- 海への恐怖心もある?
- 魚や湖、宇宙にも恐怖心を感じる理由とは?
海は果てしなく広く大きく、どこまでも限りなく続くような気がします。
そんな海に海水浴へ出かけるという方も多いと思います。水泳が得意な方や苦手な方もいます。
また、子供の頃から海が好きな方とそうではないという方もいますね。
泳ぐことはできるけど、海という広い空間ではやっぱり自信がなくなってしまう・・・。という方も少なくありません。
海は確かに大自然のものですから、それなりに海を怖いと思う恐怖心を抱く方も多く、これについては恐怖症になることもあるのです。
また、恐怖心を抱くものについては、何も海だけではありません。魚や湖、宇宙にも恐怖心を感じることだってあるのです。
ここでは、海への恐怖心や魚、湖、宇宙に対しても恐怖心を感じる理由について解説していきます。
海に恐怖心を感じる海洋恐怖症とは?
あなたが海に対して抱くイメージとは一体どんなものでしょうか?
海は広く大きく、大自然そのものであり、夏のシーズンには必ず一度は遊びに行きたいところ!と思う方が圧倒的に多いようです。
一方で、何か理由があってもう行きたくないと思う方も存在します。
足がつかないから
海は当然ながら、浜辺付近はとても浅く、誰でも足がつきます。しかし、少し沖に出て泳いでみると、あっという間に足がつかなくなってしまいます。
人は、泳げない人ほど、足が付かなくなったことに対して強い恐怖心を抱くようになっています。
なぜなら、それは、泳げないことがひとつの原因としてあるからです。
例えば、プールだと閉鎖的な空間であり、足がかならずつくように設計されています。その為、海に比べると気持ちの安堵感が異なります。
また、自分の身長よりも比較的浅いプールである為、足をついて十分に顔が水面に出ているので、呼吸の心配もありません。
一方で、海は別です。沖へ行けば行くほど、浜辺からほど近くでも遠く感じます。
また、すでに水深が2mともなっていれば、当然足はつかないどころか、顔を水面に上げておくのて必死です。その恐怖心から溺れてしまうこともあります。
波が怖いから
海には必ず波があります。例え波が小さくても、大自然の力ですから、相当に身体は揺さぶられます。
ひとたび大きい波が来た時には、頭から海水をかぶることもあったり、そのまま引き波で沖へ沖へ身体が勝手に持って行かれることさえあります。
波が荒立っている時などは特に、海水浴は避けなければいけません。
溺れたことがあるから
海水浴でかつて溺れた経験がある方にとって、海はとにかく怖いという恐怖心の塊でしかありません。
また、そのような方は、仮に足がつく浜辺の浅い場所でさえも恐怖心を抱いているのです。
なぜなら、海で溺れた経験がある以上、海じたいを見るだけで想像するだけで恐怖心にかられてしまうのです。
泳げないから
小学校で水泳の授業をして、ある程度泳げるようになっても、それが完全なる自信に繋がっているとは言い切れません。
その為、プールのような閉鎖的空間でかつ足もつくような場所であれば、そこまでの不安感は感じないにしても、やはり海となればまた話が違います。
どうしても泳ぎに自信がないという場合は、泳げないことに恐怖心を抱くことになってしまいます。
万一を想像するから
海はとても広大である為、もし何かあったら・・・なんて想像するだけでドキっとしてしまいます。
それと同時に、海に足をつけた時点で、もしかすると岸に戻れないかも?などといった不安感に襲われます。
このようにネガティブに考えてしまうことで、不安感が先立ってしまうのです。
過去に溺れた経験のある方は、海に入ることでもう戻ってこれないと感じる方が多いと言われています。
また、海は自然のものです。いつどこでどのようなことが起こってもおかしくありません。
天気予報で天候不良となれば当然、波も高く、風も強くなります。自然災害が起こる可能性も十分にあります。その場合、津波も心配になります。
万一を想像すると、足が竦んでしまうほどの恐怖心がこみ上げてくるのです。
流されてしまうかもしれないから
海が怖いと思っている方は、沖に流されてしまうかも・・・という恐怖心を持っていることがあります。
実際に泳いでいたらそのまま流されてもおかしくありません。
