• モーゼが海を割ったという神話は本当?
  • 伝説にはどんなカラクリがあるの?

自然現象のお話に興味はありますか?

大自然の海を見ていると、この海が突如として二つに割れて、真ん中に道ができたとすれば誰もが驚きます。

しかも、それは単なる想像の世界の話であり、実際にはそんなことはあり得ないと考える方の方が多いと思います。

 

しかし、旧約聖書の中には、「モーゼが海を割った」という奇跡のエビソードが存在するのです

 

モーゼが海に向かい手を差し出すと、海面が二つに割れて道ができ、エジプト軍から逃げることができたというこのエピソードが何とも有名な話です。

キャラ

この話は本当なの?と思いますよね。

ここでは、モーゼが海を割ったという神話が本当か嘘か?また、伝説のカラクリについてご紹介したいと思います。

モーゼが紅海を割ったという神話は事実?
伝説にはカラクリがある?

モーゼが海に向かって手を差し伸べると、強い東風で海が押し返され、海は乾いた地を見せ、水が二つに分かれたという。

この道を、イスラエル人が進み、エジプトを脱出、その後、左右に分かれた壁のような海はまたひとつになった。

この、モーセは神であると崇められ、海を二つに分けた奇跡。

 

そして、エジプトでの十の災いがあまりにセンセーショナルであることから、歴史的事実として認識する方は非常に少なかったと言われているのです。

 

しかし、これは、人間の歴史と自然界を支配する神の存在が後に証明されることになるのです。

 

モーゼの歴史的事実について

イスラエルの一族がエジプトに寄留し、400年経過したころ、エジプトの首相ヨセフが他界し、エジプト人はイスラエル人を厳しく扱いました。

 

そして、次の王となったバロは、イスラエル人を強制労働につかせ、奴隷のように働かせたのだといいます。

 

奴隷の用に働かされているイスラエル人は、助けを求めるべく、モーセを遣わしました。

 

神はモーセを通して「イスラエル人に旅をさせ、神である主に犠牲をささげさせること」という勧告を与えました。

しかし、イスラエルがエジプトを脱出すると、バロは、自らエジプトの選り抜いた軍隊を率いてイスラエル人を追跡、そして、前代未聞の偉大な奇跡を起こしたのです。

強い東風を吹かせ、なんと、紅海を二つに割ったのです。

イスラエル人が安全に対岸まで渡った後、水は元通りの状態になり、エジプトの軍隊が滅ぼされ、ここでエジプトの権力はなくなったのです。

聖書による記録にはこのように記載されているのです。

 

モーゼが海を割った?

ユダヤ教の経典である旧約聖書の中には、歴史的なエピソードが盛りだくさんに綴られています。

 

考古学者による研究、及び発掘調査により、これが神話ではなく、本当に起こった話であるということが明らかになっているのです。

 

実際に海が割れた奇跡について、紀元前13世紀、エジプトにおいて奴隷として働いていたヘブライ人は、モーゼに率いられ、エジプトを脱出し、カナンを目指したと言われています。

これは旧約聖書に書かれている内容そのものとなります。

 

エジプトのファラオはヘブライ人を引き戻そうと軍隊を差し向け、その時にモーゼが海に向かって手を挙げると、その時に海が二つに割れて先に道ができたというのです。

 

そして、ヘブライ人がその続く道を渡りきったら海がまたひとつの状態に戻り、彼らを追いかけてきたエジプト人は溺れ死んだと言われているのです。

 

このエピソードについては、現代において科学が謎を解き明かしているとも言われているのです。

キャラ

信じがたい神話ですが、実際に起こったことと伝えられ続けているのです。

この伝説をコンピューター解析すると、研究を行うカール・ドレウス氏によると、考古学的手法と科学的手法を利用し、様々な観点から研究を進めていったといいます。

 

割れた海は紅海であるという説が出たのです。

 

これは、ナイル川デルタ北東部にあったタニスという都市付近にできたラグーンだと考えられているのです。

 

また、ドレウス氏は、様々なデータを利用し、その当時にあった地形やその日の気候を再現し、東から強い風が吹き、その際に海面が大きく波立ったかと思うと、その海水は西へ追いやられることを発見したのです。

 

19世紀後半、エジプトに軍事介入した際の英国軍の記録にも、ラグーンの水がなくなったという記録があったそうです。

 

伝説のカラクリとは?

