサイズは見てすぐわかります。
- オス 体長:130~190cm 体重:140~200kg
- メス 体長:85~100cm 体重70~100kg
どんなに大きなメスでも、基本的にオスの大きさには敵いません。だからこそ、サイズ感ですぐにオスだとわかりますね。
集団で一番大きいのがオス
ちなみに、ゴリラは群れで行動しますが、基本的に群れにオスは一匹です。
だからこそ、群れの場合のオスとメスの見分け方は、一番大きいゴリラがオスであると言えますね。
犬歯の大きさ
また、近くで見たときにゴリラの犬歯にも注目してみましょう。
ちなみに、オスの方が犬歯が大きく発達しているのですぐにわかります。
なぜ、犬歯の大きさにオスとメスの違いがあるかと言えば、他の動物と戦うための武器ではなく、ゴリラのオス同士がリーダーの座を争うための武器だと言われています。
勝ったオスがメスを独占するわけです。
毛並みの色
また、オスは背中の毛並みが銀色に変わります。

一方、メスは黒のままです。
この、オスの毛並みの変化を”シルバーバック”と言いますが、このシルバーバックのオスのみがメスと交尾ができるのです。
このように、オスとメスは見た目にも様々な違いがあります。
さらに、生態においてもオスとメスには明確な違いがあるのです。
メスは集団行動?恋愛においてもメスが優位?

ゴリラの世界では、メスがオスを選びます。
そんなメスゴリラの習性は、どこか人間にも似ていると言われています。
メスは賢い
ゴリラのメスには、能力の高いオスを見極める力が備わっているといわれています。
そんな、メスゴリラがどんなオスゴリラを選ぶかというと、まずある程度歳を重ねたオスゴリラの方が断然モテるのです。

若いオスはだめですね。
ゴリラは、13歳〜15歳で背中が真っ白になります。
これが先ほどにもあった、”シルバーバック”で歳を取った証拠ですがまだまだ若いと言えます。
より、リーダー格になるとオスゴリラの見た目には以下のような特徴が現れてきます。
- 後頭部が盛り上がる
- 手足の先の毛が長くなる
このように、”いかにもリーダーのオス”という立派な体格になったオスゴリラは、メスゴリラからも支持されるようです。
メスゴリラは集団で動く
また、基本的にメスゴリラは集団で生活し、オスゴリラは基本的にその集団内に1頭しかいませんでしたね。
もちろん、一匹で動くオスもいればハーレムを満喫しているオスゴリラもいます。
しかし、選ぶのはメスゴリラでしたよね。
だからこそ、メスが他のオスを気に入ってしまった場合、そのオスのもとにさっさと移ってしまう習性もあります。

オスは大変ですね。
さらに、移った先にいる血縁関係にないメスやその子どもたちとの生活を始めるのです。
アプローチもメスから
オスゴリラは、メスゴリラが発情しない限り自分も発情しません。
と言うより、厳密に言えば発情を見抜く能力がないので、気付くことができないと言った方がよいでしょう。
- オスゴリラに接近する
- 顔をのぞきこむ
- オスゴリラの肩や腕に触れる
このように、かなりわかりやすいアプローチを受け、初めてオスゴリラはメスゴリラの発情に気付き、自身も発情するのです。
また、メスは自身の排卵日をきちんとわかっていると言われています。
つまり、メスの行動は良い意味で全て計算づくであると言えるのです。
オスはメスや子供に認められて成り立つ
またゴリラのオスは、メスや子ども達に認められる存在でなければなりません。
例えば、メスゴリラは出産を機に”母親”になりますが、オスゴリラはメスに子どもを託されます。
その時に、子どもやメスから父親として認められて初めて父親になれるのです。
つまり、いくらオスが「父親だ」と主張しても、メスや子どもが認めなければ父親にはなれないのです。

頑張れオスゴリラ!
オスは頼りにされている
一方で、オラウータンなどと違いゴリラは樹上に寝床を作らず、地上に作って眠ります。
これは、比較的身体の大きなゴリラだからできることです。

襲われにくいんですね。
しかし、シルバーバックと呼ばれるオスが死んでしまったり、一時的にオスがいないとメスは樹上に寝床を作り子供達を寝かせます。
つまり、オスに守られて生きているのでオスはやっぱりなくてはならない存在なのでもあるのです。
さいごに
いかがでしたか。今回は、ゴリラのオスとメスの見分け方や、オスとメスの関係についてご紹介しました。
また、ゴリラの世界ではメスが圧倒的に優位なイメージには驚きましたね。
しかし、頼れるシルバーバックのオスがいてこそ、メスや子供も安心できるのですね。

オスゴリラは、カッコいいですね。
このような事を参考に、動物園に行ってみるとより楽しいのではないでしょうか。ぜひ、参考にしてみて下さいね。
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