- じゃがいもへの水やりの頻度は?
- 栽培・植え付けで水のやり過ぎに注意
ポテトやカレーの具など様々な調理方法で食べることのできるじゃがいもは、子供から大人まであらゆる世代に人気がありますよね!
どれだけポピュラーかというと、世界ではじゃがいもを主食として食べている国がたくさんあるほどなんです。
その上、栄養たっぷりで美容と健康にも効果があるとされていますから、非常に優秀な食材なんです。
家庭菜園で育てるのがオススメ!
実はじゃがいもは、家庭菜園で栽培することができるって知っていましたか?しかも比較的初心者向けですので、今密かに人気なんです。
植え付けから収穫までたった三カ月程度で、大量にとれてその上食べたら美味しいわけですから、成果がわかりやすくてハマる人が続出しています。
お芋掘りもやってみると結構楽しいですよね。お子さんがいらっしゃる場合には、とても喜ばれますよ。
また、ある程度スペースがあれば、どこでも栽培できるのも人気の理由のひとつです。畑があればもちろん良いですが、ない場合にはプランターの中で育てることもできます。
じゃがいも栽培に適した時期

じゃがいもは年に2回植え付けるチャンスがあります。
春作と秋作があり、春作の場合は3月頃に植え付けて5~7月頃に収穫、秋作の場合は8月~10月頃に植え付けて11月~12月頃に収穫となります。
じゃがいもの種類や栽培する場所の気温によっても異なってきますが、だいたいこのようなスケジュールが標準的です。
じゃがいもの栽培方法
それでは実際にじゃがいもの栽培をしてみましょう。お庭がある場合は畑で栽培できますが、そのようなスペースがない場合はプランターでもできます。
太陽の光がよく当たって、湿気の少ない乾燥した場所を好むので、室内での栽培には向きません。
日当たりの良い室外であれば畑でもプランターでもどちらでも構いませんので、まずはどの方法で栽培するのかを決めましょう。
畑の場合の土作り
じゃがいもの栽培にはある程度深さが必要ですので、最低でも30センチ以上は耕すようにしておきます。
じゃがいもの発育に適した土は、赤玉や砂、バーミキュライト、石灰、肥料などをバランスよく配合したものです。
初心者でよくわからない場合には、市販の培養土を使うと便利です。
またじゃがいもは酸性が苦手な植物ですので、前もってペーハー調整が必要です。
だいたいph値5.0~6.0あたりが理想的ですので、専用の機械で測定しておきましょう。もしもph値が酸性に傾いている場合には、石灰などを入れて調整する必要があります。
プランターの場合の準備
プランターの場合には、40センチ以上の深さがあるものを用意するのがポイントです。
プランターが浅すぎると、じゃがいもが上手く育たなかったり、じゃがいもの芽に含まれる毒素が発生しやすくなるからです。
また、途中何度も土を増す作業が必要なので、出来れば60センチ以上のプランターを使用するのが望ましいです。
土を増すスペースを残しておく意味でも、最初の培養土はプランターの6割程度の量を入れておくようにしましょう。
種芋を準備する
続いて、将来美味しいじゃがいもに育つ元である種芋の準備です。
普通のじゃがいもではウィルス感染などのリスクがあるため、きちんと検査をクリアした専用の種芋を使用してくださいね。
植え付ける予定日より、少し早めに準備を始めます。種芋は、室内の適度に光が当たる場所にしばらく置いておきます。少しだけ黒っぽい芽が生えてきた頃がベストです。
小さい芋はそのままで良いですが、大きめのものは縦半分に切って、切り口を乾燥させます。また、切り口に灰を塗しておくと腐りにくいのでおすすめです。
ちなみにこれは春作の場合の話で、秋に植え付ける場合には切った種芋は上手く育たない原因になりますので、そのまま使うようにしましょう。
植え付ける
以上の準備が済みましたら、早速植え付けていきましょう!畑の場合には、雨上がりを避けて土が乾いているときに植え付けます。
じゃがいもは根が広がりますから、お互いに絡み合って発育が阻害されないように最低でも30センチの間隔をあけるようにします。
種芋の切り口を下に向けて、10センチほどの深さに植えていきましょう。プランターの場合には、最低でも15センチ以上の間隔をあけて6~7センチくらいの深さに植えつけます。
それから、種芋同士の間に元肥を置きます。
収穫のタイミングは?
