• じゃがいもの発芽を防止するコツ!
  • じゃがいもの発芽を抑制させる期間は?

どんな料理にも使える便利なじゃがいもは、いざというときの常備野菜として、常に冷蔵庫の中に保管している方も少なくありませんよね。

しかし、じゃがいもは油断するとすぐ発芽してしまいます。

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中には芽が伸びすぎて、びっくりするほどトゲトゲになってしまうことも…。

このじゃがいもの発芽、どうにか防止させることはできないのでしょうか?

じゃがいもの発芽を防止するコツ

発芽部分を取り除いたり、皮をむく必要があるとなると、じゃがいもって意外と食べられる部分が少ないんじゃないか?と思いますよね。

 

しかし発芽を防止したら芽を取り除く面倒な作業も少なく済みますし、食べられる部分も多くなります

 

また、できるだけ長くじゃがいもの保存をすることもできますので、主婦には良い事だらけですよね!

 

知っておくと役に立つ、「じゃがいもの発芽を防止する方法」をご紹介したいと思います。

 

日光に当てるのはNG!

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植物が育つために、日光を当てることは欠かせないですよね。

じゃがいもの場合も同様で、太陽の光を浴びたら芽が出てしまいます。それどころか、室内の光に当ててもいけません。

 

光に当てると、芽が伸びるだけでなく皮を緑色に変色させてしまう作用もありますので、長期保存のためには完全に光をシャットアウトしなければなりません

 

光の届かない場所で保存するには、ダンボールの中に入れておいたり、紙や新聞紙などで一個一個包む方法などがあります。

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またオススメは、専用の保存袋に入れる方法です。

インターネットなどで気軽に購入することができて他の根菜類にも使えますので、一度試してみては如何でしょうか?

 

気温や湿度の管理が重要

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じゃがいもにとってベストな環境は、「気温も湿度も低い冷暗所」で保存することです。

気温が高いと芽の成長を促進してしまいますし、湿度が高いとじゃがいもがすぐに傷んでしまうからです。

 

「冷暗所といえば冷蔵庫に保存するのが良いんじゃないか?」と思うかもしれませんが、冷蔵庫の使い方にも注意が必要です。

 

冷蔵庫だと気温が低くなりすぎてしまうため、今度はじゃがいもが乾燥してダメになってしまう恐れがあるんです。

 

とはいえ、夏場は暑すぎて外に出しておくと保存がききませんよね。したがって季節ごとに置く場所を調整することがオススメです。

 

冬場は冷蔵庫の外で遮光できる場所に保存し、夏場は冷蔵庫より温度の高い野菜室に入れておくのがベストです。

 

保存に適した気温はだいたい5℃前後とされていますので、外気温がちょうどそのくらいの場合は家の外に出しておくこともできます。

 

その場合は動物に食べられたりしないように注意しながら、発泡スチロールの箱に入れて保存しておくと良いでしょう。

 

りんごと一緒に入れておく方法

また、お馴染みの果物であるりんごと一緒に保存することで、じゃがいもの発芽を防止する効果があるって知っていましたか?「なぜりんごなの?」と思うかもしれませんね。

 

実は、りんごは「エチレンガス」という気体を常に発生させており、これがじゃがいもの芽の成長を抑える効果があるとされているんです。

 

ただしエチレンガスは、じゃがいもの成長を抑制させるためには良いのですが、他の野菜には逆効果になってしまうこともあります

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そのため、保存の仕方にはちょっとコツがあります。

他の野菜には影響のないように、箱の中にじゃがいもとりんごだけを入れておくか、新聞紙でその二つの食材を一緒にくるむ方法です。

 

また、一緒に袋に入れておくのも簡単でオススメですが、その場合は湿気がこもらないように少しだけ空気穴をあけておきましょう。

 

ちなみに一緒に入れておいたりんごは長期間経つとだんだんしなびてきますので、ちょっとずつ様子をみながら必要に応じて交換してくださいね。

 

発芽を抑制できる期間は?

上記のようにじゃがいもの発芽を抑制させた場合には、どのくらいの期間もつのでしょうか?