また、海は海流がある為、普通に考えても流されてしまうと本当に助けてもらえるか不安になります。
このようなことから、海への恐怖心が募っていると言えます。
海流が見えない、判断できない
海流は基本的に目に見えません。特に素人の私達からすると、どちらからどちらへ流れが生じているのかを判断することは難しいです。
海流が見えていたり判断力があれば、そこを避けて泳げばよいのでしょうが、やはり見えない、分からないというのが基本であり、そこを泳いでしまうことで簡単に流されてしまうのです。
海が怖い理由には、自然現象が起こす不確定なことが多いからではないでしょうか。
風が強い場合でも、大きく海流が変化したり、白波がたって海が荒れてしまいます。
波にのまれてしまう気がする
波の大きさに関わらず、ザブーン!と大きな音を立てて押し寄せてくる波にのまれてしまうような錯覚に陥ることで、海が怖いと感じてしまうようです。
海流ももちろんですが、波が怖いという思いです。波は、日によって、また、風によってもその大きさが変化します。
1日の中でも、昼間は波が大きく立っていても、夕方には風も落ちつき、海が穏やかになることもあります。
このような変化があるものの、やはり波に対する恐怖心を抱く方が多いことが分かります。
海の生物に対する恐怖心
海の生物全てが怖いと感じている方もいます。海には多くの生物が住んでいます。
もちろん、海と陸では生息している生物も異なり、特に深海には怖い生物が生息していると言われています。
実際には、海水浴でサメが出現するといったことは少なく、クラゲの被害はよく聞きますが、大きな生物による被害はさほどききません。
それでも、世界の海でも多くの海洋生物による被害が報告されています。
そのような多くの生物による被害を知っているだけに、余計にそれが怖いと感じる方もいるのです。
クラゲやサメに対する恐怖心
海には様々な生物が生息しています。その中でも、クラゲに刺されるのが怖い、また、巨体なサメに襲われるのが怖いという方も多く存在します。
海は、どこまでも繋がっていて、どこでどうそのような生物に出会ってしまうかわかりません。
特にサメに対しては思いもよらないほどの恐怖心を抱きます。
実際に、サメには大人しい性格のものもいると言われていますが、ほとんどは凶暴なものが多い為、とても危険です。
知らない生物に誤って触れることで致命的になることさえもあります。それほど危険な生物が多いことで、海が怖いと感じる方が多いと言えます。
海には終わりがない
海は広大です。そして、果てしなく続く上、あらゆる国へ行くことができます。
つまり、海は世界をつなぐほど広く、果てしないことが分かります。言い換えれば、海には終わりがありません。
どこまでも続き、無限の大きさであると思えば思うほど、海が怖い存在となってしまうのです。
波の音への恐怖心
海が怖いと思う方の多くは、波や海の音に対してとても敏感です。そして、その音に対してとても恐怖心を抱く方がほとんどです。
例えば、波の音は、低温であり、響き渡るような感覚があり、この音が耳に残ることでさらに恐怖心が募るようです。
また、鳥の鳴き声や人の声でさえもドキっとし、心臓の鼓動が恐怖心で高鳴ってしまうのです。この音については、川や湖にも言える音です。
また、海に潜る時の音やぶくぶくといった音でさえも恐怖に感じる方も少なくありません。
音に敏感な方ほど、海が怖いと感じることを知っておいてください。
過去のトラウマが原因で海に対して恐怖心を抱く
昔、犬に噛まれたことがある、また、猫に引っかかれて痛い思いをしたという方は特に、それがトラウマとなり、それ以降、犬や猫が苦手になったという方もいると思います。
海も同じことが言えます。過去に海で溺れた経験がある、また、海の生物によってケガをしたことがある、海に大切なものを流されてしまった・・・。などなど。
このように、昔に起こったことがトラウマとなっている方もいます。
こうした方々は特に、海に対しては何事も起こっていない方に比べると、相当に恐怖心を持っていることが分かります。
そして、これらのトラウマは、克服するのはかなり難しいと言われています。
その為、過去にトラウマを経験された方は、大人になってもずっと海に対して恐怖心を抱くことになるのです。
宇宙が怖いと思う理由は?
