- じゃがいもを発芽させる日数は?
- 発芽する条件として温度が大切?
じゃがいもは家庭栽培するにも比較的簡単だと言われています。植え方や収穫までの管理なども、あまり手がかかりません。
植えてから約3ヶ月ほどで収穫できますので、簡単に短期間で食べられる手頃な野菜だと言えます。
ただ、植えてから発芽させるのにいくつか注意が必要です。一緒にチェックしていきましょう。
また、じゃがいもを上手に栽培させるポイントなども紹介していきます。
じゃがいもを発芽させる日数は?
じゃがいもは種イモを植え付けてから、発芽するまでの日数は15日から30日です。
季節や気温によって、いつ発芽するかは変わってきます。ですので、30日以内でしたら、発芽が遅れていても様子を見てください。それ以上時間が経っても、発芽してこない時は何か問題があるかもしれません。

じゃがいもの栽培は、種を植えるというよりは種イモを植えて行います。
種となるイモをまずは用意する訳ですが、基本的に種イモはスーパーで売られている食用のじゃがいもでもなく、家庭菜園で収穫されたじゃがいもでもいけません。
種イモ用として売っている健康的なじゃがいもを使用しましょう。健康的な種イモを植えることで、害虫予防にもなります。
じゃがいもの発芽に適した温度は?
種イモを植え付けて、発芽させるには適した温度が必要です。最適温度は、18度から20度ぐらいです。
春先に植え付けを行う場合、3月に植え付けをして寒い天気が少し続いたりすると、発芽に時間がかかるでしょう。その時は、辛抱して待ちましょうね。
発芽させてから生育させるには、15度から30度が適温です。15度から24度ぐらいが一番よく成長すると言われています。
17度以上からじゃがいもの形成が始まり、30度以上とあまり暑くなるとじゃがいもの形成が止まってしまいます。
じゃがいもが発芽しない原因とは?
植え付けをしたけれど、なかなか発芽してこないという時があります。何が原因なのでしょう。
種イモが腐っている
じゃがいもが発芽しない一番の理由は、種イモが腐ってしまったという理由です。
種イモが腐るのは、気温が高い、湿り気がありすぎる、植え付け方が悪かった、カットした種イモを乾燥させなかったなどなど色々な理由が挙げられます。
大きな種イモを使う場合、種イモをカットしますが、その時にキチンと乾燥させていないと、切り口から腐ってしまいます。
カットした種イモをすぐに植える時は、切り口に草木灰をまぶしておきましょう。そうでなければ、2,3日乾燥させてから植えましょう。
植え付けが深すぎる
種イモを植え付ける時に気をつけることは、あまり深く植えないということです。
じゃがいもは種イモの上に新しいイモが育ってくるので、種イモを深く植えないとと考えるかもしれませんが、深く植えすぎると光を感じることができず芽が出てきません。
また、芽が出てきたとしても地上に出るまでに腐ってしまうことがあります。
種イモを植えつける時は、種イモの上に5cmから7cmぐらい、多くても10cmの土をかけるようにしましょう。
あまり浅く植えると、今度は風で種イモが露出してしまいます。これは実際植え付けをして体験してみないとわからないと思いますが、種イモが土の中で光を感じられるぐらいの深さが良いのです。
休眠期間が長い
収穫されてから芽が出るまでの期間のことを「休眠期間」と言います。じゃがいものの種類によっては休眠期間が長いもの、短いものがあります。
ここで気をつけることは、春栽培のじゃがいもは問題ないのですが、秋栽培のじゃがいもで休眠期間の長い品種を選ぶとなかなか芽が出てこないということがあります。
秋に栽培すると、生育期間中に気温が下がるため、成長がしにくくなります。そこで、休眠期間の長い品種を植え付けると、発芽に時間がかかり、収穫に間に合わなくなってしまいます。
秋栽培のじゃがいもに適している品種は、休眠期間の短いデジマやアンデスレッドなどです。
発芽が遅れている
種イモの植え付けから発芽までは、15日から30日と幅がありますので、まずは焦らずに待ちましょう。そして、暑さや寒さの気温で発芽する時期も変わってきます。
また、品種によっても発芽する時期が違いますので、その点も考慮しておきましょう。もし、あまり気になるようでしたら、土を掘り返して種イモの様子を確認してもいいでしょう。
腐っていなければ、元通りにして発芽を待ちましょう。ただ、一度土を掘り返すと、発芽する時期は遅れますので、注意してください。
じゃがいもを上手に栽培する方法とは?