 

一般的に、買ってきたじゃがいもに対して何もしないで放置しておいた場合、賞味期限は1週間くらいが目安とされています。

 

しかしうまくベストな環境で発芽を抑制できた場合には、数ヶ月ほどもつ場合もあるんです。

 

腐ったときの状態について

もしもじゃがいもが腐って食べられない状態になってしまったら、どんな風に変化するのでしょうか?

 

明らかに腐っている場合には、黒く変色したり、変な臭いがしたり、カビが生えていたり、中身から汁が出ていたりします

 

そのような場合はわかりやすく腐っているので誰も食べたりしないと思いますが、もしも芽がたくさん生えているだけの場合は、取り除いて食べるかどうか迷いますよね。

 

しかし先ほどご紹介したように、芽が生えているときは皮も緑化が進んでいたりします。その場合は芽にも皮にも毒素が発生しているので、かなりの部分を取り除かなければなりません。

 

完全に取り除く事ができるかどうかわからないリスクもありますので、できれば芽がたくさん生えたじゃがいもは食べない方が良いでしょう。

 

じゃがいもの芽には毒がある?

そもそも、じゃがいもの芽とはいったい何なのでしょうか?

 

「じゃがいもの芽は食べられないから、とにかく取り除かないとダメ!」

 

という風に教えられたためとりあえず芽を取ってから調理をしている方が殆どかと思いますが、なぜじゃがいもの芽は取らなくてはならないのでしょうか?

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それはズバリ、じゃがいもの芽には毒が含まれているからなんです!

じゃがいもの芽には、天然の毒素である「ポテトグリコアルカロイド」の「チャコニン」や「ソラニン」といった成分がたくさん含まれており、注意が必要とされています。

 

食べたらどうなるの?

とはいえ、じゃがいもの芽を取る作業は正直ちょっと面倒くさいですよね…。

 

しかし手間がかかるからといって下ごしらえをせずにそのまま食べてしまったら、いったいどうなってしまうのでしょうか?

 

実はじゃがいもの芽に含まれる「チャコニン」や「ソラニン」は、神経性の毒なので食べたら大変な症状を引き起こす可能性があります。

 

主な中毒症状は、腹痛や下痢、嘔吐、目眩、頭痛…などです。大人に関しては1キロ以上のじゃがいもに含まれる芽を食べたら危険と言われています。

 

しかし子供の場合はたった一個のじゃがいもでもかなりリスクが高いので、さらに注意が必要です。

 

毒素を取り除くには?

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じゃがいもの芽の大きさは、小さくても大きくても毒性は同じです。

芽があったら大小関係なく、しっかり根元から取り除かなくてはなりません。

 

ちなみに、皮を剥いたときに緑色の部分が見えているときがありますよね?実はその緑色の部分にも毒素が含まれていますから、きちんと取り除く必要があります

 

特に太陽光をたっぷり浴びたじゃがいもは、緑色に育ちやすいので要注意です。

 

さらに傷がついた部分にも、毒素が発生していますので念のため取っておいた方が良いでしょう。

 

じゃがいもの芽に含まれる毒素は、熱にも強いので加熱したものでも安全ではありません

 

必ず、皮は一ミリ以上剥いて、芽は根元からえぐり取り、緑の部分は完全に取り除くようにしましょう。

 

まとめ

じゃがいもの発芽を防止するための方法をいくつかご紹介させていただきましたが、いかがでしたか?

じゃがいもの芽には、あの猛毒のサリンと同じような神経性の毒素が含まれている…という事なので、たかがじゃがいもの芽といっても甘く見てはいけない事がわかりました。

また、芽だけでなく緑色に変化した皮の部分や、傷ついたじゃがいもにも毒素が発生しているとの事でしたので、正しい保存の仕方がいかに重要であるか理解していただけたかと思います。

 

じゃがいもは幅広いお料理に使えて便利な上に、みんなが大好きな食材ですよね。うまく長期保存して、必要な時にすぐ使えるようにしておきましょう。

 

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