植え付けてから約3ヶ月経過したら、いよいよ収穫です。じゃがいもは収穫のタイミングが非常に重要ですから注意深く観察してくださいね。
茎や葉が少し枯れ始めて、黄色っぽくなってきたらベストタイミングです。
ちなみに、雨上がりに収穫するとじゃがいもが濡れて腐りやすくなりますので、晴れた日に行なうようにしましょう。
収穫した後の注意点
収穫後の保存の仕方にもコツがあります。泥がたくさん付いているので洗いたくなりますが、保存が効かなくなりますので洗ってはいけません。
収穫後しばらくは外で数時間乾燥させて、その後1週間は陰干しします。それから、日の当たらない冷暗所で保存するようにしましょう。
じゃがいもへの水やりの頻度は?
続いては、じゃがいもの水やりについての注意点をご紹介します。
畑で栽培している場合、じゃがいもの発育に必要な水分は自然に降る雨で十分とされています。
ですから、最初に種芋を植え付けたタイミングでは沢山水をあげる必要がありますが、その後はあげなくても構いません。
プランターの場合は乾燥しやすいので、植え付けてから前半までは土が乾いたら水をやります。しかし徐々に水分を少なめにするようにしてくださいね。
栽培・植え付けで水のやり過ぎに注意?
「植物を育てるって言えば、水やりが一番重要なんじゃないの?」というイメージがあるかと思いますが、実はじゃがいもの場合、水分をほとんど必要としないんです。
じゃがいもは湿気に弱く、水分が多いとすぐに腐ってしまうからです。そのため、梅雨時期の栽培には向かないわけですね。
うまく育てるためのコツ
以上が、じゃがいも栽培の主な流れとなります。
しかし、じゃがいもを失敗せずに上手く栽培するためには、他にも重要なポイントがあります。
芽かきを忘れずに!
種芋を植えたら、次第に一個の種芋から何個も芽が出て育ってきます。
植え付けから約一ヶ月後に茎が10センチくらいまで成長しますので、そしたら芽かきのタイミングです。
一個の種芋に、1、2個だけ芽を残してあとは全て間引く必要があります。なぜかというと、芽が何個もあるとそれぞれに栄養がとられて芋が十分に育たないからです。
簡単に抜く方法は、抜かない茎の根元を押さえながら間引く茎を横に向かって引き抜くことです。
追い肥や盛り土が重要
またじゃがいもが立派に育つためには、追い肥や盛り土を行なうことも、重要なポイントです。たっぷりと土がないと、すぐに病気になってしまったり腐ってしまう原因となるからです。
またじゃがいもが顔を出してしまうと、太陽の光が届いて、芽に含まれる毒素の生成を促してしまいます。以上の理由から、追い肥や盛り土は最低でも2回は行なうようにしなければなりません。
最初は、植え付けから約一ヶ月後に芽かきと同時に行います。一つの株に対して、肥料を10g、盛り土を10センチほど寄せます。
2回目は蕾が付いた頃に、やはり肥料を10g乗せて、盛り土は1回目よりたっぷりと寄せるようにしましょう。
まとめ
じゃがいもの栽培方法と上手く育てるためのポイントをいくつか紹介させていただきましたが、如何でしたか?
特に水のやりすぎには注意が必要ということがわかりましたよね。
じゃがいもの原産地は、気温が低くて乾燥しているアンデス山脈とされています。
それだけに湿気や高い気温とはあまり相性がよくありませんから、家庭で栽培する場合には過度な水やりが不要なわけです。
とはいえ、じゃがいもは家庭菜園でも気軽に栽培することができる植物で、初心者にもオススメです。きっと「挑戦してみたい!」という方も多いですよね。
ご紹介させていただいた内容をよく読んでいただき、きちんとポイントをおさえていればそこまで難しくはありませんから、一度試してみてはどうでしょうか?
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