それでは、じゃがいもを上手に栽培するポイントを紹介しましょう。
種イモの手入れ
種イモは大きすぎると腐りやすかったり芽が出すぎたりしますので、カットして使うと良いでしょう。
100gの種イモなら1片30gぐらいで4等分します。80gから60gなら2等分です。1片がだいたい40gから20gぐらいの大きさにすると良いでしょう。
切ったら必ず乾燥させて下さい。湿り気があると、土の中で腐ってしまいます。
芽は1,2本だけ
植え付けをして、芽が10cmぐらい出てきたら、芽かき作業をします。
芽がたくさん出てきますので、そのうちの元気な芽を1,2本残して、他はかき取ります。それが芽かきです。
芽をたくさん残しておくと、小さなじゃがいもが沢山できます。芽かきをすると、じゃがいもは沢山できませんが、立派な大きなじゃがいもが収穫できます。
土寄せ作業をしっかりと
じゃがいもの栽培で大切なのは、土寄せをしっかりすることです。
芽かき作業が終わったところで、1回目の土寄せをします。追肥もするよと良いでしょう。1回目から2,3週間後に2回目の土寄せを行います。
土寄せは株元に5cmほどの土を盛ります。じゃがいもは種イモよりも浅いところにできますので、土寄せをしないと、新しいじゃがいもが日に当たってしまいます。
日に当たったじゃがいもは、緑化してしまい食べられませんので注意して下さい。
害虫対策は早めに
じゃがいもは、アブラムシやテントウムシダマシの害虫が発生しやすい野菜です。
害虫が発生してきたと思ったら、すぐに防除剤を使用したり、捕殺しておきましょう。
花を早めに摘む
花が咲き出してくると、じゃがいもはどんどん成長していきます。
ただし、花をそのままにしていると、花に栄養を取られてしまいますので、花は出てきたら、早めに摘んでしまいましょう。
収穫は晴れた日に
植え付けから約3ヶ月で収穫時期になります。じゃがいもの茎や葉が黄色っぽくなり、枯れてきたら収穫できます。
収穫は、晴れた日が2,3日続いてる時を見計らって行いましょう。雨が降っていたり、土が湿っている日に収穫すると、せっかくのじゃがいもが腐りやすくなります。
茎や葉が枯れ出す前に収穫すれば、「新じゃが」が食べられますよ。しっかり枯れてからの収穫では、じゃがいもの保存性は高まります。
じゃがいもは狭いスペースでも栽培できる
畑以外にも、ベランダや庭などの狭いスペースで栽培する方法もあります。
すでに肥料が入っている野菜用の培養土を使いましょう。
プランターを使う
プランターは深さ30cm、容量20リットル以上の深くて大きなプランターを用意するのがポイントです。
それでも、一つのプランターで種イモは2、3個植え付けるのが限界です。1株に5,6個のじゃがいもが収穫できますが、たくさん作りたいなら長方形のプランターを選びましょう。
麻袋を使う
麻袋は60cm×1mを用意します。そして、1mの縦の部分を半分に折り、さらに半分に折ります。それから、中に土を入れます。土は袋の高さの半分ぐらいです。
この大きさの麻袋で種イモは2つ植え付けます。種イモを土の上にのせたら、その上に種イモが隠れるぐらいの土をかぶせます。
ベランダの隅に置いておく形ですが、あまり雨が当たらないようなら、水やりをしましょう。
あまり水をやると種イモが腐りますので、乾燥気味にしておくように気をつけながら水をあげて下さい。
まとめ
これで、じゃがいも栽培のポイントはつかめましたね。
じゃがいもの発芽の時期は、気温や品種によってかなり違いがありますので、あまり焦らずに気長に待ちましょう。
家庭栽培を始めようと思っている人、じゃがいもから始めると失敗がないかもしれませんよ。
ぜひ、チャレンジしてみて下さいね。
ジャガイモに関する記事
ジャガイモを栽培するなら!
家庭菜園のテキスト
はじめての野菜づくり
家庭菜園の土づくり入門
プランターでの栽培もオススメ
自宅に家庭菜園を作るだけの十分なスペースがない場合でも、プランターを使えば自宅で野菜の栽培を楽しめます!
材質・サイズなど多種多様にありますから、あなたの育てたい野菜によって最適なプランターを選びましょう。
培土
栄養たっぷりで美味しい野菜を育てるためには、家庭菜園の土作りも非常に重要です。
土作りの知識がない場合には、こちらの特製培土などを購入して使うことをオススメします!
防草シート
お庭の畑で野菜を育てることになると、雑草への対処が非常に重要です。
雑草を生えたままにしておくと、野菜の苗が十分に栄養を吸収できずにしっかりと成長できなくなってしまいます。
雑草の処理が面倒くさいと感じるのであれば、防草シートをあらかじめ敷いておいて雑草が生えるのを未然に防ぎましょう。
ジャガイモに関する記事