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ドレウス氏が研究を続ける中、モーゼが海を二つに割ったという神話が本当かどうかを証明するものは何もありませんでした。

 

しかし、ある条件でそれが発生することを明らかにしたのです。

 

 モーゼの活躍を描いた映画である「エクソダス:神と王」が公開され、彼が海を割ったというエビソードがフィクションではないと言い切ったのです。

 

このようなことから、モーゼが海を割ったという神話については本当の話であることが分かります。

キャラ

やっぱり嘘のような本当の話だったんですね。

 

十の災いとは

イスラエル人がエジプトを脱出することになった十の災いを一部ご紹介します。

①血の災い

彼は杖を振り上げてファラオとその家臣の前でナイル川の水を打ちました。

 

川の水は血に変わり、魚は死に、悪臭を放ち、エジプト人はナイル川の水を飲めなくなりました。

 

②蛙の災い

アロンがエジプトの水の上に手を差し伸べると、蛙が這い上がってきてエジプトの国を覆ったそうです。

 

③ブヨの災い

アロンが杖を持った手を差し伸べ土の塵を打つと、土の塵はすべてブヨとなりました。

 

そして、エジプトの全土に広がり、人と家畜を襲いました。

 

④アブの災い

エジプトの人が働いている畑にもアブが満ちてくるであろうと考えられていました。

 

⑤疫病の災い

彼らをとどめておくならば、主の手がはなはだ恐ろしい疫病を、家畜、馬、ろば、らくだ、牛、羊に臨ませると伝えられたそうです。

 

⑥腫れ物の災い

かまどのすすを両手に取り、それをファラオの前で天に向かってまき散らすとよい。

 

それがエジプト全土を覆う細かい塵となり、エジプト全土の人と家畜に降りかかるであろうと言われました。

 

⑦雹の災い

かつてなかったほどの激しい雹を降らせ、野に出ていて家に連れ戻されない家畜は、人と共にすべて、雹に打たれ死ぬであろうと考えられていました。

 

⑧いなごの災い

いなごが地面を覆い、地は暗くなり、エジプトの全土から緑が消えてしまうと考えられていました。

 

⑨暗闇の災い

モーセが手を天に向かって差し伸べると、三日間エジプト全土に暗闇が臨び、人々は、三日間自分のいる場所から立ち上がることもできなかったと言われています。

 

⑩最後の災い

真夜中、わたしはエジプトの中を進む。

そのとき、王座に座しているファラオの初子から、石臼をひく女奴隷の初子まで、エジプトの初子は全員が死ぬ。

また、家畜の初子もすべて死ぬ。大いなる叫びがエジプト全土に起こると言われているのです。

 

まとめ

いかがでしたか?モーゼが海を割ったという神話が本当か嘘かについて解説しました。

モーゼが紅海を割ったことは様々な研究により本当の神話として考えられているようです。

また、出エジプトの十の災いは超常的な出来事であり、聖書に書いてあることをそのまま受け止めるのが良いか分からなくなってしまいます。

 

しかし、実際に具体的に起こったことを記述している為、結果としては自然科学の知識は古代より受け継がれたものであると言えます

 

様々な神話がある中でも、色んな神話を掘り下げて考えるととても楽しくもあり、興味深いものでもあると言えますね。

 

神話を読む機会があれば、色んなエピソードに興味を持ってみると楽しいと思いますよ。

 

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