私達人間は地球上でしか生きることができません。酸素があり、二酸化炭素があるこの空気のある地球上でなければならないのです。
その為、宇宙は人間の未知の世界であり、多くの方が宇宙に対する「神秘」と、「恐怖」の感情を併せ持っていると言われています。
宇宙は私達が想像する以上に不思議な感覚と、宇宙に対する知識を持っていないことでどうして良いか分からず不安感が募り、怖いと感じる恐怖心に繋がってしまうのです。
ここからは、宇宙に対して一体どのようなことを怖いと感じているのか、その理由を探ってみたいと思います。
宇宙は謎の世界である
宇宙は現代においても、未だ明らかに確定的なことが解明されていません。
これは何千年も前から宇宙について様々な研究が進められていますが、今現在もなお、何ひとつとして解明されていない為、私達には謎の世界であると言えます。
私達は、地球に生き、太陽系の中の惑星のひとつに生息しています。だからこそ、宇宙の謎は謎のまま将来に渡り続いていくでしょう。
これほど謎がありすぎる為に、人はよく分からない宇宙に対しては「恐怖心」を抱いてしまうのは心理的にも当然のことだと言えます。
宇宙は果てしなく終わりを知るのが怖い
実際には、20世紀の初め頃までは、「宇宙は永遠に存在し続けるものである」と考えられていました。
それが、現代においては宇宙の膨張が確認され、宇宙に終わりが来るのではないか・・・と考えられるようになったのです。
ブラックホールができ、宇宙を飲みこんでしまうといった説、また、星形成が停止することで宇宙の天体が減少し、最後は宇宙の終わりを迎えてしまうといったような説など、宇宙には無限な説が存在しています。
宇宙がなくなると、当然私達の今の生活もなくなってしまいます。そう考えると本当に終わりが来ることに対して恐怖心を抱いてしまうと言えます。
宇宙空間の放射能が怖い
宇宙空間にはすさまじい量の放射能が存在していることをご存知ですか?
放射能を避ける為、宇宙飛行士は宇宙服を身に着け、宇宙空間で活動しているのです。
もしも宇宙空間で宇宙服を着用せずに降り立ってしまうと・・・それだけで被爆し、即、死に至ってしまうと言われているのです。
被爆・・・とても恐ろしいフレーズです。
そして、宇宙空間には、私達が現在生活する地球のように酸素がありません。宇宙服を着用していない場合は、窒息し、死に至ります。
そして、宇宙はマイナス270度という通常人間が生きることができないほどの極寒な地となっています。
放射能が多量でかつ、酸素がない上、この温度ともなれば、とても人間が生きていけるような環境ではありません。
このような厳しいとされる宇宙環境を知るだけでとても恐ろしく恐怖を感じてしまうのです。
音が一切ない
宇宙空間には、人も動物も植物も・・・一切何もありません。その為、当然ながら無音の世界です。
私達が生活する環境に音がない世界はありません。寝ている間でさえ、音を感じることもあります。
そんな音のない世界が存在するのかと考えるだけで何だか背筋が凍りつきそうなくらいの恐怖心を感じます。
音は空気の振動を利用して伝わると言われています。
しかし、宇宙には酸素や二酸化炭素などの気体が一切存在しないことで、人間の耳に聞こえる音として存在していないことになるのです。
このような空間に長時間いるなんてまずできる訳がありません。
宇宙で死んだら・・・と考える恐怖
宇宙飛行士になりたい!子供の頃にそのような夢を持っていたという方も少なくありません。
しかし、宇宙飛行士になる為には、様々な訓練を勝ち抜き、選ばれた者だけが宇宙飛行士となり、宇宙へ飛び立つことができるのです。
それには宇宙に対する知識はもちろん、様々なことに対して柔軟に対応できる能力、また、宇宙飛行士となり、宇宙で活動できるだけの精神力を持つ方だけが行う使命です。
しかし、そんな宇宙飛行士も一人の人間です。
万一のことが起こったら・・・?もしも宇宙のどこかで死亡してしまったら・・・?その時は一体どうなってしまうのか・・・?
実は、もしも宇宙飛行士が宇宙で死亡してしまうようなことがあった場合、宇宙空間に投棄されたという形となり、二度と地球には戻ることは不可能なのです。
色々な状況下においても、適切な判断ができるよう、多くの訓練を成し遂げている宇宙飛行士でさえ、「宇宙飛行士の遺体を持ち帰る」などといった訓練はなされていません。
実際に、たった一人で宇宙に飛び立つことも考えられます。その時に万一の事態となっても、誰も助けることができません。
永遠に広くて寒い宇宙をたった一人彷徨い続けなければならないのです。そんな恐怖心は測り知れません。
完璧な宇宙服も存在しない
宇宙空間に降り立つとなれば、放射能や寒さ、呼吸できる装置などを搭載した宇宙服を着用しなければなりません。
しかし、そのような宇宙服について、絶対に不具合は生じないとは誰も言い切れません。実際に起こった話です。
人類で初めて宇宙へ飛び立ったロシア人宇宙飛行士であるアレクセイ・レオーノフは、3人の宇宙飛行士と共に宇宙空間へ降り立ち、その際、宇宙服が膨張してしまい、宇宙船内に戻ることができなくなりました。
この時、宇宙服の空気を何とか抜き、宇宙船内に戻ることができたそうですが、これがうまくいかなかった場合、どのようなことが起こっていたか恐怖を覚えます。
また、イタリア人宇宙飛行士であるルカ・パルミターノは、宇宙空間において作業を行っている際にある異変に気付きます。
宇宙服には冷却と補水の為に、水が搭載されいるのですが、宇宙服の中で何らかの形で水が出てしまい、もうすぐで鼻を塞ぐほどに・・・。もう少しで宇宙服の中で溺死してしまうところだったそうです。
上記2件の宇宙服によるトラブルを思うと、実際に宇宙飛行士が着用する宇宙服には完璧はないことが分かります。
水が存在しない
宇宙空間には、私達が生活をする地球のように水が存在しません。
その為、宇宙飛行時に備蓄の水を確保して行きますが、宇宙飛行士全員分の水を確保できるかと言うと確実ではないと言えます。
当然、宇宙空間での滞在期間が長期になればなるほど、生きていくためには水が必要となります。
実際には、宇宙飛行士本人の汗や尿もリサイクルされ、再利用されますが、それに抵抗がないとも言えません。水がないと思う恐怖が常につきまといます。
まとめ
いかがでしたか?海や魚、湖、宇宙に対しての恐怖心を感じる理由についてご紹介しました。
海や宇宙は誰にも想像できないほどの広大さであり、何が起こるかさえ分からない未知の世界です。

このような海や宇宙に対して恐怖心を抱くにも様々な理由があることが分かりました。
海への恐怖心はなかなか克服するには難しく、最善の方法が見当たらないのが現状です。
また、宇宙に対しても、誰もが知らない世界だからこそ、分からない為に恐怖心を抱いてしまいます。
少しでも海や宇宙に対する知識を取り入れることで、ほんのわずかでも恐怖心を取り除くことができるといいですね。
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